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阿武隈急行8100系電車(あぶくまきゅうこう8100けいでんしゃ)は、阿武隈急行が保有・運用する交流型電車

阿武隈急行8100系電車
阿武隈急行8100系電車
阿武隈急行8100系電車
基本情報
製造所 日本車輌製造
主要諸元
編成 2両
軌間 1,067(狭軌) mm
電気方式 交流20,000V(50Hz)
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 100 km/h
起動加速度 2.1 [1] km/h/s
減速度(常用) 3.5 [1] km/h/s
減速度(非常) 4.5 [1] km/h/s
編成定員 224(座席定員:132)
車両定員 AM8100:114人、AT8100:110人
車両重量 AM8100:41.3t、AT8100:33.1t
編成重量 74.4t
車体長 20,000 mm
車体幅 2,900 mm
車体高 3,650 mm
台車 円錐積層ゴム式ボルスタレス台車
ND707・ND707T
主電動機 MT61(120kW/ 基)
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動
歯車比 1:5.6
制御装置 サイリスタ位相制御
制動装置 電磁直通空気ブレーキ自動空気ブレーキ直通予備ブレーキ耐雪ブレーキ
保安装置 ATS-Ps
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目次

概要編集

1988年阿武隈急行線の全線電化開業にあわせ、日本車輌製造により9編成18両が製造された。

福島側に制御電動車AM8100形槻木側に制御付随車のAT8100形を連結し、2両固定編成を組む。番号は8101-8102 - 8117-8118の連番となっており、AM8100形が奇数、AT8100形が偶数である。

車体編集

車体はJR九州713系電車を基本とする片側2扉(1段ステップ付)構造であるが、ワンマン運転を考慮し、前位側の客用扉を運転台直後へ寄せて片開きとしているのが特徴である。寒冷地を走行するため耐寒仕様であるが、走行区間の降雪量が少ないことから耐雪構造は採用されていない[2]

車内の座席配置は、ドア間に固定式向かい合わせのボックスシートを配するセミクロスシートとなっている。ワンマン運転用に整理券発行機が、製造当初は前位ドア脇の両側に設置されていたが、ワンマン方式が中間乗り前降りへ変更に伴い後位ドア脇の片側に移設された。

運転台機器の配置はJR東日本の近郊・急行形電車のそれと統一感を持たせて配置している。なお、トイレはAT8100形の片開き客用扉後ろのロングシート横(助士席側)に新製時から設置されている。

2016年3月19日より、沿線にある伊達氏ゆかりの史跡・観光地をPRする「伊達なトレインプロジェクト」ラッピング車両が運行されている(A-9編成が充当)。

機器編集

走行機器類についても、主回路構成は713系電車を基本とし、制御回路は新幹線100系電車のものをベースにして高い信頼性を確保している[2]。ただしブレーキについては空気ブレーキのみとし、発電ブレーキ回生ブレーキは装備しない。制御電動車、制御車とも両抱式踏面ブレーキを採用している。当初は全車両の行先表示機が方向幕だったが、2014年11月9日から運用に入った8100系A3編成(8103-8104)からLED式へと変わった。また前照灯及び後部標識灯のケースも新しいものに交換されている。阿武隈急行線は、JR線への乗り入れ運用を考慮して周辺のJR線と同じ電源方式を採用したため、本系列も交流20,000V・50Hz電化区間専用である。製造当初はJR各社を除く私鉄唯一の交流電車であった。

運用編集

阿武隈急行線の全線で運用されるほか、朝と夕方、各1往復が東北本線槻木駅 - 仙台駅に乗り入れる。以前は郡山駅まで1日1往復乗り入れていたほか、団体臨時運用で磐越西線磐梯熱海駅まで乗り入れた実績[3]がある。

2018年現在、車両の新製投入から30年が経過し老朽化が進行していて安定運行に支障をきたすようになったため、2022年を目途に新型車両の導入を検討していたが、車両の整備を委託している東北交通機械(現・ジェイアール東日本テクノロジー)より同等の部品を採用しているJR東日本719系電車の廃車が逐次進行しているなどの理由からこれ以上の整備は困難との見解が出されているため、2018年に計画を前倒ししてJR東日本仙台地区で導入されているE721系ベースの新造車「AB900系」1編成を先行導入し、そのうえで本形式1編成を廃車し部品取りに回す方針となった[4]。その後本系列は全てAB900系に更新される予定である。

タイアップ編集

2016年3月19日よりご当地アニメ『政宗ダテニクル』と阿武隈急行がタイアップを行った痛電(ラッピング列車[5][6])の運行を実施(伊達なトレインプロジェクト)。8100系電車の(A-9編成が使用されており、およそ4年間運行を予定している。出発式では伊達市長仁志田昇司と福島ガイナックス社長浅尾芳宣ほか関係者と片倉小十郎景綱を演じた声優小林裕介が招かれた。

脚注編集

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  1. ^ a b c 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトアリル」1989年5月臨時増刊号新車年鑑1989年版152P記事。
  2. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』、電気車研究会、1988年2月。
  3. ^ 鉄道ファン 1995年2月号 137頁
  4. ^ 宮城県知事記者会見(平成29年6月19日) - 宮城県公式ウェブサイト”. www.pref.miyagi.jp. 2019年7月1日閲覧。
  5. ^ 「伊達なトレインプロジェクト」ラッピング列車出発式 - 福島県伊達市ホームページ”. www.city.fukushima-date.lg.jp. 2019年7月1日閲覧。
  6. ^ 阿武隈急行で,「伊達なトレインプロジェクト」ラッピング車両,運転中|鉄道ニュース|2016年6月3日掲載|鉄道ファン・railf.jp” (日本語). 鉄道ファン・railf.jp (20160603T1300Z). 2019年7月1日閲覧。

関連項目編集