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陸上自衛隊の装備品一覧

ウィキメディアの一覧記事
2013年6月、東千歳駐屯地創立59周年記念行事の様子
普通科隊員89式5.56mm小銃を装備している
右方の装甲車89式装甲戦闘車、後方の戦車90式戦車
上空を飛行しているのはAH-1S対戦車ヘリコプター(右)とUH-1汎用ヘリコプター(左)

陸上自衛隊の装備品一覧(りくじょうじえいたいのそうびひんいちらん、: List of JGSDF Equipment)は、陸上自衛隊が保有した・している装備品の一覧である。

なお、当項目においては現在は退役して使用されていない装備、および試作のみに終わった装備も含めて記述している。

目次

概要編集

朝鮮戦争の発生とそれに伴う駐留米軍の出動により警察予備隊が創設されると、これに支給するための火器・車両を始めとした各種装備が必要となった。

当時の日本には敗戦より武装解除された日本軍の装備および設備が大量に残存していたが、GHQにより接収された兵舎や演習場といった建築物、土地の他は旧軍の資産が引き継いで使用されることはなく[1]、被服から車両・航空機に至るまでほぼ全てが連合軍(事実上はほぼ米軍)からの供与、購入によって導入され、警察予備隊は連合軍に準じた装備体系の軍事組織として新たに発足した。以後、保安隊を経て陸上自衛隊となった後も、装備体系は米英に準じたものとなっている。保安隊からも多くの装備を引き継いだが警備犬のように程なく廃止されたものもある。

創設初期から1960年代前半まではアメリカイギリスからの供与が装備のほとんどを占めていたが、1960年代後半より徐々に国産化が進められた。現在では航空機を除き、装備のほとんどが国産化されている。また、海外の製品をライセンス生産する場合もある。

装備の名称について編集

名称は採定年度か採定改訂年度の下二桁から採られるが(例えば90式戦車は制式化された1990年度の下2桁が名称になっている)、部隊使用承認で運用される軽装甲機動車のように、名称に年式が含まれないものもある。航空機およびライセンス生産を含む海外製の装備品についても、○○式という名称は通常付与されない。制式化がなされるまでの開発時には英字2-3文字の略号が付与され、これら英字略号は制式名称が決定したあとも当該装備を指す隊内通称として用いられていることがある。

装備品のうち、火砲火器類・装甲車といった民間にも馴染みのある車両などの装備の一部に関して1999年-2000年にかけてインターネットで愛称の公募が行われ、公式ウェブサイトへの掲載、駐屯地祭での装備品展示説明などの広報活動に使用されている(だが、公募愛称が浸透しているとは言い難い)。2002年以降に導入された装備品に関しては愛称の公募は行われていない。また、装備品には、近年公募された愛称のほか、古くから自衛隊員が独自に使用する通称がある[2][3][4][5]

また、一部の装備の名称は官公庁における常用漢字の制限により、平仮名で表記されており、制式名称としての正規の表現が平仮名混じりであるものが存在する(榴弾砲→りゅう弾砲、擲弾→てき弾 など)が、装備展示などの説明では必ずしも常用漢字のみを用いて記述はされていない。また、「拳銃」においては、時期により「けん銃」であったり「拳銃」であったりしている(現在は「拳銃」表記に統一されている)。

装備の塗色について編集

 
陸上自衛隊の砂漠用迷彩パターン
 
南スーダンPKOに派遣されている自衛隊車両
先頭の車両は軽装甲機動車

車輌や航空機などの装備は長らく米軍に倣ったオリーブドラブ(OD色)で塗装されており、車両番号や所属部隊略号も米軍に倣った白地のものが描かれていたが、1970年代には迷彩の研究も進められ、戦闘服には迷彩服が採用されている。車両に対する迷彩塗装も教導団所属の車両を中心に実際に塗装されてのテストが行われた。1980年代後半からは車両の塗色は土色と緑色の二色迷彩が標準となり、ヘリコプターには黒を加えた三色塗り分けの迷彩模様が施され、記号は黒色文字で描かれるようになっている。冬季にはこれに白色を加えた迷彩塗装が行われる場合もある。一部の車両にはデジタル迷彩の導入が確認されている。

海外派遣の際には色が塗り替えられる場合があり、自衛隊イラク派遣の際には車両はOD色の単色塗装に塗り替えが行われたほか、南スーダンPKOに参加している車両は白色に塗装されている。

航空機の中でも、VIP輸送用(EC-225LP)と緊急患者輸送に使用される機体(LR-2)は、かつて海上自衛隊の哨戒機に施されていた塗り分け塗装に類似した4色塗装である。また、2009年度より導入した練習機TH-480Bはメーカーの標準色である『メタリックブルーと金の帯』に国籍マークを入れているなど一部に例外がある。

被服、車両を始めとした装備への迷彩塗装は継続した研究とテストが進められており、同じ機種であっても塗装は不定期に変更される。

備考編集

輸送車両は当初、ガソリン車が主流のアメリカ軍供与装備にあわせて国産車もガソリンエンジンを搭載していたが、1956年昭和31年)にディーゼル車への移行を決定し、1960年代末までに順次ディーゼルエンジン搭載車に更新されていった。また、1973年には大型・中型・小型各型に国産の新型トラック(73式トラック)が採用され、それまで様々な形式が存在したトラック類の車種統合が進んだ。

装備運用する車両に関しては、ライトスイッチと呼ばれる扇形のスイッチを操作することによりライトの点灯状況を平時・灯火管制時などに合わせ、4種類に切り替えることが可能[6]

小火器編集

拳銃編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
9mm拳銃 ※拳銃、P220、9ミリ   スイスSIG社の開発したSIG SAUER P220ライセンス生産したもの。
陸海空3自衛隊で共通して採用されている装備の一つ。
1982年制式採用。
一旦は調達を終了したが2010年度予算から調達再開している。
H&K USP   特殊作戦群が装備していると見られる。
けん銃本体の他にサプレッサーと光学照準器が装備されている[7]
特殊拳銃   123丁(公表調達数) 機種不明であるが平成19年度随意契約[8]ザウエル&ゾーン社製であることが記載されている。
17年度40丁、19年度83丁が調達されており、18年度も調達されているが、調達要求番号がないため陸上自衛隊向けなのかは不明。
※参考画像はSIG SAUER P226
11.4mm大口径拳銃   機種、配備部隊は不明だが平成24年の公告[9]により調達が公表されている。
※参考画像はアメリカ海兵隊のMEUピストル
新拳銃   機種不明だが平成23年度の契約希望募集要項[10]によればスミス&ウェッソン社製の模様。※参考画像はS&W M&P

退役

短機関銃・機関拳銃編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
9mm機関けん銃 M9(略称)、エムナイン
※サブマシンガン、SMG
  266丁 1999年制式採用。
9mm拳銃の更新用装備として開発。
陸上自衛隊向けの生産・配備は完了済。
4.6mm短機関銃(B)
MP7
  ヘッケラー&コッホ社製との記載があることから同社のMP7と思われる。[10][12]
一般部隊における配備は確認されていない。

退役

小銃編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
64式7.62mm小銃 ※ロクヨン   214,500丁[13] 戦後初の国産自動小銃
後継の89式小銃に更新されたが、予備装備として現在でも現役。
陸海空自衛隊の他、海上保安庁警視庁などで使用された。
89式5.56mm小銃 バディー
※ハチキュウ
 
 
144,723丁
(平成30年度現在)
現在の主力小銃
固定銃床式の他に折曲銃床式(画像下)もあり。
様々な追加改修装備も順次採用・導入が進められている[14]
陸上自衛隊の他、海上自衛隊の一部部隊、海上保安庁や警視庁・警察庁でも使用されている。
儀じょう銃   240[15]
(平成30年度発注数)
2019年7.62mm小銃M1に代わる儀仗用装備として導入された豊和工業製ボルトアクション式小銃。
M4カービン   (有償援助) 2007年2008年にQDSS-NT4 サプレッサーM203A2とともに対外有償軍事援助(FMS)で導入。
特殊作戦群が使用しているものと思われる[16]
特殊小銃   ヘッケラー&コッホ社製との記載[17]

特殊小銃(B)という記載も見られるため、M4カービンが「特殊小銃」であり、「特殊小銃(B)」が後継装備である可能性も考えられる。
※参考画像はH&K HK416

HK417   ヘッケラー&コッホ社製。
補給統制本部の公募情報[18]に「技術援助」の名目で記載されている。
「中央調達に係わる公告」に記載されている(一度入札中止になっている)[19]「小火器(試験用)(HK型)」だと思われる。
G36   ヘッケラー&コッホ社製。
HK417と同じく、補給統制本部の公募情報[18]に「技術援助」の名目で記載されている。
「中央調達に係わる公告」に記載されている(一度入札中止となった)[20][21][22]「小火器(試験用)(G型)」だと思われ、(G型, V)、(G型, KV)、(G型, CV)という記載も確認されている[23]
SCAR小銃   ベルギーのFNハースタル社製。補給統制本部の公募情報[24]に「技術援助」の名目で記載されている。
装備施設本部「中央調達に係わる公告」では「小火器(試験用)(SC型,H)」[25]「小火器(試験用)(SC型,L)」[26]とそれぞれ記載されている。
ただし、5.56mm弾仕様のL型か7.62mm弾仕様のH型かは不明。画像は7.62mm弾仕様のH型。

退役

機関銃編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
62式7.62mm機関銃 ※ロクニー  
 
約3,700丁
(平成26年度時点)
戦後初の国産機関銃
付属の二脚を用いて軽機関銃として用いる他、三脚に架装して重機関銃としても運用可能。
普通科部隊の装備する軽機関銃としてはMINIMIによる代換が進められている。
5.56mm機関銃 MINIMI ※ミニミ   4,844丁
(平成26年度時点)
ベルギーFN社が開発した分隊支援火器ライセンス生産したもの。
62式機関銃の代換として車載用も含めた汎用機関銃として用いられている。
1993年より調達開始。
74式車載7.62mm機関銃 ※備砲、連装機銃   陸上自衛隊車両の主要車載機関銃の一つ。
62式機関銃を車載用に改良し、構造を強化したもの
海上自衛隊でもヘリコプター搭載機銃として配備されている。
※画像下段、上段は5.56mm機関銃 MINIMI
7.62mm機関銃M240B   ベルギーFN社が開発した汎用機関銃を水陸両用車AAVC7A1 RAM/RS(指揮車型)にも搭載したもの。
水陸両用車AAVC7A1 RAM/RS(指揮車型)の車載機関銃。
12.7mm重機関銃M2 ※キャリバー50、重機  
 
約4,000丁
(平成26年度時点)
陸上自衛隊車両の主要車載機関銃の一つであり、UH-60Jなどのヘリコプターにも搭載される。
自衛隊創設時から現在に至るも新規調達が続いている長寿装備。
近年調達されているものは銃身交換を容易にしたQCB(Quick Change Barrel)仕様(画像下)。
車載機載機関銃   機種不明[29]
軽装甲機動車や高機動車搭載用の試験を行っていることが調達情報で確認できる。

退役

狙撃銃編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
64式7.62mm狙撃銃   64式小銃に64式用狙撃眼鏡を装着した狙撃銃仕様。
対人狙撃銃 ※M24   1,292丁
(平成26年度時点)
アメリカ、レミントン社のM24 SWS(Sniper Weapon System)を導入したもの。
2002年度より米陸軍省から対外有償軍事援助により導入。
対物狙撃銃   公式には機種が明記されていないが、バレット社製M95を調達して使用していることが、公式書類や公開資料から判別できる[32][33]
※画像はM95SP

退役

散弾銃編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
散弾銃   ウィルソン・コンバット社製のレミントンM870のカスタムモデルとみられるが正確な機種は不明[32]
※画像はM870MCS

信号銃編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
21.5mm信号けん銃
(53式信号拳銃)
※53式   中折れ単発式。
陸海空3自衛隊で共通して採用されている装備の一つ。
55式信号けん銃 ※55式   口径40mmの中折れ単発式。
航空機搭載用。
陸海空3自衛隊で共通して採用されている装備の一つ。

銃剣編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
64式銃剣 ※新ゴボウ剣[34]  
 
64式小銃用。
同時代の他国の自動小銃銃剣に比べ刃渡りが長いのが特徴。
※画像下のものはレプリカ品
89式多用途銃剣 ※多用途銃剣、マルチ銃剣    89式小銃用。
銃剣としての他、金属ノコギリ、鞘と組み合わせてワイヤーカッタとするなど多用途に用いることのできる複合型銃剣。
※画像下のものはレプリカ品
儀じょう用銃剣   儀じょう銃用。
2019年にM1小銃を更新した儀じょう銃用として、7.62mm小銃M1用のM1905銃剣/M1銃剣に代わり銃本体とセットで調達された儀仗用装備。
全体的な形状はM1905銃剣を踏襲している。

退役

てき弾発射機編集

  • てき弾の"擲"が平仮名なのは、常用漢字の制限によるものである
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
96式40mm自動てき弾銃  
 
全自動連続射撃が可能な擲弾発射機
96式装輪装甲車に搭載される他、三脚架に架載して単体でも運用可能。
23年度富士総合火力演習ではダットサイトを装着しているのが確認されている。
M203A2   小銃の銃把部下方に装着して用いる手動単発式擲弾発射器。
89式小銃の採用に併せて導入が検討されたが、評価試験の結果不採用。
2007年から2008年にかけてM4カービン用として対外有償軍事援助(FMS)により限定的に導入。
M4カービンと併せて特殊作戦群が使用しているものと思われる。
Mk19   アメリカから導入した水陸両用車AAV7の車載火器として導入。

退役

手りゅう弾・てき弾編集

  • 手りゅう弾の"榴"、てき弾の"擲"がいずれも平仮名なのは、常用漢字の制限によるものである。
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
MK2破片手りゅう弾 ※パイナップル、松笠、松ぼっくり   供与品の他にライセンス取得による国産品も存在する。
実弾の他、訓練弾および模擬弾が存在する。
M26破片手りゅう弾 ※卵型   少数が供与された他、ライセンス取得により国産化。
実弾の他、訓練および模擬弾が存在する。
MK3A2攻撃手りゅう弾  
MK1照明りゅう弾  
発煙手りゅう弾  
焼夷手りゅう弾  
催涙球2型   いわゆる催涙ガス弾[36]
閃光発音筒   俗に言う「スタングレネード」。
豊和工業製[37]
06式小銃てき弾   89式小銃または64式小銃の銃口に装着して発射する小銃用てき弾
空包を用いずとも発射できる弾丸トラップ式分離飛翔方式の小銃用てき弾。

退役

光学照準器編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
62式用照準眼鏡   62式7.62mm機関銃用照準眼鏡(スコープ)。
64式用照準眼鏡   64式7.62mm狙撃銃用照準眼鏡、倍率は2.2倍。
アメリカのM84テレスコープの国産コピー。
5.56mm機関銃MINIMI用
直接照準眼鏡
  5.56mm機関銃MINIMI用の低倍率照準眼鏡。
Mark4 M3   対人狙撃銃とともに対外有償軍事援助で調達。
米国リューポルド社製。
89式小銃用照準補助具   16,841 89式5.56mm小銃用照準補助具(ダットサイト)。
調達は辰野、東芝電波プロダクツ。
MD-33   タスコジャパン(現サイトロンジャパン)製。
イラク派遣の際に採用され、イラク派遣仕様の89式小銃に取り付けられた[38]
ACOG 4×32LED   2013年国際陸軍射撃大会で使用が確認された[39]
小型リフレックスサイト   H&K USPにサプレッサーと共に装着されていた[40]
機種不明。

退役

その他編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
携帯放射器 ※火炎放射器、焼却器   36丁
(平成20年度よりの調達数)
M2火炎放射器を改良し国産化したもの。
平成20年度(2008年度)予算から調達再開。
圧搾空気銃   FNハースタル[32]
同社の非致死性兵器FN 303(英語版)と推定される。

退役

火砲・ロケット編集

無反動砲・ロケット発射筒編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
84mm無反動砲 ※84RR、ハチヨン、カール君   スウェーデン、FFV社のカールグスタフM2を導入したもの。
普通科以外には施設戦車後方支援部隊なども保有。
1979年導入開始、1984年よりライセンスを取得し国産化。
84mm無反動砲(B)   44
(平成24年度までの調達分)
スウェーデン、FFV社のカールグスタフM3を導入したもの。
M2の軽量化改良型。
平成25年度以降に84mm無反動砲の後継として普通科部隊などに対装甲用途に限定しない多目的装備として配備予定。
110mm個人携帯対戦車弾 ※パンツァーファウスト、空飛ぶ日産マーチ、LAM(ラム)[41]   ドイツ、ダイナマイト・ノーベル社製のパンツァーファウスト3を導入したもの。
主に普通科部隊小銃小隊が保有。
なお、書類上は「装備」ではなく「弾薬」の扱いである。

退役

迫撃砲編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
81mm迫撃砲 L16 ハンマー
※81迫、81モーター
  イギリスのL16 81mm 迫撃砲をライセンス取得により国産化したもの。
1990年代初頭より導入開始。
120mm迫撃砲 RT ヘヴィハンマー
※120モーター、120重迫
  443輌 フランストムソン-ブラーント社製MO-120-RT-61 120mm迫撃砲をライセンス取得により国産化したもの。
1992年より導入。
榴弾砲を装備しない第1空挺団および水陸機動団第15旅団においては最大の火砲である。
60mm迫撃砲(B)   ヒルテンベルガー・ディフェンス・システムズ(Hirtenberger Defence Systems)社製[32]、M6C コマンドゥ・モーターを導入したもの。
1名で運搬・射撃の可能な携行型小型迫撃砲

退役

りゅう弾砲編集

  • りゅう弾砲の"榴"が平仮名なのは常用漢字の制限による。
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
155mmりゅう弾砲 FH70 サンダーストーン
※エフエッチナナマル、エフエッチ、新15榴(シンジュウゴリュウ)
 
 
492
保有数 310
1983年より導入開始。
中砲けん引車とセットで運用されている。
補助動力装置を搭載し、砲の展開/収容操作が動力化されている他、短距離ならば牽引状態での自走が可能(画像下)。
後継装備として「19式装輪自走155mmりゅう弾砲(旧:火力戦闘車)」の名称[44]で装輪式自走砲の開発が進んでいる。

退役

高射砲編集

  • 現在は現役で運用されている高射砲は存在していない(予備装備としてのみ保有されている)。

ロケット弾編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M31 ロケット弾 ※M31、GPSロケット   M26の代換として導入。
GPSにより誘導される単弾頭型自己誘導ロケット弾
2009年より導入開始。
ハイドラ70 ※70ロケット、ロケット弾   AH-1SおよびAH-64D搭載用として導入。

退役

誘導弾編集

対空誘導弾編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
地対空誘導弾 改良ホーク ※ホーク、ホークIII、中距離誘導弾など   約200基 1964年より原型のMIM-23Aを導入(後に「基本ホーク」と改称)。
1977年より「改良ホーク」「改善I型」(1982年)「改善II型」(1987年)と発展改良され、1991年より「改善III型」に改修。
03式中距離地対空誘導弾 SAM-4
※中SAM
 
 
16個中隊分(2016年)
32個中隊分(調達予定総数)
ホークの後継として開発・導入された新型対空誘導弾システム。ベース車両は重装輪回収車
対空戦闘指揮装置、幹線無線伝送装置、幹線無線中継装置および射撃管制装置、捜索兼射撃用レーダー装置車、発射装置車、運搬・装てん装置車およびレーダー信号処理兼電源車で構成される。
03式中距離地対空誘導弾(改) ※新中SAM改、03式改、改03式   2個中隊分(2018年) 03式中距離地対空誘導弾の能力向上型として2010年度より開発開始、計画では2016年(平成28年)度の開発完了を目指していた。
2017年(平成29年)度に1個中隊分の予算が計上され調達が始まった。
81式短距離地対空誘導弾 ショートアロー
※SAM-1、短SAM、短SAM改
 
 
63基
陸上自衛隊調達分)
戦後初の国産地対空誘導弾
フェーズドアレイレーダー、および射撃管制装置を搭載した射撃管制車と誘導弾の4連装発射装置を搭載した発射装置車、および目視照準具にて構成される。
1995年より能力向上型の「81式短距離地対空誘導弾(C)」(部隊通称:短SAM改)を導入している。
航空自衛隊および海上自衛隊でも使用されている[47]
93式近距離地対空誘導弾 クローズドアロー
※SAM-3、近SAM
  113基 91式携帯地対空誘導弾の多連装発射装置および観測・誘導装置を高機動車に搭載したもの。
35mm2連装高射機関砲 L-90の後継として開発。
11式短距離地対空誘導弾 ※短SAM(改II)(開発時呼称)   5基 81式短距離地対空誘導弾の後継として開発。
平成23年より調達開始。
航空自衛隊では一部仕様の違うものを「基地防空用地対空誘導弾」として制式化。
91式携帯地対空誘導弾 ハンドアロー
※ピーサム、携SAM、SAM-2
  スティンガーの後継として1983年より開発。
93式近距離地対空誘導弾および観測ヘリコプターOH-1の搭載誘導弾に転用されている。
91式携帯地対空誘導弾(改) ※SAM-2B   77基
(2013年度時点)
91式携帯地対空誘導弾の改良型。
2007年度より調達開始。

退役

対戦車誘導弾編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
79式対舟艇対戦車誘導弾 ※ATM-2、HMAT、重MAT  
 
 
戦後2代目に開発された大型の対戦車誘導弾。
装甲目標の他、近接信管を用いて舟艇への攻撃も可能。
発射機、照準器、送信器他で構成され、発射機には1型および2型、車載型がある。
車載型は89式装甲戦闘車の搭載武装として使用されている(画像3段目)。
87式対戦車誘導弾 タンクバスター
※ATM-3、MMAT、中MAT
  発射機とレーザー照射機より構成される。
64式対戦車誘導弾の後継として開発。
ターゲットの温度に依存しないため,何時でも使用できる。
01式軽対戦車誘導弾 ラット
※ATM-5、LMAT、軽MAT、01ATM、01(まるひと)
 
 
1,073
(2010年度時点)
赤外線画像誘導方式を用いた"撃ち放し式"の誘導弾。
小銃小隊の対戦車任務用として当初は84mm無反動砲の後継装備とされていたが、84mm無反動砲(B)の導入決定により、別系統の装備となったと見做されるが,調達中。
96式多目的誘導弾システム 96マルチ
※MPMS、ATM-4
 
 
37セット
(最終調達年度までの調達数)
野砲のように曲射弾道を描いて飛翔する長射程の大型誘導弾。
1システムは発射機および地上誘導装置、射撃指揮装置、情報処理装置、装填機、観測機材で構成される。光ファイバー有線式。
中距離多目的誘導弾 ※ちゅうた、MMPS、XATM-6、新中MAT(開発時名称)  
 
113セット
(2018年度時点)
87式対戦車誘導弾の後継として開発され、後に79式対舟艇対戦車誘導弾と87式対戦車誘導弾を統合する装備として開発計画を整備。
普通科連隊直轄の対戦車中隊およびナンバー中隊対戦車小隊を更新予定。
平成21年度(2009年)より調達開始。
BGM-71 TOW ※BGM-71  
 
約700 1982年よりAH-1Sと共に導入。
有線レーザー誘導方式。

AH-1Sの主対戦車兵装。

ヘルファイア ※AGM-114  
 
約80 2001年、AH-64Dと共に採用。
AH-64Dの主対戦車兵装。
海上自衛隊でもSH-60Kに搭載する対艦兵装として使用中。

退役

地対艦誘導弾編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
88式地対艦誘導弾 シーバスター
※88SSM、SSM-1
 
 
100セット システム全体は発射機、装填機、捜索・標定レーダー装置、レーダー中継装置、射撃管制装置、発射統制装置で構成される。
誘導弾本体は80式空対艦誘導弾の派生型である。
12式地対艦誘導弾 ※12SSM   発射機車両22両+誘導弾72基
(2019年度までの調達数)
88式地対艦誘導弾の後継として「88式地対艦誘導弾(改)」の名称で開発が進められていたもの。
発射機車両は03式中距離地対空誘導弾と共通の車体を使用している。

地雷および指向性散弾編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
対人障害システム   システム構成要素の「障害」には2種類あり、障害I型は80式対人地雷[48]を、障害II型は指向性散弾を遠隔操作運用できるようにしたもの。
指向性散弾 ※クレイモア   スウェーデン製のFFV 013のライセンス生産品。
92式対戦車地雷  
87式ヘリコプター散布対戦車地雷 ※散布地雷   ヘリコプターの機体左右に装着された散布装置によって散布・敷設される空中散布式地雷。
94式水際地雷 ※水際地雷(すいさいじらい)   地雷」の名称だが、事実上は機雷に属する装備。
I型は沈底式、II型は係維式。

退役

地雷関連装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
94式水際地雷敷設装置 ※水陸両用車(車両のみ)、水際  
 
70式自走浮橋と同様の構造の水陸両用車に水際地雷機雷の一種)の敷設装置を搭載したもの。
83式地雷敷設装置 ※耕うん機   車両によって牽引されて用いられる埋設式地雷敷設装備。
87式地雷散布装置 ※散布装置、種蒔き機   UH-1 ヘリコプターの機体側面に装着して使用される空中散布式地雷敷設装備。
70式地雷原爆破装置 ※70(ナナマル)投射、花火など   ロケット弾を用いて爆索を展伸し、地雷原を爆破処理する装置。
ロケット弾、発射器、爆索で構成される。
92式地雷原処理車 マインスィーパー
※MBRS[52]
 
 
73式けん引車の車台を流用した車体に地雷原処理用ロケット弾発射機を搭載した車両。
92式地雷原処理ローラ ※マインローラー  
 
装軌車両の車体前面に装着して地雷原開削を行うための装備。
90式戦車および74式戦車、89式装甲戦闘車に装着されたものが確認されている。
M1破壊筒 ※バンガロー、破壊筒など   円柱状の外筒に爆薬を充填した障害物爆破器材。
89式地雷原探知機セット ※地雷探知機   金属探知機の一種。
音波により地中の埋設物を捜索する装置。
地雷探知機画像型 ※地雷探知機、地中カメラ   電波と磁気を用いて地中の埋設物を捜索する装置
視覚的に埋設物を確認することが可能。

装甲車両編集

戦車編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
74式戦車 ナナヨン[53]
※74TK
 
 
873
保有数 170
装備の完全国産化を目指し開発された戦後二代目の国産戦車
順次退役が始まっており、これまでに多くの車両が退役した。
ドーザープレート装備型などの他、パッシブ式赤外線暗視装置の装備などの近代化改修を施した「74式戦車(G)(74式戦車改)」(画像下)が制式化されているが、改修が施されたものは試作1両+生産4両の計5両に留まる。
90式戦車 キュウマル[53]
※90TK
  341 戦後三代目の国産戦車。
北部方面隊を中心に配備部隊は限定されている。
10式戦車 ヒトマル[53]
※10TK
  99
保有数 80
陸上自衛隊の最新鋭戦車。C4I搭載。
平成23年度より順次部隊配備されている。

退役

装甲車編集

装軌装甲車編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
73式装甲車 ※73APC、APC   338 60式装甲車に次いで開発された装甲兵員輸送車
シャーシは多くの派生車両に流用されている。
89式装甲戦闘車 ライトタイガー
※89FV、FV
  68 陸上自衛隊の装備する唯一の歩兵戦闘車
北部方面隊の一部と富士教導団にのみ配備されている。
水陸両用車(AAV7) ※AAV   58 水陸機動団に集中配備された水陸両用車。主力は水陸両用装甲兵員輸送車。
正確な車種名は「AAV7A1 RAM/RS」で、「AAVP7A1 RAM/RS」(人員輸送型)、「AAVC7A1 RAM/RS」(指揮通信型)、「AAVR7A1 RAM/RS」(回収型)の3タイプがある。
人員輸送型46両、指揮通信型6両、回収型6両の計58両が調達された。

退役

装輪装甲車編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
82式指揮通信車 コマンダー
※CCV、シキツウ
  231 戦後初の国産装輪装甲車普通科機甲科特科他で本部指揮車として使用。
富士教導団隷下部隊より96式装輪装甲車による更新が開始されている。
87式偵察警戒車 ブラックアイ
※RCV
  111 82式指揮通信車の派生型。発煙弾発射機の異なる前期型と後期型が存在する。
前期型は順次後期型に改修されている。
96式装輪装甲車 クーガー
※WAPC
 
 
 
389 96式40mm自動てき弾銃を装備した「A型」(画像上)と、12.7mm重機関銃M2を装備した「B型」(画像中)の二種類が存在する。
派生型に海外派遣仕様として装甲を追加したII型(画像下)がある。
軽装甲機動車 ライトアーマー
※LAV(ラブ)、ケイキ
  1,818 2001年度より調達開始。海外派遣仕様を始め、異なる複数の仕様がある。
航空自衛隊でも警備車両として導入され、現在、戦後最も生産された国産装甲車両となっている。
輸送防護車   8 在外邦人等輸送用に平成25年度補正予算で初めて調達された歩兵機動車
調達情報にはタレス・オーストラリア社製のブッシュマスターであることが記載されている[55]
宇都宮駐屯地に駐屯している中央即応連隊に配備[56]
化学防護車 ※CRV、化防車   約30 82式指揮通信車の派生型。1987年制式採用。
装備と細部が改修されたB型も存在する。
NBC偵察車 ※NBC RV[57]   19
約50(調達予定総数)
化学防護車および生物偵察車の後継装備。2010年度より装備開始。
1両でNBC(核/生物/化学兵器)兵器汚染状況に対応可能。
16式機動戦闘車 ※MCV[57]、キドセン   109
99(26中期防調達予定数)[58]
いわゆる「装輪戦車」として有事の際に迅速な展開能力を持つ戦闘車両として開発。
2015年度に開発完了、2016年度(平成28年)より装備開始。

退役

自走砲編集

自走無反動砲編集

自走無反動砲は1車種が装備されていたが2008年をもって全て退役している。

退役

自走迫撃砲編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
96式自走120mm迫撃砲 ゴッドハンマー
※120MSP、自走RT
  24 73式けん引車などと共通の車体に120mm迫撃砲を搭載したもの。

退役

自走りゅう弾砲編集

  • 自走りゅう弾砲の"榴"が平仮名なのは常用漢字の制限による。
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
203mm自走りゅう弾砲 サンダーボルト
※20りゅう、203HSP、など
  91 1984年配備開始。
ライセンス取得による国産だが、砲身のみは米国からの有償供与。
99式自走155mmりゅう弾砲 ロングノーズ
99HSP
※新SP、新15りゅう、自走15りゅう、など
  136[59] 75式自走155mmりゅう弾砲の後継として開発された長砲身・長射程の自走砲。
射撃や装填の自動化が進み、データリンク装置を始めとした高度な砲兵システムに対応している。
19式装輪自走155mmりゅう弾砲 ※火力戦闘車[44]、装輪155mmりゅう弾砲   7+5(試作車) 155mmりゅう弾砲FH70の後継として開発中の装輪式自走砲。
高度ネットワーク化された砲兵システム下での運用を前提とし、当初は重装輪回収車と共通の車体に99式自走155mmりゅう弾砲と共通の砲を搭載した車両となる予定であったが、計画時の「火力戦闘車」から装輪155mmりゅう弾砲に名称が変更されて[44]実際の試作車を製造するにあたり、車体をMAN社製の8輪トラックに変更している。
開発作業は平成30年度(2018年度)まで継続され、平成30年度からは試作車による評価試験が行われている[60]

退役

自走ロケット弾発射機編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
多連装ロケットシステム 自走発射機 M270 MLRS マルス
※新多連装、MLRS
  99 システム全体は発射機、弾薬車、指揮装置で構成される。1992年より導入。
M31 ロケット弾の運用を可能にするための改修が進められている。

退役

自走高射機関砲編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
87式自走高射機関砲 スカイシューター
※87AW、ガンタンク、ハエ叩き、など
  52 74式戦車の発展型の車体に35mm連装機関砲レーダーを装備した砲塔を搭載した戦後初の国産自走高射機関砲

退役

砲けん引車・弾薬車編集

  • けん引車の"牽"が平仮名なのは常用漢字の制限による
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
中砲けん引車   野戦特科でFH70の牽引に使用。ベースは7tトラック。
87式砲側弾薬車 ※ASV   55以上 203mm自走りゅう弾砲に随伴して弾薬と乗員を輸送し、継続的に弾薬を供給するための車両。
99式弾薬給弾車 ※ASV、FAASV   17 99式自走155mmりゅう弾砲に随伴して継続的に弾薬を供給するための車両。
自動給弾装置により弾薬の高速補給が可能。

退役

戦車回収車編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
78式戦車回収車 ※78TR   約50 74式戦車の回収車型。
90式戦車回収車 リカバリー
※90TR
  約30 90式戦車の回収車型。
11式装軌車回収車 ※CVR   2
(2015年時点)
10式戦車の回収車型。2013年開発完了。

退役

その他編集

  • 以下の車両は国産車両開発の参考用に少数が研究・試験用に導入されたもので、部隊による実際の運用は行われていない。

輸送車両編集

トラック編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
1/2tトラック(旧) 73式小型トラック
※ジープ、小トラ
  三菱J24ジープベースの小型汎用輸送車両。
1997年のメーカーの生産終了により、以降の調達車両は(新)に切り替えられる。
1/2tトラック(現行型) (新)73式小型トラック
※パジェロ、小トラ
  1996年より導入された三菱・パジェロベースの新型。
製造は民生用と同じくパジェロ製造
高機動車 疾風(はやて)
※HMV、高機(コウキ)
  1993年より導入、トヨタ(製造は日野)製。
派生型として重迫牽引車や各種装備の搭載車両、更に民生用としてメガクルーザーが生産され、海上自衛隊航空自衛隊および、いくつかの官公庁が導入している。
1 1/2tトラック 73式中型トラック
※1トン半、キャリア、中トラ、ヤオトラ
 
 
(画像下が(新))
トヨタと日野の共同開発(製造は日野、納入はトヨタ)。
派生型は1 1/2t救急車(※通称「アンビ[68]」)など。
3/4tトラックの更新として導入。
現在は高機動車と共通のシャーシを使用した(新)に生産が切り替えられている[69]
3 1/2tトラック(旧) 73式大型トラック
※3トン半、カーゴ、大トラ
  いすゞ製。
派生型は除染車軽レッカ3 1/2tダンプ車3 1/2t水タンク車など。
調達時期によって初期型、改良型に分かれており、エンジン・変速装置などの仕様と外観の一部が異なる。
3 1/2tトラック(現行型) (新)73式大型トラック
※3トン半、カーゴ、大トラ
  いすゞ製。
1999年より導入されている車両はキャビンの形状とエンジンおよび変速機が異なる(新)に切り替えられている。
変速装置は6速AT(一般部隊用)と5速MT(一般部隊および教習用)を採用。
調達時期によってエンジン・変速装置などの仕様が異なる。
旧型同様、数多くの派生型あり。
特大型トラック(6×4)   日野製、いすゞ製、三菱製が存在。
総輪駆動ではなく後2軸駆動なので低い車高が特徴。
人員をはじめ、73式装甲車78式雪上車などの輸送に使用。
7tトラック 74式特大型トラック
※特大
  三菱ふそう製(≒スーパーグレート)。派生型は重レッカ特大型ダンプ中砲けん引車など。
現在自衛隊で装備されているトラックでは最も積載量の大きいもの。
全長を若干短くした「7tトラック(短)」もあり。
10tトラック(PLS付) ※特殊トラック   2両(2014年7月時点) 規格化貨物の輸送/積載装置を装備した4軸大型トラック。
パレット化された大型貨物や弾薬の輸送に用いられる。
重装輪回収車の派生型の1つ。2014年より配備開始。

退役

けん引車両・トレーラー編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
軽レッカ   普通科連隊整備班)や後方支援連隊の整備大隊などに配備され、整備などに使用される。
ベース車は73式大型トラック。
重レッカ   特科機甲科部隊や後方支援連隊などに配備され、戦闘車両の整備などに使用される。
ベース車は74式特大型トラック。
中型セミトレーラ ※重機運搬車、トレーラー、中型トレーラ  
 
最大積載量20tのけん引式2軸8輪トレーラ。
荷台部を低床型とした「中型セミトレーラ 1型」と荷台部を中低床型とした「中型セミトレーラ 2型」が存在する。
73式特大型セミトレーラ ※戦車運搬車、大型トレーラ   最大積載量40tの3軸12輪トレーラ。
74式戦車や99式自走155mmりゅう弾砲を運搬可能。
特大型運搬車 ※戦車運搬車(大)、特大トレーラ   最大積載量50tの4軸16輪トレーラ。
90式戦車を砲塔と車体が一体のまま運搬可能。
90式戦車が配備される方面隊方面輸送隊にのみ配備。
重装輪回収車 ※HWR   96式装輪装甲車を始めとする装輪装甲車を支援するための大型レッカー車
平成14年(2002年)制式化。
車体は03式中距離地対空誘導弾の発射装置車などのベース車両に用いられている。
トーイングトラクタ ※トーイングカー  
 
航空機の牽引に用いられる車両。
民間で用いられている「トーバー・トラクター」とほぼ同じもの。
2.5t用(画像上)および1t用(画像下)がある。
1/4tトレーラ ※小トレーラ   73式小型トラックなどで牽引される1軸2輪の被けん引型運搬車
1tトレーラ ※中トレーラ   73式中型トラック・73式大型トラックなどでけん引される1軸2輪の被牽引型運搬車。
機構の異なる高機動車専用型が存在する。
1t水タンクトレーラ タンクトレーラ
※水タンク
  73式中型トラック・73式大型トラックなどでけん引される1軸2輪の水タンク車。
2t弾薬トレーラ  
2.5tトレーラ ポールタイプトレーラ
※大トレーラ
  73式大型トラック・74式特大型トラックでけん引される1軸2輪の被牽引型運搬車。
鉄条網構築セット 鉄条網トレーラ   鉄条網を即時に展開できる3軸6輪の被牽引型運搬車。2012年配備開始。
M1A1運搬車 ※重迫用リヤカー   107mm迫撃砲M2搬送用の1軸2輪の人力運搬車。
駐屯地内備品として使用されているリヤカーとは違い、正式な装備品。

退役

雪上車編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
78式雪上車 ※大雪   52(平成15-17年調達分) 1996年より、改良型の「78式雪上車(B)型」の配備が開始されている。
10式雪上車   78式雪上車の後継として2010年より導入。
軽雪上車 ※軽雪、スノーモービル   民生品に所定の改装を施したもの。

退役

その他編集

  • 以下の車両は国産車両開発の参考用に少数が研究・試験用に導入されたもので、部隊による実際の運用は行われていない。

退役

二輪車編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
偵察用オートバイ ※オート、ホンダ(XLR250)、カワサキ(KLX250)  
 
偵察・連絡に用いられるオフロード型のオートバイ
XLR250R(画像上)からKLX250(画像下)へ更新中。
警務隊用オートバイ ※白バイ、警バイ   警務隊において交通統制業務や車両の誘導・先導に用いられる。
VFR400CB400SF(画像左)、XJR400R(画像右)などが採用されている。

舟艇編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
渡河ボート ※半型舟、全型舟、半ボート、全ボート、単舟、長舟など   FRP製のカッター型短艇。
2艘1セットで装備され、2艘を連結してナロウ型のボートとしても使用可能。
軽門橋の浮体としても使用される。
偵察ボート(2人乗) ※ラフト、ゴムボート   インフレータブル式の小型ゴムボート
偵察ボート(5人乗) ※ラフト、ゴムボート(大)   インフレータブル式の中型ゴムボート。
偵察ボート(8人乗)  
水上機動用ボート   形式はZODIAC社製インフレータブルボート FC-470。
水中用スクータ   水中よりの偵察、潜入任務に用いられる。

鉄道車両編集

施設科装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
75式ドーザ ビッグブル
※装甲ドーザ、ドーザ
  装甲キャビンを持つ中型ブルドーザー
施設作業車   前線での土木作業を行うための車両。1999年配備開始。
坑道掘削装置 ※ドリル、ジェットモグラ   坑道を構築するために地面を掘削するための機材。1991年配備開始。
道路障害作業車 ※ドリル、アースオーガー   1985年より導入開始。
小型ショベルドーザ ※バックホー、ユンボ   民生品に所定の改装を施したもの。
小型ドーザ ※小ドーザ、ショベル付ドーザ   民生品に所定の改装を施したもの。
中型ドーザ ※中ドーザ   民生品に所定の改装を施したもの。
大型ドーザ ※大ドーザ   民生品に所定の改装を施したもの。
グレーダ   民生品がほぼそのまま使われている。
掩体掘削機 ※パワーショベル、ユンボ、バックホー   アームの先端のアタッチメントの交換により多種多様の掘削作業が可能な装軌式土木作業機械。
一般的に言うところの「油圧ショベル」。
資材運搬車   履帯式の軽貨物運搬車。
大型の車両が運用できない山間部などで各種輸送任務に用いられる。
市販のゴムクローラーキャリアダンプと同型のもの。
バケットローダ ※バケット   民生品に所定の改装を施したもの。
トラッククレーン   民生品がほぼそのまま使われている。
タイヤローラ ※ロードローラー   民生品がほぼそのまま使われている。
自走式破砕機 ※破砕機、粉砕機   瓦礫などを細かく砕いて処理するための機材。
民生品がほぼそのまま使われている。

退役

架橋装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
81式自走架柱橋 アトラス
※VTLB
 
 
半自動で架橋作業が可能な野戦架橋機材。
1両につき橋長10m、42tまで通過可能な橋柱式橋梁を架設できる。
07式機動支援橋 ※07MSB、MSB、機動橋   架設車、ビームおよびビーム運搬車、橋節および橋節運搬車と支持装置他の付属装備により構成され、橋長60m、通過可能重量60tまでの架橋が可能。
81式自走架柱橋の後継装備。
平成22年度より部隊配備開始。
92式浮橋 ※92浮橋  
 
橋間橋節、橋端橋節、動力ボート、道路マット、道路マット敷設装置とそれらの運搬車から構成される。
(画像は橋間橋節および動力ボートとその運搬車)
1セットあたり最大104m、積載/通過可能重量50tの浮橋を架設可能。
浮のう橋 ※ポンツーン、フェリー橋   ゴムボートに類する構造の浮体と、アルミ合金製の桁材・道板などで構成。1セットあたり最大90m、積載/通過可能重量40tの浮橋を架設可能。
浮橋としてのほか、浮体3-5基を連結して門橋としても使用。浮体5基でM4戦車1両を積載可能。
アメリカ軍が第二次世界大戦・朝鮮戦争期に使用したM4A2重浮橋の供与を受けたもので、供与後長らく使われ、21世紀に入っても一部部隊では現役で装備されている。
軽徒橋   浮体の上に導板を載せて連結することにより構築する渡河機材。
橋節1ユニットは360cm×50cm、1セットは36橋節で構成され最大約130mの人員渡河用浮橋を架設可能。
人員渡河用の装備だがオートバイの通過も可能。
軽門橋   渡河ボートの上に積載する形で使用する渡河機材。
使用する渡河ボートおよび導板の数により各種重量の軽車両を運搬可能。
パネル橋   ユニット化された橋脚、橋桁および導板を組み合わせて構築される野戦橋機材。
1セットあたり12.5m×3m[71]、50tまでの車両が通行可能な橋梁を架設できる。
パネル橋MGB ※MGB   パネル橋の後継として導入されたユニット式野戦橋機材。
1セットあたり最大42m×4m、60tまでの車両が通行可能な橋梁を架設できる。
イギリス アイリアム・フェアリー社製。

退役

戦車橋編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
91式戦車橋 タンクブリッジ   22 74式戦車の発展型の車体にカンチレバー式の架橋を搭載したもの。
90式戦車の通過が可能。

退役

航空機編集

回転翼航空機(ヘリコプター)編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数
保有数
注釈
AH-1S コブラ
※ヒュイコブラ、AH
  90
56
1978年より導入された対戦車ヘリコプター。
1~6号機までが米ベル・ヘリコプター製で、以降の機体は富士重工業でのライセンス生産機である。
初期導入機体より用途廃止が進んでおり、2018年3月末時点の保有数は56機。
AH-64D アパッチ・ロングボウ
※アパッチ、AH
  13
12
2002年より導入された戦闘ヘリコプター。
2008年度にて調達価格高騰のため調達中止。
2011年度にて調達再開。
UH-1J イロコイ
UH-1改
U、UH
※ヒューイ
  127 1993年より導入された汎用ヘリコプターで、UH-1Hの独自改良型である。
2018年3月時点の保有数は127機。
UH-60JA ブラックホーク
※ロクマル
  40 1997年より導入。
UH-1の後継とされる予定であったが全面的更新機とはならず、UH-1Jおよびその後継たるUH-Xと併用される。
対戦車ヘリコプター並の武装が可能だが、現状では機銃以外の武装は装備されていない。
CH-47J/JA チヌーク
※C、CH
 
 
CH-47J(34)
CH-47JA(34)
56
1986年より川崎重工業によるライセンス生産機をJ型として導入、1995年度より改良型のJA型を導入。
J型は初期の機体から退役し、残存する機体の内数機を勢力維持改修する予定。
J/JA型を合わせた2018年3月末時点の保有数は56機。
OH-6D カイユース
※OH、OH-6改
  193
27
OH-6Jの改良型。
1980年度より生産/調達開始。
生産は1998年まで行われ、後期の生産型では赤外線照射装置の増備、計器類の暗視装置対応などの夜間行動能力向上が図られている。
TH-55Jの退役後は練習ヘリコプターとしても用いられ、2015年まで使用された。
2000年代に入り退役が進められており、2018年3月末時点の保有数は27機。

2020年に全機退役する。

OH-1 ニンジャ、オメガ
※新OH
  4+34
37
2001年より導入、平成22年度をもって調達終了。
2012年より当機をベースにした「新多用途ヘリコプター」の開発が計画されたが談合疑惑により2013年に計画中止。
EC-225LP ※EC225、LP、新VIP   4[72]
3
AS-332Lの後継として2005年より導入された要人輸送専用ヘリコプター。
TH-480B ※エンストロム、新TH   30 2009年度よりOH-6Dの後継たる新練習ヘリコプターとして導入。
2009年と2010年度予算で各1機、2011年度予算で3ヶ年度分28機が集中調達された。
XUH-2   150(調達予定数)
1
ベル 412EPI(UH-1系列)の改良型。2018年初飛行。
UH-1H/Jの後継たる新多用途ヘリコプターとして2021年度より導入予定。
V-22 オスプレイ   17(調達予定数) 2015年5月5日、米政府が17機と関連装備を日本に売却する方針を決定。
※画像は米海兵隊所属MV-22B。

退役

固定翼航空機編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数
保有数
注釈
LR-2 ハヤブサ   8
7
旧ビーチクラフトキングエア350の陸上自衛隊向け改装型。
LR-1の後継として1999年より導入。
連絡偵察機であるが、ストレッチャーなどの救急装備を最初から搭載している。

退役

無人装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
RMAX Type II G   ヤマハ発動機が開発した民生用無人ヘリコプターを導入。

イラク派遣で使用。

遠隔操縦観測システム FFOS
※無人機システム
  無線操縦式の無人ヘリコプターを主体とした観測・情報収集システム。

無人機、統制装置、追随装置、簡易追随装置、発射装置、機体点検装置、機体運搬装置の各装置で構成される。
2001年より調達開始。
2006年度をもって調達は改良型のFFRSに移行。

無人偵察機システム FFRS
※新無人機システム
  遠隔操縦観測システムの改良型。

2007年より調達開始。
23年度3次補正予算で原子力災害に対応した改良型が調達されている。

JUXS-S1 ※UAV(近距離用)   全翼式の小型UAV川田工業製、日立製作所ディフェンスシステム社納入

RQ-11 レイヴン等と同様の小型UAV。

フジ・インバックB2 外部リンク フジ・インバック社製のB-II型無人航空機を導入したもの。

単発・双胴方式の中型UAV。
23年度3次補正予算で調達。

スキャンイーグル  
 
全翼式の中型UAV。

23年度3次補正予算で調達。

スカイレンジャー   カナダ エリヨン英語版社製小型UAV。2010年代中頃より第2師団において試験運用が開始されている。
パックボット   遠隔操作される多目的ロボット。

23年度3次補正予算で調達。

退役

無人標的機編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
小型模型標的機 RCMAT ※RCMAT、ラジコン   射撃訓練用の小型ラジコン飛行機。
低速標的機 RCAT ※RCAT   射撃訓練用の大型ラジコン飛行機。
高速標的機 CHUKAR-III ※チャカ3   射撃訓練用の無人標的曳航機。

通信器材・電子機材編集

無線機・電話機編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
移動加入基地局装置 JTTC-T1   1994年度より配備開始。
移動加入端末装置 JVTC-T1   1994年度より配備開始。
幹線無線搬送端局装置 ※DISK  
85式携帯無線機1号 JPRC-F10/F11   69式携帯無線機1号の後継機として1985年に制式化された背負い式の無線機で、主に小隊長等が使用する。三菱電機製。
85式携帯無線機2号 JPRC-F20/F21   69式携帯無線機2号、3号の後継機として1985年に制式化されたトランシーバータイプの無線機で、主に小銃班長等が使用する。
携帯無線機1号 JPRC-F70   主に師団以下の各部隊が装備し指揮・連絡用に使用される背負い式の無線機。三菱無線製。
携帯無線機2号 JPRC-F80   主に師団以下の各部隊が装備し指揮・連絡用に使用されるトランシーバータイプの無線機。富士通製。
広帯域多目的無線機(携帯用I型) JPRC-Z100 ※コータム   主に師団以下の各部隊が装備し指揮・連絡用に使用される背負い式の無線機。日本電気製。
広帯域多目的無線機(携帯用II型) JPRC-Z10 ※コータム   主に師団以下の各部隊が装備し指揮・連絡用に使用されるトランシーバータイプの無線機。日本電気製。
85式車両無線機 JVRC-F10/F11/F20   69式車両無線機の後継機であり、主に中隊長以上の指揮官等が使用する車載型無線機。
車両無線機 JVRC-F70/F71/F72/F80   主に師団以下の各部隊が装備し指揮・連絡用に使用される車載型無線機。日本無線製。
広帯域多目的無線機(車両用) JVRC-Z200 ※コータム   主に中隊長以上の指揮官等が使用する車載型無線機。日本電気製。
地上無線機1号 JGRC-A13   地上無線機1号 JAN/GRC-N13の後継機として1986年度より配備開始。
高速テレタイプ通信、画像通信が可能。3トン半トラック用シェルタに収容される。
地上無線機1号 JGRC-A71   主に陸幕と方面総監部の間における指揮・連絡用に使用される中距離用無線機でシェルタに収容される。日本無線製。
地上無線機2号 JAN/GRC-N2   送信機(JT-N1/GRC)および受信機(JT-N6/GRC)によって構成される。退役済。
地上無線機2号 JGRC-A2/A22   地上無線機2号 JAN/GRC-N2の後継機。
テレタイプ通信ができるJGRC-A2とテレタイプなしのJGRC-A22に分類される。
地上無線機2号 JGRC-A72   主に方面総監部と師団の間における指揮・連絡用に使用される中・長距離用無線機。日本無線製。
地上無線機3号 JGRC-A3   地上無線機3号 JAN/GRC-N1の後継機。
地上無線機3号 JGRC-A73   主に師団と連隊の間における指揮・連絡用に使用される中距離用無線機。日本無線製。
無線搬送装置1号 JMRC-C10/R10   69式無線搬送装置1号 JMRC-C3/R3の後継として通信団に配備される。
無線搬送装置1号 JMRC-C17/R17   無線搬送装置1号 JMRC-C10/R10の後継として通信団に配備される、部隊司令部間の音声および画像の通信を行うための装備。
無線装置及び搬送装置で構成される。富士通製。
無線搬送装置2号 JMRC-C20/C21/R20   方面通信群、師団通信大隊に配備される。送信機JT-F5、受信機JR-F5、空中線装置JAS-C4等で構成され、1トン半トラック用シェルタに収容される。
83式無線搬送装置3号 JMRC-C30/R30   69式無線搬送装置3号 JMRC-C1/R1の後継として師団特化連隊、混成団等に配備される。
73式小型トラックに搭載される。
無線搬送装置3号 JMRC-C31/R31   83式無線搬送装置3号 JMRC-C30/R30の後継として師団特科連隊、混成団等に配備される。送信機JT-C3、受信機JR-C3、空中線JAS-C14等で構成される。日本電気製。
機上無線機 JARC-A20   航空機搭載型の航空管制用及び空中指揮用の無線機で、航空機同士の通信に使用される。日本電気製。
機上無線機 JARC-A30/A300/A301   航空機搭載型の航空管制用及び空中指揮用の無線機で、航空機と地上間もしくは航空機同士の通信に使用される。日本電気製。
機上無線機 JARC-A40/A400   航空機搭載型の航空管制用及び空中指揮用の無線機で、航空機と地上間もしくは航空機同士の通信に使用される。国際電気製。
機上無線機 JARC-A50/A500/501   航空機搭載型の航空管制用及び空中指揮用の無線機で、航空機と地上間もしくは航空機同士の通信に使用される。三菱電気製。
広帯域多目的無線機(機上用) JARC-Z100/310 ※コータム   航空機搭載型の航空管制用及び空中指揮用の無線機で、航空機と地上間もしくは航空機同士の通信に使用される。日本電気製。
電話交換装置 JMTC-T12   主に方面隊クラスで使用する交換装置。シェルタに搭載されている。
交換機2号 JSB-22/PT   主に中隊、大隊クラスが使用する野外用交換機。
交換機2号 JSB-T4   交換機2号 JSB-22/PTの後継として、1994年度より配備開始された野外用交換機。主に中隊クラスが使用する。
携帯電話機1号 JTA-T8   電子交換装置2号JMTC-T5/T10/T20の端末として使用される野外用電話機。沖電気製。
携帯電話機1号(電子交換装置用) JTA-T10   電子交換装置2号JMTC-T120/T121/T111/T110の端末として使用される野外用電話機。
携帯電話機1号(交換機2号用) JTA-T11   交換機2号JSB-T4の端末として使用される野外用電話機。
衛星単一通信携帯局装置 JPRC-C1 TASCOM-X、タスコム   持ち運び可能な衛星中継通信装置。日本無線製。
衛星単一通信可搬局装置 JMRC-C4   JPRC-C1よりも大型の衛星中継通信装置。シャルタ式で高機動車に積載される。三菱電機製。
電子交換装置1号 JMTC-T600/T400/T200   主に方面隊クラスにおいて使用される野外用電子交換装置。日本電気、富士通、アンリツ新電元工業製。
79式電子交換装置2号 JMTC-T5/T10/T20  
電子交換装置2号 JMTC-T120/T121/T111/T110   79式電子交換装置2号の後継として1994年度より配備された野外用電子交換装置で、主に師団及び連隊クラスにおいて使用される。日本電気製。
電子交換装置3号 JMTC-T30   主に大隊クラスで使用される野外用電子交換装置。1994年度より配備開始。

退役

レーダー編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
地上レーダ装置2号 JPPS-P10   65式レーダー装置2号 JAN/PPS-4の後継として開発された地上監視用レーダー。1983年より配備開始。
85式地上レーダ装置 JTPS-P11   71式地上レーダー装置 JTPS-P6の後継として開発された地上監視用レーダー。
1トン半トラック用シェルタに搭載され、主に地上移動目標および海上目標の捜索・監視に使用される。
地上レーダー装置 JTPS-P12   JTPS-P11の搭載車種を82式指揮通信車ベースの装輪装甲車としたもの。
地上レーダ装置1号改 JTPS-P23  
 
JTPS-P11の後継として2007年より配備された地上監視用レーダー、高機動車に搭載され、CH-47J/JAやC-130Hによる空輸も可能。
地上レーダ装置2号改 JPPS-P24   JPPS-P10の後継として2005年度より配備された地上監視用レーダー。
76式対砲レーダ装置 JMPQ-P7 ※P7 (ぴーなな)   レーダトレーラおよび対砲レーダ用装軌車および電源車により構成される。
対迫レーダ装置 JMPQ-P13 ※P13 (ぴーじゅうさん)   72式対迫レーダ装置 JAN/MPQ-N1の後継として1986年より配備された対迫レーダー。3t半トラックによって牽引される。
対砲レーダ装置 JTPS-P16 ※P16 (ぴーじゅうろく)   76式と違いシステム一式を74式特大型トラックに搭載して単独で構成される。
1990年代初頭より導入開始。
79式対空レーダ装置 JTPS-P9   師団高射特化大隊に配備。1トン半トラック用シェルタと被牽引型電源車により構成される。
対空レーダ装置 JTPS-P14  
 
71式対空レーダ装置 JTPS-P5の後継として、1988年より配備開始された対空レーダー。

地上設置(画像上)の他、3トン半トラックに搭載(画像下)しても運用される。

低空レーダ装置 JTPS-P18   主に低高度で飛行する航空機・ヘリコプターに対して連続監視を行うレーダー。高機動車に搭載される。
師団高射特科連隊/大隊に配備されている。
対空レーダ装置1号 JTPS-P25   対空戦闘指揮統制システムの一部として、重装輪回収車ベースの車両に搭載される。2013年配備開始。

退役

探知・測定・伝送装置編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
ヘリコプター映像伝送装置   方面通信群の映像伝送小隊が運用するリアルタイム映像伝送装置。UH-1Jに搭載する機上撮影装置・機上中継装置、車載式の移動中継装置・衛星可搬局装置によって構成される。
広域用監視装置 GOB-206 ※千里眼  
 
HD可視カメラと高精細サーマルカメラにより昼夜問わず複数の人物・車両・船舶等を監視する装置。
搭載車両は1t半トラックで、カメラ部(画像上)および監視部(画像下)によって構成される。
野戦情報探知装置1号 JGSQ-S1   1981年度より配備開始。
野戦情報探知装置 JGSQ-S2   野戦情報探知装置1号 JGSQ-S1の後継装備。沖電気製。
電波探知妨害装置 NOLQ-1(可搬型)   探知した信号の分析・評価・記録などを行い、必要に応じて妨害電波を発射する装置。
第1電子隊対電子中隊のみに配備。
搭載車両は1t半トラックか高機動車。
※画像は護衛艦くらまのECM用アンテナ。

退役

気象測定装置編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
80式気象測定装置 JMMQ-M2   野戦特科部隊の射撃に必要な気象状態を観測する為の装備。
気象測定装置 JMMQ-M5   80式気象測定装置 JMMQ-M2の後継装備。
ゾンデ追跡処理装置、空中線部1・2等で構成され、3トン半トラックに搭載される。
航空気象装置 JMMQ-M4   航空部隊の運航に必要な気象情報を観測する装置。
航空気象装置 JMMQ-M7   航空気象装置 JMMQ-M4の後継装備。1トン半トラックに搭載される気象情報処理装置・移動気象レーダー装置、および高機動車に搭載される移動気象観測装置によって構成される。

航空機誘導装置編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
着陸誘導装置 JTPN-P20   航空機の着陸誘導管制に使用する移動用の小型GCA装置。監視レーダー装置 JTPN-P21、
精測進入監視レーダー装置 JMPN-P22(画像)、管制装置 JTSN-S1、通信装置 JTSN-S2によって構成される。
航法援助装置 JMRM-A2   航空機の航法援助に使用する移動用NDB。送信機、空中線整合器、送信空中線、シェルタ(画像の車両に搭載)、電源装置、対空無線機等で構成され、1トン半トラックに搭載される。

退役

射撃・戦闘指揮装置編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
81式野戦特科射撃指揮装置 JGSQ-W2  
野戦特科射撃指揮装置 JGSQ-W3 ※FADAC(ファダック)   大隊指揮用装置、中隊指揮用装置、砲班装置、観測機関装置で構成される。
1992年より配備開始。
多連装ロケットシステム指揮装置   多連装ロケットシステムの射撃指揮統制を行うための装置。
大隊指揮装置、中隊指揮装置、小隊指揮装置、各指揮装置データ伝送装置の各種がある。
1992年より導入。
対空戦闘指揮装置   高射特科部隊の指揮統制を行うための装置。
JAN/TSQ-51CとJAN/TSQ-51-Eの2種類が存在する。

退役

暗視装置編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
微光暗視眼鏡 JGVS-V3 ※V3(ブイスリー)   双眼式の第2世代型暗視装置。日本電気製。
84式暗視装置 JGVS-V4   JGVS-V1/V2の後継となる三脚式の暗視装置。富士通製。
個人暗視眼鏡 JAVN-V6   両眼式の第3世代型暗視装置。ヘルメットに装着し主に航空機のパイロットが使用する。
近距離暗視装置 JGVS-V7   三脚式の暗視装置。富士通製。本体、モニタ部、三脚、電源部で構成される。
個人用暗視装置 JGVS-V8 ※V8(ブイエイト)  
 
2万セット以上 単眼式の第3世代暗視装置。
ITT社製AN/PVS-14を日本電気でライセンス生産したもので、2003年度より調達開始。
近距離監視装置 JGVS-V9   三脚式の第3世代型暗視装置。日本電気製。監視装置本体、ノートパソコンで構成され、軽装甲機動車の搭載も可能。
75式照準用微光暗視装置II型 (B) ※微光暗視眼鏡   64式7.62mm小銃や62式7.62mm機関銃、84mm無反動砲等に装着する暗視装置。日本電気製。
I型(退役済)は無反動砲に装着可能。

退役

情報システム編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
野戦特科情報処理システム ※FADS(ファドス)   師団の野戦特化連隊等で運用されるシステム。東芝製。
火力戦闘指揮統制システム ※FCCS (フックス)   野戦特科情報処理システムと野戦特化射撃指揮装置の後継となる特科部隊の指揮統制システム。東芝製。
師団対空情報処理システム ※DADS(ダドス)   師団の高射特化連隊で運用される対空戦闘システム。対空戦闘指揮所装置、対空戦調整所装置、受信装置、送信装置、車両対空情報受信機、携帯対空情報受信機、各種連接端末装置によって構成される。1990年度配備開始。日本電気製。
対空戦闘指揮統制システム ※ADCCS (アドックス)   師団対空情報処理システムと高射指揮所装置(MTQ-1)の後継として2011年度より取得が開始された対空戦闘システム。方面隊用のI型、師団用のII型、旅団用のIII型がある(画像はII型)。対空戦闘指揮統制装置、対空戦指揮所装置、通信装置、対空情報受信装置、各種連接端末装置、指揮官幕僚端末によって構成される。三菱電機製。
師団通信システム/師団通信システム(改) Division Integrated Communications System:DICS(ディクス)/iDICS   師団通信大隊以下で運用される野外用通信システム。日本電気製。2009年からはコスト・パフォーマンスを抑えた師団通信システム(改)が導入されている。
方面隊電子交換システム Army Electric Switch System:AESS   方面通信群で運用される野外用通信システム。2001年度配備開始。
野外通信システム   師団通信システム・方面隊電子交換システムの後継として2011年度より配備が開始された野外用通信システム。アクセスノード装置、バックボーンノード装置、中継ノード装置(画像)、ネットワーク管理ノード装置、整備支援装置、広帯域多目的無線機によって構成される。
基幹連隊指揮統制システム Regiment Command Control System:ReCS(レックス)   普通科連隊が使用するC4Iシステム。2007年配備開始。
戦車連隊指揮統制システム Tank-ReCS:T-ReCS(T-レックス)   戦車連隊が使用するC4Iシステム。2007年配備開始。
ネットワーク電子戦システム Network Electronic Warfare System : NEWS
※新電子戦システムとも
  第1電子隊で運用されるシステム。電波の収集・分析を行うとともに、敵の通信電子活動を妨害して、情報優越の獲得に寄与する。三菱電機・日本電気製。

個人被服・装具編集

作業服編集

  • 自衛隊の公式な用語では「戦闘服」は「作業服」と呼称されていた
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
迷彩服2型 作業服,迷彩
※迷彩作業服
 
 
1992年より支給開始。
細部の仕様が異なる「戦闘服(一般用/空挺用/装甲用/航空用)」「防暑服4型」(画像下)等のバリエーションがある。
海上自衛隊、航空自衛隊でも使用されている。
迷彩服3型 戦闘服,(一般用/空挺用/装甲用/航空用/市街地用)
作業服,迷彩
  2007年頃より支給開始。
迷彩服2型の一部改良品。
海上自衛隊、航空自衛隊でも使用。
防暑服,砂漠用   防暑服4型の砂漠迷彩版。

退役

鉄帽編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
66式鉄帽 ※テッパチ   一部の陸幕・方面直轄の後方職種、および予備自衛官用では現役。
外帽と中帽(1形)で構成されている。
88式鉄帽 ※テッパチ   66式鉄帽の更新用として調達されているもの。鉄帽という名称だが鉄製ではない。現在では改良された2型が調達されている。
中帽,2形 ※ライナー   軽作業や災害派遣で使用されるヘルメット。
合成樹脂製で防弾能力は無い。

退役

防弾衣編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
戦闘防弾チョッキ ※ボディアーマー   1992年より導入。
防弾チョッキ2型 ※ボディアーマー2型 他   セラミックプレートの挿入で小銃弾阻止可能。
現在は細部を改良した「防弾チョッキ2型(改)」が調達されている。
防弾チョッキ3型 ※ボディアーマー3型   2012年度より調達開始。

長靴編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
半長靴   半長靴として一般隊員に支給されているフック式編み上げブーツ。
戦闘装着セットに当初導入されたものは戦闘長靴の名称で、紐は足首から上部はフックへの編み上げ式であったが後に鳩目へ通すタイプへ変更された。
(この時にズボン裾のはみ出し防止のために履き口にゴム製のヒダも縫い付けられたものになった)
現在は予備自衛官等にて使用される。派生型として空挺用、航空用が存在する。牛革製で新品のうちは堅い。
半長靴2型   2000年頃より調達されているブーツ
戦闘装着セットとして支給されるものは「戦闘靴」と名称が変わる。
派生型として空挺用、航空用が存在する。
半長靴3型戦闘靴2型   半長靴2型の改良型、シュータンがメッシュに変更され通気性が改善されている。
戦闘装着セットとして支給されるものは「戦闘靴2型」と名称が変わる。
派生型として空挺用・航空用・装甲用・防暑靴3型(黒色)・防暑靴4型(タンカラー)が存在する。
戦車靴   装甲車両乗員用の茶革の靴。
靴紐を省略し、車両事故で足を挟まれた際にすぐ脱ぐことが出来る設計になっている。
2013年の駒門駐屯地祭で新型の「戦闘靴2型 装甲用」が公開された。

その他編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
戦闘装着セット   1980年代後半から現在までに採用された戦闘服、鉄帽、防弾チョッキなどの総称。
隠密行動用戦闘装着セット   狙撃手等が使用する装具。
ギリースーツやテントなどで構成される。

需品装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
野外炊具1号 ※炊事車、キッチントレーラ、フィールドキッチン  
 
野外において調理・炊事作業を行うための装備。
最初に装備された1号、性能と使い勝手を向上させた1号(改)(画像下)、更に性能他を改善した1号(22改)がある。
平成22年度予算(平成23年3月以降納入分)よりは1号(22改)が調達されている。
野外炊具2号 ※炊事機   小部隊用の移動用調理器具。
野外炊具1号のかまど部分を可搬式にした2号(改)も存在する。
(画像は2号(改)
冷凍冷蔵車  
野戦釜   野外炊具の導入以前に用いられていた大人数用調理釜。

正式な書類上は退役しているものの、使い勝手の良さから保有していた部隊では現在も使用。

糧食用線量率計3形  
野外入浴セット ※野外風呂、**の湯[76]  
 
野外で軽易入浴を提供するための装備。
ボイラおよび発電機を搭載したトレーラと浴場設置機材により構成される。
温水による除染・洗浄が必要な際にも使用される。
1985年日本航空123便墜落事故に際して現地急造されたことをきっかけに制式化。
現在は能力向上型の2型が装備されている。
野外洗濯セット   野外において被服の洗濯を行うための装備。
洗濯機、脱水機、給水ポンプ、発電機を搭載したトレーラ、および乾燥機を搭載した牽引車(大型トラック)により構成される。
機材の能力を向上させて全機材をトレーラに搭載した。野外洗濯セット2型に更新されつつある。
(画像は2型)
宿営用天幕 ※シュクテン(宿天)、寒天(※寒冷地天幕の通称)   6名を収容できる野営に用いるテント。

冬季積雪時用の白色のカバー(天幕覆い)の他、白色の外幕と黒色の内幕の二重構造の「寒冷地用天幕」もある。
それまで使用されていた各種天幕に代わり1987年より調達開始。(寒冷地用は現在は新規調達されていない)

病院天幕 ※ビョウテン   野外治療所(野戦病院)を開設する際に用いる大型テント。
1セットあたり10床を収容可能。
1994年より調達開始。
業務用天幕 ※ギョウテン   各種の目的に用いる大型テント。
小型車両等を収容できる1型、最大14名を収容できる2型、支柱がなく連結して用いることのできる一般用の3種がある。
(画像は2型)
2人用個人携帯天幕   公式装備としては退役済だが新隊員教育用に一部は保管、教材として活用。
浄水セット(逆浸透型) ※浄水装置   逆浸透膜を用いた処理装置により上水処理されていない河川水等から清水を製造できる浄水装置。
現在は海水の真水化が可能な「2型」の調達が進んでいる。
野外手術システム   10セット 野外で外科手術を行うための装備。
手術車、手術準備車、滅菌車、衛生補給車の4つの車両で1セットが構成される。
人命救助システム   災害派遣に際し救護・救難を行うための機材をコンテナに結集させたもの。
コンテナは救護所として用いることができる。
3トン半燃料タンク車 3トン半燃料タンク車(一般用)
※燃タン/ネンタン、タンクローリ
  73式大型トラックに容量5,000リットルの燃料タンクを搭載した車両。
車両への燃料補給に用いられる。
(画像は73式大型トラック(新)がベースの車両)
3トン半航空用燃料タンク車 3トン半燃料タンク車(航空用)
※燃タン/ネンタン、タンクローリ、給油車]
 
 
73式大型トラックに最大積載量3,900リットルの航空用燃料タンクおよび給油装置を搭載した車両。
駐屯地および野外発着場で航空機への燃料補給に用いられる。
(画像下は73式大型トラック(新)がベースの車両)
10000リットル燃料タンク車 燃料タンク車(10000リットル 航空用)
※燃タン大/大ネンタン、大型タンクローリ
  74式特大型トラックに容量10,000リットルの航空用燃料タンクおよび給油装置を搭載した車両。
駐屯地での航空機への燃料補給に用いられる。
3 1/2t水タンク車 3トン半水タンク車
※水タン/ミズタン、水タンクローリ
 
 
73式大型トラックに容量5000リットルの水タンクを搭載した車両。
給水車としての他に散水装置を装着して散水車として用いることも可能。
(画像下は73式大型トラック(新)がベースの車両)
野外支援車 ※トイレカー   演習などの大規模野外行動時に衛生状態を保つための移動洗面所設備。
航空野外高所作業台車   CH-47J/JAの保守整備に用いられる車両。主にCH-47J/JAが所属する駐屯地に配備されている。ベース車は74式特大型トラック。
航空救難作業車   航空機から乗務員を救助する為の救難車両。ベース車は74式特大型トラック。
バキュームスイーパ   滑走路・誘導路の路面清掃を行う車両。
航空電源車  
 
航空機のエンジン始動に使用される。日産・サファリベースの車両(画像上)と高機動車ベースの車両(画像下)がある。

空挺・ヘリボーン用装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
60式空挺用落下傘   藤倉航装製国産落下傘。おもに第一空挺団で使用されている。
13式空挺傘 ※13傘(ひとさんさん)   藤倉航装製国産落下傘。2015年1月の習志野演習場での降下訓練始めにて初展示される。
空挺傘696M1 ※12傘(ひとにいさん)   エアルーズ(Aérazur)社製パラシュートを藤倉航装にてライセンス生産したもの。

おもに第一空挺団で使用されている。

自由降下傘 MC-4   パラフライト社製MC-4型を導入したもの。

おもに第一空挺団で使用されている。

高高度空中投下装置 ※CADS(キャドス)  
重物量投下器材   250kg以上の物品、車両などの投下に使用。
物料傘   250kg以下の物品を投下に使用。対応する重量により数種類がある。海空でも同等の装備を導入している。藤倉航装製。
スリングネット  
スリングベルト  
ラペリング器材  
ファストロープ器材  
エクストラクションロープ  

化学装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
生物偵察車   生物兵器や病原性細菌ウイルスにより汚染された地域を偵察するための車両。
防護マスク4型 ※ガスマスク  
化学防護衣4形  
戦闘用防護衣   個人用防護装備に更新が進められている。
個人用防護装備  
空気マスク  
火災防護衣  
部隊用防護装置  
ガス検知器2型  
CR警報機  
化学剤検知器 AP2C(エーピーツーシー)   ガス検知器2型の後継装備。
化学剤監視装置   センサー部は高機動車に搭載されている。
部隊用線量計  
線量計3形  
中隊用線量率計3形  
携帯線量計セット  
除染車  
除染装置 94式除染装置  
携帯除染器2型  
液体散布車   油脂火災等の重大火災の消火に用いられる特殊化学消防車
中央特殊武器防護隊にのみ配備
粉末散布車   重大化学火災の消火に用いられる粉末化学消防車
中央特殊武器防護隊にのみ配備
発煙機2型  
発煙機3型   発煙機2型の後継装備
携帯気象計  

駐屯地内装備編集

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
業務車1号 業務1号
※バン、ワゴン
  隊員の公務や日常業務等に使用される一般乗用車。
[77]
業務車1号
(現行塗装型)
業務1号
※黒バン、黒ワゴン
  隊員の公務や日常業務に使用される一般乗用車。
[77]
2006年度以降の納入車は、それまでの特注のOD色仕様から市販車と同じ黒色塗装の仕様に切り替えられている。
業務車2号 業務2号
※白バン、地連バン 等
  自衛隊地方協力本部で使用される一般乗用車。
[77]
業務車3号 業務3号
※セダン、公用車、隊長車 等
  駐屯地司令および部隊長たる佐官の乗車する公用車。
[78]
業務車4号 ※ギョーヨン、ワゴン車 等   公務や日常業務に使用される一般乗用車。

市販のワンボックスカーが使用されている。

庁用車 庁用車   補給処や職種学校における公務や日常業務に使用される一般乗用車。
[78]
乗用車 ※観閲車、高級車、オープンカー 等   業務車3号の発展型で平成12年度調達分より納入開始。
将官の公務や日常業務に使用される他、オープンカータイプのものは観閲式で使用される。階級によるグレード指定がされている。
人員輸送車1号 ※輸送バス、バス   平時の人員輸送に用いられる大型バス。
[79]
人員輸送車2号 ※マイクロバス   平時の人員輸送に用いられるマイクロバス
主に地方協力本部が使用。
[79]
業務トラック   平時の輸送任務に用いられるトラック[80]
制式装備の“○○式トラック”とは異なり戦闘状況下には通常用いられない。
消防車   一般の消防車にほぼ同じ
散水車としても使用される。
ポンプ車型の他に化学車型もあり。
救難消防車I型  
 
航空機事故に対応するための東急車輛製造製国産化学消防車。1960年代に導入。小型の車両[81](画像上)及び大型の車両[82](画像下)がある。
救難消防車II型   航空機事故に対応するための東急車輛製国産化学消防車。2000年代前半に導入。形式名TFD40MX。航空自衛隊および海上自衛隊でも同車種を採用している。
救難消防車IB型 ストライカー/パンター  
 
ストライカー:7両(2014年7月時点) 救難消防車I型の後継として2013年度から配備された救難消防車。
車種は米オシュコシュ社製ストライカー3000(画像上)およびオーストリアローゼンバウアー英語版社製パンター6×6(画像下、海自の車両)。航空自衛隊および海上自衛隊でも同車種を採用している。
救急車 ※アンビ   平時に駐屯地内で使用される救急車。仕様は一般の医療機関で使用される2B型救急車と同じ。
病院間の搬送等にも用いられる。
胃集団検診車   胃がんその他の検診に用いられる移動検診車。
民生の検診車そのままであり、メーカーや塗装は導入時期より様々である。
楽器運搬車   音楽隊の楽器の輸送に使用されるトラック。
海空と同じく民生の中型トラックの塗装を変更しただけであり、メーカーは導入時期より様々である。
リヤカー ※人力   多用途に使用される1軸2輪の無動力荷物運搬車。
民生品を購入したものの他、隊内自作品も多い。
材質や形式は様々。
107mm迫撃砲用のものは「M1A1運搬車」として制式装備品となっている。

脚注・出典編集

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  1. ^ 例外として、旧軍の九九式短小銃が使用弾薬を米軍規格に改修された上で短期間使用されている
  2. ^ 北部方面隊のあゆみ 2003年発刊 - 一部火器の愛称が記載されている
  3. ^ 通称に関しては広報資料館展示物や、自衛隊が監修協力を行った映画守ってあげたい!・戦国自衛隊等にも登場する。「パンツァー」誌2010年7月号の誘導弾関係の特集、「Soyou」各号の隊員投稿コーナー、「ここが変だよ、自衛隊」等に記述あり
  4. ^ 部内で使用される部内用広報ビデオにも隊員間の通称が用いられている
  5. ^ 扶桑社『MAMOR』Vol. 26
  6. ^ 1-4番の切り替えがあり、それぞれの番号でライト機器類の点灯が変化する。エンジンを止める場合は「off」にしなければバッテリー上がりの原因に繋がる。1は前照灯無灯状態(ブレーキ等は点灯)、2は前照灯点灯、3は灯火制限時における後方の管制灯のみ点灯(前面は無灯で後部のブレーキ管制灯のみ点灯)、4は前部の管制灯含む全ての管制灯が使用可能で夜間走行時に使用する
  7. ^ 元力士、水戸泉政人のブログ「水戸泉メモリー」の2004年12月16日の記事に写真[1]が掲載されている
  8. ^ 随意契約に係る情報の公表(物品役務等)
  9. ^ 公告 第 輸調-343号 平成24年9月14日
  10. ^ a b 平成23年度装備品等(火器車両関連)に係る各種契約希望募集要項
  11. ^ 当時のアメリカ軍では11.4mm拳銃弾(.45口径弾)を使用しており、9mm、.32ACP共に軍用制式とはなっておらず、それらを使用する制式銃器もない
  12. ^ 公告 第 輸調-350号平成 24年9月14日[リンク切れ]
  13. ^ 陸上隊自衛隊調達分。生産総数は約230,000丁
  14. ^ 左方切換レバー(左右両用セレクタレバー)、89式小銃用照準補助具(光学式照準器(ダットサイト)など
  15. ^ 航空新聞社|2019.05.23|新しい「儀じょう銃」がお披露目 ※2019年5月23日閲覧
  16. ^ [2][リンク切れ][3][リンク切れ][4]
  17. ^ 補給統制本部公示第132号 平成23年1月28日
  18. ^ a b 補給統制本部公募93号 平成26年10月7日
  19. ^ [5][リンク切れ]
  20. ^ [6][リンク切れ]
  21. ^ [7][リンク切れ]
  22. ^ [8][リンク切れ]
  23. ^ G36の型式番号から(G型, V)=突撃銃モデル、(G型, KV)=カービンモデル、(G型, CV)=コンパクトモデルと推察される。
  24. ^ 補給統制本部公募113号 平成26年12月4日
  25. ^ [9][リンク切れ]
  26. ^ [10][リンク切れ]
  27. ^ 1961年に500挺を検査した結果、実用に耐えずと判断され、すべての九九式に射撃禁止措置が執られる。
  28. ^ 実包の使用が禁止された後に教練用として使用が継続されたものは約半数、32,500丁ほど
  29. ^ 平成24年度装備品等(火器車両関係)に係る各種契約希望募集要項
  30. ^ 防衛庁が初めて全面的に撮影協力した映画『ゴジラ』(1954年)作中ではゴジラと最初に交戦した装備として登場した。
  31. ^ 61式戦車の備砲(主砲同軸機銃)としては2000年まで現役で運用されていた。
  32. ^ a b c d 平成21年度装備品等(火器車両関係)に係る各種契約希望募集要項
  33. ^ 高等工科学校, 陸上自衛隊 (2019年6月12日). “5月27日〜31日までの間、三年生は「職種学校現地訓練」に参加しました。…” (日本語). @JGSDF_HTS_pr. 2019年6月15日閲覧。
  34. ^ なお、新ゴボウ剣の通称は九九式を使用していた世代に限られ、現在はほとんど知られていない。
  35. ^ 画像上段がM1小銃用M1905銃剣、画像最下段がM1騎銃用M4銃剣
  36. ^ 催涙剤を正規軍に対して使用することは国際条約で禁じられている(ジュネーヴ議定書および化学兵器禁止条約の項を参照)ため、国内治安維持任務および対化学戦訓練用の装備である。
  37. ^ 火器|製品情報|豊和工業株式会社
  38. ^ 「エリートフォーセス 陸上自衛隊編[Part2]」p50
  39. ^ この大会は軍制式採用品以外の装備は使用不可であるため、制式採用されたと思われる。
  40. ^ 元力士、水戸泉政人のブログ「水戸泉メモリー」の2004年12月16日の記事に写真[11]が掲載されている。
  41. ^ Light-weight Anti-tank Munition の略
  42. ^ ロケットランチャーの略
  43. ^ なお、1970年代末期に開発された82式指揮通信車の車内にはM20を分割して収納するラックがあるなど、1線装備としての使用は1990年代においても一部では継続されていた。
  44. ^ a b c 平成26年度から装輪155mmりゅう弾砲に名称が変更された(平成25年度ライフサイクルコスト管理年次報告書[リンク切れ]
  45. ^ M16自走高射機関砲は168両が供与されたが、退役後に何基のM45銃架がM55として再利用されたかは不明である。
  46. ^ M270自走発射機の調達数より推測
  47. ^ 短SAM改は陸上自衛隊のみ。海上自衛隊では2006年に退役。
  48. ^ I型は手動により起爆させるため「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」の範囲対象外
  49. ^ a b c 教練用の模擬弾が現在でも少数使用中。
  50. ^ a b c 教練用および除去訓練用の模擬弾は現在でも使用中。
  51. ^ a b 対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」の批准により廃棄。
  52. ^ 16式機動戦闘車の正式化までは、MCVとは地雷原処理車のことであった
  53. ^ a b c 愛称化される以前に部隊内通称としても使用
  54. ^ http://www.mod.go.jp/j/yosan/2002/sankou.pdf
  55. ^ 補給統制本部公示第9号 平成26年度装備品等(火器車両関連)に係る各種契約希望募集要項[12]
  56. ^ 公告 第輸調一 785号[13][リンク切れ]
  57. ^ a b 防衛省技術研究本部のパンフレットより[14][リンク切れ]
  58. ^ [15][リンク切れ]
  59. ^ 2001年に米国での演習に参加するための輸送中、貨物船の沈没事故で2両を喪失している。
  60. ^ 防衛装備庁>お知らせ>研究開発>開発装備品 装輪155mmりゅう弾砲(試作品)※2018年6月1日(JP)閲覧
  61. ^ M24軽戦車からの改造によって製作された試作車は1両のみであるが、変速機などの異なる1次試作と2次試作のバリエーションがある。
  62. ^ 75式自走155mm榴弾砲に改変されている
  63. ^ 全般支援大隊として自走ロケット支援大隊から自走榴弾砲大隊を用いた全般支援大隊への改編
  64. ^ a b c スクラップとして払い下げられたものが現在も日本国内に残存している。
  65. ^ 防衛省開発事業 装輪装甲車(改)に関するお知らせ(小松製作所29.12.26)
  66. ^ 装輪装甲車(改)の開発事業について(防衛装備庁29.12.26)
  67. ^ “陸自の新型装甲車が白紙に コマツ開発、防弾性能満たさず - 共同通信” (日本語). https://this.kiji.is/375560802403124321?c=39546741839462401 2018年6月3日閲覧。 
  68. ^ 英語で「救急車」を意味する"アンビュランス(Ambulance)"の略
  69. ^ ただし、他のトラック類と異なり、旧型と新型の外観上の差異は車輪の形状程度である。
  70. ^ フォードGPWであっても区別されず"ウイリス"と呼ばれていた
  71. ^ 通常は2セットを1単位とし25m×3mの2連式仮設橋として運用される
  72. ^ 東日本大震災の津波により1機を損失し、平成23年度3次補正予算にて喪失分の1機を追加所得した。
    (3次補正予算成立 C130再生機など購入 災害対処能力向上へ 朝雲新聞 2011年12月1日号)
  73. ^ a b c アメリカ軍では1962年9月に3軍の呼称統一により「UH-1」に呼称が変更されているが、陸上自衛隊では導入時呼称のHU-1を1991年度まで使用していた。
  74. ^ 導入された3機にはそれぞれ固有の愛称がつけられていた。
  75. ^ SSRC 日本安全保障戦略研究センター「UAV の趨勢と現況」2014年6月[リンク切れ]
  76. ^ **には装備部隊の駐屯地所在地名や設置場所の地名が入れられる
  77. ^ a b c 市販のライトバンもしくはステーションワゴンが使用されている。
  78. ^ a b 市販のセダンが使用されている。
  79. ^ a b 一般旅客用の車両が使われている。
  80. ^ 市販のトラックがほぼそのまま使われている。
  81. ^ 航空自衛隊及び海上自衛隊では救難消防車MB-5型の名称で同車種を採用していた。後継の救難消防車IB型の配備に伴い、数年以内に全車用途廃止予定。
  82. ^ 航空自衛隊では破壊機救難消防車A-MB-2の名称で、海上自衛隊では化学消防車MB-1改2型の名称で同車種を採用している。

参考文献・資料/参照元編集

書籍
『自衛隊装備年鑑』 刊:朝雲新聞社出版局
  • 各年号
月刊『コンバットマガジン』 刊:ワールドフォトプレス
  • 2015年10月号「陸上自衛隊いまとむかし 陸上自衛隊誕生60年 (前編)」 2015年8月
グランドパワー』 刊:ガリレオ出版
  • '00/7月号別冊『陸上自衛隊 車輌・装備ファイル』(ASIN B0078XZFK2) 2000年
  • (2003年)11月号別冊 『陸上自衛隊の装備車輌 Vol.1 60年代編』 2003年
J-Wings別冊『J-Ground』 刊:イカロス出版
  • vol.1『陸上自衛隊の戦う!装備カタログ』(ISBN 978-4871494649) 2003年
  • vol.17『2007年度版 陸上自衛隊の装備ファイル』 2007年
  • vol.25『陸上自衛隊の装備ファイル 2009』 2009年
  • JGround特選ムック『陸上自衛隊装備百科』(ISBN 978-4863208483) 2014年
  • JGround特選ムック『陸上自衛隊装備百科2016-2018』(ISBN 978-4-8022-0154-4) 2016年
  • 『自衛隊歴代最強兵器BEST200』(ISBN 978-4415095059)成美堂出版 2000年
  • 『戦後日本の戦車開発史―特車から90式戦車へ』(ISBN 978-4906124497ISBN 978-4769824725) 林磐雄:著 かや書房/光人社 2002/2005年
  • ミリタリー選書 10『自衛隊航空機全集 陸海空自衛隊、歴代装備機のすべて』(ISBN 978-4871497718)松崎豊一:著 イカロス出版 2005年
  • 『自衛隊装備名鑑1954〜2006』(ISBN 978-4775805978コーエー出版局 2007年
  • PANZER』臨時増刊 『陸自車両50年史』アルゴノート社 2008年
  • 『本当にあった陸自鉄道部隊-知られざる第101建設隊の活躍』(ISBN 978-4769825746) 伊藤東作:著 光人社 2008年
  • MAMOR』Vol.26 2009年4月号「オモテからウラまでわかる エンサイクロペディア自衛隊用語辞典」(ASIN B001RCKQCM扶桑社 2009年
  • Strike And Tactical (ストライク・アンド・タクティカルマガジン) 2009年9月号別冊 『戦後の日本戦車』(ASIN B002LG7978)SATマガジン出版 2009年
  • 『災害レスキュー車両 パーフェクトブック』(ISBN 978-4862487520洋泉社 2011年
公式展示

関連項目編集

外部リンク編集