飛田給駅
飛田給駅(とびたきゅうえき)は、東京都調布市飛田給一丁目にある、京王電鉄京王線の駅である。京王中央管区所属。駅番号はKO20。
飛田給駅 | |
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![]() 飛田給駅北口(2013年5月) | |
とびたきゅう Tobitakyū (味の素スタジアム前) (Ajinomoto Stadium) | |
◄KO19 西調布 (0.7 km) (1.1 km) 武蔵野台 KO21► | |
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所在地 | 東京都調布市飛田給一丁目42-11 |
駅番号 | KO20 |
所属事業者 | 京王電鉄 |
所属路線 | ■京王線 |
キロ程 | 17.7 km(新宿起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
28,284人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1916年(大正5年)9月1日 |
年表編集
駅構造編集
飛田給駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2面3線ホームの地上駅で、橋上駅舎を有する。改札口から地上への出口は線路の南北に各1か所あり、駅舎内に自由通路が設置されている[1]。橋上駅舎化の際、観客輸送に対応するため上下線のホームが従来の最大4.8mから上り線7.0m、下り線8.9mと拡幅された[1]。
上りホーム(2・3番線)は島式であり、2003年(平成15年)12月1日のダイヤ改定から、平日朝ラッシュ時に待避線(3番線)を利用して急行・通勤快速の通過待避が行われるようになった。
2006年(平成18年)9月1日のダイヤ改定からは土曜・休日の午後から夕方までの時間帯にも特急・準特急・急行の通過待避が行われるようになった。このダイヤ改定は土曜・休日の午後から夕方までの時間帯に多摩動物公園から新宿まで運転する急行(定期列車3本)と東京競馬開催日に運行される府中競馬正門前から新宿までの急行(臨時列車5本)が設定されたことに関係するもので、臨時列車が運転されない場合は特急・準特急のみの通過待避となり、後述のように特急・準特急・急行が当駅に臨時停車する場合は、当駅で特急・準特急・急行と各駅停車の緩急接続が行われている。
2012年(平成24年)8月19日から2013年(平成25年)2月21日までは、調布駅付近の地下化工事完了に伴い、相模原線内折り返しの各駅停車をつつじヶ丘駅まで回送させる影響で早朝深夜を除くほぼ終日で通過待避が行われていた。このため、2番線から発車する列車がない時間帯には発車標に3番線から発車する旨が表示されていた。
2013年(平成25年)2月22日のダイヤ改定で相模原線の折り返し運用が大幅に減り、当駅で待避する列車が大幅に削減されている。ただし、平日の朝夕ラッシュ時と休日ダイヤの夕方に通過待避が引き続き行われている。当駅以西の武蔵野台駅・多磨霊園駅・東府中駅の時刻表には、当駅で通過待避する列車が記載されている。
トイレは2階改札口内と北口1階の駅舎外側にあり、いずれもユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」を併設している。
京王電鉄は、最寄りのスポーツ施設が会場となるラグビーワールドカップ2019や2020年東京オリンピックに備えて、ホームドア設置やエレベーター増設、トイレ刷新など駅をリニューアルする計画を発表した[12]。その後、2019年3月17日より2番線[9]、8月より3番線[10]、2020年5月より1番線[11]のホームドアの使用を開始した。
橋上駅舎建設前は相対式ホーム2面2線を有する形態で、駅舎は線路の北側に立地し各ホーム間は地下道により連絡していた。
2018年(平成30年)9月29日から、FC東京のホームスタジアムである味の素スタジアムの最寄り駅であることや、クラブ創設20周年を記念して、FC東京の応援歌にちなんだ接近メロディの使用を開始した[8]。下り(1番線)は、得点時に歌われる「東京ブギウギ」、上り(2・3番線)は試合開始前に歌われる「You'll Never Walk Alone」が使用されている[8]。
のりば編集
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | 京王線 | 下り | 京王八王子・高尾山口・多摩動物公園方面 |
2・3 | 上り | 調布・明大前・笹塚・新宿・ 都営新宿線方面 |
- 上り線は2番線が本線、3番線が待避線となっている。また、新宿方・京王八王子方双方に上下線間の渡り線を有し、双方向への折り返し運転の他、2番線を利用した下り列車の待避が配線上可能となっている。
利用状況編集
2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は28,284人である[13]。
近年の1日平均乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[15] |
1日平均 乗車人員[16] |
出典 |
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1955年(昭和30年) | 1,498 | ||
1960年(昭和35年) | 2,675 | ||
1965年(昭和40年) | 6,275 | ||
1970年(昭和45年) | 7,975 | ||
1975年(昭和50年) | 9,917 | ||
1980年(昭和55年) | 9,387 | ||
1985年(昭和60年) | 10,577 | ||
1990年(平成 | 2年)12,350 | 6,129 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)6,301 | [* 2] | |
1992年(平成 | 4年)6,460 | [* 3] | |
1993年(平成 | 5年)6,436 | [* 4] | |
1994年(平成 | 6年)6,274 | [* 5] | |
1995年(平成 | 7年)12,564 | 6,216 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)6,074 | [* 7] | |
1997年(平成 | 9年)6,049 | [* 8] | |
1998年(平成10年) | 6,071 | [* 9] | |
1999年(平成11年) | 6,096 | [* 10] | |
2000年(平成12年) | 13,068 | 6,682 | [* 11] |
2001年(平成13年) | 9,058 | [* 12] | |
2002年(平成14年) | 9,674 | [* 13] | |
2003年(平成15年) | 18,478 | 10,011 | [* 14] |
2004年(平成16年) | 19,091 | 10,301 | [* 15] |
2005年(平成17年) | 20,888 | 10,951 | [* 16] |
2006年(平成18年) | 21,120 | 10,532 | [* 17] |
2007年(平成19年) | 21,573 | 10,656 | [* 18] |
2008年(平成20年) | 23,637 | 11,729 | [* 19] |
2009年(平成21年) | 23,111 | 11,419 | [* 20] |
2010年(平成22年) | 23,467 | 11,575 | [* 21] |
2011年(平成23年) | 23,145 | 11,410 | [* 22] |
2012年(平成24年) | 23,784 | 11,729 | [* 23] |
2013年(平成25年) | 23,476 | 11,603 | [* 24] |
2014年(平成26年) | 24,948 | 12,323 | [* 25] |
2015年(平成27年) | 24,618 | 12,117 | [* 26] |
2016年(平成28年) | 24,364 | 12,022 | [* 27] |
2017年(平成29年) | 26,779 | 13,214 | [* 28] |
2018年(平成30年) | 29,978 | 14,833 | [* 29] |
2019年(令和元年) | 28,284 |
駅周辺編集
北口は小さなロータリーになっており、路線バス停留所がある。
駅北側には東京スタジアム(味の素スタジアム)と隣接する武蔵野の森総合スポーツプラザ、調布飛行場、警察大学校、警視庁警察学校、東京都立府中特別支援学校、東京都立府中朝日特別支援学校、榊原記念病院、調布飛田給郵便局、軽自動車検査協会東京主管事務所多摩支所などがある。
駅南口の再開発により2017年には南口側にもロータリーが完成し、北口を発着する路線バスの一部が南口を発着するように変更された。
隣の西調布駅との駅間距離は700mしかない。味の素スタジアムや武蔵野の森総合スポーツプラザでの試合やイベント開催後は、徒歩で西調布駅へ移動すると、混雑回避に利用できる。ただし、当駅は混雑が予想される日に特急・準特急等を臨時停車させているのに対して、西調布駅は終日各駅停車と快速のみの停車となり、利用区間によっては速達性に優れない事もある。
バス路線編集
飛田給駅北口(京王バス)
飛田給駅南口(調布市ミニバス)
- ミニバス西路線(調43) 京王多摩川駅経由 調布駅南口行
駅名の由来編集
駅所在地にちなむ。荘園制度が盛んな頃、この地は「飛田某(とびたなにがし)」という荘園領主から給された「給田地」であり、「飛田給」と名付けられた。
また別の伝承では、武蔵国の悲田院の給田地であることから、悲田給(ひでんきゅう)という地名になり、それが転じて飛田給となり、さらに読み方が現在の「とびたきゅう」となったという説がある。
隣の駅編集
- 東京スタジアム(主にJリーグ・FC東京、東京ヴェルディの公式戦、FIFA(国際サッカー連盟)主催サッカー国際試合やa-nationなどエンタメ系の大規模なコンサート)および武蔵野の森スポーツプラザ(各種スポーツ大会やライブイベントなど)でのイベント開催時には特急・準特急・急行が臨時停車するほか、試合・興行終了時間に合わせて当駅始発の上り臨時列車を運行することがある。
- 座席指定列車の京王ライナーは上記のイベント開催時も原則として臨時停車しないが、過去には一部便が臨時停車した例がある。
- 東京スタジアムでラグビーワールドカップ2019準々決勝が開催された2019年10月19日・20日の新宿駅17時00分発の1号と18時00分発の3号が当駅に臨時停車をした。なお、当駅では降車のみの扱いで、当駅からの乗車はできなかった。
- 東京競馬場で東京優駿(日本ダービー)・天皇賞(秋)・ジャパンカップが開催される日には、府中競馬正門前駅から当駅止まりの臨時急行列車が運行され、当駅で各停に接続する[注 2]。
- イベントなどの開催時には、通常の停車駅との間にある以下の駅に停車することがある。
脚注編集
記事本文編集
注釈編集
出典編集
- ^ a b c d e “京王 開放感あふれる空間 飛田給駅橋上駅舎が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2001年3月9日)
- ^ “「原宿駅」地下鉄も名乗ります 若者狙い「第二の駅名」 東京メトロ・明治神宮前駅”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 15. (2010年2月10日)
- ^ 『京王電気軌道株式会社三十年史』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 東急50年史、p.273。
- ^ 東急50年史、p.391。
- ^ “グッドデザイン賞 京王電鉄・東京スタジアム前駅が受賞”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 22. (2001年10月2日)
- ^ “ダイヤ改定予告 2月22日、京王線・井の頭線のダイヤを刷新します。” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 京王電鉄, (2012年11月5日), オリジナルの2019年5月8日時点におけるアーカイブ。 2020年4月12日閲覧。
- ^ a b c “9月29日(土)始発から京王線飛田給駅の列車接近メロディーがFC東京の応援歌に変わります!” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 京王電鉄/調布市, (2018年8月30日), オリジナルの2018年9月1日時点におけるアーカイブ。 2020年4月12日閲覧。
- ^ a b “ラグビーワールドカップ2019などの国際的なスポーツイベントに向けて飛田給駅において新設するホームドア・増設するエレベーターおよびリニューアルする駅トイレの使用を開始します!” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 京王電鉄, (2019年3月12日), オリジナルの2019年6月8日時点におけるアーカイブ。 2020年4月12日閲覧。
- ^ a b “移動等円滑化取組計画書”. 京王電鉄. (2019年12月25日) 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b “2020年度の鉄道事業設備投資に総額225億円” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 京王電鉄, (2020年11月2日), オリジナルの2020年11月2日時点におけるアーカイブ。 2021年1月13日閲覧。
- ^ “ラグビーワールドカップ2019などの国際的なスポーツイベントに向けて飛田給駅で駅施設改良工事を実施します 〜ホームドア設置・エレベーター増設工事等〜” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 京王電鉄, (2017年10月26日), オリジナルの2017年11月7日時点におけるアーカイブ。 2020年4月12日閲覧。
- ^ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ^ 調布市統計書 - 調布市
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
利用状況編集
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
参考文献編集
『東京急行電鉄50年史』東京急行電鉄株式会社社史編纂事務局、東京急行電鉄、1973年4月。