青空 (2000年の映画)

2000年の映画

青空』(あおぞら)は、2000年9月に公開されたピンク映画作品である。成人映画館公開時のタイトルは『果てしない欲情 もえさせて!』。その後、同年からミニシアターでの公開も順次行なわれ、この際のタイトルは『青空』となっており、原題も同名であることから、本項では『青空』と表記する[1]R-18指定。監督は『イチジクコバチ』『迷い猫(新宿♀日記 迷い猫)』などを発表し、ピンク四天王の一人とされているサトウトシキ。脚本はテレビ・映画で数多くの脚本を手がけ、『春との旅』などの映画監督でもある小林政広。

青空
(果てしない欲情 もえさせて!)
監督 サトウトシキ
脚本 小林政広
製作 (企画)朝倉大介、(プロデューサー)衣川仲人森田一人、(協力プロデューサー)岩田治樹
出演者 横浜ゆき
向井新吾
下元史郎
伊藤清美
川瀬陽太
音楽 山田勲生
撮影 広中康人
編集 金子尚樹
配給 (製作・配給)新東宝映画=国映、(製作協力)Vシアター
公開 日本の旗 2000年
上映時間 65分
製作国 日本
言語 日本語
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ストーリー 編集

麻薬の売人である順一(向井)は、ふとしたきっかけで久美子(ゆき)を犯してしまう。久美子は腐れ縁で順一との情事に溺れるようになる。ある日、彼のアパートを刑事たちが急襲する。辛くも刑事達から逃れた順一は、車も人もいない真夜中の道路をひたすら走り続ける。順一は、たどり着いた熊沢(下元)の工場で働くことになる。熊沢は純一の素性を調べることも無く、社会保険にまで加入させて働かせる。熊沢の妻・礼子(清美)は順一を強引にセックスフレンドにして、仕事の合間に性欲処理をさせる。一方、熊沢は給料の賃上げをネタに、社員の朋子(奈賀)に事あるごとに性行為を強要する。そんな日々のなか、順一は身が空いた時には走り続け、寮の部屋では武者小路実篤をひたすら朗読している。ある日、飽きた熊沢は朋子をクビにする。その夜、純一の部屋を訪ねた朋子は順一に泣きつくが、順一は相手にしない。追い詰められた朋子は、翌日、金属バットで熊沢をめった打ちにして殺害する。警察を恐れた順一は工場を飛び出し、再び東京に戻ってくる。そして彼は久美子と再会する。再びセックスに溺れる2人。だが、久美子は自宅に帰ると言い出す。逆上した順一は久美子を殺してしまう。早朝、久美子の切断された首を持って街を彷徨う順一がいた。

キャスト 編集

  • 向井新吾 - 順一
  • 横浜ゆき - 久美子
  • 下元史郎 - 熊沢
  • 伊藤清美 - 礼子
  • 奈賀鞠子 - 朋子
  • 川瀬陽太

スタッフ 編集

受賞 編集

  • 2000年度 PGベストテン5位
  • 同年度 新人女優賞(横浜ゆき)※他作品も含む。
  • 同年度 脚本賞(小林政広)※他作品も含む。

注釈 編集

  1. ^ ピンク映画作品は、映画監督および脚本家が名付けた原題とは別に、成人映画館での公開時に映画会社が独自にタイトルを付けることが通例となっている。後者のタイトルは扇情的かつ類似した題名が多いことから、ミニシアターなどで上映する場合は原題もしくはミニシアター向けのオリジナルタイトルを付けることが多い。