青木祐奈
青木 祐奈(あおき ゆな、英語: Yuna Aoki、2002年1月10日 - )は、日本のフィギュアスケート選手(女子シングル)。
青木 祐奈 Yuna AOKI |
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日本大学[1](在学中)
都築奈加子
ミシェル・シャノン
人物 編集
5歳のときにトリノオリンピックの荒川静香の演技を見てフィギュアスケートをはじめた。憧れの選手はフィギュアスケートを始めるきっかけとなった荒川である[2]。横浜清風高等学校[3]卒業、日本大学[1]在学中。
経歴 編集
2013年、全日本ノービス選手権(ノービスA)で2位となり、初出場となった全日本ジュニア選手権では、SPで5位につけるもFSで18位に沈み、総合15位となる。初の国際大会となった2014年プランタン杯ではノービスクラスで優勝。2014-15シーズンは、2014年アジアフィギュア杯及び2015年チャレンジカップのノービスクラスでともに優勝。全日本ノービス選手権(ノービスA)で初優勝し、全日本ジュニア選手権ではSP3位、FS6位で総合5位に入った。また2015年世界国別対抗戦に開催国の招待選手としてエキシビションに参加した。
2015-16シーズンより日本スケート連盟のフィギュアスケート強化選手に初めて選ばれる。初戦の2015年アジアフィギュア杯ではジュニアクラスで優勝。ISUジュニアグランプリシリーズに参戦しJGPリガ杯で7位となる。この大会のSPでは、難度の高い3回転ルッツ-3回転ループのコンビネーションジャンプを史上4人目に成功させた。全日本ジュニア選手権では7位となる。初出場となった全日本選手権では16位となる。2016年ババリアンオープンのジュニアクラスでは2位入賞する。
2016-17シーズン、初戦のJGPチェコスケートで4位、続くJGP B.シュベルター杯で5位となる。
2018-19シーズン。2019年2月に開催されたババリアンオープンがシニアデビュー戦。SPで68.43点を出し、宮原知子を抑えトップに立つ[4]。フリーは宮原に次ぐ2位の114.47点、合計182.90点で宮原に次ぐ第2位[5]。得点は公認されない。
2019-20シーズン、9月開催のISUジュニアグランプリシリーズ第4戦チェリャビンスクにエントリーされていたが、8月に左足首を骨折し、棄権。同時に、治療の為 同シーズンの試合を欠場することを本人のインスタグラムにて発表した[6]。
2020-21シーズン、骨折を乗り越え、東京選手権で復帰[1]。
2023-24シーズン、強化指定選手Aに選ばれた[7]が、ISUグランプリシリーズのアサインはなかった[8]。
技術・演技 編集
アクセルを除く5種類のトリプルジャンプを跳ぶことができる。2015-16シーズンには3回転ルッツ-3回転ループのコンビネーションジャンプをISU公認の競技会にてイリーナ・スルツカヤ・安藤美姫・アデリナ・ソトニコワに続き史上4人目に成功させた。また同シーズンに樋口新葉も成功させ、その後、川畑和愛、アリーナ・ザギトワ、アレクサンドラ・トゥルソワが成功させている。その他にも3回転サルコウ-3回転ループや2回転半アクセル-3回転トゥーループ3回転ルッツ-3回転トゥーループのコンビネーションジャンプをプログラムに取り入れている。
主な戦績 編集
大会/年 | 2013-14 | 2014-15 | 2015-16 | 2016-17 | 2017-18 | 2018-19 | 2019-20 | 2020-21 | 2021-22 | 2022-23 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全日本選手権 | 16 | 14 | 骨 折 に よ り 全 試 合 欠 場 |
19 | 30 | 7 | ||||
全日本Jr.選手権 | 15 | 5 | 7 | 9 | 17 | 5 | ||||
JGPリッチモンド | 7 | |||||||||
JGP B.シュベルター杯 | 5 | |||||||||
JGPチェコスケート | 4 | |||||||||
JGPリガ杯 | 7 | |||||||||
トリグラフトロフィー | 2 | |||||||||
ババリアンオープン | 2 J | 2 | ||||||||
アジアフィギュア杯 | 1 N | 1 J | ||||||||
チャレンジカップ | 1 N | |||||||||
プランタン杯 | 1 N |
- N - ノービスクラス
- J - ジュニアクラス
詳細 編集
2022-2023 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2023年4月12日-16日 | 2023年トリグラフトロフィー(イェセニツェ) | 2 57.22 |
2 128.70 |
2 185.92 |
2022年12月21日-25日 | 2023年第91回全日本フィギュアスケート選手権(門真) | 10 62.48 |
6 129.41 |
7 191.89 |
2021-2022 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2021年12月22日-26日 | 第90回全日本フィギュアスケート選手権(さいたま) | 30 46.90 |
- | 30 [9] |
2020-2021 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2020年12月24日-27日 | 第89回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | 14 59.97 |
21 98.27 |
19 158.24 |
2018-2019 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2019年2月5日-10日 | 2019年ババリアンオープン(オーベルストドルフ) | 1 68.43 |
2 114.47 |
2 182.90 |
2018年12月20日-24日 | 第87回全日本フィギュアスケート選手権(門真) | 8 63.72 |
17 105.56 |
14 169.28 |
2018年11月23日-25日 | 第87回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(福岡) | 4 55.23 |
6 102.11 |
5 157.34 |
2018年9月12日-15日 | ISUジュニアグランプリ JGPリッチモンド(リッチモンド) | 8 54.81 |
7 99.43 |
7 154.24 |
2017-2018 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2017年11月25日-26日 | 第86回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(前橋) | 17 51.27 |
16 94.93 |
17 146.20 |
2016-2017 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2016年11月18日-20日 | 第85回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(札幌市) | 8 56.80 |
9 104.55 |
9 161.35 |
2016年10月5日-8日 | ISUジュニアグランプリ ブラエオン・シュベルター杯(ドレスデン) | 5 56.47 |
3 113.13 |
5 169.60 |
2016年8月31日-9月3日 | ISUジュニアグランプリ チェコスケート(オストラヴァ) | 4 56.60 |
4 99.19 |
4 155.79 |
2015-2016 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2016年2月17日-21日 | 2016年ババリアンオープン ジュニアクラス(オーベルストドルフ) | 2 62.84 |
3 85.38 |
2 148.22 |
2015年12月24日-27日 | 第84回全日本フィギュアスケート選手権(札幌) | 9 58.96 |
18 96.88 |
16 155.84 |
2015年11月21日-23日 | 第84回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(ひたちなか) | 10 52.96 |
8 109.51 |
7 162.47 |
2015年8月26日-30日 | ISUジュニアグランプリ リガ杯(リガ) | 5 56.67 |
10 89.56 |
7 146.23 |
2015年8月5日-8日 | 2015年アジアフィギュア杯ジュニアクラス(バンコク) | 2 44.49 |
1 89.99 |
1 134.48 |
2014-2015 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2015年2月19日-22日 | 2015年チャレンジカップノービスクラス(ハーグ) | 1 44.50 |
1 81.80 |
1 126.30 |
2014年11月22日-24日 | 第83回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(新潟) | 3 60.37 |
6 103.31 |
5 163.68 |
2014年8月6日-10日 | 2014年アジアフィギュア杯ノービスクラス(台北) | 1 47.52 |
1 95.11 |
1 142.63 |
2013-2014 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2014年3月14日-16日 | 2014年プランタン杯ノービスクラス(ルクセンブルク市) | 1 40.11 |
2 68.61 |
1 108.72 |
2013年11月22日-24日 | 第82回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(名古屋) | 5 50.03 |
18 84.13 |
15 134.16 |
プログラム使用曲 編集
シーズン | SP | FS | EX |
---|---|---|---|
2023-2024 | Young and Beautiful 曲:Lana Del Rey 振付:青木祐奈 |
She 振付:ミーシャ・ジー |
|
2022-2023 | 映画『アーティスト』より 作曲:ルドヴィック・ブールス 振付:鈴木明子 |
Io Ti Penso Amore 振付:ミーシャ・ジー |
|
2021-2022 | Beethoven's 5 Secrets 曲:ピアノ・ガイズ 振付:ミーシャ・ジー |
||
2020-2021 | Live For The One I Love 曲:セリーヌ・ディオン 振付:ステファン・ランビエール |
||
2018-2019 | テレビドラマ『エデンの東』より 作曲:リー・ホールドリッジ 振付:都築奈加子 |
ピアノ協奏曲イ短調 作品16 作曲:エドヴァルド・グリーグ 振付:都築奈加子 |
|
2017-2018 | オン・マイ・オウン 作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク 振付:都築奈加子、ステファン・ランビエール |
||
2016-2017 | Boogie Woogie Bugle Boy 作曲:ドン・レイ、ヒュー・プリンス シング・シング・シング 作曲:ルイ・プリマ タイスの瞑想曲 作曲:ジュール・マスネ 振付:都築奈加子 |
||
2015-2016 | タイスの瞑想曲 作曲:ジュール・マスネ 振付:都築奈加子 |
ピアノ協奏曲第2番 作曲:セルゲイ・ラフマニノフ 振付:都築奈加子 |
|
2014-2015 | 幻想即興曲 作曲:フレデリック・ショパン |
シェヘラザード 作曲:ニコライ・リムスキー=コルサコフ |
生まれてはじめて 映画『アナと雪の女王』より 演奏:クリスティン・ベル、イディナ・メンゼル |
脚注 編集
- ^ a b c “青木祐奈が骨折乗り越え復帰 ジャンプ苦しむも1歩”. 日刊スポーツ新聞社 (2020年10月10日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ ““フィギュア女子のホープ”青木祐奈、憧れは荒川静香”. ウォーカープラス (2015年10月8日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ “青木さんがISUジュニアグランプリシリーズ出場!(アイススケート)”. 横浜清風高等学校公式ウェブサイト (2018年9月7日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ 青木祐奈がSP首位発進 宮原2位 ババリアンOP 日刊スポーツ2019年2月10日
- ^ 宮原知子 逆転で優勝 シニアデビューの青木祐奈は2位 ババリアンOP スポーツニッポン2019年2月10日
- ^ “ご報告”. Instagram. 2019年8月25日閲覧。
- ^ “【フィギュア】23年度の特別強化選手に宇野昌磨、りくりゅう、ダンス強化Aかなだい他/一覧”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2022年4月26日). 2022年4月26日閲覧。
- ^ “【フィギュア】GPシリーズ出場選手を発表 宇野昌磨は第4戦中国杯&第6戦NHK杯”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2022年6月28日). 2022年6月28日閲覧。
- ^ フリーに進出出来ず
外部リンク 編集
- 国際スケート連盟による青木祐奈のバイオグラフィー(英語)
- 日本スケート連盟による強化紹介 - 青木 祐奈 by Wayback Machine archived 2019-12-07