風を感じて

1979年の浜田省吾のシングル
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風を感じて」(かぜをかんじて)は、浜田省吾の楽曲。1979年7月1日に7枚目のシングルとして発売された。本来の曲名は「風を感じて -Easy to be happy-」だが、その後は「風を感じて」の表記になっている。

本項目では、1991年6月8日に、ライブ・ヴァージョンとしてCDシングル化された「風を感じて(LIVE VERSION)」と、1990年3月3日にリリースされた、千葉美加によるカヴァー・シングルについても記述する。

浜田省吾盤 編集

風を感じて -Easy to be happy-
浜田省吾シングル
初出アルバム『君が人生の時…
B面 朝のシルエット
リリース
規格 EP
ジャンル ロック
レーベル CBS・ソニー
作詞・作曲
  • 浜田省吾・三浦徳子(作詞, #1)
  • 浜田省吾(作詞, #2)
  • 浜田省吾(作曲)
プロデュース 鈴木幹治
チャート最高順位
浜田省吾 シングル 年表
愛を眠らせて
(1979年)
風を感じて -Easy to be happy-
(1979年)
さよならにくちづけ
(1979年)
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背景 編集

「風を感じて」は、日清食品カップヌードル』のCMソングとして起用され[1]タイアップ効果もあって最高25位ながら累計10.2万枚を売り上げるスマッシュ・ヒットを記録し、一般的には浜田にとって初のヒット曲として認知されている。本作が発売される以前にも、CMソングのタイアップ話はいくつも持ち掛けられたが、ことごとくボツになった。「もうタイアップは二度とやらない」と頭に来ていた時期に、最後に来た依頼が、このカップヌードルだった。

この頃、いくつかの音楽番組に出演している。日清食品がスポンサーを務める番組に出演しなくてはならないという規約があったらしく、本人はそれが一番嫌だったとのこと。結局、これ以降は2001年NHKの特番に出演するまで、テレビ出演していない。

2000年黒磯市でのコンサート中開始2曲目で脹脛断裂してしまったが、コンサートは最後までやり遂げた。この事はワイドショーでも採り上げられたが、そのときに映像のバックで流れていたのが20年以上前のヒット曲「風を感じて」だった。後のコンサートのMCでそのことを自虐的に話し、続けて「風を感じて」を久々に演奏した。

制作 編集

上記の経緯からCMソングのために歌詞を書くことを拒否しており、三浦徳子が代役として作詞を担当している。ただし、最終的には浜田が殆んどの歌詞を手直ししており、3行くらいしか彼女の書いた歌詞は残っていないという。浜田曰く「アンチCMソング」。

参加ミュージシャンに、林立夫ドラム)、後藤次利ベース)、松武秀樹オペレーター)とセッションしている[2]

収録曲 編集

  1. 風を感じて -Easy to be happy-
    作詞:浜田省吾・三浦徳子
  2. 朝のシルエット
    作詞:浜田省吾

風を感じて(LIVE VERSION) 編集

風を感じて (LIVE VERSION)
浜田省吾シングル
B面 ラストダンス (LIVE VERSION)
リリース
規格 8cmCD
マキシシングル(リサイズ版)
ジャンル ロック
レーベル Sony Records
クリアウォーター(リサイズ版)
作詞・作曲
  • 浜田省吾・三浦徳子(作詞, #1)
  • 浜田省吾(作詞, #2)
  • 浜田省吾(作曲)
プロデュース 浜田省吾
チャート最高順位
  • 45位(オリコン)
  • 193位(リサイズ版・オリコン)
浜田省吾 シングル 年表
HELLO ROCK&ROLL CITY(LIVE VERSION)
1991年
風を感じて (LIVE VERSION)
(1991年)
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1991年6月8日、ライブヴァージョン・シングルとしてCD化され、1990年11月17日に駒澤大学メモリアルホールで開催された『ON THE ROAD '90』の模様を収録している。

カップリングには1982年に発売された「ON THE ROAD」のカップリングである「ラストダンス」のライヴ・ヴァージョンが収録されている。

2005年3月24日マキシシングルとしてリサイズされ復刻された。

収録曲 編集

  1. 風を感じて (LIVE VERSION)
    作詞:浜田省吾 & 三浦徳子
  2. ラストダンス (LIVE VERSION)
    作詞:浜田省吾

参加ミュージシャン 編集

風を感じて (LIVE VERSION)

Live From "ON THE ROAD '90" TUAR at KOMAZAWA UNIVERSITY MEMORIAL HALL

ラストダンス (LIVE VERSION)

Live From ON THE ROAD '82 TUAR at 1.12 NIPPON BUDOKAN
  • Words and Music by 浜田省吾
  • Arranged by 浜田省吾 & The Band
  • Drums:鈴木俊二
  • Bass:江澤宏明
  • Keyboards:一戸清
  • Piano:板倉雅一
  • Guitar:町支寛二

収録作品 編集

アルバム
曲名 タイトル 発売日 備考
風を感じて 君が人生の時… 1979年12月5日
ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend" 2012年9月19日 ライブヴァージョン
朝のシルエット MIND SCREEN 1979年5月21日
SLOW DOWN 1980年8月1日 カセットテープMDのみでの発売のため、現在は廃盤。
Sand Castle 1983年12月1日 セルフカバーアルバム
映像作品
曲名 タイトル 発売日 備考
風を感じて ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend" 2012年9月19日
Welcome back to The 70's "Journey of a Songwriter" since 1975 「君が人生の時〜Time of Your Life」 2019年9月4日
朝のシルエット Shogo Hamada Official Fan Club Presents
"100% FAN FUN FAN" ON THE AVENUE 2013
「曇り時々雨のち晴れ」
2020年12月9日

テレビ披露 編集

放送日 番組名 放送局
1979年7月15日 ヤングおー!おー! MBS
1979年8月13日 夜のヒットスタジオ フジテレビ
1979年10月2日 ヤングおー!おー! MBS
1979年10月22日 夜のヒットスタジオ フジテレビ
1979年11月25日 ヤングおー!おー! MBS

千葉美加盤 編集

風を感じて
千葉美加シングル
初出アルバム『フェイント勝ちね
B面 幻想庭園
リリース
規格 8cmCD
ジャンル アイドル歌謡曲
レーベル CBS/SONY RECORDS
作詞・作曲 作詞:三浦徳子浜田省吾
作曲:浜田省吾
チャート最高順位
千葉美加 シングル 年表
BRAND-NEW TOMORROW
1989年
風を感じて
1990年
PONYTAIL SOLDIER
1990年
収録アルバムフェイント勝ちね
8ビートのエチュード
(2)
風を感じて
(Remix Version)
(3)
友達が終る瞬間(とき)
(4)
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背景 編集

千葉美加の3枚目のシングル。前作「BRAND-NEW TOMORROW」より更にロック色が強くなった楽曲。2曲ともに、浜田のバックバンドメンバーであった梁邦彦が編曲を手掛けた。

「風を感じて」は、千葉自身がイメージガールを務めた『1990年世界選手権自転車競技大会日本大会』のテーマソングに使用された。

カップリング曲の「幻想庭園」も浜田カバー曲で、オリジナルは1979年に発売されたアルバム『MIND SCREEN』に収録されている。

収録曲 編集

  1. 風を感じて
    作詞:三浦徳子・浜田省吾
  2. 幻想庭園
    作詞:三浦徳子

脚注 編集

  1. ^ 浜田省吾|プロフィール”. HMV&BOOKS online. 2020年6月15日閲覧。
  2. ^ 1970年代の浜田省吾との出会い 水谷公生とともに振り返る”. Rolling Stone Japan. CCCミュージックラボ株式会社 (2020年12月24日). 2021年6月15日閲覧。

外部リンク 編集