阿城区(あじょう-く、満洲語: ᠠᠯᠴᡠᡴᠠ転写:alcuka、中国語:阿城区、拼音:Āchéng qū)は中華人民共和国黒竜江省ハルビン市に位置する市轄区1994年文化部から「中国版書之郷」と命名された。

中華人民共和国 黒竜江省 阿城区
金上京歴史博物館にある阿骨打の像
上京歴史博物館にある阿骨打の像
上京歴史博物館にある阿骨打の像
哈爾浜市中の阿城区の位置
哈爾浜市中の阿城区の位置
哈爾浜市中の阿城区の位置
中心座標 北緯45度32分12秒 東経126度58分2秒 / 北緯45.53667度 東経126.96722度 / 45.53667; 126.96722
簡体字 阿城
繁体字 阿城
拼音 Āchéng
カタカナ転写 アーチョン
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
黒竜江
哈爾浜
行政級別 市轄区
建置 1909年
改制 2006年
面積
総面積 2,452.1 km²
人口
総人口(2002) 65 万人
経済
電話番号 0451
郵便番号 150300
行政区画代碼 230112
公式ウェブサイト http://www.acheng.gov.cn/
中国地名の変遷
建置 1909年
使用状況 阿城区
阿城県
中華民国阿城県
満洲国阿城県
国共内戦期間阿城県
現代阿城県
阿城市(1987年)
阿城区(2006年)

地理 編集

黒竜江省の南部、浜綏線の沿線に位置する。阿什河(旧名は按出虎水、アルチュフ川)が市域の中部から流れ、西部には張広才嶺の西麓の山地、東部には松嫩平原がある。全市年平均気温は3℃、降水量は518mm。現在は工業を主とする衛星都市である。ハルビン市内より23km、住民の15%が満族となっている。

歴史 編集

唐代渤海の版図に属し後に女真族の居住地となった。1115年完顔阿骨打を建国し、上京会寧府を設けた。四代38年間にわたって都城とされた後に中都燕京(現在の北京市)へと遷都している。現在当時の城壁と皇城の遺構は比較的よい状態で保存され、亜溝石刻、完顔阿骨打陵等の金代早期の遺跡が位置している。

明代を通してここは女真族の居住地であり、雍正年間にはアルチュカ川(alcuka bira、阿勒楚喀河、阿什河)西岸にアルチュカ城(alcuka hoton、阿勒楚喀城)が建設されている。1909年宣統元年)に阿城県が設置された。1987年に県級市に昇格し阿城市と、2006年8月15日に市轄区の阿城区と改編され現在に至る。

行政区画 編集

下部に15街道、4鎮を管轄:

  • 街道弁事処:金城街道、金都街道、通城街道、河東街道、阿什河街道、玉泉街道、新利街道、双豊街道、舎利街道、小嶺街道、亜溝街道、交界街道、料甸街道、楊樹街道、フィクトゥ街道(蜚克図街道)
  • :平山鎮、松峰山鎮、紅星鎮、金竜山鎮

民族 編集

漢族が主で、他に苗族朝鮮族彝族エヴェンキオロチョン満洲族回族モンゴル族ダウール族シベ族白族侗族等の13の少数民族が住む。

経済 編集

工業と農業分野での発達が顕著であり、経済力は黒竜江省県級行政区における第一位の地位を占める。特に機械鋼鉄紡織食品建材及び電力工業は黒龍江省全体の経済の中で大きな比率を占め、特に阿城継電器公司はアジアで最大の送電設備を製造する企業の一つである。

農業では主にトウモロコシ大豆水稲ニンニク等を生産する。

物産 編集

鉱物資源が豊富で、タングステンモリブデン亜鉛大理石蛍石、建築石材などがある。土産物にはニンニク、黒豆果がある。

教育 編集

大学 編集

交通 編集

鉄道 編集

道路 編集

  • 県道
    •   005県道
    •   006県道

健康・医療・衛生 編集

  • 哈爾浜市阿城区人民医院
  • 阿城区中医院
  • 阿城区婦幼保健院
  • 哈爾浜市阿城区児童医院

名所・旧跡・観光スポット 編集

名所旧跡に松峰山、紅星ダム(阿城)中国語版、北山、玉泉狩猟場などがある。

関連項目 編集

外部リンク 編集