阿波市

日本の徳島県の市

阿波市(あわし)は、徳島県の北東部にある吉野川北岸に位置する。

あわし ウィキデータを編集
阿波市
阿波の土柱
地図
市庁舎位置
阿波市旗 阿波市章
阿波市旗
2005年4月1日制定
阿波市章
2005年4月1日制定
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 徳島県
市町村コード 36206-9
法人番号 4000020362069 ウィキデータを編集
面積 191.11km2
総人口 32,696[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 171人/km2
隣接自治体 美馬市吉野川市板野郡上板町
香川県さぬき市東かがわ市
市の木 ケヤキ
市の花 コスモス
市の鳥 ウグイス
阿波市役所
市長 町田寿人
所在地 771-1695
徳島県阿波市市場町切幡字古田201番地1
北緯34度06分08秒 東経134度17分51秒 / 北緯34.10214度 東経134.29744度 / 34.10214; 134.29744座標: 北緯34度06分08秒 東経134度17分51秒 / 北緯34.10214度 東経134.29744度 / 34.10214; 134.29744
外部リンク 公式ウェブサイト

阿波市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
切幡寺大塔(国の重要文化財)
熊谷寺山門

概要 編集

阿波市は徳島県の北部に位置し、平成の大合併によって板野郡吉野町土成町阿波郡市場町阿波町の4町が統合して誕生した市でもある。

南側は吉野川のデルタ地帯に位置する平野であり、北側は阿讃山脈を隔てて香川県と接している。市内には4つの四国八十八箇所霊場(七番札所十楽寺、八番札所熊谷寺、九番札所法輪寺、十番札所切幡寺)があり、遍路の文化が根強い。

吉野川を挟んで隣接する吉野川市とは行政面でのつながりが強いほか、市内には鉄道が通っていないのと対照的に吉野川市には高速道路が通っていないことから相互の設備に依存しているという面など、交通面でも繋がりが強い。

地理 編集

歴史 編集

統計 編集

(この節の出典はこちらである。)

  • 年平均気温:14.9℃(2019年)
  • 年間降水量:1,335mm(2019年)
  • 年間日照時間:1,870時間(2019年)
  • 可住面積割合:47.1%(2017年10月)
  • 森林面積割合:52.9%(2015年)
  • 水田率:84.1%(2018年)
  • 住宅地地価変動率:1.1%減(2018年7月)
  • 人口性比率:男0.903人/女1人(2020年1月)
  • 年少人口割合:10.4%(2020年1月)
  • 生産年齢人口割合:52.1%(2020年1月)
  • 老年人口割合:37.6%(2020年1月)
  • 平均年齢:52.3%(2020年1月)
  • 経済成長率:0.5%減(2017年)
  • 第一次産業就業者比率:19.6%(2015年10月)
  • 第二次産業就業者比率:25.6%(2015年10月)
  • 第三次産業就業者比率:54.9%(2015年10月)
  • 就業率(15歳以上):53.4%(2015年10月)
  • 女性就業率(15歳以上):46.1%(2015年10月)
  • 高齢者就業率(65歳以上):25.2%(2015年10月)
  • 財政力指数:0.34482(2018年)
  • 10万人あたり交通事故発生件数:267.5 件(2019年)
  • 千人あたり自動車保有台数:951.3台(2019年3月)

人口 編集

 
阿波市と全国の年齢別人口分布(2005年) 阿波市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 阿波市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

阿波市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政 編集

 
市役所の所在する市場町切幡地区周辺の空中写真。
2014年4月24日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

市役所 編集

市長 編集

市制施行後初となる市長選挙は、2005年平成17年)5月1日に告示され、同年5月8日に投開票が行われた。

代位 市長氏名 任期 肩書き 所属政党 備考
就任年月日 退任年月日
- - 板東正 2005年平成17年)4月1日 2005年(平成17年)5月8日 元旧土成町 無所属 市長職務執行者
初代 1 小笠原幸 2005年(平成17年)5月8日 2009年(平成21年)5月7日 市場町 無所属 投票率?%(1期)
第2代 2 野崎國勝 2009年(平成21年)5月8日 2013年(平成25年)5月7日 阿波市副市長 無所属 投票率77.55%(1期)
第3代 2013年(平成25年)5月8日 2017年(平成29年)5月7日 無投票(2期)
第4代 3 藤井正助 2017年(平成29年)5月8日 2021年令和3年)5月7日 阿波市副市長 無所属 投票率33.51%(1期)
第5代 2021年(令和3年)5月7日 2023年(令和5年)2月17日 無投票(2期)
一身上の理由(体調不良)により任期途中で辞職
- - 町田寿人 2023年(令和5年)2月18日 2023年(令和5年)3月22日 阿波市副市長 無所属 市長職務執行者
市長選挙出馬により辞職
- - 木下修一 2023年(令和5年)3月23日 2023年(令和5年)4月24日 阿波市副市長 無所属 市長職務執行者
第6代 4 町田寿人 2023年(令和5年)4月24日 2027年(令和9年)4月23日(予定) 阿波市副市長 無所属 無投票(1期)

議会 編集

阿波市議会 編集

  • 定数:20人
  • 任期:2017年5月8日 - 2021年5月7日[1]
  • 議長:森本節弘(志政クラブ)
  • 副議長:松村幸治(阿波清風会)

徳島県議会 編集

  • 選挙区:阿波選挙区
  • 定数:2人
  • 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
  • 投票日:2019年4月7日
  • 当日有権者数:31,918人
  • 投票率:57.15%
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
大塚明廣 70 無所属 6,198票
寺井正邇 71 無所属 6,010票
丸若祐二 65 自由民主党 4,491票
原田健資 73 無所属 1,262票

衆議院 編集

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
山口俊一 71 自由民主党 76,879票
中野真由美 50 立憲民主党 43,473票
久保孝之 58 日本共産党 8,851票

地域 編集

住所表記 編集

前述の通り、合併当初に変更された住所表示は旧町名、旧市場町域ではさらに大字を削除するもの(旧阿波町が成立した際に旧大字を削除しており、同様の方法をとったものである)であった。その後、2007年には旧町名を取り入れたものに再変更された。

合併前→2005年合併時→2007年再変更後 編集

  • 板野郡吉野町△△字□□→阿波市△△字□□→阿波市吉野町△△字□□
  • 板野郡土成町△△字□□→阿波市△△字□□→阿波市土成町△△字□□
  • 阿波郡市場町大字△△字□□→阿波市□□※→阿波市市場町△△字□□(※この表記にすると他地区と表記が重なるところのみ、阿波市△△□□)
  • 阿波郡阿波町字□□→阿波市□□→阿波市阿波町□□

町名一覧 編集

教育など 編集

高等学校 編集

2011年度までは徳島県立阿波農業高等学校が存在したが、徳島県立鴨島商業高等学校とともに徳島県立吉野川高等学校に統合された。

中学校 編集

小学校 編集

いずれの小学校も標準服の着用が義務付けられている。

幼稚園 編集

  • 阿波市立一条幼稚園
  • 阿波市立柿原幼稚園
  • 阿波市立土成中央幼稚園
  • 阿波市立八幡幼稚園
  • 阿波市立市場幼稚園
  • 阿波市立大俣幼稚園
  • 阿波市立久勝幼稚園
  • 阿波市立伊沢幼稚園
  • 阿波市立林幼稚園

保育所 編集

  • 阿波市立一条保育所
  • 阿波市立吉野中央保育所
  • 阿波市立柿原保育所
  • 阿波市立土成中央保育所
  • 阿波市立八幡第一保育所
  • 阿波市立八幡第二保育所
  • 阿波市立市場保育所
  • 阿波市立大俣保育所
  • 阿波市立久勝保育所
  • 阿波市立伊沢保育所
  • 阿波市立林保育所

郵便 編集

集配を担当する郵便局は、以下の3局である(局名の後に記述している数字は郵便番号)。このほか、市内には八幡・大俣・吉野・柿原・林・御所・土成・伊沢の各郵便局および、南原簡易郵便局が置かれている。

交通 編集

空港 編集

徳島阿波おどり空港が最寄り。空港と阿波市を結ぶ公共交通機関はない。

鉄道 編集

市内に鉄道は通っていない。

南端部の吉野川対岸の吉野川市内にはJR徳島線が通っており、牛島駅鴨島駅阿波川島駅阿波山川駅川田駅から概ね1.5km-2km程度移動すると、吉野川に架かる橋を渡って阿波市域に入ることができる。

市役所本庁舎は阿波川島駅、阿波支所は阿波山川駅、土成・吉野両支所は鴨島駅が最寄りとなるが、いずれも駅からの徒歩圏ではない。

バス 編集

高速路線バス 編集

高速路線バスについては、徳島自動車道にある土成バスストップ土成インターチェンジに併設)および阿波バスストップ阿波パーキングエリアに併設)に、神戸・大阪・京都[2]・松山・高知方面の路線が停車する。

一般路線バス 編集

阿波市内には路線バスの運行はない[3]

かつては国鉄バスJR四国バスが鴨島駅を起点として(自動車駅市場町駅も存在した)、徳島バス徳島駅を起点としてそれぞれ現在の市内を横断する路線を持っていたが、前者は1999年4月1日で撤退したほか、後者は旧吉野町域のみに縮小されたあと、2022年10月1日に阿波市内区間が廃止され[4]、阿波市から高速バスを除く路線バスは全廃となった。また八幡交通による徳島線学駅 - 市場町 - 界目および阿波町土柱までの路線(2018年2月までは市場交通が運行)も2019年3月で廃止されている。

デマンドバス(阿波市民限定、登録制) 編集

阿波市民限定、登録制で利用可能となるデマンドバス「阿波市デマンド型乗合交通 あわめぐり」が運用されている。

なお、鉄道や一般路線バスがなく、高速バス停留所も市中心部から離れているため、市外から公共交通で市中心部にアクセスすることができない。

道路 編集

高速道路 編集

 
阿波パーキングエリア

一般国道 編集

県道(主要地方道) 編集

農道 編集

情報・通信 編集

ケーブルテレビ 編集

電話番号 編集

旧板野郡地域が088(徳島MA)、旧阿波郡地域が0883(鴨島MA)である。MAの異なる地区間の通話等は市外局番が必要。

観光 編集

 
土柱

名所 編集

公共施設 編集

社寺・史跡 編集

祭事 編集

  • 薬王子神社春祭り
  • 御所たらいうどん祭り
  • どなり納涼祭
  • 錦鯉のせり市
  • 蜂須賀公巡行大名行列
  • やねこじき

著名な出身者 編集

脚注 編集

  1. ^ 任期満了日一覧”. 徳島県庁. 2019年1月12日閲覧。
  2. ^ 高知エクスプレス号の一部の便が土成バスストップに停車。
  3. ^ 阿波市の北隣の香川県東かがわ市内を運行する大川バス五名・福栄線(三本松地区中心部発着・白鳥地区経由)の終点の境目バス停は東かがわ市域をわずかに出た阿波市域内にあるため、厳密にはこの境目バス停が阿波市内における唯一の一般路線バス停留所となる。ただし徳島県側のバス停は境目バス停のみのため、阿波市内のみでのバス利用はできず、また阿波市中心部とは遠く離れている。
  4. ^ 2022年10月1日実施 路線バス再編について 徳島バス 2022年7月6日

外部リンク 編集