阿佐谷パールセンター(あさがやパールセンター)は、東京都杉並区阿佐谷南1・2丁目に所在する商店街である。

阿佐ヶ谷パールセンター入口(2015年8月撮影)
阿佐谷七夕まつり

立地 編集

阿佐ケ谷駅 (平日の月 - 金曜は快速も停車)南口から青梅街道にかけて南北に約700メートルに渡り展開する商店街。店舗数は約240店。

歴史 編集

1932 (昭和7)年に、杉並町・和田堀町・井荻町・高井戸町の4町が東京市へ編入し、東京市杉並区が発足。現在の阿佐ヶ谷駅周辺は新興住宅地として発展し、パールセンターの原型となる商店街には約120の店舗を構える都内有数の商店街となった[1]。しかし太平洋戦争の影響を受け、店舗の閉店が相次ぎ、強制疎開により更地となった。

戦後は商店の営業が再開し、地元有志により更地を開拓し道路を整備。この道路が現在の「中杉通り」である。1954年に中杉通りに119本のケヤキを植樹し、現在の「けやき並木の中杉通り」が誕生した(現在は約270本のケヤキが植樹されている)[1]。 同時期に現在のパールセンターの前身に当たる「阿佐ヶ谷南本通商店会」が発足し[1]、1954 (昭和29)年には集客数の増加を狙い、第一回阿佐谷七夕まつりを開催。以降、陽暦8月7日を中日に、5日間開催されている。1960 (昭和35)年に「阿佐ヶ谷南本通商店会」の愛称を公募し「各店舗が真珠(パール)のように輝き、首飾りのように商店同士が協力し、結び合い、繁栄する」願いを込め『阿佐ヶ谷パールセンター商店街』と命名された[1]。1962 (昭和37)年には全面アーケード(初代)の商店街が完成[1]。1967 (昭和42)年に全面カラータイル舗装の路面が完成した[1]。1995 (平成7)年から阿佐ヶ谷ジャズストリートのパブリック会場となっている。1999 (平成11)年には現在の二代目となる全面アーケードが完成。阪神・淡路大震災を教訓に、災害時には屋根が開閉し火災を防ぐ災害対応屋根へ変更した[1]

阿佐谷七夕まつり 編集

1954年(昭和29年)に始まった夏の風物詩である「阿佐谷七夕まつり」は、毎年8月に5日間に亘って開催される。仙台平塚七夕まつりと並び「日本三大七夕まつり」と紹介されることも多い。例年50万人以上の来客数を誇る都内有数の夏祭りの一つである[2]。アーケードは多くの飾りで彩られ、阿佐ケ谷駅構内や周辺商店街も飾りつけられる。2019年令和元年・第66回)まで毎年開催されていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて2020年2022年は3年連続で中止となり[3]2023年(第67回)に4年ぶりに通常開催された。

その他 編集

  • 阿佐ヶ谷駅西側高架下の商店街、及び東側高架下の商店街は「Beans阿佐ヶ谷」(旧ダイヤ街・ゴールド街)、北西側の飲食店街は「スターロード」と、「パールセンター」のように貴金属や宝石から名前がつけられていた。

脚注 編集

外部リンク 編集