静安(じょうあん、延暦9年(790年) - 承和11年3月3日844年3月25日))は、平安時代前期の法相宗

奈良西大寺常騰に師事して法相教学を学び、元興寺に住した。その後近江国比良山の麓に草庵を結んで住した。草庵では仏名経を読み、懺悔の生活を送った。宮中において、838年(承和5年)に仏名会が、840年(承和7年)に灌仏会が静安によってはじめて修され、以後宮中における年中行事の法会となる。その後比良山に妙法寺最勝寺を開創している。