阿田和駅
三重県南牟婁郡御浜町にある東海旅客鉄道の駅
阿田和駅(あたわえき)は、三重県南牟婁郡御浜町大字阿田和にある、東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅である。
阿田和駅 | |
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駅舎(2017年1月) | |
あたわ Atawa | |
◄紀伊市木 (2.8 km) (5.4 km) 紀伊井田► | |
三重県南牟婁郡御浜町大字阿田和5114 | |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■紀勢本線 |
キロ程 | 168.4 km(亀山起点) |
電報略号 | タワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
148人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1940年(昭和15年)8月8日[1] |
備考 | 無人駅 |
歴史 編集
当駅は開業の数ヶ月前から紀伊半島内陸部にある紀州鉱山のひとつである入鹿鉱山からの鉱石を積み出していた。鉱石は紀和町板屋にあった入鹿鉱山からはるばるこの阿田和まで索道を使って運び出され、当駅から鉄道で運ばれた。鉱山は1978年(昭和53年)に廃止された。
年表 編集
- 1940年(昭和15年)8月8日:紀勢西線の新宮駅から紀伊木本駅(現在の熊野市駅)までの開通に伴い開業[1][2]。
- 1959年(昭和34年)7月15日:亀山駅 - 和歌山駅(現在の紀和駅)間全通に伴う線路名称改定により、紀勢本線所属となる[1]。
- 1982年(昭和57年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止[2]。
- 1983年(昭和58年)12月21日:無人化[3]。荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東海旅客鉄道の駅となる[1][2]。
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1946年(昭和21年)頃の駅舎
駅構造 編集
島式ホーム1面2線と側線2本を持つ行違い可能な地上駅。構内は広い。駅舎とホームとを遮断機・警報機つきの構内踏切が結んでいる。
開業当初からの駅舎が残る。駅舎の中の待合室は周りの駅と比べても広い。また駅舎内部には出札口および小荷物台がシャッターの閉まった状態で残っている。
熊野市駅管理の無人駅。自動券売機や乗車駅証明書発行機などの設置はない。
のりば 編集
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■紀勢本線 | 下り | 新宮方面[注釈 1] |
2 | 上り | 尾鷲・名古屋方面[注釈 1] |
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待合室(2023年7月)
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ホーム(2023年7月)
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構内踏切(2023年7月)
利用状況 編集
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[4]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 217 |
1999年 | 215 |
2000年 | 222 |
2001年 | 236 |
2002年 | 228 |
2003年 | 217 |
2004年 | 196 |
2005年 | 190 |
2006年 | 198 |
2007年 | 189 |
2008年 | 166 |
2009年 | 156 |
2010年 | 168 |
2011年 | 145 |
2012年 | 128 |
2013年 | 132 |
2014年 | 136 |
2015年 | 148 |
2016年 | 164 |
2017年 | 159 |
2018年 | 161 |
2019年 | 148 |
駅周辺 編集
御浜町の中心部に近い。阿田和は熊野古道の浜街道から熊野本宮大社への尾呂志街道が分岐する地点であった。
駅前は整備され歩道橋が張り巡らされている。駅からまっすぐ歩くとすぐに七里御浜の海岸であり、その海岸沿いを国道42号が走っている。駅前には道の駅パーク七里御浜があり、その中にはオークワなどもある。周辺にはこのほか商店や御浜町の町民サービスセンターなども位置している。また駅前の国道を熊野市方面へしばらく進むと御浜町役場がある。
- 阿田和郵便局
- 三十三銀行御浜支店
- 御浜町役場
- リス公園
- 引作神社
- 御浜町立阿田和小学校
- 御浜町立阿田和中学校
- 紀宝警察署阿田和駐在所
- 三重県立紀南高等学校
- 紀南病院組合立 紀南病院
- 紀南病院組合立 介護老人福祉施設きなん苑
バス路線 編集
国道には約60分おきに熊野市駅と新宮駅とを結ぶ路線バスが運行されており、当駅からは「阿田和駅前」のバス停が近い。
- 新宮駅前
- 三交南紀
- 大又大久保
- 新町
- 名古屋南紀高速バス(三重交通が運行)
- VISON(ヴィソン)・名古屋(名鉄バスセンター)
- 熊野市・御浜町コミュニティバス、 熊野市・御浜町広域バス
- 瀞流荘紀南病院線
- 紀南病院
- 平谷
- 瀞流荘