陽のあたる場所 (映画)
『陽のあたる場所』(ひのあたるばしょ、A Place in the Sun)は、1949年に製作が開始され、1951年に公開されたアメリカ映画である。
陽のあたる場所 | |
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A Place in the Sun | |
![]() ポスター(1959) | |
監督 | ジョージ・スティーヴンス |
脚本 |
マイケル・ウィルソン ハリー・ブラウン |
原作 |
セオドア・ドライサー 『アメリカの悲劇』 |
製作 | ジョージ・スティーヴンス |
出演者 |
モンゴメリー・クリフト エリザベス・テイラー シェリー・ウィンタース |
音楽 | フランツ・ワックスマン |
撮影 | ウィリアム・C・メラー |
編集 | ウィリアム・ホーンベック |
配給 | パラマウント映画 |
公開 |
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上映時間 | 122分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 2,295,304ドル |
興行収入 | 3,500,000ドル(北米市場配給収入) |
概要編集
1931年にジョセフ・フォン・スタンバーグ監督によって映画化されたセオドア・ドライサーの小説『アメリカの悲劇』の再映画化であり、ジョージ・スティーヴンスが監督、モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタースが主演した。
ジョージ・イーストマンは母子2人きりの貧しい家に育ち、ホテルでボーイをしていたが、水着製造工場を経営している伯父のチャールズ・イーストマンに会い、彼の工場に職を得る。伯父の家で社交界の花アンジェラ・ヴィカースに会い、心を惹かれるが、身分違いの遠い存在に思う。同じ職場にいたアリス・トリップは身よりのない娘で、映画館でふと隣合わせになり、女性の多い職場で社員の交際が禁じられていたにもかかわらず、2人の仲は急に深まる。伯父の家のパーティに招かれ昇進の機会を与えられて、アンジェラと再会。「会った時から好きだった、もしかしたら会う前から好きだった」(I love you. I've loved you since the first moment I saw you. I guess maybe I've even loved you before I saw you.)という。彼女はジョージの純真さに惹かれる。その日はジョージの誕生日で、アリスはささやかな祝宴の準備をして待っていたが、遅刻してアイスクリームが溶けてしまう。ジョージは妊娠した彼女に堕胎をすすめるが、医者は引き受けてくれなかった。アンジェラとジョージは夏を別荘に過ごす仲になっていき、アンジェラの両親も2人の仲を許していた。アリスからの電話があり、ジョージは母の急病と偽って別荘を出る。アリスは結婚を迫り、承諾しなければ自分との間を公にすると脅した。翌日、出世の妨げになるアリスを溺死させようと、彼女を湖に誘う。ところが、アリスのひたむきな愛情を知り、彼女を溺死させる気持ちを失う。アリスは逆に恐怖にかられ、ボートの上に立ち上がったため、ボートが転覆、アリスは溺死する。ジョージは裁判にかけられ、殺意のあったことを認めたが、犯行は否定する…。
キャスト編集
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||||
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東京12ch版 | TBS版 | 正規DVD版 | PDDVD版 | ?版 | ||
ジョージ・イーストマン | モンゴメリー・クリフト | 大塚周夫 | 井上真樹夫 | 川本克彦 | 藤原啓治 | |
アンジェラ・ヴィッカース | エリザベス・テイラー | 鈴木弘子 | 中村千絵 | 紗ゆり | ||
アリス・トリップ | シェリー・ウィンタース | 富永美沙子 | 谷育子 | よのひかり | 水城蘭子 | |
ハンナ・イーストマン | アン・リヴィア | 竹口安芸子 | 棚田恵美子 | |||
フランク・マーロウ判事 | レイモンド・バー | 福田信昭 | 新垣樽助 | |||
チャールズ・イーストマン | ハーバート・ヘイス | 千葉耕市 | 芦澤孝臣 | |||
ルイーズ・イーストマン | キャスリン・ギブニー | 萩柚月 | ||||
アンソニー・ビッカース | シェパード・ストラドウィック | 家弓家正 |
スタッフ編集
- 監督/製作:ジョージ・スティーヴンス
- 脚本:マイケル・ウィルソン、ハリー・ブラウン
- 音楽:フランツ・ワックスマン
- 撮影:ウィリアム・C・メラー
- 編集:ウィリアム・ホーンベック
- 美術:ハンス・ドライアー、ウォルター・H・タイラー
- 装置:エミール・クリ
- 衣裳:イーディス・ヘッド
映画賞受賞・ノミネーション編集
賞 | 部門 | 候補者 | 結果 |
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アカデミー賞 | 作品賞 | ジョージ・スティーヴンス | ノミネート |
監督賞 | ジョージ・スティーヴンス | 受賞 | |
主演男優賞 | モンゴメリー・クリフト | ノミネート | |
主演女優賞 | シェリー・ウィンタース | ノミネート | |
撮影賞(白黒) | ウィリアム・C・メラー | 受賞 | |
脚色賞 | マイケル・ウィルソン、ハリー・ブラウン | 受賞 | |
作曲賞 | フランツ・ワックスマン | 受賞 | |
衣裳デザイン賞(白黒) | イーディス・ヘッド | 受賞 | |
編集賞 | ウィリアム・ホーンベック | 受賞 | |
ゴールデングローブ賞 | 作品賞(ドラマ部門) | 『陽のあたる場所』 | 受賞 |
監督賞 | ジョージ・スティーヴンス | ノミネート | |
主演女優賞(ドラマ部門) | シェリー・ウィンタース | ノミネート | |
賞撮影賞(白黒) | ウィリアム・C・メラー | ノミネート | |
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | 作品賞 | 『陽のあたる場所』 | 受賞 |
脚注編集
注釈編集
- ^ 再放送1971年9月14日『火曜ロードショー』他