風賢央 厳太(かぜけんおう げんた、1999年6月4日 - )は、愛媛県西予市出身で、押尾川部屋所属の現役大相撲力士。本名は住木 厳太(すみき げんた)。身長182.5cm、体重149.3kg。最高位は東幕下6枚目(2023年7月場所)。

風賢央 厳太
基礎情報
四股名 風賢央
本名 住木 厳太
生年月日 (1999-06-04) 1999年6月4日(24歳)
出身 愛媛県西予市
(出生地は広島県広島市
身長 185.0cm
体重 152.7kg
BMI 44.6
所属部屋 押尾川部屋
成績
現在の番付 西幕下13枚目
最高位幕下6枚目
生涯戦歴 52勝25敗(12場所)
優勝 幕下優勝1回
序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2022年3月場所
備考
2024年3月22日現在

来歴 編集

幼少期はサッカー、空手、柔道と複数のスポーツを習っており、相撲は松山市立福音小学校5年時から春日館相撲道場で始めた[1]。中学校からは親元を離れて寮生活を始め、西予市立野村中学校に進学[2][1]。父親はこの頃に転職し、母親は寮の近くに移住するなど、西予市に暮らした時期は家族からのサポートも受けていた[2]。中学校卒業後は愛媛県立野村高等学校畜産科に進学し、3年時に国体個人準優勝の実績を残した[2]。高校卒業後は中央大学法学部法律学科に進学し、2年時に宇和島大会団体優勝と全日本選手権ベスト16、主将を務めた4年時には全国学生選抜大会個人ベスト16の実績を残した[3][2]

大学卒業後は、大学4年時に中央大学OBの22代押尾川(元関脇・豪風)から勧誘を受けていたため大相撲の押尾川部屋に入門し、2022年3月場所で初土俵を踏んだ[2]。押尾川部屋にとっては、2022年2月7日付の部屋創設以来初めての新弟子入門となった[3]。初めて番付に名前の載った5月場所は、13日目の7番相撲で星違いの山藤に敗れて6勝1敗となったが、4人が出場した優勝決定戦(トーナメント方式)で丹治と山藤に勝利して序ノ口優勝を果たした[4]。翌7月場所からは4場所連続で6勝1敗。

2024年3月場所は西幕下13枚目の地位で土俵に上がり、7戦全勝で幕下優勝を果たした[5]。場所後の3月27日に行われた番付編成会議で、翌5月場所での新十両昇進が決定。2022年2月創設の押尾川部屋からは初めての新十両力士となった[6]

人物 編集

  • 出生地は広島県広島市安佐北区亀山で、そこで2歳まで過ごした。父の転勤で各地を転々とし、小学校3年時に愛媛県へ引っ越した。相撲を始めた愛媛県を出身地として日本相撲協会に登録している[7][2]
  • 風賢央」という四股名は、が師匠・22代押尾川の現役時代の四股名(豪風)、が野村高校時代の恩師の名、が母校・中央大学に由来する[8]

主な成績 編集

2024年3月場所終了現在

通算成績 編集

  • 通算成績:59勝25敗(13場所)

各段優勝 編集

  • 幕下優勝:1回(2024年3月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2022年5月場所)

場所別成績 編集

風賢央 厳太
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2022年
(令和4年)
x (前相撲) 東序ノ口22枚目
優勝
6–1 
東序二段49枚目
6–1 
東三段目74枚目
6–1 
西三段目18枚目
6–1 
2023年
(令和5年)
西幕下40枚目
6–1 
西幕下16枚目
4–3 
西幕下13枚目
5–2 
東幕下6枚目
3–4 
西幕下10枚目
3–4 
西幕下14枚目
2–5 
2024年
(令和6年)
東幕下26枚目
5–2 
西幕下13枚目
優勝
7–0
十両
 
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴 編集

  • 風賢央 厳太(かぜけんおう げんた)2022年3月場所 -

脚注 編集

  1. ^ a b 「全新弟子名鑑」『相撲』2022年5月号、ベースボール・マガジン社、87頁。 
  2. ^ a b c d e f 「十両以下各段優勝者」『相撲』2022年6月号、ベースボール・マガジン社、69頁。 
  3. ^ a b 新設の押尾川部屋に新弟子“一期生”中大主将の住木厳太さんが入門 高校時代は国体準Vのホープ」『スポーツ報知』、2022年2月13日。2022年11月28日閲覧。
  4. ^ 風賢央が序ノ口V 4人トーナメント制す 本割で敗れた山藤にリベンジ」『スポニチアネックス』、2022年5月22日。2022年11月28日閲覧。
  5. ^ 幕下優勝は風賢央、7戦全勝で飾る「今日の相撲内容じゃ全然ダメ」同世代の尊富士の活躍に刺激」『日刊スポーツ』、2024年3月22日。2024年3月27日閲覧。
  6. ^ 新十両に阿武剋、塚原改め栃大海、風賢央の3人 再十両は千代丸…大相撲夏場所番付編成会議」『スポーツ報知』、2024年3月27日。2024年3月27日閲覧。
  7. ^ 生まれ故郷は広島 春場所幕下全勝優勝の新十両、風賢央 2歳まで安佐北区で過ごす 中国新聞デジタル 2024/4/3 (2024年4月4日閲覧)
  8. ^ 風賢央が圧勝デビュー 憧れは中大の先輩「矢後関みたいに関取になれるように」」『スポニチアネックス』、2022年5月9日。2022年11月28日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集