類聚歌林(るいじゅうかりん)は、日本上代の歌集。正倉院文書、写私雑書帳に「六月(天平勝宝三年)三日来歌林七巻」とあり、もしこの「歌林」が『類聚歌林』をさすのであれば、7巻ということになる。山上憶良著、あるいは編纂か。成立年代不明、遅くとも奈良時代前期(8世紀前半)か。『正子内親王絵合』、『和歌現在書目録』、『袋草紙』など鎌倉時代以前の文献にその名が見える。現存しない。『和歌現在書目録』には「在平等院宝蔵」とあるから、平安時代末期までは存在していたと知れる。

その一部が『万葉集』巻一、巻二、および巻九の9箇所ばかりに引かれている。

文武天皇ころから以前の歌をあつめ、作者、歌作の事情を記し、同類歌を分類統一したものかという。「類聚」というから類纂的なものであったか。また、『和歌現在書目録』には「憶良臣伝旧聞、以集歌林」とあるから、考証的な内容をふくんでいたかともいわれている。