株式会社電通(でんつう、英語: Dentsu Inc.)は、日本最大手の広告代理店である。最大手であるだけでなく、他の広告代理店を大きく引き離す売上を誇る。広告業界では世界五大グループの1つに数えられる。

株式会社電通
Dentsu Inc.
Dentsu logo.svg
Dentsu Head Office Day.jpg
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社
市場情報
東証1部 4324
2001年11月30日上場
本社所在地 日本の旗 日本
105-7001
東京都港区東新橋一丁目8番1号
電通汐留本社ビル
設立 1906年明治39年)12月27日
(株式会社日本電報通信社)
業種 サービス業
法人番号 4010401048922
事業内容 すべての広告・マーケティングサービス、及びコンテンツ・ビジネス
代表者 代表取締役社長 山本敏博
資本金 746億9百万円(2015年12月31日現在)
発行済株式総数 288,410,000株(2015年12月31日現在)
売上高 連結:4兆5,139億55百万円
単体:1兆1,561億86百万円
(2015年12月期)
営業利益 連結:1,072億65百万円
単体:396億37百万円
(2015年12月期)
経常利益 連結:-
単体:638億26百万円
(2015年12月期)
純利益 連結:726億53百万円
単体:535億65百万円
(2015年12月期)
純資産 連結:1兆1,027億43百万円
単体:7,902億55百万円
(2015年12月31日現在)
総資産 連結:3兆660億75百万円
単体:1兆6,139億50百万円
(2015年12月31日現在)
従業員数 連結:4万7,324人
単体:7,261人
(2015年12月31日現在)
決算期 12月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人
主要株主 一般社団法人共同通信社 6.58%
株式会社時事通信社 5.97%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 3.61%
株式会社みずほ銀行 1.73%
公益財団法人吉田秀雄記念事業財団 1.73%
株式会社リクルートホールディングス 1.71%
THE BANK OF NEW YORK MELLON SA/NV 10 1.44%
(2015年12月31日現在)
主要子会社 株式会社電通東日本 100.0%
株式会社電通西日本 100.0%
株式会社電通九州 100.0%
株式会社電通北海道 100.0%
株式会社電通テック 100.0%
電通パブリックリレーションズ
Dentsu Aegis Network Ltd.イギリスの旗 イギリス 100.0%
関係する人物 光永星郎(創業者)
吉田秀雄(4代目社長)
外部リンク http://www.dentsu.co.jp/
特記事項:連結財務指標は、IFRS基準である。決算期の変更により、2015年12月期は9箇月間である。
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目次

概要

日本国内2位の博報堂DYホールディングスの売上高の約4倍と名実ともに日本最大の広告代理店であり、「広告界のガリバー」の異名を持つ。その圧倒的なシェアゆえ、市場の寡占化が問題視され、 2005年(平成17年)には公正取引委員会が調査を開始し、調査報告書において電通の広告業界における寡占化の進行の事実を指摘した上で「公平性、透明性の確保が必要」と結論づけた[1]。近年では海外の広告会社を積極的に傘下に加えることにより規模を拡大し、広告代理店として世界5位の規模となっている。

1987年(昭和62年)に制定された「CED」の5番目の社章は「Communications Excellence DENTSU -卓越したコミュニケーション活動を」を表しており、2002年(平成14年)12月まで使用された。現在使用されている「dentsu」の社章は2002年(平成14年)12月の汐留移転を機に制定された6代目である。

政財界・芸能界等の有力者子弟を社員として多く採用している[2]

第二次世界大戦前より、新入社員の敢闘精神を養うことを目的として「電通富士登山」が毎年行われている[3]

沿革

1901年明治34年)、光永星郎によって設立された「日本広告」を前身とする。1907年(明治40年)、光永は通信社を設立したことで日本広告は吸収され「日本電報通信社」(電通)となる。

1932年には満洲国において新聞聯合社と電通の通信網を統合した国策会社「満洲国通信社」(国通)が創立。同社は新京に本社を置き里見甫を主筆として活動したが[4]1936年昭和11年)には通信部門は同盟通信社に譲渡され、電通は広告代理店専業となる。

1947年(昭和22年)に連合国軍最高司令官総司令部により公職追放された上田碩三の後任として吉田秀雄が第4代社長に就任し、広告取引システムの近代化に努めた。軍隊的な社則「鬼十則」を作るなど、電通発展の礎を築いた。

1984年(昭和59年)のロサンゼルスオリンピックよりスポーツイベントに本格参入。以降、スポーツイベントでの業務拡大が続く。1986年(昭和61年)には日本放送協会(NHK)との肝いりで、NHKの子会社である株式会社NHKエンタープライズ25%、電通25%の共同出資による株式会社総合ビジョンを設立したが、これは諸般の事情により2013年7月1日付けでNHKエンタープライズに吸収合併される形で解散した。

2000年にはイギリスの大手広告会社コレット・ディケンソン・ピアースを買収し、アメリカ合衆国の「レオ・バーネット」などと共に、広告会社グループ「bcom3」を結成。2001年平成13年)11月30日に株式を上場した。2002年(平成14年)以降は、レオ・バーネットを買収したフランスに本拠を置く世界有数(世界3位)の規模を持つ広告代理店「パブリシス」グループと資本提携関係にある。2012年に英国大手で世界8位の広告代理店Aegis社を買収し、ロンドンに電通イージス・ネットワーク社を立ち上げ、世界140か国に拡がる約10社の広告代理店を擁し、その売り上げはグループの半分以上(2015年で54.3%)に及ぶ[5][6]

2016年11月18日フロッグデザインと業務提携したことが発表された[7][8]

企業文化

鬼十則

4代目社長・吉田秀雄により1951年につくられた電通社員の行動規範[9]1991年の男性社員の過労死電通事件)の発生後、新入社員研修の教本などからは除外されたが[10]、その後も社員手帳には記載が続けられ、電通の労働体質の背景になっているとされた(特に第5項)[11]2015年12月に発生した新人女性社員の過労自殺を受け、2017年度より社員手帳から記述を削除することが発表された[12][13]

  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
  2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
  3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
  4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
  5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
  9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
  10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

責任三カ条

4代目社長・吉田秀雄により1953年につくられたが、1987年に社員手帳から記述が除外され、現在では使われていない[14]

  1. 命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認しその効果を把握するまではこれをなした者の責任である。その限度内に於ける責任は断じて回避出来ない。
  2. 一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削除せらるべきである。
  3. 我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。

戦略十訓

1970年代電通PRにより提唱されたとされる[15][16][注 1]

  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄使いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱をつくり出せ

経営者

歴代社長

氏名 在任期間
初代 光永星郎 1923年 - 1940年
2代 光永眞三 1940年 - 1945年
3代 上田碩三 1945年 - 1947年
4代 吉田秀雄 1947年 - 1963年
5代 日比野恒次 1963年 - 1973年
6代 中畑義愛 1973年 - 1977年
7代 田丸秀治 1977年 - 1985年
8代 木暮剛平 1985年 - 1993年
9代 成田豊 1993年 - 2002年
10代 俣木盾夫 2002年 - 2007年
11代 高嶋達佳 2007年 - 2011年
12代 石井直 2011年 - 2017年
13代 山本敏博 2017年 -

歴代会長

氏名 在任期間
初代 木暮剛平 1993年 - 2002年
2代 成田豊 2002年 - 2007年
3代 俣木盾夫 2007年 - 2011年
4代 高嶋達佳 2011年 -

国内拠点

関わったプロジェクト・イベント

2007年、 当時スポーツ選手のマネージメント経験が浅かったIBスポーツに対してグランプリシリーズ韓国開催、中継権事業協力など破格の条件を提示してマネージメントを支援。キム・ヨナの可能性を見抜いた電通(当時の電通グループ会長は成田豊)の韓国市場開拓戦略だったとされる。[20]

製作に関わった映画作品

実写映画

アニメ映画

製作に関わったアニメ・特撮作品

アニメ製作は従来アサツー ディ・ケイ読売広告社が強く、電通はあまり力を入れてこなかったが、21世紀に入り、パイオニアLDC(現NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)を買収(2008年にNBCユニバーサル傘下企業に売却)するなど積極的になってきている。

現在関わっている作品

※ ☆はコピーライトに表記されていないが関わっている作品(OPまたは、EDにクレジットされている)
※ ◇はノンクレジット扱いでなお且つ、コピーライトに表記されていないが製作委員会方式あるいは広告代理店として関わっている作品

過去に関わった作品

コピーライトに表記されていないが関わった作品

事件・不祥事・疑惑

男性社員の過労死(電通事件)

1991年8月発生。訴訟に発展し、判決では酒席で上司から革靴の中に注がれたビールを飲むよう強要されたり、靴の踵で叩かれるなどのパワーハラスメントの事実も認定された[21]

社員による出資法違反事件

2010年大阪市中央区のコンサルタント会社『インベストメント・パートナーズ』が、高利回りがあると虚偽の勧誘をして多額の現金を集めた出資法違反事件の共犯として、元電通社員の男性(同志社大学ラグビー部OB)が大阪府警に逮捕された[22]

CM撮影における不適切行為

2010年、槍ヶ岳でのテレビCM撮影を巡り、ヘリコプターを使用し登山者に迷惑をかけたとして、環境省は電通、日清食品葵プロモーションの3社に文書指導を行った[23]。環境省はヘリによる撮影の自粛を事前に求めていたが、担当者が撮影を強行し、撮影中の約30分間、一般登山者の山頂への立ち入りを無断で拒んでいた。

社員による詐欺事件

2011年、電通の元部長が在職時の2008年10月頃に「イベント制作費を前払いすれば、5%上乗せして返済する」と持ちかけ、知人が経営する会社から約1億6000万円をだまし取った疑いで逮捕された[24]

2020年東京五輪エンブレム盗作騒動

2015年8月、ベルギーリエージュ劇場とそのロゴデザイナーが、佐野研二郎による2020年東京五輪のエンブレムのデザインは自作の盗作であるとして、IOCを相手取りベルギーの裁判所にエンブレムの使用差し止めを求める訴訟を起こした[25]

この中で、東京五輪組織委員会に出向し、クリエイティブディレクターとエンブレム審査員を務めていた電通社員の高崎卓馬が、佐野が制作した原案を2度にわたり修正した上で審査に推薦したことが明らかになり、選考の公平性に疑惑が生じた[26]。さらに、組織委員会に出向し、マーケティング局長を務めていた電通社員の槙英俊らの判断で、公募前に佐野を含む国内の8人のデザイナーに応募を要請していたことや[27]、彼らの作品を2次審査に残すための不正が行われたことも明らかになった[28]

こうした一連の騒動から佐野によるエンブレムは白紙撤回され、高崎と槙も組織委員会からの出向を解かれ事実上更迭された[29]

租税回避疑惑

パナマ法律事務所によって作成された租税回避行為に関する機密文書パナマ文書』に、『DENTSU SECURITIES INC.』という電通に類似した名称の会社が見つかったことから[30]、租税回避に関与しているとの疑惑が生じた。電通はこの会社との関係を否定し、朝日新聞は一連の疑惑を「風評被害」であると報じた[31]

2020年東京五輪招致における裏金関与疑惑

2016年5月、英・ガーディアン紙が2020年東京五輪招致における裏金疑惑を報じ、その中で電通の関与を指摘した[32]。記事によると、東京五輪開催決定に関し、日本の招致委員会シンガポールコンサルタント会社『ブラック・タイディングス』の銀行口座に7月と10月の2回に分けて計200万ユーロ(約2億4800万円)を振り込んでおり、この資金が当時の国際オリンピック委員会委員であるラミーヌ・ディアックへ渡ったとされる。この口座を所有する『ブラック・タイディングス』のコンサルタントは、電通の子会社とされるスイスローザンヌの『アスリートマネジメント・アンド・サービス』(Athlete Management and Services)社のコンサルタントも務めていた[33]

日本オリンピック委員会の調査チームによると、『ブラック・タイディングス』のコンサルタントから招致委員会に対して業務の売り込みがあり、電通からも同社のコンサルタントがラミーヌ・ディアックと繋がりがあるとの情報提供を受けたことから契約に至ったが、招致委員会はこの取引が贈与にあたると認識することができたとは認められないとし、違法性はないと結論づけた[34]。電通は、「知る範囲内の実績を伝えただけであり、招致委員会と『ブラック・タイディングス』の契約について関与していない」と述べ、『アスリートマネジメント・アンド・サービス』社についても出資関係を否定した[35][36]

ネット広告における不正詐欺

2016年7月に、広告主であるトヨタ自動車からネット広告で効果が出ていないという指摘があり、社内の調査で不正が発覚[37]。電通は8月に、外部の弁護士を含む内部調査委員会を発足し、電通とグループ会社18社がネット広告を提供した2263社に聞き取りなどの調査を実施した[38]。9月に予備調査を公表し、インターネット上に掲載する広告について、契約通りに掲載しなかった上、約111社に対し広告料を不当に請求していたことが明らかにされ、この時点で不正被害は計約2億3000万円に上ると想定された[39][40][38]。不正は主に、バナー広告や動画の中で、主に年齢や検索傾向などから興味のありそうな広告を表示する「運用型」で見つかった[41]

2016年12月に調査結果を公表するはずだったが、調査データが膨大だったこと、女性社員の過労死事件の後は残業時間が制限されたこともあり、予定は遅れ2017年1月に発表された。不正被害にあった企業は96社、作業件数は997件、金額は計1億1482万円分。実際に広告が掲載されず架空請求が行われたのは10社、40件、338万円分。被害にあった企業には過大請求していた代金を返金するなど、各社の要望に沿う対応をするとしている。担当が一人で出稿からレポートの作成まで行うなど、ミスを隠したり数字の改竄が行われても見抜く体制が整っておらず、ミスを組織として補う体制も不十分だった。ネット広告需要の急増に反して人員の補充や育成を怠ったため人員体制に問題があり、国内デジタルグループ各社との連携も不足していた。担当の執行役員ら17人を報酬減額処分し、また、これまで担当者が人力でレポートを作成していたが、今後は広告掲載レポートを人手を介在せず自動で生成するシステムを開発するなど、再発防止に努めるという[42][41][38]

新人女性社員の過労死とブラック企業大賞「大賞」の受賞

2015年(平成27年)12月25日、電通の新入社員の当時24歳の女性が電通の社員寮から飛び降り自殺過労自殺)した[43]。この社員は2015年4月の入社後、デジタル・アカウント部に配属され、インターネット広告を担当していたが、本採用後の10月以降に仕事量が急増[44]。遺族側弁護士の推計によると、1ヶ月の時間外労働は約130時間に達し、過労死ラインといわれる80時間を大幅に越えていた[45]。電通は労使協定で決められた残業時間を越えないよう、勤務時間を過少申告するよう指示していたとみられる[46]。社員個人のTwitterには過労だけでなく、パワーハラスメントセクシャルハラスメントの被害を伺わせる書き込みがされていた[44][47]

2016年(平成28年)9月30日三田労働基準監督署はこの社員が自殺したのは長時間労働によりうつ病を発症したのが原因と判断し、労働災害(労災)を認定した[46][45]。これを受け、2016年10月14日東京労働局過重労働撲滅特別対策班労働基準法に基づき、電通本社に臨検監督と呼ばれる抜き打ち調査を実施し、名古屋・大阪・京都の各支社も、地元労働局がそれぞれ調査した[48][49]

こうした中で、社員に違法な長時間労働をさせたり、労働時間を適切に把握していなかったとして、2010年には中部支社、2014年には関西支社、2015年には東京本社と子会社の電通九州が、それぞれ各地元労働基準監督署から是正勧告(行政指導)を受けていたことが分かった[50][51][52]。また、本社に勤務していた男性社員が2013年に病死したのは長時間労働が原因だったとして、2016年に労災認定されていたことも明らかになった[53]

2016年11月7日、複数回にわたる是正勧告後も違法な時間外労働が全社的に常態化していた疑いが強まったことを受け、東京労働局過重労働撲滅特別対策班などは強制捜査に切り替え、電通本社と全国の3支社に労働基準法違反の疑いで家宅捜索を行った[54]

2016年12月23日、こうした一連の事実を受け、電通は2016年のブラック企業大賞「大賞」を受賞[55]

2016年12月28日、社員に違法な長時間労働をさせた上、勤務時間を過小に申告させたとして、東京労働局は法人としての電通と自殺した女性社員の当時の上司を、労働基準法違反の疑いで東京地方検察庁書類送検した[56]。同日、石井直代表取締役社長が、2017年1月の取締役会で引責辞任することを発表[57][58]

2017年4月25日、労使協定で定めた上限を超える残業を社員にさせていたとして、厚生労働省は法人としての電通と、中部、関西、京都の各支社の幹部らを労働基準法違反の容疑で書類送検した[59]

2017年5月、社員に違法な長時間労働をさせていたとして、電通の子会社である電通東日本電通西日本電通九州電通北海道電通沖縄の5社が各労働基準監督署から是正勧告を受けた[60]

2017年7月6日、社員に違法な残業をさせていたとして、法人としての電通が略式起訴され、一連の捜査は終結した[61]。過労死した女性社員の当時の上司は刑事責任を問われず、不起訴処分(起訴猶予)となった[62]

しかし、7月12日東京簡易裁判所が、書面審理だけで量刑を決める略式命令を出すのは「不相当」と判断し、正式な刑事裁判を開廷することを決定したため、電通の刑事責任が公開の法廷で問われることになった[63]。電通本社が労働組合と交わしていた、残業時間を月に50時間までなどと定めた労使協定(三六協定)が、組合員が従業員の過半数を下回っていた事を理由に、協定無効だったことも明らかになった[64][65]

2017年9月22日に、東京簡易裁判所にて初公判が実施され、電通社長の山本敏博が出廷した[66]。起訴内容の罪状認否について「間違いありません」と、起訴された罪状を認めた[66]東京地方検察庁は「自社の利益を優先させ、違法な残業が常態化していた」として罰金50万円を求刑し、裁判は結審した[66]

2017年10月6日に、東京簡易裁判所は「違法な長時間労働が常態化し、サービス残業が蔓延していた」とし、電通に対して労働基準法違反により罰金50万円の支払いを命じる判決を下した。電通は控訴期限日まで控訴せず、10月20日に罰金刑が確定判決となった[67]

関連会社

国内

直接出資子会社

間接出資子会社

関連会社

間接出資による関連会社

海外

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  • ISIDサウスイーストアジア
  • ISIDタイ
  • ISIDインドネシア

電通テックネットワーク

  • プロモテック・プライベート・リミテッド
  • 電通テック北京広告有限公司

関連書籍

脚注

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注釈

  1. ^ 電通発行物内ではこの戦略に関する記載は無く、資料からの裏付はない[17]
  2. ^ 田原総一朗著書の『電通』(田原総一朗 『電通』 朝日新聞社、1981年)内でも語られており、キャラクターを作った後に局所的にメディア展開をする戦略だったが、その後どうなったかは不明。

出典

  1. ^ 『増補版 電通の正体 マスコミ最大のタブー』 週刊金曜日編集部 2006年09月 ISBN 9784906605187
  2. ^ 汚染廃棄物の情報収集をパソナに丸投げ、専門家もゼロ - 博報堂OBが語る「震災でボロ儲けした電通、大損した博報堂」 - 2012年8月31日 Business Journal
  3. ^ 新入社員らが日本一に挑む~第87回電通富士登山 - 電通報”. 2016年10月18日閲覧。
  4. ^ 「満洲国通信社の使命と事」、満洲国通信社。1935年。『満洲国現勢. 康徳2年版』収録NDLJP:1242934/569
  5. ^ Le publicitaire Dentsu tire-t-il les ficelles des médias japonais ?Mathieu GAULÈNE, l’Institut National de l’audiovisuel, 13.05.2016, 訳・内田樹[1]
  6. ^ 電通が約4000億円で英広告大手買収東洋経済、2012年07月13日
  7. ^ 電通、世界的デザインファーム「フロッグデザイン社」と業務提携 ― デザインによる事業成長・イノベーション支援サービスを拡充 ―
  8. ^ 電通、フロッグデザインと業務提携--初期のApple製品も手がけた世界的デザインファーム
  9. ^ 公益財団法人 吉田秀雄記念事業財団”. 2016年10月19日閲覧。
  10. ^ 「電通鬼十則」、社員手帳からも削除へ 読売新聞 2016年11月17日
  11. ^ 東大卒エリート美女が自殺までに綴った「苦悶の叫び」50通 電通の壮絶「鬼十則」が背景か 産経新聞 2016年10月15日
  12. ^ 電通、社員手帳から「鬼十則」の削除を発表 過重労働の一因と批判受け 産経新聞 2016年12月9日
  13. ^ 電通、有休取得50%以上目標に 「鬼十則」に別れ 日経新聞2016年12月9日
  14. ^ 「鬼十則」よりも前に電通社員手帳から削除された「責任三ヵ条」が怖い 電通自死問題の本質は何か? Yahoo!ニュース 2016年11月19日
  15. ^ 電通「戦略十訓」を120の善意で解釈してみた アサヒコミュニケーションズ
  16. ^ 電通鬼十訓 経営コンサルタント・グロマコン
  17. ^ 吉田秀雄社長時代の電通が提唱していた「7つの販売戦略」について書かれた資料を探している。”. 2016年10月19日閲覧。
  18. ^ ジャパン・ハウスは電通に=入札2度目でようやく決定=来年度開設目指し前進 - ニッケイ新聞、2015年9月12日
  19. ^ ジャパンハウス=パ大通り52番に開設決定!=18年度までに予算25億円?=事務局長に平田アンジェラ=コロニア連携は未知数… - ニッケイ新聞、2016年1月19日
  20. ^ <4>キム・ヨナの奇跡を機会として活用するpressian 2013年3月26日
  21. ^ 過労自殺の現状と課題(日本損害保険協会「予防時報」) (PDF)”. 2016年10月19日閲覧。
  22. ^ 電通元社員、詐欺容疑で再逮捕=元ラグビー選手らの出資法違反-大阪府警
  23. ^ ラ王CM強行撮影、環境省が日清・電通を指導 朝日新聞 2010年10月19日
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  25. ^ 五輪エンブレム差し止めを提訴 ベルギー劇場側 日本経済新聞 2015年8月4日
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関連項目

 
吉田秀雄記念事業財団が運営するアド・ミュージアム東京(カレッタ汐留)

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外部リンク