額田女王』(ぬかたのおおきみ)は、井上靖歴史小説。『サンデー毎日』に1968年1月7日号から1969年3月9日号まで連載され、単行本は1969年12月に毎日新聞社より刊行された。

内容 編集

天智天武両天皇から愛された額田王の生涯。壬申の乱前後の時代を題材に、詩と世界が一体となった古代史の世界を著者ならではの眼で描いている。

テレビドラマ 編集

1980年テレビ朝日系列(朝日放送創立30周年記念番組)で放送。前編は3月14日、後編は3月15日、いずれも21:05 - 23:24の枠で放送。脚本は中島丈博[1]

キャスト 編集

スタッフ 編集

脚注 編集

  1. ^ 中島は1978年度の大河ドラマ向けに壬申の乱を題材にした『日本誕生』に着手したが、飛鳥時代の生活がわからないことや、近親婚を含む皇族を扱う困難さから断念した過去がある(春日太一『大河ドラマの黄金時代』NHK出版<NHK出版新書>、2021年、pp.213 - 214)。また主役の岩下志麻と天武天皇役の松平健は、前年に中島が手がけた大河ドラマ『草燃える』でもメインのキャストを演じた。