阮福晪

阮福晪（グエン・フック・ディエン、ベトナム語：Nguyễn Phúc Điển / 阮福晪、景興24年（1763年）以降 - 景興44年（1783年））は、広南国の王族。阮朝越南の初代皇帝嘉隆帝（阮福暎）の同母弟にあたる^[1]。

生涯編集

阮福㫻の六男として生まれる^[1]。母は阮氏環（中国語版）^[1]。景興35年（1774年）、定王阮福淳の嘉定征伐に付き従った^[1]。兄の阮福暎や阮福旻（中国語版）と共に広南国を滅ぼした西山朝に抵抗したが、景興44年（1783年）に阮恵率いる西山軍に敗北した。阮福暎に従って富国島へ逃れたが、畳石島で西山軍に捕まり西山朝を大いに罵ったため殺害された^[1]。

昭統3年（1789年）に阮福暎より錦衣衛掌衛事・該奇号を追贈され、壮節と諡された^[1]。嘉隆4年（1805年）12月に嘉隆帝より翊運靖難宗臣・特進輔国上将軍・太保・国公に追封され、順化の太廟（中国語版）に従祀された。嘉隆13年（1814年）には襄公の号を加贈され、展親祠に入祀された^[1]。明命5年（1824年）、世廟（中国語版）に改めて付祀された^[1]。明命12年（1831年）には甥の明命帝より佐運宗臣・宗人府宗人令・通化郡王号を改めて追贈され、忠壮と諡された^[1]。紹治3年（1843年）、親勲祠（現在のトゥアティエン＝フエ省フオントゥイ市社）に合祀された^[1]^[2]。