風塵

風塵が舞い上がる砂浜、インド チェンナイにて
車の後ろに立ち上る風塵(砂塵)、スーダンの砂漠にて

風塵(ふうじん)とは、強いによって地表面にあるちりほこりなどが空気中に舞い上がり、視程(見通し)が一時的に遮られる現象である。風塵の中でも、砂の割合が高いと思われる場合には砂塵(さじん)とも呼ぶ。

風が吹いたり、舗装されていない道路自動車が走ったりすることによって、ほこりや砂が舞い上がることは、日常でも良く見られる。このようなことが1か所で起こった場合は、拡散沈降(落下)によってすぐにほこりや砂が薄まり、視程が低下するほどにはならない。しかし、多数の場所で次々とほこりや砂が舞い上がり続けると、拡散や沈降の効果が小さくなり、空気中にほこりや砂が滞留し始め視程が悪くなる。

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概要編集

風塵は一年中乾燥した地域、乾季の地域、少雨の地域など、が少なく、かつ地中の水分も少ないと、風塵が発生しやすくなり、規模も大きくなる。砂漠や乾燥地域では、強い風が吹くと大量の砂が舞い上がり、濃度の高い風塵が発生する。特に風が強いときには砂嵐となり、砂自体が人や動物、建物や作物などに被害を与えることがある。

小規模な風塵であっても、体質などによっては健康に支障をきたすことがある。風塵の濃度が急激に増えた場合も同様である。

風が吹いたり、雨が降ったりすると、風塵は収まる。しかし、花粉と同じように、地面の雨が乾き始めると、雨によって地表に積もったほこりや砂が自動車などによって再び舞い上がり始め、急に風塵の濃度が上がる。

風塵が空中に長く滞留すると、大気中の汚染物質を吸着することがある。風塵が工業地域などを通ると多くの汚染物質を吸着する。

風成塵編集

濃度の高い風塵が発生すると、風塵はなかなか拡散・沈降せずに空中を漂い続け、遠くまで運ばれることがある。これを風成塵(ふうせいじん)という。

特に大規模な風成塵には、地域によって名前が付いている。東アジアの黄砂、地中海沿岸のシロッコ(イタリア名)/ギブリ(リビア名)、アフリカのギニア湾沿岸のハルマッタンなどがある。

風塵への対策編集

風塵への対策として、が剥き出しになった地面の砂を固定することが挙げられる。

などの多年草で地面を覆うと、植物が一年中を張りで覆われているので、砂が舞い上がりにくくなる。これは土のグラウンド芝生のグラウンドを比較して見るとわかりやすい。また、地面を舗装することでもある程度の風塵を防ぐことができるが、舗装面に溜まった風塵を集めて運ぶ側溝なども必要となる。

また、一時的な効果ではあるが、地面に水撒き打ち水をすることで風塵を防ぐこともある。

関連項目編集