二十日正月(はつかしょうがつ)とは、日本の行事。1月20日のことを指し、この日は正月の納めの日、または仕事始めの日とされる。新年の季語

地域により、その風習に因んで、骨正月頭正月団子正月麦正月乞食正月奴正月灸正月とろろ正月はったい正月などとも言われる。

概説 編集

小正月1月14日)から7日目に当たる1月20日を「二十日正月」と言い、この日は、西日本においては正月納めの日、東日本においては仕事始めの日されている[1]。かつては正月の祝い納めとして仕事を休む物忌みの日であった。

京阪神地方では、正月に用いたの骨や頭を酒粕野菜大豆などと一緒に煮て食べることから骨正月頭正月とも言う。他の地方(近畿以西)でも、乞食正月石川県)、棚探し群馬県)、フセ正月岐阜県)などと言って、正月の御馳走やなどを食べ尽くす風習がある[2]

地方によっては1月30日三十日正月(みそかしょうがつ)という。

脚注 編集

  1. ^ 野澤 1981, p. 22.
  2. ^ 「年中行事事典」p635 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版

参考文献 編集

  • 野澤節子「二十日正月」『カラー図説 日本大歳時記』 新年、水原秋桜子加藤楸邨山本健吉監修、講談社、1981年12月18日、22頁。ISBN 9784061286450 

関連項目 編集

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