青春ブタ野郎シリーズ

日本のライトノベル、メディアミックス作品

青春ブタ野郎シリーズ(せいしゅんブタやろうシリーズ)は、鴨志田一による小説シリーズ。公式略称は「青ブタ」(あおぶた)。2014年4月から電撃文庫KADOKAWA)より既刊10巻(2020年2月現在)が刊行されている。イラストは鴨志田の前作『さくら荘のペットな彼女』から引き続き溝口ケージが担当している。シリーズ累計発行部数は2019年6月の時点で150万部を突破している[1]。2018年にアニメ化、2019年には映画化された。

青春ブタ野郎シリーズ
ジャンル 青春ファンタジー
小説
著者 鴨志田一
イラスト 溝口ケージ
出版社 KADOKAWA
レーベル 電撃文庫(アスキーメディアワークス)
刊行期間 2014年4月 -
巻数 既刊10巻(2020年5月現在)
漫画:青春ブタ野郎は
バニーガール先輩の夢を見ない
原作・原案など 鴨志田一
作画 七宮つぐ実
出版社 KADOKAWA
掲載誌 電撃G'sコミック
レーベル 電撃コミックスNEXT
発表号 2016年1月号 - 2018年10月号
巻数 全2巻
漫画:青春ブタ野郎は
プチデビル後輩の夢を見ない
原作・原案など 鴨志田一
作画 浅草九十九
出版社 KADOKAWA
掲載誌 電撃G'sコミック
レーベル 電撃コミックスNEXT
発表号 2018年5月号 - 2019年2月号
巻数 全2巻
アニメ:青春ブタ野郎は
バニーガール先輩の夢を見ない
原作 鴨志田一
監督 増井壮一
シリーズ構成 横谷昌宏
脚本 横谷昌宏
キャラクターデザイン 田村里美
音楽 fox capture plan
アニメーション制作 CloverWorks
製作 青ブタ Project
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2018年10月 - 12月
話数 全13話
映画:青春ブタ野郎は
ゆめみる少女の夢を見ない
原作 鴨志田一
監督 増井壮一
脚本 横谷昌宏
キャラクターデザイン 田村里美
音楽 fox capture plan
制作 CloverWorks
製作 青ブタ Project
配給 アニプレックス
封切日 2019年6月15日
上映時間 89分
テンプレート - ノート
プロジェクト 文学漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

あらすじ編集

第1巻「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」編集

ゴールデンウィークの最終日、高校2年生の梓川咲太は同じ高校の先輩であり、女優として有名な桜島麻衣に図書館で出会う。彼女はなぜかバニーガール姿だったが、咲太以外の図書館の利用客には彼女のことが見えていないようだった。

麻衣の透明化現象は、都市伝説として知られる思春期症候群の一種であり、彼女が女優業を休業し、学校で空気のような存在を演じていたことが原因だと判明する。

そんな中、思春期症候群の影響が広がって麻衣を認識できない人間が増えていく。そして咲太以外のすべての人は麻衣が見えなくなって彼女に関する記憶を失っていき、咲太さえも麻衣のことを忘れてしまう。

だが、とあることがきっかけで麻衣の存在を思い出した咲太が教室を飛び出し、校庭から校舎の全生徒に向かって、大声で麻衣が好きだと告白をしたことで、全校生徒が麻衣の存在を再び認識できるようになった。その一か月後、咲太は麻衣と交際を始めることになる。また麻衣は芸能界への復帰を決める。

第2巻「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」編集

麻衣と交際を始めた日の翌日は、昨日と同じ日がループしており、麻衣との交際開始が無かったことになっていた。原因は高校の後輩・古賀朋絵による思春期症候群で、朋絵は自分の友人関係を守るため3年生の前沢からの告白を回避しなければならない状況にあり、回避できるまで同じ日を繰り返していた。

告白回避のため咲太と朋絵は嘘の恋人関係を演じることになるが、朋絵は咲太とのデートを経験したり、自分のために咲太が前沢と喧嘩するところなどを見たりするうちに、咲太に対して本当に恋心を抱くようになる。

嘘の恋人関係を解消する約束だった一学期の終業式の日を終えるも、本心では別れたくない朋絵が再び思春期症候群を発症して、その日の繰り返しが始まってしまう。4回目で朋絵が咲太に告白をして振られることで、麻衣と交際を始める前日に戻り、思春期症候群は解決した。

第3巻「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」編集

8月2日、咲太は友人である双葉理央がふたりに増えるという思春期症候群を発症していることを知る。

理央の数少ない友人である咲太と国見佑真にはふたりとも彼女ができ、理央は独りになってしまうという不安から、誰かにかまって欲しくてSNSに官能的な自撮りをあげるようになっていた。その結果、誰かにかまってほしい理央と、そのための手段を許さない理央の二つの存在に分裂したのだった。

咲太、佑真と海岸で花火をして夜を明かし、自分が孤独ではないと知った片方の理央だったが、その写真を見たもう片方の理央は、その写真に写っている理央がいればいい、自分の存在は要らないと考え失踪してしまう。しかし、必死で自分を見つけ出した咲太の言葉に気持ちを変えられた理央は、電話を介してもうひとりの自分と話し気持ちを同じにすることで、ひとつの存在にもどることができた。

その後、咲太と理央と佑真の3人で花火大会に行く。佑真に思いを寄せている理央は、付き合えないことをわかっていながらも、佑真に自分の気持ちを伝えた。

第4巻「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」編集

二学期の初日、咲太は麻衣および豊浜のどかに出会う。のどかはアイドルとしても活動している、麻衣の母親違いの妹だった。ところがその時、麻衣とのどかの外見が入れ替わるという現象が起こっていた。しばらく麻衣はのどかとして、のどかは麻衣として生活をすることになるが、ふたりはある日大喧嘩をしてしまう。

のどかは、麻衣として自分が経験したCM撮影や、麻衣がのどかとして行ったライブでの様子を経験して、自分と麻衣との実力差を痛感し、自暴自棄になる。そんなのどかに、咲太は麻衣の“宝物”を見せる。それは幼い頃から大切に保管されていた、何通もののどかから麻衣宛ての手紙だった。

そして麻衣との仲直りを経て、自分は麻衣のようにならなくてもいいことをのどかが悟った瞬間、思春期症候群は解決し、ふたりの体は元に戻った。

その後、麻衣に交際相手がいるというスキャンダルが巷で話題になるが、麻衣が会見で交際を認め、うまく立ち回ることで事なきを得た。

第5巻「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」編集

10月13日、咲太の前に咲太の妹・梓川かえでの幼馴染・鹿野琴美が現れる。琴美は咲太とかえでが藤沢に引っ越してくる前のかえでの友人である。

帰宅後、かえでは自分の引きこもり不登校を解消するための「お兄ちゃん以外の人と電話する」「外出する」「学校に行く」等の項目がある「今年の目標」を咲太に掲げた。その日から麻衣の協力も得て、かえでは電話や外出の練習などを始める。

1か月後、咲太、麻衣、のどかと共に海で遊んでいたかえでのもとに、偶然琴美が通りかかるが、かえでは琴美のことを知らず、かえでには2年前以前の記憶がないことが発覚する。

2年前当時、咲太の妹・梓川花楓はいじめが原因で解離性障害と思春期症候群を発症し、それまでの記憶を消去し花楓の中に新たな人格を形成した。花楓を救えなかった自分にも思春期症候群が発生した咲太は、七里ヶ浜で出会った牧之原翔子に価値観を変えられ、花楓に「梓川かえで」として生きることを提案したのだった。

海に行った翌日、琴美からの手紙を見て意識を失ったかえでは病院に救急搬送されるも無事であり、やがて退院することができた。しばらくして咲太と動物園に行ったかえでは、その日に夜の学校に行くこともでき、すべての「今年の目標」を達成することができた。だが、翌朝目を覚ましたのは“花楓”だった。

花楓の入院する病院から抜け出して、かえでを失ったどうしようもない気持ちを叫ぶ咲太の前に現れたのは、2年前に七里ヶ浜で会った時から2歳ほど歳をとった翔子。その翔子からかえでが「今年の目標」を立てた理由が「かえでがいなくなるまえに咲太と一緒に目標を叶えて多くの思い出を作ること」だと聞いた咲太は、悲しみを抱えながらも現実と向き合う努力を始める。

第6巻「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」編集

世界には、咲太の初恋相手である大学生の牧之原翔子(以下、便宜上「翔子さん」とする)と、重い心臓病を抱える中学生の牧之原翔子(以下、便宜上「翔子ちゃん」とする)のふたりが存在している。

12月1日、麻衣が咲太の家へ行くと、翔子さんが居候していることが発覚し、麻衣は咲太に冷たい態度をとってしまう。翌日、麻衣は映画の撮影で金沢に行ったが、その日が麻衣の誕生日だということを後から知った咲太は新幹線で金沢まで祝いに行き、関係を無事修復することができた。

その後、翔子さんの正体が“咲太の心臓を移植して延命した未来の翔子ちゃん”であることが発覚。翔子さんは「12月24日、麻衣とのデート先に向かう咲太は、車のスリップ事故に巻き込まれて死ぬ運命にある」ことを明かした。その咲太の心臓を移植することで翔子ちゃんは生き延びられたという。だが翔子さんは咲太に事故に遭わないよう警告し、麻衣に咲太を任せる。

しかし翔子ちゃんの容態は悪く、一刻も早く心臓のドナーが現れないと危険な状態だった。自分が犠牲となり翔子ちゃんを助けるか、それとも咲太に生きていてほしいと懇願する麻衣の願いをかなえるかわりに翔子ちゃんを見殺しにするかという二者択一に咲太は葛藤しながら、咲太は麻衣とのデート先へと向かう。

だが事故発生直前、自分を事故現場に近づけないよう翔子さんが話を作っていたことに気づいた咲太は、事故現場になるはずの翔子さんのところへ駆け付ける。そこに黒のミニバンが咲太めがけてスリップしてきたが、咲太を突き飛ばした麻衣が、身代わりになって死んでしまう。

第7巻「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」編集

麻衣の死がショックで、数日間咲太は抜け殻のような状態になっていたが、そこにまたも翔子さんが現れた。この翔子さんは、麻衣の心臓を移植されて延命した翔子ちゃんが成長した姿だった。翔子さんは“咲太と麻衣が幸せになる未来”を獲得するため、咲太が過去に戻る手助けをする。

事故の起こる日に戻った咲太は、麻衣と出会う。麻衣は既に、翔子ちゃんを見捨てて自分は生きるという選択を咲太ができるはずがないと見抜き、自分の命をかけてでも咲太を助ける覚悟を決めていた。だが咲太は、自分のことは自分で解決するから待っていてほしいと麻衣を説得。それから、交通事故に遭おうとしていた過去の自分を自分で突き飛ばし、未来を変えた。

だが、結果として翔子ちゃんの心臓のドナーは現れず、彼女は危篤の状態となる。咲太は麻衣に、やはりどうにかして翔子ちゃんを助けたいという願望を伝える。

その結果歴史が変わり、麻衣が出演した映画の影響で、心臓のドナーが大幅に増えたという世界になる。そこで咲太と麻衣は、別の第三者から心臓移植を受けて元気になった翔子ちゃんと出会う。

第8巻「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」編集

過去のいじめが原因でひきこもり、不登校だった花楓は改めてこれを解消すべく、中学校への登校を保健室に通うことから始めていた。さらに中学校卒業後は、峰ヶ原高校に通いたいと言い出す。

学校に通うことにストレスを感じる花楓にとっては、学校に行って願書を提出し、試験を受けに行くだけでも大ごとだったが、どうにかそれをなしとげた。だが試験の途中で、ストレスとそれが原因による思春期症候群のため体調を崩し、試験を受けられなくなってしまう。

咲太は落ち込んでいた花楓に対し、兄と同じ峰ヶ原高校に通うことが“かえで”の願いだったとしても、花楓が色々と我慢してまで峰ヶ原高校に通う必要は無いと諭す。また咲太は、のどかの所属するアイドルグループ「スイートバレット」のメンバーの広川卯月が通信制高校に通っていることを知ったため、のどかに頼んで、花楓と卯月の対面をセッティングしてもらった。花楓は、卯月が全日制の高校に馴染めなくて不登校になったこと、通信制の高校のことなどを色々と教えてもらう。

その後、定員割れのため、花楓は峰ヶ原高校に合格になったという知らせが入るが、花楓は峰ヶ原高校ではなく自分で行きたい学校を決めると宣言する。

第9巻「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」編集

咲太と、家族の記憶が戻った花楓は、父が住む横浜の家を訪れ、精神疾患で療養中だが回復しつつある母と対面。その日花楓は母と共に父の家に泊まることにするが、翌日学校がある咲太は藤沢の家へ帰った。

その翌日になったところ、咲太はかつて麻衣が体験したような、自分が誰にも認識されない状態になっていた。咲太は再度父の家に行くが、母も花楓もやはり咲太を認識しない。母の日記にも、咲太の存在はなかった。咲太が花楓(かえで)とふたりで生活する上で母のことを考えないようにしていたことが、この現象を引き起こしたと思われた。

その時、麻衣そっくりだが小学生くらいの少女が現れる。その少女だけは咲太を認識しており、少女に導かれるうちに、気づくと咲太は違う場所、違う世界にいた。

その世界では咲太、花楓、父、母が4人で横浜に暮らしていて、花楓のいじめ問題は解決し普通に中学に登校、花楓も母も健康。咲太は峰ヶ原高校にて理央たちと友人のままで、麻衣とも交際しているという、絵に描いたような理想の世界だった。だがこの世界は「居心地がよすぎる」と、咲太は元の世界に戻る決心をする。咲太は再び麻衣そっくりの少女に導かれ、元の世界に戻った。

元の世界では、やはり誰も咲太を認識しなかったが、仕事で山梨県に行っていた麻衣が一日早く帰ってきて、咲太のことを見つけてくれた。麻衣に励まされた咲太は、改めて母と対面に行く。すると母が咲太に気がつき、他の皆にも認識される状態に戻った。

それから約1年後、咲太は無事大学に合格して入学する。そこで咲太は、中学生の時の同級生だった赤城郁実と再会する。

第10巻「青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない」編集

大学生になって約半年が経ち、咲太は新たな人間関係を作りつつ、同じ大学に通う麻衣と交際を続け、バイト先が同じな理央や朋絵とも友人として接し続けるという、新しくも穏やかな日々を過ごしていた。だが、咲太と同じ大学に通う卯月の様子が突然変わった。いつもマイペースで天然、テンションが高いことで知られる彼女が、突如「空気を読」んで周囲に自分を合わせるようになった。違和感を覚える咲太やのどかをよそに、他の学生は彼女の変化に気がつかない。同時に「空気を読む」ようになった卯月は「私も、みんなに笑われてたんだ」と、空気の読めない自分が周囲からどのように見られていたかに気がつく。

そのころネットでは、以前から話題になっていたワイヤレスイヤホンのCMに出演していたのが卯月であることが判明し話題になり、それを機に卯月のソロデビューやスイートバレットからの卒業が囁かれるようになる。

卯月のことを話しつつのどかと一緒に大学に向かう途中、大学から離れていこうとする電車に乗る虚ろな表情の卯月を見かけた咲太は、咄嗟のことに追いつけないのどかを置いて、三崎口まで卯月を追いかけついて行く。咲太と卯月は三浦半島を散策し、卯月は「武道館を目指すこと」が難しいと感じるようになった胸中を吐露する。

その週末麻衣と共に、お台場で行われたスイートバレットのライブを見に訪れた咲太だったが、ライブの最中、突然卯月の声が出なくなってしまう。他のメンバーにフォローされ、かろうじてその日のライブを乗り切った皆だったが、ライブは翌日にも控えていた。八景島で行われた野外ライブに、卯月抜きの4人で行われることになったスイートバレットのライブをひとり見に訪れた咲太は、観客の中に卯月を発見。彼女はもう声が出せるようになっていることを見抜いて話しかける。武道館を目指して楽天的に皆を引っ張っていた卯月だったが、そんな自分の中に、報われない努力をするスイートバレットのメンバーを嘲る心があったことに気づいて罪悪感を抱き、ステージに上がることを躊躇する。だが、降雨と機材トラブルに見舞われながらも舞台に立つスイートバレットのメンバーを見てステージへと上がった。卯月はステージにて、ソロデビューすることと同時に、スイートバレットも卒業せず武道館を目指すことを宣言した。

八景島でのライブの翌日、登校した咲太は退学届を提出した卯月と会う。卯月は統計科学学部に入学した理由を咲太に告げ、咲太は卯月を「卒業おめでとう」と送り出した。直後咲太は、サンタクロースに扮しているが、咲太以外の誰にも認識されていない女性に話しかけられる。彼女は霧島透子と名乗った。

登場人物編集

登場人物の苗字はすべて実在の高速道路サービスエリアからとられている。

主要人物編集

梓川 咲太あずさがわ さくた
声 - 石川界人[2]
誕生日 - 4月10日、身長 - 172cm
本作の主人公。初登場は1巻。峰ヶ原高校2年1組。出席番号1番。作品タイトルの「青春ブタ野郎」とは彼のことである。
最寄りが藤沢駅のマンションに、妹のかえでとふたり暮らしで、料理、洗濯、掃除など家事全般を妹の分も含めて行いつつ、ファミリーレストランでアルバイトをしている。
1巻に起こった出来事がきっかけで、国民的女優である桜島麻衣と交際することになる。
中学生の時に暴力事件を起こして相手を病院送りにしたという噂(通称:病院送り事件)が広まり、それ以来学校では孤立していた。
妹の花楓をイジメや思春期症候群から救えなかった罪悪感を抱いている。中学3年生のときに突然胸が血だらけになり、病院へ搬送される(これが病院送り事件の真相)。そして入院中に抜け出して行った七里ヶ浜で、峰ヶ原高校の2年生だと名乗る牧之原翔子と出会う。当時の咲太は、自分と花楓を襲った思春期症候群を誰にも信じてもらえないことからやさぐれており、さらに解離性障害で生まれた別人格の新しい花楓と失われた花楓との認識のズレに戸惑っていたが、この時翔子が教えてくれた「やさしくなるために生きる」生き方などの言葉に心を救われ、別人格の花楓を受け入れようと決意し、その日花楓に、新しい自分としての「かえで」として生きるよう提案した。かえでは退院後自宅療養していたが、「かえで」の人格や彼女の思春期症候群を受け止めきれずに精神を病んでしまった母親と、周りから「花楓」としか見てもらえない、記憶が消えたかえでのために、咲太はかえでと横浜市から藤沢市に引っ越して二人暮らしをすることを、父親とも相談して決めた。
恩人で初恋相手となった翔子を追う形で、藤沢の峰ヶ原高校に進学(だが入学後、翔子が峰ヶ原高校にいたという痕跡すら見つけられず、翔子に感謝や別れの言葉も言えなかったことが咲太の心残りとなっていた)。合格発表を見た日、かえでが怖がるため、持っていたスマホを海に投げ捨てて以来、携帯電話の類いを所持していないで生活している。かえで(花楓)のことを非常に大切に思っており、麻衣と付き合うようになってからも、かえで(花楓)についていつも配慮している。
佑真、理央の2人は数少ない友人(後に友人の1人に朋絵が加えられる)。場の空気は読めるが敢えて読まないと朋絵に言われ、本人もそれを認めている。佑真の彼女である上里に「生理か?」などとデリカシーの無いことを平然と言える鉄のメンタルで、よく下ネタやセクハラネタを口にするが、一応言う相手は選び、相手を完全に怒らせることなどはしないようにわきまえている。
誰にでも優しくするわけではないが、少ない友人や妹などをより大切にする性格。かえでをイジメから助けられなかったこと、自分とかえでを襲った思春期症候群を誰にも信じて貰えなかったこと、翔子から受けた言葉が現在の人格形成に大きく影響しており、過去の自分たちと似たような境遇の人間が身近にいると助けたいという思いが強く表れる。だが、そういった人間性や良き兄としての側面などを褒められることは苦手。
朋絵やのどかなど他人からよく「目が死んでる」と言われている。また、理央とのどかに「顔の割に頭が回る」という微妙な評価をもらっている。自己紹介の際に「梓川サービスエリアの梓川に、花咲く太郎の咲太」と、牧之原翔子の自己紹介を真似ている。
1巻の終盤で全校生徒の前で麻衣に告白し一度はOKを貰うものの、返事をもらった日に朋絵の起こした思春期症候群に巻き込まれ、全てが解決したあと2巻の終盤で再度告白し交際する。麻衣に甚振られて喜ぶマゾヒストな所がある。
その後、麻衣の助力で病院送り事件の誤解は解けたが、周囲からは「痛い奴」とレッテルを貼られ、相変わらず浮いている。しかし、1年生の女子からは「1週回ってアリ」と評されている。
2巻で、咲太を知らない中学1年生の翔子(以下、便宜上『翔子ちゃん』とする)と出会う。
その後5巻で大学生になっている、咲太を知る翔子(以下、便宜上『翔子さん』とする)と再会。
6巻では交通事故で死亡し、咲太の心臓が翔子ちゃんに移植される運命にあったことが明かされた。咲太が生きて翔子が死ぬか(交通事故を免れる→翔子ちゃんに心臓移植ができない)、咲太が死んで翔子ちゃんが生きるか(交通事故を被る→翔子ちゃんに心臓移植ができる)の選択を迫られることになり、翔子さんは自分を犠牲にしても咲太を救おうとするが、咲太は自分を犠牲にする選択を選ぶ。しかし、咲太を助けようとした麻衣が身代わりとなって死んでしまう。咲太の代わりに麻衣が死んだことにより未来が変わり、翔子ちゃんは麻衣の心臓を移植されて生き延びた。最終的に事態は無事に収束し、三人とも延命することができた。
9巻では、花楓(かえで)とふたりで生活する上で母のことを考えないようにしていたことが影響して、自身が以前の麻衣と同じく誰にも認識されなくなる思春期症候群を発症してしまう。その問題が解決した後、麻衣と同じ横浜の市立大学統計科学学部に合格、入学する。
10巻ではファミリーレストランに加え、個人指導の塾講師のアルバイトも始めている。スマホ恐怖症を克服した花楓から持つように勧められているが、相変わらず携帯電話の類いを所持しようとしない。大学では、同じ大学に通うようになった国民的女優の麻衣と交際していることが知れ渡って咲太も大学内の有名人になってしまったが、皆がそのことに触れるのを牽制しあって避けているような状態で、咲太に直接その話題を振ってくる者はほとんどいない。
胸の三本傷
咲太の胸にある3本の傷。右肩から左の脇腹を切り裂いているやたらと大きいミミズ腫れのような跡。触れると痛みがある。
花楓がイジメに遭っている時期、朝起きたら胸が血まみれになっていて病院に運ばれた。
第5巻、父親が花楓との再会に涙する病室に耐え切れなくなった咲太が病院の敷地を出たところで再び出血する。苦しんでいたところ初恋相手の翔子さんが現れた。
第6巻、翔子ちゃんの病室で三度目の出血。二年前に花楓を救えなかった罰が思春期症候群として現れたと思っていたが、実際はそうではなかった。
12月24日に交通事故で死んだ咲太の心臓が中学生の翔子ちゃんに移植され、彼女は一命をとりとめる。咲太の初恋相手である翔子さんは未来からやってきており、その胸には咲太の心臓がある。本来同時に存在してはならない同じ心臓が2つ存在することになり、咲太の胸に痛みが生じ出血したと理央は分析している。
交通事故で咲太が死んで心臓のドナーになるという未来がなくなると共に、この傷は消えた。
腹部のアスファルトの亀裂のような傷
9巻で、子役時代の麻衣に似た謎の女の子と出会ってから急にできた傷。触れても何も感じない。
右の脇腹からへそに伸びており、白く濃く浮かんで見える一本の大きな爪痕のような傷。
これは誰にも認識されなくなった原因である母に由来していて、生まれてくるまで母親とつながっていた場所だからだと咲太は理解した。
9巻以降の傷の有無については記述されておらず不明。
桜島 麻衣さくらじま まい
声 - 瀬戸麻沙美[2][3]
誕生日 - 12月2日、血液型 - AB型、身長 - 165cm
第1巻「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のヒロインであり、本作のメインヒロイン。初登場は1巻。黒髪のロングヘアーで、普段はウサギの形をした髪留めとヘアピンで数カ所髪を留めている。スマホにも、ウサギ耳のついたケースをつけている。芸能活動の支障にならないよう日焼けを防止するため、夏でも大抵黒のタイツを着用している。
咲太の1年年上で3年1組所属。子役出身で、「ここのえ」という朝の人気連続ドラマに子役ヒロインとしてデビューした時(当時6歳)から演技力を絶賛され、その後に出演した作品もヒットを繰り返し、モデルやCMなどの仕事もこなす国民的人気女優。19歳で、朝ドラ「おかえり」のヒロインを務める。一つ下にアイドル活動をしている異母妹(離婚して離れていった父の再婚相手の娘)・豊浜のどかがいる。
咲太たちが住むマンションの、向かい側にあるマンションに一人暮らししていたが、4巻終盤より、のどかが引っ越してきて共に暮らすようになる。自分を捨てた父親の娘という異母妹に対する戸惑いもあったが、幼いのどかが送ってきた応援の手紙が、特に子役時代多忙を極めた麻衣の精神的支えになっていた。
自分を芸能界に送り込んだ母親より、中学生の時に嫌な仕事(水着姿のグラビア撮影)を無理矢理押しつけられたことがきっかけで母親との関係が険悪になり、高校入学を機に芸能活動の休止を宣言する。だが一学期は休止宣言をする前から続いていた仕事があったためほとんど学校に来ず、普通に通学し始めたのは二学期以降だったこと、超有名人であることなどのため、学校には馴染めなくて孤立していた。それらが相まって、他人に姿や声などを認識されない透明人間のような状態になるという思春期症候群を発症する。その時、自分が他人に認識されないか確かめるため、バニーガールのコスプレをして図書館内を徘徊していたところ、咲太には認識して目撃され、以後関係が続く。
真面目で礼儀正しく、成績優秀で料理も上手。反面、少し女王様気質で、咲太をからかったり甚振ったり、咲太が隠し事をしていたらすぐ察したり、年上の余裕を見せたりして咲太を巧みに誘導する。一方、咲太と会う時に着る服や髪型で悩んだり、予想外のことを聞かれたりすると弱気になる。色々な配慮が利く一方で、照れていることを態度で隠したり、咲太がかえでや翔子などに抱く感情を理性で理解しても感情では不満を持つような、ごく普通の女の子。
母親との確執からしばらく芸能界から遠ざかっていたが、元々役者などの仕事は好きだったこともあり、咲太に背中を押され芸能界に復帰した(ただし復帰したのは母が麻衣のために立ち上げたところとは違う事務所からであり、母との不和は続いている)。その後すぐにドラマや映画、CMなどの仕事が舞い込んでくるなど、人気は健在。
1巻で咲太に告白され、2巻より実際に付き合い始める。かえでとも親しくなり、身長が自分と近いかえでに自分のお下がりの服(外出着)を与えたり、かえでが咲太以外の人間との電話に出る練習につきあったりするなど、かえでの引きこもりが改善されるような後押しも行っている。
3巻で、自分のマネージャーの花輪涼子に、しれっと自分に交際相手がいることを告げる。その結果、事務所からはデート禁止令が出された。だが4巻で、麻衣の姿になってしまったのどかをサポートするため咲太が一緒にいた時、その光景をマスコミに撮影され(もちろんマスコミには麻衣とのどかが入れ替わっていることは分からず、咲太と麻衣の姿でしかなかった)、スキャンダルとして報道される[注 1]。その結果、主演映画の制作発表会で、交際相手がいることを正式に宣言。この時の麻衣の態度や、同映画の監督の配慮、相手が一般人であることなどにより、それ以上は大きな騒ぎにならずに済んだ。以後は人目を避けつつも、時折咲太とデートしているほか、咲太の家に料理を作りに行くなどしている。
咲太の力になりたいという思いが強く、花楓の記憶が戻り、咲太がかえでを失って失意にあったときには咲太のことを非常に気にしていたが、仕事のため自分は咲太の側にいられず、代わりに翔子が咲太を励ましていたことを知ると、ショックと嫉妬で咲太に冷たい態度を取ってしまった(6巻)。7巻では、命がけで咲太を助けようと考え、それが成功したことを未来から咲太が来たことによって知ると「私はやっと咲太の力になれたんだ」と口にしている。
8巻にて、卒業式を迎えて峰ヶ原高校を卒業。志望していた大学にも合格するが、咲太と一緒に通うために1年休学、仕事をしつつ、咲太に勉強を教える生活を送る。咲太の大学入学と同時に復学し、仕事と大学生活を両立させ、時に映画の撮影で咲太と1カ月以上会えないこともあるような忙しい生活を送っているが、それでも順調に咲太との交際を続けている。
梓川 かえであずさがわ かえで / 梓川 花楓あずさがわ かえで
声 - 久保ユリカ[2]
誕生日 - 11月5日、身長 - 162cm(第5巻では163cmに伸びている)
初登場は1巻。第5巻「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」、第8巻「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」のヒロイン。咲太の妹。15歳。中学3年生だが不登校の状態。肩にかかるくらいの長さの明るめの髪で、左右に跳ねたくせっ毛がある。児童文学系の本を読む事が趣味。
中学時代にクラスメイトからSNSでのイジメに遭い[4]、“書き込みを見るたびに体に傷が刻まれてしまう”思春期症候群を患う。その瞬間を実際に見た咲太が周りの大人に説明するも、“自傷行為”と決めつけられて誰からも信じてもらえなかった。イジメにより心に大きな負荷がかかったため、13歳の時に解離性障害を発症、家族のことを始め全てのことを忘れ、別人格を形成した。別人格の花楓は、咲太の提案で“かえで”として生きる。
2年後の11月26日、眠りについたかえでが起きた翌朝、人格が花楓に戻っており、かえでの存在は消えた。
次項からは、それぞれの人格に分けて説明する。
梓川かえで
右利き。パンダが好きで、家ではだいたいパンダ柄のパジャマを着ている。プリンが大好物。咲太を含め、誰に対しても敬語を使う。一人称は「かえで」で、記憶を失う前の自分のことを「花楓さん」と呼んでいる。
常に明るく、毎朝咲太を起こすのが日課。ちょくちょく兄のベッドに潜り込むほどのブラコンっぷり(自分が知らない「花楓」の姿を自分に見る周囲に対し、咲太だけは「かえで」として接してくれたため、「かえで」として理想の妹になろうとしている)。逆に、その他初対面の人間に対しては非常に警戒心が高く臆病に接する。麻衣など咲太が連れてくる女子に対してもそうだったが、後に打ち解けて話せるようになっている。
SNSでイジメを受けた経験により、電話に恐怖を抱き、スマホのバイブ音ですら敏感に反応する。自宅の固定電話に電話がかかってきても、相手が咲太だと確認しないと出ようとしない。イジメと解離性障害のせいで不登校になり、自宅に引きこもっていた(中学の勉強は家で行っていた)。よく忍者ごっこをしている。
当初は、咲太と共に暮らす家から一歩も外に出られなかったが(そのため下着や生理用品の買い出しまで咲太が行っていた)、第5巻「おるすばん妹」で「お兄ちゃんとパンダを見に行く」、「学校に行く」等の項目のある「かえでの今年の目標!」を10月半ばになってから立てた[注 2]。外部と接触することによるストレスからの発熱や、「家から出ようとすると体中に痣や傷ができる」思春期症候群を抱えながらも、咲太だけではなく麻衣やのどかの協力も得て、外出、登校までの練習をする。
咲太と麻衣、のどかと一緒に海に行った際、花楓の幼馴染である鹿野琴美に鉢合わせる。その時麻衣、のどか、琴美の3人は、かえでには2年分の記憶しかないことを、咲太より教えられる。
11月26日、咲太と一緒に動物園でパンダを見た後、夜の学校まで連れて行かれて目標を達成した(かえで曰く「学校に行く」は「お昼の学校に行けてないので△」とのこと)のが最後の日となる。翌日目を覚ましたのは花楓で、それと同時に突然かえでの存在は終わりを迎えた。
梓川花楓
左利き。過去に受けたイジメの影響で解離性障害となり、記憶を失い「かえで」となっていたが、第5巻「おるすばん妹」で再び「花楓」の人格が戻った。2年前以前「花楓」だった時の記憶はあるが「かえで」の時の記憶はなく、彼女の中では空白の2年間となっている(かえでが残した日記が花楓にとってのその2年間のすべて[注 3])。かえでと比べてやや大人しい性格だが、2年分の経験(記憶)がないため、年相応よりも少々子供っぽい。またかえでほどではないが、身近に友人がいないこともあり、お兄ちゃんっ子の傾向がある。麻衣のことは「憧れのお姉さん」のように見ているが、咲太と麻衣がいちゃいちゃしている(ように感じる)と、ふてくされたような態度を見せることがある。
6巻で、麻衣がいつも利用している美容院に連れて行ってもらい、髪型をボブカット風に変えて少し短くした(かえでは家から出られなかったため、それまでは咲太に髪を切ってもらっていた)。
第8巻「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」で、かえでの願いを叶えるために、中学校卒業後は咲太と同じ峰ヶ原高校への進学を希望するが、全日制の学校は依然として花楓にとってストレスのもとであり、受験の途中で体調を崩して、午後の試験・面接を受けられずに終了。それでも定員割れにより峰ヶ原高校に合格となるも、咲太の話や、のどかと同じ「スイートバレット」のメンバー広川卯月との出会いを咲太にセッティングされたことをきっかけに、卯月と同じ通信制高校に進学することを決意する。携帯電話の類いは相変わらず持っていないが、通信制高校の授業を受けるために必要なパソコンを麻衣からもらい、パソコンのメールなら扱えるようになった。
通学に慣れる練習を経て、三学期から中学校への登校を始め、卒業式にも無事出席できた(9巻)。
10巻では通信制高校という特性を活かし、咲太がいる藤沢市と、両親が暮らす横浜市を行ったり来たりの生活をしている。咲太が働くファミレスでアルバイトを始めて朋絵とも親しくなったほか、トラウマを克服してスマホを持つようになり、咲太にも持つよう勧めている。また、すっかり卯月のファンになっており、よく幼なじみの友人である琴美などを誘ってスイートバレットのライブに行っている。
双葉 理央ふたば りお
声 - 種﨑敦美[2]
誕生日 - 10月23日、身長 - 155cm
第3巻「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」のヒロイン。初登場は1巻。科学部所属。普段はメガネをかけている。やや癖のある長い髪を無造作に下ろしているが、暑いときなど時々ポニーテールにしている。
咲太の数少ない友人の1人(咲太いわく「一生友達してもらうつもり」)かつ相談相手。咲太を「青春ブタ野郎」と命名した人物。それ以外でも度々「ブタ野郎」と言うなど咲太によく毒舌を吐いているが、決して嫌っているわけではなく咲太のことはしっかり友人として見ていて、文句などを言いつつ咲太の相談にいつも乗っている。花楓の解離性障害のことについても、咲太が麻衣と付き合う以前より聞いていた。咲太の危機などの時に涙を流したこともある。8巻では、自分が思春期症候群になったときに助けてもらったことなどから、咲太について「意外と頼りになると思ってる」と語っている。
咲太と共通の友人である国見佑真に好意を抱いている。そのことは咲太には知られており、応援ともからかいともつかないような態度を咲太に取られている。3巻で「返事はいいよ」と言いつつ、既に上里沙希と付き合っていた佑真に告白。その後も佑真と友人関係を続けている。
男子の視線が苦手であり、学校でいつも制服の上に白衣を着ているのも、大きな胸を隠すためで、男子の注目を浴びる自分の身体のことを嫌っている。
科学部唯一の部員であり、廃部にならないよう活動実績を残すため、ひとりで活動を行っている。そのため物理実験室をほぼ私物化しており、実験中に学校の一部を停電させたとか、ボヤ騒ぎを起こしたなどという変人として知られている。物理学に強く、よく量子論相対性理論に絡めて、思春期症候群のことを考察したり咲太に解説したりしている(麻衣の件で実際に遭遇するまで、思春期症候群の存在には否定的だった)。
感情をあまり示さず、たとえ自分のことでも第三者視点からのように冷めた感じで、論理的に分析し理屈で話す傾向がある。そのため、いつも白衣の外見、変人の噂などのことがあわさって周囲から孤立していたが、1年生の時に同じクラスで同じように孤立していた咲太に話しかけたことがきっかけで友人となった。佑真も1年生の時のクラスメイト。
父は大学病院の医師で、いつも病院近くの部屋で寝泊まりしている。母は輸入ブランドのアパレルショップを経営していて、商談で海外にいることが多い。そのため自宅は広いが、そこで半年は一人暮らしの生活を送っている。ゆえに料理や洗濯などの家事はできる。自宅の最寄りは本鵠沼駅
友人である佑真と咲太にそれぞれ彼女ができたことから、孤独になるという恐怖心により、SNSに匿名アカウントを作り、顔を隠しつつ自分の少々セクシャルな写真を投稿して第三者の反応を求めた。だが、その行為自体を嫌うという二つの相反する感情により、2人の理央が現れるというドッペルゲンガー現象のような思春期症候群を起こしたが、咲太の言葉や行動などを受けてひとりの存在に戻った。
咲太から話だけは聞いていた牧之原翔子と実際に出会った後は、思春期症候群のことも含め翔子という人物の存在について気にしており、中学生の翔子のお見舞いなどにも行ったほか、ふたりの翔子が存在する理由について考察している。
10巻では、峰ヶ原高校卒業後、理系の国立大学に通っている。大学は別になったが咲太とは同じ塾で講師のアルバイトをしており、友人関係を続けている。
古賀 朋絵こが ともえ
声 - 東山奈央[2]
誕生日 - 5月23日、身長 - 152cm
第2巻「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」のヒロイン。初登場は1巻。少し癖のあるショートヘアーで、前髪の左側を「T」の文字の形をした髪留めでまとめている。
咲太の1年後輩で、(学校で孤立している咲太を「先輩」と呼ぶ唯一の人物)1年4組所属。咲太の数少ない友人の一人。福岡県出身で、中学までは福岡で暮らしており、中学卒業後に父親の転勤で引っ越して来た。神奈川に来てからは周囲に馴染むため髪型などを現在の形にイメージチェンジし(以前はおさげで、当時の朋絵の写真を見た咲太は「イモ」だと表した)、さらに福岡県出身である事を隠し常に標準語を話そうとしているが、焦ったり興奮したりしたときなどは出身地の福岡弁が出てしまう。時々その方言を咲太に真似されている。
正義感が強いが、そそっかしい所がある。そのため咲太との初対面時には咲太のことを不審者と勘違いし、尻に蹴りを入れる。それが誤解だったとわかると、謝罪として咲太にも自分の尻を蹴るよう求めた(咲太いわく「尻を蹴り合った仲」)。その後、咲太や佑真と同じファミレスでバイトをすることになり、よく咲太にセクハラまがいなどでからかわれている。尻が大きく太って見えないかを気にしていて、しょっちゅうダイエットすることを口にしている。
友達の好きな男子(前沢陽介)から自分に告白されることを回避しようと悩むあまり、咲太と共に何度も同じ日を繰り返すという思春期症候群を引き起こすことになる。理央からは「ラプラスの小悪魔」と呼ばれる(時間を過去に戻しているのではなく、未来をシミュレートしていると理央に考えられたため)。告白を回避するため、咲太に嘘の恋人を頼み、その件が終わったら咲太と友達になるという約束を交わした。その中で咲太に本当に恋心を抱いて振られることになるが、それでも以後は約束通り何事もなかったかのように、咲太とは後輩かつ友人として接している。
福岡から引っ越してきたため高校からの少ない友人しかおらず、ひとりになる(他人にそう思われる)ことを極度に恐れる(これが咲太にかえでとの共通点を連想させ、咲太が彼女に協力する気になる理由となった)。スマートフォンの早打ちが得意で、必死に皆の話題に乗り遅れないように行動などして周囲の空気を読もうとするイマドキ女子高生で、思春期症候群を引き起こしたのは、その性格が原因。
元々は香芝玲奈がいるクラスのメイングループに取り繕いながら属していたが、玲奈の好きな人(前沢)からの告白を断ったため、別グループの米山奈々に誘われてそちらに属することになった。
10巻では3年生になっており、髪が肩に掛かるくらいにまで伸ばしている。また、アルバイトでの後輩となった花楓と親しくなっている。
牧之原 翔子まきのはら しょうこ
声 - 水瀬いのり[2]
誕生日 - 4月10日、身長 - 150cm(中学生)、160cm(大学生)
第6巻「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」、第7巻「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」のヒロイン。黒髪のロングヘアーで、左右をそれぞれ少し編み込んでいる。
作中で、同姓同名で似た外見だが年齢が異なる人物が2人登場しているが、後に、同一人物であることが判明する。
咲太の初恋相手である牧之原 翔子
胸に傷が出来て入院中、病室から抜け出して七里ヶ浜に来た咲太に声をかけ、落ち込んでいた咲太を励まし、彼の人生観を変えた、咲太の初恋相手。高校2年生で、峰ヶ原高校の生徒(咲太と会った時に峰ヶ原高校の制服を着ていただけで、真実は不明。咲太が名簿を確認しても在籍記録は見つからなかった)。「昨日のわたしよりも、今日のわたしがちょっとだけやさしい人間であればいいなと思いながら生きています」と言うほどの包み込むような優しさを見せる一方で、悪戯っぽく、時折ふてぶてしい「空気を読めるがあえて読まない」態度を見せる[注 4]。4巻まで、回想や夢の中などにのみ登場。咲太が峰ヶ原高校に入学したのは、恩人で初恋相手だった翔子のことを追ったため。佑真と理央も、咲太から彼女の話だけは聞いており(1巻で麻衣も聞く)、翔子のことを忘れるのに咲太は1年かかったと理央に言われている。麻衣からは、恋人である咲太を救ってくれた感謝や、咲太の初恋相手であることに対する嫉妬などが入り交じった複雑な感情を抱かれている。
第5巻「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」にて、自称19歳で大学生になった本人が出現。また第6巻「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」で、その正体は事故に遭った咲太の心臓を移植した中学生の牧之原翔子の6~7年後の姿だと分かった。咲太の幸せのため、咲太が事故に遭遇しない未来を作り、自分が心臓移植を受けられなくなっても、咲太の命を救おうとした。
さらに7巻では、咲太が事故に遭わなかったため、「咲太を助けた代わりに死んだ麻衣の心臓を移植され、成長した翔子」が現れている(この翔子は結婚指輪をしており、咲太は「未来の自分と結婚した“梓川翔子”」だと推測した)。彼女は今度は、咲太が麻衣と幸せになる未来を創るため、咲太が過去をやり直すための手助けをした。
その後新たに作られた、中学生時代の咲太と出会わなかったという歴史の中では、咲太に全てを思い出されるまで「夢の中に出てきて、助けてもらった女性」と認識されていた。
中学1年生の牧之原 翔子
2巻で、捨て猫(はやて)を発見したところに咲太、麻衣と遭遇。咲太のことは全く知らず、その時初対面という態度だった。親に「猫を飼いたい」ということをなかなか言い出せず、一時的に咲太に猫を預けて、定期的に世話をしに家を訪れ、咲太らから猫の世話の仕方を学ぶなどしていた。当初咲太らには隠していたが(3巻で告白)、生まれながら心臓に重い病気を抱えていて、心臓を移植手術を受けない限り、中学校を卒業するのは難しいかもしれないということを知っている。そのこともあり、大人しくて控え目な性格。彼女にとって咲太は初恋の相手だったと、6巻で大学生の翔子が語っている。
5巻では峰ヶ原高校の文化祭に遊びに来ている。原作内ではその時に何があったかの細かい言及はないが、多数決ドラマ内では咲太以外にも佑真などとも出会っていてミスコンのトラブルに巻き込まれており、以後の原作内でもその設定を引き継いでいる。特技は早寝早起き。
普通に時間が過ぎていく中で、未来と死が近づいてくるのが怖いという感情から思春期症候群を起こし、時間の流れる速度を変えて、もうひとりの成長した自分を作り出す。
やがてその事に気がつき、自分が咲太に辛い決断を迫っていたということを知ると、自分についての記憶を咲太達から消した未来を創ろうとした。だが咲太と麻衣が過去を変えたため、別のドナーからの提供により、無事に心臓移植を受けることができ、咲太と麻衣も翔子と偶然再会したときに翔子のことを思い出す。その後、体への負担を少なくするために沖縄に引っ越しをする(8巻)。この翔子は、咲太の心臓が自分に移植されたケース、麻衣の心臓が自分に移植されたケースなど、全ての歴史を記憶しているという。以降は、咲太と文通している。
豊浜 のどかとよはま のどか
声- 内田真礼[2]
誕生日 - 3月14日、血液型 - A型、身長 - 158cm
第4巻「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」のヒロイン。初登場は3巻。麻衣の異母妹。金髪に染めた髪をサイドポニーテールにしている。現在売り出し中のアイドル「スイートバレット」のメンバーで、「どかちゃん」という愛称で呼ばれている。
自他共に認めるシスコンで、芸能事務所の公式プロフィールでも「好きなもの」は「桜島麻衣」と書かれている。幼い頃「姉が欲しい」としつこく親に言っていたため、当時すでに芸能界デビューしていた麻衣のことを父親に教えてもらい、憧れの「お姉ちゃん」とする。異母姉妹の事情を知ったり、自分も本格的に芸能界入りしたりしてからは、芸能界の先輩として敬意の念を込めて「麻衣さん」と呼んでいた。だがその後距離を縮めて、また「お姉ちゃん」と呼ぶようになっている。
勝気で姉同様に気が強く、やや気が短い。咲太への態度はきついことが多いが、本質的な性格は良く、思春期症候群が起こったときに自分を助けてくれた咲太には感謝している。また、麻衣を独占しないよう咲太を牽制することもあるが、麻衣のためにもふたりの仲がうまくいくことを望んでいる。そのため咲太に協力することも多い。かえでとも後に親しくなっており、勉強を教えるなどしている。
麻衣の母親との代理戦争の駒にされており、麻衣のように有名で活躍する芸能人になるべく、自分の母の期待に応えようとアイドル活動や勉強などを行っていたが、それがのどかにとってのプレッシャーにもなっており、母親と喧嘩し家出。麻衣のマンションに逃げ込むが、麻衣と姿が入れ替わる思春期症候群に遭う。麻衣と入れ替わっているときに(本来は麻衣の仕事だった)CMの撮影をしたが、“女優・桜島麻衣”に向けられるプレッシャーに耐えきれず過呼吸を引き起こした。そのようなことを経て、麻衣のようにはなれない、なりたくないしならなくていいと思うことで思春期症候群は解消された。その後、一度親の元に戻るものの、再び喧嘩してしまい、麻衣の家に改めて引っ越してきて共に暮らすようになる。
咲太に料理を頼むなど家事はからっきし。髪を染めていることなどもありギャルのような雰囲気だが、横浜にある桜葉学園という偏差値の高いお嬢様学校に通っており、勉強は出来る。また、早着替えも得意。
9巻で、咲太や麻衣と同じ市立大学国際教養学部に進学する。入学式ではTPOをわきまえ、茶髪にしていた。だがその後金髪に戻してアイドル活動を続け、その見た目とは裏腹な頭の良い優等生的立ち位置で認知されつつある。
広川 卯月ひろかわ うづき
声 - 雨宮天
第10巻「青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない」のヒロイン。初登場は4巻。「スイートバレット」のメンバーかつリーダーで「づっきー」という愛称で呼ばれている。 普段からテンションが高い性格。良くも悪くも「空気読めない」と言われており、マイペースで天然ボケな面があり、いつも予想外の言動をすることで知られる。また、他人との距離の取り方が個性的で、最初から近く接する。花楓のことがきっかけで親しくなったため、咲太のことを「お兄さん」と呼んでいる。
元々は全日制の高校に通っていたが、アイドル活動を始めてから学校の友達と馴染めず学校に行くのがつまらなくなり不登校になったため、通信制の高校に編入した。
大学進学を早々に宣言していたのどかに感化され、咲太や麻衣、のどかと同じ大学に進学した。大学では咲太同じ統計科学学部に所属しており必修科目や一般教養科目で咲太とは顔を合わせているが、いつも行動を共にしているわけではなく、普段は卯月を含めた6人組の女子グループで行動する。
アイドル活動と同時にモデルもやっており、最近ではテレビ出演も増えている。スイートバレットのメンバー中で一番女性ファンが多い。10巻ではワイヤレスイヤホンのCMに起用され、その歌唱力などで一躍、時の人となった。
先述のようにマイペース、天然で「空気が読めない」ことが特徴の人物だったが、10巻にて突然周囲の「空気が読める」ようになり、同時に自分が今までどう思われていたかや、また自分でも気づかなかった心の内の感情などに気がつくという、思春期症候群と思われる現象に見舞われる。だが過去の自分と向き合い続けるという選択を選び、再び「空気が読めない」状態に戻った。また、ソロデビューすると同時にスイートバレットの活動も続けていくと宣言し、大学に退学届を出した。

峰ヶ原高校の生徒編集

峰ヶ原高校は全校生徒数約1000人、最寄りは七里ヶ浜駅で、七里ヶ浜がよく見える3階建ての建物とされている。モデルは神奈川県立七里ガ浜高等学校。この項では初登場の巻が9巻以前と10巻後で書き分ける。

9巻以前編集

梓川 咲太あずさがわ さくた
本作の主人公。2年1組所属。詳細は#梓川咲太を参照。
桜島 麻衣さくらじま まい
本作のヒロイン。3年1組所属。国民的女優。詳細は#桜島麻衣を参照。
双葉 理央ふたば りお
咲太、佑真の友人で、唯一の科学部員。詳細は#双葉理央を参照。
古賀 朋絵こが ともえ
初登場時は1年生。咲太の後輩。詳細は#古賀朋絵を参照。
国見 佑真くにみ ゆうま
声 - 内田雄馬[5]
2年生。咲太、理央とは1年の時にクラスメイトであり、その時からの咲太と理央にとって数少ない友人の1人。美形で、咲太や理央の周囲からの評判を気にせずに友人として接する。上里沙希の彼氏。元バスケットボール部所属。咲太と一緒にファミレスのバイトをしている(2巻で朋絵も入ってくる)。咲太、理央の3人の中で唯一思春期症候群との関わりがない。
普段は咲太と軽口をたたき合う仲。だが咲太から理央がピンチと聞かされると自転車ですぐに駆けつけたり、咲太や理央の相談を理由も聞かずに引き受けたりするなど友達思いである。咲太には皮肉のように何度も「イケメンな奴」などと言われているが、外見だけではなく性格の良さまで含めて咲太が佑真のことを理解しているがゆえの発言である。
理央から好意を抱かれており、その気持ちには感づいていた節があるが、どうしていいのか分からず気づかないふりをしていた。3巻で「返事はいいよ」と言われつつ理央に告白され、その後も理央との友人関係を続けている。理央と2人で、6巻では翔子のお見舞いに行ったり、7巻では傷心の咲太の様子を見にいったりしている。
咲太から、彼の初恋相手である牧之原翔子の話を聞いていた。多数決ドラマ内では文化祭で、咲太の初恋相手との関係はわからないまま、中学生の翔子に出会っている。その後先述のように入院した翔子のお見舞いに行ったり、翔子が危篤状態になったと聞いて病院にやって来たりしている。
将来は消防士になることを志望していて、10巻第1章では地方公務員の試験に合格し、半年泊まり込みの消防士の訓練を無事に終えている。
上里 沙希かみさと さき
声 - 茜屋日海夏[5]
佑真の彼女。2年1組所属で咲太のクラスメイト。クラスの女子グループの中心に立つ人物。ふたつ上に、元峰ヶ原高校生徒会長で、学力優秀な大学生の姉を持つ。
佑真の評判が悪くなるとして、「病院送り事件」などで悪評がある咲太が佑真に近づくことを嫌悪しており、佑真のスマホのアドレス帳から咲太の番号だけを消したことがある。佑真は咲太と沙希の仲が険悪であることを望んでおらず仲を取り持とうとしているが、ほとんどうまくいっていない。
一方的に敵視されていることもあって咲太は苦手としており、咲太にはなぜ佑真がつきあうほどの魅力があるのかわからないが、佑真によると「彼女(沙希)は彼女でいいところがある」とのこと。
香芝 玲奈かしば れな
声 - 内村史子
朋絵の友人。クラスのメイングループの中心人物。前沢陽介を目当てに朋絵を連れてバスケ部の練習見学に通いつめ、朋絵が思春期症候群を発動させる遠因を作る。
日南子ひなこ亜矢あや
声 - 影山灯(日南子)、飯坂紗幸(亜矢)
朋絵の友人。玲奈と同じグループにいる。
米山 奈々よねやま なな
声 - 東城日沙子
朋絵のクラスメイト。砂浜でストラップを捜しているところを、デート中だった朋絵と咲太に見つけられ、協力していっしょに捜してもらった。
朋絵が前沢の告白を断って玲奈たちのグループから追い出された後、朋絵を自分のグループに誘って友人になっている。
前沢 陽介まえさわ ようすけ
声 - 水中雅章
峰ヶ原高校元バスケ部の部員。初登場時は3年生。
練習の見学に通っていた玲奈の付き添いをしていた朋絵に目をつけて告白。その返事を迫り、朋絵が思春期症候群を発動させる直接の原因となる。佑真によれば、異性関係で悪評があるなど、肯定的に評価できるような人物ではないとされている。
朋絵と咲太が付き合っているふりをしているとき、朋絵の悪い噂を流す。さらに咲太に喧嘩を吹っかけるが、返り討ちに遭った。

10巻以降編集

吉和 樹里よしわ じゅり
1年生。初登場は10巻。咲太が塾講師を務める塾の生徒で、咲太の教え子。
ビーチバレーをしていて、健康的に日焼けしている。それとは対照的に、クールで物静かな性格。
山田 健人やまだ けんと
1年生。初登場は10巻。咲太が塾講師を務める塾の生徒で、咲太の教え子。
女子の同級生の前で下ネタを話すなど、デリカシーのない一面を持つ。
紗良とは同じクラスで、彼女に気があるような言動をする。
姫路 紗良ひめじ さら
1年生。初登場は10巻。咲太が塾講師を務める塾の生徒。健人とは同じクラス。朋絵に懐いている。
控えめな性格。男性講師から男女の関係にあると勘違いされていた。

大学の学生編集

咲太たちの通う大学は、金沢八景駅が最寄りの市立大学とされている。モデルは横浜市立大学金沢八景キャンパス

梓川 咲太あずさがわ さくた
本作の主人公。統計科学学部の1年生。詳細は#梓川咲太を参照。
桜島 麻衣さくらじま まい
本作のヒロイン。1年休学したため咲太と同じ1年生。国民的女優。詳細は#桜島麻衣を参照。
美東 美織みとう みおり
国際商学部の1年生。初登場は10巻。基礎ゼミの懇親会で咲太と出会って以降、講義を一緒に受けるなど咲太の“友達候補”になる。左目の下にある泣きぼくろが印象的。大学進学と共に、大船駅近くで一人暮らししている。
スマホを持っていないという、咲太と同じく今時の大学生にしては珍しい存在。また、咲太が皮肉などを言ってもさらりとかわすなど、掴みどころのない人物。人懐っこさがあり、麻衣ともすぐに下の名前で呼び合う仲となるが、ある一定の距離を置いて、それ以上踏み込もうとはしない。
赤城 郁実あかぎ いくみ
医学部看護学科の1年生。初登場は9巻。咲太とは中学3年生の時に同じクラスで、大学の入学式で再会を果たすものの、それ以来会話はしていない。堅物で異性に潔癖な性格。
9巻で咲太が違う世界を体験しているときは、彼女も峰ヶ原高校の生徒になっていた。そこでは咲太に普通に話しかける数少ない人物のうちのひとりで、咲太を意識しているような様子を見せていた。
10巻では学生ボランティアの勧誘を行っていた。
福山 拓海ふくやま たくみ
1年生。大学内で咲太と一緒に行動することが多い。
豊浜 のどかとよはま のどか
麻衣の妹。国際教養学部の1年生。アイドルグループ「スイートバレット」のメンバー。詳細は#豊浜のどかを参照。
広川 卯月ひろかわ うづき
統計科学学部の1年生。アイドルグループ「スイートバレット」のメンバー。詳細は#広川卯月を参照。

スイートバレット編集

売り出し中のアイドルグループ。7人グループだったが、10巻では2人脱退して5人グループになっている。また、アニメでは最初から5人グループの描写になっていた。 各地でライブ活動などを精力的に行っているが、知名度はまだまだ低く、TVに出演することもあるが、ローカル局がほとんどだった。10巻ではドラマやグラビア、モデル、バラエティ番組など、それぞれのメンバーが活躍の場を広げている。

豊浜 のどかとよはま のどか
声 - 内田真礼
 麻衣の母親違いの妹。グループ内での愛称は「どかちゃん」。グループ全体内での人気は中程。他のメンバーは全員黒髪だが、ひとりだけ金髪と8巻に記述されている。詳細は#豊浜のどかを参照。
広川 卯月ひろかわ うづき
声 - 雨宮天
「スイートバレット」のリーダー。「づっきー」という愛称で呼ばれている。詳細は#広川卯月を参照。

原作では当初他メンバーの詳細についての記述はなく、以下の3人は、アニメ版10話スタッフロールに名前が出ており、アニメBD/DVD第3巻特典の設定資料集に設定が書かれていた。原作単行本10巻にて、この設定を引き継ぐ形で以下の3人が登場している。

安濃 八重あのう やえ
声 - うらのねこ
やや明るい色の髪でショートカット。「スイートバレット」のサブリーダーでしっかり者であり、天然な卯月のサポート役。愛称は「やんやん」
中郷 蘭子なかごう らんこ
声 - いちいちご
ふんわりとしたロングヘアー。自覚はないが「スイートバレット」のお色気担当。のんびりした性格。愛称は「らんらん」。
岡崎 ほたるおかざき ほたる
声 - こまりまこ
短めのポニーテール。八重歯。メンバー内で一番子供っぽい。愛称は「ほたるん」。

その他編集

南条 文香なんじょう ふみか
声 - 佐藤聡美[5]
初登場は1巻。女子アナウンサー。
かつて、花楓がいじめにあった時に『中学生のいじめ問題』という名目で花楓を取材したことがある。その時に思春期症候群に興味を持ち、咲太に近づいている。
咲太の胸の傷の写真と引換えに、麻衣の芸能界引退の真実を咲太に教えた。だが、麻衣から提示された芸能界復帰のスクープと引き換えの取引で、咲太の写真掲載を取り下げた。その後、麻衣と咲太の関係を勘ぐってカマをかけている。
3巻では、理央が行っていたような「女子による、セクシャルな自撮り写真の匿名でのSNS公開」という行為について咲太に質問され答えている。その後、自分の交際相手についての不満をだらだらと咲太に愚痴った。
花輪 涼子はなわ りょうこ
声 - 相川奈都姫
初登場は3巻。麻衣の芸能活動復帰後のマネージャー。25歳で、芸能事務所での仕事は3年目。子供の頃にその名字から「ホルスタイン」というあだ名をつけられたため、自分の名字を嫌っている。
麻衣によると、よくテンパる性格らしい。実際、麻衣に交際相手(咲太)がいると知った直後は非常に狼狽した。麻衣に交際相手がいるということが報道されて周知のこととなると、スキャンダルになる写真を撮られるようなことのないようにと麻衣達に釘を刺す一方、麻衣と咲太のために時折便宜もはかってくれている。
鹿野 琴美かの ことみ
声 - 岡咲美保
初登場は5巻。梓川花楓の幼稚園来の幼馴染。横浜市郊外在住。今はメガネを掛けている。
咲太達が横浜市のマンションに住んでいた時、上の階に住んでいた。小学校6年間は花楓と同じクラスだったが、中学校に上がり別々のクラスになった。お互いに「かえちゃん」「こみちゃん」と呼んでいた。利発で人よりなんでもできたため、鈍くさかった花楓を助けてくれていた。だが花楓がいじめられていた時は、何もできなかったと後悔している。
麻衣に交際相手がいるというスキャンダルがニュースになったとき、咲太が麻衣の彼氏だと気がつき、峰ヶ原高校を訪れて咲太に現在の花楓についての話を聞きにきて、花楓に会えないかと咲太に話す。だがその時は、今のかえでには会わないほうがいいと言われて帰される(花楓が解離性障害を起こし、琴美のことなどの記憶を失っていたため)。
その後、かえでが咲太、麻衣、のどかと共に七里ヶ浜の海に行った時に偶然かえでらと会い、現在のかえでの状態を咲太に教えてもらう。この日の帰り、駅まで麻衣に送ってもらった時に、花楓からずっと借りたままだった「王子様がくれた毒リンゴ(著・由比ヶ浜かんな)」という本を咲太に渡すよう頼む。本の中には「かえちゃんとまた友達になりたい」と書かれた手紙を入れていた。本来その手紙は花楓宛てであったが、花楓の記憶喪失のことを知っても、そのまま渡した。
花楓の記憶が戻った後、あらためて再会。藤沢の咲太と花楓の家にも遊びに来た(8巻)。10巻の記述では、よく花楓と共にスイートバレットのライブにも行っているという。
咲太と花楓の父親
声 - 志村知幸
花楓のいじめの件が起きてから、咲太やかえでと別居、小机駅が最寄りの社宅で暮らしている。“かえで”にストレスを与えないようにするため会わないようにし、咲太と近況を教えあっている。2年ぶりに記憶が戻った“花楓”と会った際には涙をこぼした。
距離を置いて生活しているものの、かえでが倒れて病院に搬送されたと聞いたときには出張中だった大阪から駆けつけたり、咲太と花楓の進路のことをちゃんと考えていたりするなど、しっかりした父親。
咲太と花楓の母親
声 - 亀岡真美
花楓の思春期症候群などの現象を受け止めきれずに精神疾患となり、夫(咲太と花楓の父親)に面倒を見られながら、新横浜駅近くの病院への入院治療と自宅療養を繰り返している。咲太が産まれた時から、咲太の彼女に挨拶するのが夢らしい。
咲太と花楓(かえで)がふたりで暮らすようになってから、かえでとは会わないようにしていたが、9巻で記憶が戻った花楓と再会する。9巻にて、花楓の母親として失格だと自分を自虐的に責め続けていたことが判明する。
麻衣の母親
声 - 大津愛理
のどかの母に見せつけるために麻衣を子役としてデビューさせ、芸能事務所を立ち上げた。後に麻衣の意思にそぐわない仕事を引き受け、麻衣の芸能活動休止のきっかけを作った。それ以来、麻衣とは不仲の状態が続いている。1巻の時点で、麻衣のスマホには「マネージャー」の名前で電話番号が登録されていたほど。だが、7巻では娘の死を深く悲しんでいた。9巻では娘の卒業式に出席したり、娘から恋人を紹介されたりと、改善の兆しが見られる。
のどかの母親
声 - 波乃りん
麻衣の母と離婚した、麻衣の父の再婚相手。麻衣の母に対抗するため、のどかも芸能界入りさせた。しかし、その代理戦争で麻衣との格差を見せられ、のどかにプレッシャーを与えた。そのためのどかと不仲になり、のどかが家を飛び出す切っ掛けとなった。
のどかに、くどくどとアイドル業の活動や勉強をしっかりやるようにと言う一方、のどか(スイートバレット)のライブでは、いつも客席側からのどかを応援している。
なすの、はやて
梓川家で飼っているネコ。名前は前作『さくら荘のペットな彼女』で空太に飼われていた猫たちと同様に新幹線列車の愛称からとられている。
なすのは咲太とかえでがふたりで暮らし始める以前からの飼い猫。はやては中学生の翔子が見つけた捨て猫で、一時的に咲太の家で預かり、その後翔子の家に引き取られた。7巻以降の「中学生の咲太と高校生の翔子が直接出会わなかった」という歴史の中で、はやてがどうなっているかは言及されておらず不明。
友部 美和子ともべ みわこ
声 - 遠藤綾
初登場は5巻。臨床心理士。かえで(花楓)の中学校のスクールカウンセラーでもあり、不登校になったかえでの問題を担当していた。咲太には「友部さん」、かえでと花楓には「美和子先生」と呼ばれている。
当初、かえでからは「自分を無理矢理学校に連れて行こうとする人」と勘違いされ、それが尾を引いて苦手意識をもたれていた。だが、実際には通学・進学したいと希望しだしたかえで(花楓)の心に負担がかからないよう、色々と配慮しアドバイスを行っている。
謎の女の子
第9巻「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」のヒロイン。子役時代の麻衣に似た、ランドセルを背負った女の子だが、性格や口調、態度などは麻衣というより「麻衣がドラマ内で演じていた女の子」に近い。9巻の内容は咲太の思春期症候群が主であり、この謎の女の子の正体はまだ分かっていない。
初登場は8巻、授業中居眠りしていた咲太の夢に出てきた。9巻ではその夢が正夢になり、卒業式が終わり麻衣を待っていたときに現れた。咲太が正体を聞こうとしたとき、麻衣が現れその瞬間に消えてしまった。周りの人には認識されず、咲太1人だけが認識できている。咲太が誰にも認識されない状態になったときに再び現れ、咲太を違う場所、違う世界へ導いた。咲太が別世界から脱出するときにも現れ、元の世界へ戻した。
それから一年後、大学の入学式にて駆け抜ける姿を咲太は目撃するが、あっさりと見失ってしまった。
女の子の正体について、咲太は自身の弱さが生み出した存在で、麻衣の姿の方が素直に話せるからと考えている。
霧島 透子きりしま とうこ
8巻から麻衣や翔子、花楓と琴美の会話にて登場する。中高生の間で流行っているミュージックビデオの投稿者。素顔や素性は不明だが、映像に時折映る姿の印象から咲太や麻衣と同年代に思われる。だが、複数の未来を経験した翔子の記憶には、霧島透子の存在はなかったという。9巻では、違う世界のもう一人の咲太が「霧島透子をどう思う?」と、書き置きを残した。10巻では卯月がワイヤレスイヤホンのCMで彼女の曲をカバーしている。一部では桜島麻衣が彼女の正体ではないかというような憶測もあると福山が語っていた。同巻の最後に霧島透子と名乗る20歳前後と思しき女性が、サンタクロースの衣装に黒タイツという格好で咲太の前に現れ、卯月の思春期症候群に何かしらのかかわりがあること、咲太について知っていることを仄めかしていた。咲太以外からは認識されていない。

この他、基本的に直接名前は出ていないものの、『さくら荘のペットな彼女』のキャラがゲスト出演している。各ゲストの詳細はさくら荘のペットな彼女#登場人物を参照。

ゲスト1 ゲスト2 ゲスト3
1 姫宮伊織 長谷栞奈
2 赤坂龍之介 リタ・エインズワース
3 三鷹仁 三鷹美咲(上井草美咲[注 5]
4 舘林総一郎 姫宮沙織
5 神田空太 神田優子 椎名ましろ[注 6]
6 藤沢和希 千石千尋
7 椎名ましろ[注 7]

用語編集

思春期症候群ししゅんきしょうこうぐん
この物語で描かれている現象。思春期に「誰かと人格が入れ替わっていた」「他人の心の声が聞こえる」など、不思議な現象が起きるとされるオカルト的現象で、ネットを中心に都市伝説として話題となっている。精神科医などには、多感な思春期の心が見せる思い込みなどと言われている。新種のパニック症状や、集団催眠の一種と言う者もいる。
作中では、以下のような現象が描かれている。
  • 胸から痛みと出血があり、傷が生まれる。
 発症者:梓川咲太
  • 自分の姿や声などが他人に認識されなくなり、記憶からも消える。
 発症者:桜島麻衣、梓川咲太
  • 暴行などを受けたわけでもないのに、身体に痣や傷などができる。
 発症者:梓川花楓/梓川かえで
  • 同じ日を何度も繰り返す。
 発症者:古賀朋絵、梓川咲太
  • ひとりの人物がふたりに増える。
 発症者:双葉理央
  • 姿が他人と入れ替わる。
 発症者:豊浜のどか、桜島麻衣
  • 現在の自分のほかに、未来の自分を作り出す。
 発症者:牧之原翔子、梓川咲太
  • パラレルワールドに移動したように、自分が経験・記憶しているものとは異なる世界を体験する。
 発症者:梓川咲太
  • 腹に傷が生まれる。
 発症者:梓川咲太

書籍編集

小説編集

電撃文庫アスキー・メディアワークス)刊、既刊10巻。 2018年9月下旬より全国書店にて、溝口ケージによるテレビアニメのティザービジュアルを使用した期間限定カバーが発売された(第8巻まで。また限定カバーにはシリーズ連番が初めて付与された)[6]。また2019年4月より、アニメビジュアルを使用した劇場版仕様の期間限定カバーが発売されている(既刊全て。また、ティザービジュアル仕様と同じく、シリーズ連番が付与されている)[7]

タイトル 初版発行日 ISBN
1 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 2014年4月10日 ISBN 978-4-04-866487-5
2 青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 2014年8月9日 ISBN 978-4-04-866808-8
3 青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない 2015年1月10日 ISBN 978-4-04-869173-4
4 青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 2015年5月9日 ISBN 978-4-04-865135-6
5 青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない 2015年9月10日 ISBN 978-4-04-865394-7
6 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 2016年6月10日 ISBN 978-4-04-865891-1
7 青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない 2016年10月8日 ISBN 978-4-04-892281-4
8 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 2018年4月10日 ISBN 978-4-04-893585-2
9 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない 2018年10月10日 ISBN 978-4-04-912017-2
10 青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 2020年2月7日 ISBN 978-4-04-912850-5
ISBN 978-4-04-912901-4(ドラマCD付き特装版)

単行本未収録作品編集

青春ブタ野郎はビーチクイーンの夢を見ない 前編
書き下ろし小説。 Blu-ray・DVD「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 1」完全生産限定版特典。[8]
青春ブタ野郎はビーチクイーンの夢を見ない 後編
書き下ろし小説。 Blu-ray・DVD「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 5」完全生産限定版特典。[9]
青春ブタ野郎はホワイトクリスマスの夢を見る
書き下ろし小説。映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」第一週目の来場者特典。[10]

掌編小説編集

あの夏のプチデビル
電撃文庫超感謝フェア2016書き下ろしSS付リーフレット。
青春ブタ野郎はわくわくの夢を見る
電撃文庫超感謝フェア2017書き下ろしSS付リーフレット。
青春ブタ野郎はトリック・オア・トリートに夢を見る
電撃文庫25周年夏の超感謝フェア書き下ろしSS付リーフレット。
進化の速さはどれくらい?
FIGHTINGフェア特製ストーリークリアファイル裏面。
青春ブタ野郎は下校デートの夢を見る
青春ブタ野郎シリーズ累計100万部突破記念書き下ろしSS付リーフレット。[11]
青春ブタ野郎のおるすばん妹はアリのまま
「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」メロンブックス購入特典オリジナルSS。[12]
恋人の妹はシスコンアイドル
「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」メロンブックス購入特典オリジナルSS。[13]
六月の終わりに
メロンブックス「青春ブタ野郎シリーズ」フェア特典オリジナルSS。[14]
青春ブタ野郎とバニーガール先輩のある日の風景
イメージソングCD「青春ブタ野郎は恋する幻想曲の夢を見ない」特典ショートストーリー。
青春ブタ野郎は水着姿の夢を見たい
電撃文庫3000タイトル突破!!大感謝フェアSS付クリアシール[15]
青春ブタ野郎はブライダル彼女の夢を見る
映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の大ヒット記念でアニメ公式サイトにて公開。[16]

漫画編集

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
原作 - 鴨志田一、作画 - 七宮つぐ実、キャラクターデザイン - 溝口ケージ
電撃G'sコミック (KADOKAWA) 2016年1月号から2018年10月号まで連載[17][18]電撃コミックスNEXT刊、全2巻。
  1. 2016年10月8日発行、ISBN 978-4-04-892480-1
  2. 2018年10月10日発行、ISBN 978-4-04-912068-4
青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない
原作 - 鴨志田一、作画 - 浅草九十九、キャラクターデザイン - 溝口ケージ
電撃G'sコミック(KADOKAWA)2018年5月号から2019年2月号まで連載[19]。電撃コミックスNEXT刊、全2巻。
  1. 2018年10月10日発行、ISBN 978-4-04-912070-7
  2. 2018年12月10日発行、ISBN 978-4-04-912258-9

ラジオドラマ編集

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない with さくら荘のペットな彼女』は、2016年2月5日より電撃文庫×niconicoの企画で、ニコニコ生放送の視聴者アンケートの結果によって、ストーリーが変わるユーザー参加型ラジオドラマ「多数決ドラマ」第二弾として2作品のコラボを配信。峰ヶ原高校の文化祭で開催されるミスコンの話(原作では5巻にて、11月3日に文化祭が行われ、その時のミスコンのトラブルに咲太が巻き込まれたことが簡単に触れられている)。シナリオは鴨志田一、SDイラストは溝口ケージ、キャストは後のアニメ版と同じ[20]。『さくら荘のペットな彼女』原作終了後の設定で、同作の椎名ましろ(声 - 茅野愛衣)がゲスト出演。

ドラマCD編集

初恋少女の夢を見ない
映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」劇場パンフレット(豪華版)の内容の一つ。[21]中学生時代の咲太と翔子の七里ヶ浜の海岸での出会いが描かれる。
青春ブタ野郎はキャットファイトの夢を見ない
Blu-ray・DVD「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」完全生産限定版特典の一つ。[22]原作「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」では描かれなかった、12月8日の夜に梓川家で起こった麻衣と翔子の修羅場が描かれる。
青春ブタ野郎はパウダースノーの夢を見ない
青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ないの完全受注生産のドラマCD付き特装版特典。[23]原作9巻と10巻の間の咲太の大学合格のご褒美として麻衣とのゲレンデお泊りデートが描かれる。


イメージソングCD編集

青春ブタ野郎は恋する幻想曲の夢を見ない
2016年10月28日に発売された。アーティストはMOSAIC.WAV
  1. ジュブナイル ( Voice Up for 青春ブタ野郎 )
  2. Get back me!! ( Voice Up for 桜島麻衣 )
  3. なして同じ朝を繰り返すと!? ( Voice Up for 古賀朋絵 )
  4. Place And Active ( Voice Up for 梓川かえで )
  5. 嘘つきシュレディンガーと夢見がちラプラス ( Voice Up for フシギ系科学 )

テレビアニメ・アニメ映画編集

原作第1巻から第6巻の序盤までを原作としたテレビアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』が2018年10月より12月までTOKYO MXほかにて放送された[24][25]

原作第6・7巻を原作とした劇場アニメ『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』が2019年6月15日にアニプレックスの配給により全国31スクリーン規模で公開された[26]。公開前のプロモーションとしてメットライフドームのバッターズサークル後方に広告を掲載している[27]。公開日から第四週目まで週ごとに別の来場者特典が配布された[28]。また、公開された15日、16日の二日間の動員数が約6万6000人で、興行収入が約1億円を記録した。[29]予想を超える人気から、公開日から劇場グッズが品薄になり、7月初旬から増産分が順次販売され[30]、同年7月から9月にかけて順次、全国での拡大上映が決定した[31]。全国で合計95館にて公開され[32]、10月17日に最後の上映が終了し累計興行収入は5億円を突破した。[33]

また、7月初旬から販売開始された増産分も品薄状態になり、ANIPLEX+にて、一部数量限定で劇場グッズの事後販売が実施された[34]

スタッフ編集

主題歌編集

君のせい[38][39]
the peggiesによるオープニングテーマ。作詞・作曲は北澤ゆうほ、編曲はthe peggiesと川口圭太。
「不可思議のカルテ」[38][39]
桜島麻衣(瀬戸麻沙美)、古賀朋絵(東山奈央)、双葉理央(種﨑敦美)、豊浜のどか(内田真礼)、梓川かえで(久保ユリカ)、牧之原翔子(水瀬いのり)によるエンディングテーマ。第6話を除く全話で使用。作詞は児玉雨子、作曲・編曲はカワイヒデヒロ。エピソードごとに参加するキャラクターは異なる(詳細は「#各話リスト」を参照)。
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』ではmovie ver.が使用された[40]
BABY![39]
スイートバレット(内田真礼、雨宮天うらのねここまりまこいちいちご)による劇中歌。第10話で使用。作詞・作曲は北澤ゆうほ、原曲はthe peggies、編曲は村田祐一。

各話リスト編集

話数サブタイトル絵コンテ演出作画監督総作画監督エンディング歌唱
#1先輩はバニーガール 増井壮一いわたかずや
  • 田村里美
  • 野々下いおり
田村里美全員
#2初デートに波乱は付き物 坂田純一堀口和樹
  • 猪口美緒
  • 杉薗朗子
髙田晃桜島麻衣
#3君だけがいない世界 増井壮一篠原正寛
  • 宮﨑詩織
  • 三木俊明
  • 石毛理恵
田村里美
#4ブタ野郎には明日がない 倉川英揚山中祥平
  • 伊藤雅子
  • 新村杏子
  • 石毛理恵
髙田晃古賀朋絵
#5ありったけの嘘を君に 平牧大輔高橋謙仁
  • 清水祐実
  • 三浦龍
  • 後藤依子
田村里美
#6君が選んだこの世界 いわたかずや
  • 野々下いおり
  • 三橋桜子
髙田晃なし
#7青春はパラドックス 小野竜太
  • 猪口美緒
  • 杉薗朗子
田村里美双葉理央
#8大雨の夜にすべてを流して 坂田純一山中祥平
  • 新村杏子
  • 三木俊明
髙田晃
#9シスターパニック 宮尾佳和筑紫大介
  • 戸井田珠里
  • 宮﨑詩織
  • 田村里美
田村里美豊浜のどか
#10コンプレックスこんぐらっちゅれーしょん 高橋謙仁
  • 野々下いおり
  • 三浦龍
  • 都築遥
  • 山口菜
  • 王國年
髙田晃
#11かえでクエスト 堀口和樹
  • 清水祐実
  • 三橋桜子
  • 猪口美緒
  • 小澤円
  • 杉薗朗子
  • 新村杏子
  • 田村里美
田村里美梓川かえで
#12覚めない夢の続きを生きている いわたかずや
  • 小川玖理周
  • 三木俊明
  • 小橋弘侑
  • 都築遥
  • 野々下いおり
  • 染谷友梨花
  • 浅見日香留
  • 余怩
-
#13明けない夜の夜明け 増井壮一高橋英俊田村里美全員

放送局編集

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[25]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [41] 備考
2018年10月4日 - 12月27日 木曜 2:20 - 2:50(水曜深夜) 朝日放送テレビ 近畿広域圏 水曜アニメ〈水もん〉』第1部
2018年10月6日 - 12月29日 土曜 23:30 - 日曜 0:00 TOKYO MX 東京都 製作参加
BS11 日本全域 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
2018年10月7日 - 12月30日 日曜 2:44 - 3:15(土曜深夜) メ〜テレ 中京広域圏 製作参加
2018年10月8日 - 12月31日 月曜 21:00 - 21:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間[25]
配信期間 配信時間 配信サイト
2018年10月7日 - 12月30日 日曜 12:00 更新
日曜 23:00 - 23:30 ニコニコ生放送
2018年10月8日 - 12月31日 月曜 23:30 - 火曜 0:00 AbemaTV Abemaアニメチャンネル
不明 不明

映画来場者特典編集

(出典:[28]

  • 第1週目特典 - 原作者・鴨志田 一 書き下ろし小説「青春ブタ野郎はホワイトクリスマスの夢を見る」
  • 第2週目特典 - フィルムコマ風しおり(6種ランダム)
  • 第3週目特典 - キャラクターデザイン田村里美 描き下ろしミニ色紙(4種ランダム)
  • 第4週目特典 - 複製原画2枚セット(6種ランダム)

また大ヒット御礼来場者特典として、第一週目特典の「青春ブタ野郎はホワイトクリスマスの夢を見る」の電子書籍ダウンロードカードとオリジナルクリアファイル(2種ランダム)の配布が決定した。[42]

イラストブック編集

テレビアニメ、映画のキービジュアルや雑誌イラスト、原画に名場面カットを掲載した「青春ブタ野郎シリーズ公式イラストブック PAINTING」がアニプレックス+や全国のアニメイト、アニメイトオンラインショップにて販売された[43]

収録内容

  • 「青春ブタ野郎シリーズ」イラスト(全41点)
  • 「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」原画
  • 「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」原画
  • 「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」名場面カット
  • 「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」名場面カット

総作画監督修正集編集

「青春ブタ野郎シリーズ」のテレビシリーズ本編と劇場本編から厳選された、総作画監督の田村里美&髙田晃によるフルカラーの修正原画をコメントともに多数収録されている、「青春ブタ野郎は制作メイキングの夢を見ない 総作画監督修正集」の発売が発表された[44][45]

収録内容

  • 「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」オープニング&エンディング、1話~13話より選出された修正原画
  • 「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」本編中より選出された修正原画

BD / DVD編集

発売日[46] 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
1 2018年12月19日 第1話 - 第3話 ANZX-12551/2 ANZB-12551/2
2 2019年2月6日 第4話 - 第6話 ANZX-12553/4 ANZB-12553/4
3 2019年3月6日 第7話 - 第8話 ANZX-12555/6 ANZB-12555/6
4 2019年4月3日 第9話 - 第10話 ANZX-12557/8 ANZB-12557/8
5 2019年5月15日 第11話 - 第13話 ANZX-12559/60 ANZB-12559/60
劇場 2019年11月27日 劇場版 ANZX15023 ANZB15023

Webラジオ編集

2018年9月26日から2019年6月26日まで音泉YouTubeにて『青春ブタ野郎はバニーガール先輩とおるすばん妹のラジオを聴きたい』が隔週(2019年2月からは月1回)水曜日に配信され、また劇場版DVD/Blu-ray発売記念として2019年11月19日と27日に限定復活配信。パーソナリティは桜島麻衣役の瀬戸麻沙美と梓川かえで役の久保ユリカ。 また音泉から、未配信の録り下ろしラジオを収録したDJCDが発売されている[47]

配信回 配信日 ゲスト
第1回 2018年9月26日
第2回 2018年10月10日
第3回 2018年10月24日
第4回 2018年11月7日
第5回 2018年11月21日 東山奈央(古賀朋絵役)
第6回 2018年12月5日 内田真礼(豊浜のどか役)
第7回 2018年12月19日 種﨑敦美(双葉理央役)
第8回 2019年1月2日 石川界人(梓川咲太役)
第9回 2019年1月16日
第10回 2019年1月30日
第11回 2019年2月20日
第12回 2019年3月13日
第13回 2019年4月10日
第14回 2019年5月15日
第15回 2019年6月12日
第16回 2019年6月26日 石川界人(梓川咲太役)
復活第1回 2019年11月19日 石川界人(梓川咲太役)
復活第2回 2019年11月27日 水瀬いのり(牧之原翔子役)


朝日放送テレビ 水曜アニメ〈水もん〉 第1部
前番組 番組名 次番組
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
TOKYO MXBS11 ANIME+ 土曜 23:30 - 日曜 0:00 枠
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
メ〜テレ 日曜 2:44 - 3:15(土曜深夜) 枠
ヘボット!(再放送)
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
ブレイブビーツ(再放送)

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 咲太が全校生徒の前で告白したこともあり、報道以前から咲太と麻衣の関係は学校内では周知のことだったが、ふたりとも学校では孤立していたことなどもあり、「ふたりのことは話題にはしない空気」ができて、ほとんど話題にされていなかった。
  2. ^ その理由は、何もせずにかえでを失ったら咲太が後悔するだろうということで、咲太にはかえでがいなくなっても、かえでの夢をたくさん叶えてあげたと胸を張ってほしいからであり、かえでの消えた後、日記に書かれていたために咲太は知ることになる。
  3. ^ ただし、かえでが自宅で行っていた中学の勉強の影響は残っており、学力は消えていない。
  4. ^ この性格について理央は6巻にて、臓器の提供者が性格に影響を与えた可能性を示唆している。
  5. ^ さくら荘のペットな彼女』より時系列的に後の話なので結婚後になっている。
  6. ^ 動物園内にて迷子。
  7. ^ 中学生の翔子が持っていた漫画本の作者として名前が登場。咲太が、峰ヶ原高校の文化祭で会った女性と同じ名と気づくなど、多数決ドラマの内容に沿ったものになっている。

出典編集

  1. ^ “青春ブタ野郎:電撃文庫の人気ラノベが累計100万部突破 テレビアニメ化も話題”. MANTANWEB. (2018年11月18日). https://mantan-web.jp/article/20181117dog00m200018000c.html 2018年11月18日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g Staff·Cast”. TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」公式サイト. 2018年9月16日閲覧。
  3. ^ 【連載】『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』声優インタビュー第1回:桜島麻衣役・瀬戸麻沙美│役を通して見える麻衣と咲太の信頼関係の変化”. animate Times. 2020年3月10日閲覧。
  4. ^ その後、花楓を虐めていたクラスメイトは、第5巻でイジメが表沙汰になった事を受けて、全校生徒から非難され、不登校になった。
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外部リンク編集