B-52がアリゾナ州で保管中または解体を待っている

飛行機の墓場(ひこうきのはかば、アメリカ英語: aircraft boneyardイギリス英語: aircraft graveyard)は、退役した飛行機を保管または解体のために待機させる空港や場所。航空機の墓場にある飛行機は、保管を目的として留め置かれるか、部品を再使用または再販売するために取り外したのちにスクラップにされる。空気が乾燥状態であれば腐食を遅らせ、硬質地盤であれば舗装する必要がないため、アメリカ合衆国南西部にあるような砂漠地帯は飛行機の墓場に適している[1][2]。この種の最大の施設である「309th Aerospace Maintenance and Regeneration Group」は、「The Boneyard」として口語的に知られている[1]

主な航空機の墓場編集

空港 都市 備考
アビリーン地域空港英語版   アメリカ合衆国 テキサス州アビリーン 主にアメリカン・イーグル航空を退役した多くのサーブ 340が存在する。[3]
アリス・スプリングス空港[4]   オーストラリア ノーザンテリトリーアリススプリングス アメリカ合衆国以外で最初の大規模な飛行機の墓場。[5]
コッツウォルド空港英語版   イギリス グロスタシャーケンブル英語版

エア・サルベージ・インターナショナル(Air Salvage International:ASI)の本拠地である[6]。ASIはヨーロッパの大手航空機のサルベージ会社である。

デビスモンサン空軍基地   アメリカ合衆国 アリゾナ州ツーソン 第309航空宇宙管理および再生グループ英語版の本拠地である2,600エーカーの敷地には約4,400機の航空機が存在する。[1]
キングマン空港英語版   アメリカ合衆国 アリゾナ州キングマン デルタアメリカンユナイテッドなどの大手キャリアにスペースを貸し出し、保管と修理の両方のサービスを提供する「アクティブな保管施設」として機能する。[7]
Laurinburg-Maxton空港英語版   アメリカ合衆国 ノースカロライナ州マクストン英語版 シャーロット航空機英語版株式会社によって部品のために取り除かれていた様々な元ノースウェスト航空の航空機が存在する。[8]
モハーヴェ空港   アメリカ合衆国 カリフォルニア州モハーヴェ英語版 1,000機以上の航空機が存在する。[1]
マナス国際空港   キルギス ビシュケク ソビエト時代の航空機が1991年以降現れ始めた。[4]
オスコダ・ヴュルツミス空港英語版   アメリカ合衆国 ミシガン州オスコダ英語版 カリッタ航空およびその他の航空会社の機体が保管されている。
フェニックス・グッドイヤー空港[9]   アメリカ合衆国 アリゾナ州グッドイヤー
ピナル・エアパーク英語版[10]   アメリカ合衆国 アリゾナ州マラナ英語版
シュルーズベリー王立空軍基地英語版[11]   イギリス シュルーズベリー 第二次世界大戦の終わりから1972年まで。
ウォーカー空軍基地   アメリカ合衆国 ニューメキシコ州ロズウェル 複数の大型旅客機と貨物ジェット機の退役機が存在する。[12]
サスカトゥーン・ジョン・G・ディーフェンベーカー国際空港   カナダ カリフォルニア州サスカトゥーン カナディアン・リージョナル航空英語版ジャズ航空が運航していた23機の古いフォッカー F28が存在する。[4][13]
サザンカリフォルニア・ロジスティックス空港[14]   アメリカ合衆国 カリフォルニア州ヴィクターヴィル
テルエル空港[15]   スペイン アラゴン州テルエル

出典編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d Stephen Dowling (2014年9月18日). “Secrets of the Desert Aircraft Boneyards”. BBC. 2015年7月19日閲覧。
  2. ^ John A. Weeks III (2009年7月3日). “Field Guide To Aircraft Boneyards”. 2014年11月6日閲覧。
  3. ^ Airports, Bases, Airplane Storage & Boneyards near Abilene Texas”. Planes of the Past. 2015年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月19日閲覧。
  4. ^ a b c Aircraft Boneyards & Storage Facilities Around the World”. AirplaneBoneyards.com. 2016年11月22日閲覧。
  5. ^ Australia gets first plane 'boneyard' outside US”. Traveller (2011年5月27日). 2015年7月19日閲覧。
  6. ^ i3m.co.uk. “Aircraft salvage, recovery and disposal services ? Air Salvage International”. airsalvage.co.uk. 2018年3月18日閲覧。
  7. ^ Associated Press (2013年8月18日). “Kingman Airport carries right conditions for storing, repairing planes”. ABC. 2015年7月19日閲覧。
  8. ^ Andrew Vane (2014年2月27日). “The Boneyard of the East - My Retro Planespotting Experience”. AirlineReporter. 2016年11月22日閲覧。
  9. ^ Phoenix Goodyear Airport (GYR) in Arizona”. AirplaneBoneyards.com. 2016年11月22日閲覧。
  10. ^ Pinal Airpark: Once-secretive aircraft boneyard slowly opens its gates”. Azcentral.com (2015年3月27日). 2016年2月14日閲覧。
  11. ^ Tom Moran (2014年6月26日). “Withdrawn Blackburn Buccaneers Torn Apart at RAF Shawbury”. 2016年11月22日閲覧。
  12. ^ Roswell International Air Center (ROW) in New Mexico”. AirplaneBoneyards.com. 2016年11月22日閲覧。
  13. ^ Photos: Airplane graveyard” (2013年8月9日). 2018年3月18日閲覧。
  14. ^ Pae, Peter (2009年3月15日). “As travel declines, aircraft 'boneyard' in Victorville fills up”. The Los Angeles Times. http://articles.latimes.com/2009/mar/15/business/fi-boneyard15 2016年11月22日閲覧。 
  15. ^ Brunat, David. “El 'aeropuerto milagro' de Teruel: el parquin de aviones mas grande de Europa” (spanish). El Confidencial. http://www.elconfidencial.com/espana/2016-07-16/aeropuerto-teruel-mayor-parking-aviones-europa_1233291/ 2016年12月11日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集

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