四日市競輪場

三重県四日市市にある競輪場
霞ヶ浦競馬場から転送)

四日市競輪場(よっかいちけいりんじょう)は三重県四日市市にある競輪場。施設所有および主催は四日市市。競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。電話投票の競輪場コードは48#。実況は立野純が担当している。

四日市競輪場
地図
基本情報
所在地 三重県四日市市大字羽津甲5163
座標 北緯34度59分5.9秒 東経136度38分43.8秒 / 北緯34.984972度 東経136.645500度 / 34.984972; 136.645500座標: 北緯34度59分5.9秒 東経136度38分43.8秒 / 北緯34.984972度 東経136.645500度 / 34.984972; 136.645500
電話投票 48#
開設 1952年(昭和27年)1月21日
民間委託 日本トーター
施行者 四日市市
走路 400m
重勝式投票 Kドリームス
公式サイト 四日市競輪
実況
担当 立野純
ナイター競走
愛称 ベイサイドナイトレース
開催期間 通年開催
記念競輪
名称 泗水杯争奪戦
開催月 11月
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概要 編集

当初は近隣一帯を開発した霞ヶ浦土地株式会社が、1929年に霞ヶ浦競馬場を開設していた。1952年には競馬場が競輪場に改修され、霞ヶ浦競輪場(かすみがうらけいりんじょう)として開場した。レースの通称として「四日市競輪」が用いられていたが、1976年には四日市市が霞ヶ浦競輪場の所有者となり、1994年4月には霞ヶ浦競輪場から四日市競輪場(よっかいちけいりんじょう)に改称した。

特別競輪は、過去には2003年にふるさとダービー、2008年・2012年にサマーナイトフェスティバル、2018年に初めてのGI競走となる読売新聞社杯全日本選抜競輪が開催された。

開設記念競輪(GIII)として『泗水杯争奪戦』が開催されており、かつては毎年4月に開催されていたが、2019年以降は11月に開催されており、同年以降は朝日新聞社杯競輪祭前の最後の開設記念競輪としてKEIRINグランプリ出場権争いの重要な開催となっている。

2002年10月7日からナイター競走「ベイサイドナイトレース」を実施しており、2007年4月から記念競輪を除き全てナイター競走で開催されるようになった[1]上、2019年以降は記念競輪も毎年ナイターで行われており[注 1]、記念競輪が必ずナイター開催の競輪場は全国の競輪場で唯一である[注 2]

2019年5月よりミッドナイト競輪も実施している(従って、2024年時点ではデイ・モーニングの開催がなく、ナイターまたはミッドナイトの実施となる)。

マスコットキャラクターはクジラの「フォーリン」。日市競にちなんで命名された。2018年までの記念競輪2日目の優秀競走はフォーリンカップの名称で行なわれていた。

2004年7月からはA級ツイントーナメントを前半が「サルビアステージ」・後半が「フォーリンステージ」の名称で実施していたが、2005年4月30日をもって終了した。

トータリゼータシステムは当場の包括委託企業である日本トーターを採用。車番連勝式(2車単・2車複)は1998年1月7日に発売開始[2]。2008年7月1日からは、重勝式車券にあたるKドリームスの発売が行われるようになった。また日本トーターが運営している『Gamboo』が2014年1月31日より「GambooBETターミナル」を設置したことにより重勝式のKドリームスとDokanto!が購入できるようになった。

2021年4月のナイターGIIIから本場開催日の入場料(1人50円)を撤廃し一般入場料を無料化した[3]。券売機が老朽化しており部品の入手も困難で修理できず、機器更新に約1,800万円の費用がかかるため入場料を撤廃することになった[3]

2024年2月よりFI開催限定で、2センターのロイヤルルーム観戦と、最終レースの命名権などをセットとした「VIP観戦と思い出づくりプラン」の販売を開始した[4]。同プランは直接申し込みの他、ふるさと納税の返礼品としての申し込みも行っている[5]

2024年度には、ナイターの照明演出(カラー照明・ムービングライト等)の工事を実施し、2025年3月ごろに完成する予定[6]

バンク 編集

1周400m。クセのない標準的なバンクで直線が長く、走路の幅も広いため、捲り・追い込みが決まりやすい。ただしバック側が海に面しているため、風の影響を受けやすい。なお、ナイター開催時気温の低下と共に湿気が落ちてくるため、多くの選手がバンクの重さを指摘している。

バンクレコードは、10秒5(テオ・ボス、2019年8月20日[7])。

ギャラリー 編集

歴代記念競輪優勝者 編集

優勝者 登録地
2002年 新藤敦 神奈川
2004年 市田佳寿浩 福井
2005年 伏見俊昭 福島
2007年2月 小嶋敬二 石川
同年7月
2008年 柴崎淳 三重
2009年
2010年 園田匠 福岡
2011年 村上義弘 京都
2013年 新田祐大 福島
2014年 浅井康太 三重
2015年2月
同年7月
2017年 山中秀将 千葉
2018年 浅井康太 三重
2019年 柴崎淳
2020年 佐藤慎太郎 福島
2021年 坂井洋 栃木
2022年 守澤太志 秋田
2023年 浅井康太 三重
2024年

※ 1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。

ナイターGIII「ベイサイドナイトドリーム」 編集

優勝者 登録地
2019年 山岸佳太 茨城
2021年 諸橋愛 新潟
2023年 浅井康太 三重
2025年

VTuber 編集

泗水美海
YouTube
チャンネル
活動期間 2019年4月23日 -
登録者数 864人
総再生回数 102,835 回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年1月18日時点。
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2019年4月23日[8] に、四日市競輪場公認バーチャルYouTuber(VTuber)泗水美海(しすい みう)がデビューした。四日市競輪の公式YouTubeチャンネルでレースの中継や開催告知を行っている。

元々は2018年の全日本選抜競輪のポスターに描かれていたキャラクターで、「インターネットに慣れ親しんだ若い世代にも競輪の魅力を知ってもらおう」とVTuberとしてデビューした。なお、日本の公営競技場の公認VTuberとしては全国初のケースとなる[9]。2019年以降のGIIIでは、2023年現在全ての開催でポスターモデルになっている。 公式(すなわち競輪場の中の人)ではなく公認という立場であるため、レースの予想をすることも可能。

同年3月23日よりVTuberアカウントが四日市競輪のアカウントより独立している。

霞ヶ浦会館 編集

競輪場に併設の選手宿舎には「霞ヶ浦会館」の名称が付けられており、競輪開催期間外であれば一般人の利用も可能。宿泊のほか会議室・レッスンホール・喫茶店などが利用できる(宿泊は原則として10名以上の団体が対象)。

周辺施設 編集

四日市市は競輪場周辺地域を霞ヶ浦緑地公園として整備しており、3つの野球場テニスセンター、プールなどが立地している。主な施設として1973年には四日市市営霞ヶ浦第一野球場[10]が、1997年には四日市ドームがオープンしている。

2002年度にバンク内にテニスコート2面とグラウンドゴルフ場1面を整備したが、2020年夏までにグラウンドゴルフ場の1回のみしか利用されておらず、同年度末でテニスコートとグラウンドゴルフ場は廃止することになった[3]

交通アクセス 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2020年2022年は当初昼間開催で行われる予定だったが、のちにナイター開催に変更されている。
  2. ^ 昼間開催を行わない競輪場は他に小倉競輪場も該当するが、小倉では競輪祭が行われるため開設記念競輪が行われない

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集