雪爺(ゆきじじい)は、日本妖怪の一種で、の妖怪。妖怪漫画家・水木しげるの著書などに記載がある。

雪の降り積もっている深い山の中に現れる老人の姿の妖怪[1]。山に立ち入った人間を驚かせたり、迷子にしたりする[1]。水木しげるはこれを、雪の妖怪として知られている雪女雪入道と同種の妖怪としている[1]。吹雪の山中で行き倒れになった人間の魂が転生したものとも、雪のともいわれている[1]

2008年2月には、お笑い芸人の柳原可奈子が公式ブログで公開した本人撮影の写真が[2]東京スポーツ心霊写真として紹介され、妖怪研究家・山口敏太郎が「雪爺かもしれない」とコメントしている[3]

実際には樹木などに雪の積もった様子を妖怪と見誤ったものとの説もあり[1]、前述の写真についても柳原自身が後日、単に雪の上にあいた穴が目鼻のように見えた写真に過ぎず、妖怪ではないとの旨を語っている[4]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 水木しげる『図説 日本妖怪大全』講談社〈講談社+α文庫〉、1994年、478頁。ISBN 978-4-06-256049-8 
  2. ^ 柳原可奈子 (2008年2月9日). “真ん中に誰かいます。”. 泳ぐジッポとルードボーイ. 2008年2月19日閲覧。
  3. ^ 山口敏太郎 (2008年2月16日). “昨日、裏一面に柳原かなこが撮影した妖怪雪爺の記事、解説は山口敏太郎。”. 山口敏太郎の妖怪・都市伝説・UMAワールド「ブログ妖怪王」. 2008年2月19日閲覧。
  4. ^ 山口敏太郎 (2008年12月28日). “柳原可奈子、雪爺写真で爆弾発言「東京スポーツ、ちょろいっすね」”. ブログ妖怪王. 2009年2月9日閲覧。

関連項目 編集