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飯田 健太郎(いいだ けんたろう、1998年5月4日 - )は、神奈川県綾瀬市出身の日本柔道家。階級は100kg級。身長188cm。初段を取得。組み手は右組み。得意技は内股[1]

獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
ワールドマスターズ
2018 広州 100㎏級
グランドスラム
2017 パリ 100kg級
2019 デュッセルドルフ 100kg級
2019 ブラジリア 100kg級
2016 東京 100kg級
2018 大阪 100㎏級
アジア大会
2018 ジャカルタ 100kg級
ユニバーシアード
2017 台北 100kg級

経歴編集

中学まで編集

5歳の時にサッカーを始めた。6歳の時には麻布大学付属高校で柔道を指導している父親の影響もあって、先に始めていた姉に続いて湘南宮本塾で柔道も始めた[1][2]。小さい時は柔道よりもサッカーの方が好きだったという。小学校4年の時には野球も始めた。小学校6年の時に全国小学生学年別柔道大会50kg級で2位になったことから、中学からは柔道一本に絞ることを決めた。なお、この当時は寝技を得意にしていた[2]

大野北中学時代は学校の道場で稽古を積んだ後は、近くの麻布大学付属高校で高校生と一緒に稽古することが日課となった。2年の時には全国中学校柔道大会73kg級の3回戦で敗れた。3年の時には全国中学校柔道大会の81kg級に出場して決勝まで進むも、小野中学3年の藤原崇太郎の前に肩車の有効で敗れて2位だった[1][2]

高校時代編集

国士舘高校へ進むと、1年の時には全日本カデ90kg級で優勝した[1]金鷲旗では決勝で小川雄勢率いる修徳高校に敗れて2位だった[1]インターハイでは決勝の修徳高校戦で一本勝ちするなどしてチームの優勝に貢献した[1]国体少年男子の部では東京都代表で出場するが、決勝で愛知県に敗れて2位だった[1]全国高校選手権の団体戦では決勝で大成高校と対戦すると、古賀颯人大腰で破るなどしてチームの優勝に貢献すると、最優秀選手にも選ばれた[2][3]

2年の時には全日本カデの90kg超級に出場するが、準決勝で埼玉栄高校2年の蓜島剛に指導2で敗れて3位だった[1]。金鷲旗では決勝で大成高校を破って優勝した[1]。インターハイでは個人戦の100kg級で優勝すると、団体戦でも決勝の日体大荏原高校戦で一本勝ちするなど1年先輩の山田伊織や同級生の磯村亮太などとともに活躍して個人戦との2冠を達成した。また、団体戦では高校3冠(全国高校選手権、金鷲旗、インターハイ)を達成することになった[2][4][5]。さらに、全日本ジュニアでも決勝で新田高校3年の伊藤好信を指導3で破って優勝を飾った[6]。国体少年男子の部では決勝の千葉県チームとの対戦で一本勝ちしたのを始め全勝して、チームの優勝に貢献した[1]。しかしながら、世界ジュニアでは初戦で今大会優勝したロシアのニヤズ・イリャソフに指導2で敗れた[2]講道館杯では2回戦で元世界3位である筑波大学教員の小野卓志隅返で破るも、準々決勝で綜合警備保障小林大輔に有効で敗れるなどして7位だった[1]。全国高校選手権の団体戦決勝で日体大荏原高校と対戦すると、大将戦において藤原に釣込腰の有効で敗れて2位にとどまった。なお、個人戦には出場しなかった[7]

3年の時には4月の選抜体重別初戦でJRA高木海帆を指導2で破るも、準決勝で東海大学3年のウルフ・アロンに合技で敗れたが3位となった[8]。続くロシアジュニア国際では決勝で世界カデ90kg級チャンピオンであるオランダのシメオン・カタリナに一本勝ちして優勝を飾った[9]。7月の金鷲旗では決勝で日体大荏原高校と対戦すると、大将戦で藤原から内股で技ありを取った後に同じ内股で一本勝ちして、今大会2連覇を達成した[10][11]。その僅か一週間後に開催されたインターハイの団体戦では準決勝まで一本勝ちすると、決勝の日体大荏原高校戦では2-2で迎えた大将戦において、モンゴルからの留学生であるハンガル・オドウバートルを大外刈で破って、6試合オール一本勝ちでチームを優勝に導いた[12]。翌日の個人戦でも決勝を内股で勝ったのを始め、6試合オール一本勝ちして大会2連覇を果たすとともに、2年連続で団体戦との2冠も達成することになった[13]。9月の全日本ジュニアでは決勝で東海大学1年の伊藤好信を隅落で破って今大会2連覇を達成した。試合後のインタビューでは、「東京五輪には絶対自分が出て優勝したいです」と語った[14][15]。10月の国体少年男子の部ではオール一本勝ちでチームの2連覇に貢献した[16]。11月の講道館杯では初戦で昨年敗れた小林を内股で破るなど高校生ながらオール一本勝ちで決勝まで進むが、ウルフの内股の技ありで敗れて2位だった[17]。12月のグランドスラム・東京では準々決勝でロシアのキリル・デニソフに指導2で敗れるが、その後の敗者復活戦を勝ち上がって高校生ながら3位に入った[18]。2017年2月のグランドスラム・パリでは準々決勝でリオデジャネイロオリンピック90kg級銀メダリストであるヴァルラーム・リパルテリアニ大内刈で破ると、準決勝ではポルトガルのジョルジェ・フォンセカから技ありを先取されるも終了間際に内股で逆転勝ちした。決勝ではリオデジャネイロオリンピック銅メダリストである地元フランスのシリル・マレに内股の技ありで破って18歳にしてグランドスラム大会初優勝を飾った[19][20]。3月には全日本選手権の東京予選に出場すると、4回戦で81kg級の選手であるパーク24丸山剛毅と対戦するが、副審の「待て」がかかったと勘違いした一瞬の隙を突かれて腕挫十字固で敗れて、本戦への出場はならなかった[21]

大学時代編集

2017年4月からは国士舘大学へ進んだ[1]。1年の時には体重別の準決勝でウルフに内股の技ありで敗れて3位に終わった[22]。6月の優勝大会では5位だった[23]。8月のユニバーシアードでは準決勝まで一本勝ちするも、決勝でアゼルバイジャンのゼリム・コツォイエフに技ありを取られて2位に終わった。団体戦では初戦のラトビア戦のみ出場して技ありで勝利すると、その後チームも優勝を飾った[24][25][26]。9月にはジュニア交流大会の決勝でモンゴルのハンガルと対戦すると、技ありを取られるも終盤に逆転の一本勝ちを収めて優勝した[27]。10月の体重別団体では決勝の東海大学戦でウルフに技あり2つを取られて、チームも2位に終わった[28]。11月の講道館杯では準決勝まですべて一本勝ちすると、決勝では京葉ガス下和田翔平をGSに入ってから大外返の技ありで破って今大会初優勝を飾った[29]。12月のグランドスラム・東京では3回戦でリパルテリアニを破るも、準々決勝で韓国のチョ・グハムにGSに入ってから指導2で敗れると、敗者復活戦でもフォンセカに技あり2つを取られて7位に終わった[30]。2018年2月のグランドスラム・パリでは2回戦でイスラエルのピーター・パルチックに技ありで敗れた[31]

2年の時には4月の体重別初戦で兵庫県警の辻本拓記に大内返で敗れた[32]。しかし、アジア大会代表には選ばれた[33]。続く全日本選手権では3回戦で京葉ガス上川大樹を技ありで破るも、準々決勝では旭化成王子谷剛志袈裟固で敗れて5位だった[34]。6月の優勝大会では準決勝の筑波大学戦で一本勝ちするも、チームは敗れて3位だった[35]。7月のグランプリ・ザグレブでは準決勝でイリャソフに敗れて3位だった[36]。8月のアジア大会では決勝でチョ・グハムと対戦すると、GS含めて10分以上の戦いの末に反則勝ちを収めるなどオール一本勝ちして優勝した[37][38]。10月の体重別団体では3位だった[39]。11月のグランドスラム・大阪では準決勝でカナダのシャディ・エルナハスに合技で敗れるも、3位決定戦でスウェーデンのヨアキム・ドベルビを合技で破って3位になった[40]。12月のワールドマスターズでは2回戦で世界チャンピオンとなったチョを大内刈で破るが、準々決勝でモンゴルのルハグバスレン・オトゴンバータルに技ありで敗れるも、その後の3位決定戦でパルチックを技ありで破って3位になった[41][42]。2019年2月のグランドスラム・デュッセルドルフでは初戦でマレを裏投げ、3回戦で世界ランキング1位であるジョージアのヴァルラーム・リパルテリアニを内股の技あり、準決勝でコツォイエフを合技で破るなどして決勝まで進むと、チョを出足払の技ありで破って優勝した。試合後には、「すごく意味のある優勝だと思っている」とコメントした[43][44]

3年の時には4月の体重別準決勝で旭化成羽賀龍之介に内股の技ありで敗れて3位だった[45]。続く全日本選手権では3回戦で東海大学4年の太田彪雅大内返で敗れた[46]。6月の優勝大会では準決勝の筑波大学戦で90㎏級の田嶋剛希に大外刈で敗れてチームは3位に終わった[47]。10月のグランドスラム・ブラジリアでは準決勝でロシアのキリル・デニソフを内股、決勝で地元ブラジルのラファエル・ブザカリニを袖釣込腰で破るなど全て一本勝ちして優勝した[48][49]。続く体重別団体では決勝の東海大学戦で100kg超級に出場して相手エースの太田と引き分けるも、代表戦で73kg級の三谷大が立川新に11分45秒の戦いの末に背負投で敗れたため2位にとどまった[50][51]

世界ランキング編集

IJF世界ランキングは3660ポイント獲得で10位となっている(19/4/22現在)[52]

戦績編集

(出典[1]JudoInside.com)

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 「柔道全日本強化選手名鑑 2019」近代柔道 ベースボールマガジン社、2019年4月号
  2. ^ a b c d e f 「解体新書 飯田健太郎」近代柔道 ベースボールマガジン社、2016年1月号 34-37頁
  3. ^ 古賀Jr.投げた!国士舘・飯田が男子MVP 日刊スポーツ 2015年3月21日
  4. ^ 国士舘、圧倒的な強さで3大会制覇 監督は賛辞惜しまず/高校総体 サンケイスポーツ 2015年8月9日
  5. ^ 柔道男子は藤原と飯田が2年生王者に/高校総体 サンケイスポーツ 2015年8月10日
  6. ^ 柔道、最重量級で小川が2連覇 全日本ジュニア 47NEWS 2015年9月13日
  7. ^ 日体荏原、柔よく剛を制す=全国高校柔道 時事通信 2016年3月20日
  8. ^ 「平成28年全日本選抜柔道体重別選手権大会」近代柔道 2016年5月号 82頁
  9. ^ Japanese juniors showcase their golden ambition in St. Petersburg
  10. ^ 男子は国士舘が2連覇 金鷲旗高校大会/柔道 サンケイスポーツ 2016年7月24日
  11. ^ 国士舘、雪辱果たし歓喜 大将の飯田「練習から対策してきた」/柔道 サンケイスポーツ 2016年7月24日
  12. ^ 柔道男子団体、国士舘がライバル倒しV3/高校総体 サンケイスポーツ 2016年7月31日
  13. ^ 柔道100キロ級は飯田が連覇 時事通信 2016年8月1日
  14. ^ “東京五輪の星”国士舘高・飯田が2連覇!/柔道 サンケイスポーツ 2016年9月11日
  15. ^ 飯田、豪快に連覇=全日本ジュニア柔道 時事通信 2016年9月11日
  16. ^ 第71回国民体育大会2016希望郷いわて国体 柔道
  17. ^ 平成28年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  18. ^ 20歳の朝比奈が初V、18歳飯田は3位/柔道 日刊スポーツ 2016年12月4日
  19. ^ 男子100キロ級、18歳飯田が初優勝 柔道GSパリ大会 日本経済新聞 2017年2月13日
  20. ^ Paris Grand Slam 2017 - DAY TWO
  21. ^ 飯田健太郎「待て」気緩め一本負け 全日本出場逃す - 柔道 日刊スポーツ 2017年3月5日
  22. ^ 平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  23. ^ 平成29年度全日本学生柔道優勝大会
  24. ^ 飯田、決勝で力負け「自分の持ち味出せなかった」 サンケイスポーツ 2017年8月20日
  25. ^ 柔道団体、男女とも金 時事通信 2017年8月24日
  26. ^ Daily Competition Schedule Judo
  27. ^ Jigoro Kano International Judo Tournament
  28. ^ 平成29年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会
  29. ^ 小川、男子100キロ超級制す=女子52キロ級は高校生阿部-講道館杯柔道 時事通信 2017年11月12日
  30. ^ Grand Slam Tokyo 2017
  31. ^ Grand Slam Paris 2018
  32. ^ 男女有力選手が頂点逃す 飯田「力を出す前に終わった」/柔道 サンケイスポーツ 2018年4月8日
  33. ^ 柔道・小川ジュニア初の世界切符、世界選手権&アジア大会代表発表 デイリースポーツ 2018年4月29日
  34. ^ 平成30年全日本柔道選手権大会
  35. ^ 全日本学生優勝大会
  36. ^ 飯田と朝比奈が3位 柔道GP大会 日本経済新聞 2018年7月30日
  37. ^ 飯田、佐藤、素根が金=ベイカーは銅メダル-アジア大会・柔道 時事通信 2018年8月26日
  38. ^ 柔道界のホープ飯田 成長とイケメンぶりを証明 男子100キロ級 スポーツニッポン 2018年8月31日
  39. ^ 平成30年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会
  40. ^ Grand-Slam Osaka 2018
  41. ^ 素根、梅木らV 柔道マスターズ大会 産経新聞 2018年12月16日
  42. ^ World Masters Guangzhou 2018
  43. ^ 原沢、飯田が優勝=柔道GSデュッセルドルフ 時事通信 2019年2月25日
  44. ^ ホープ飯田「自信ついた。すごく意味のある優勝」 男子100キロ級制す/柔道 サンケイスポーツ 2019年2月25日
  45. ^ 平成31年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  46. ^ 平成31年全日本柔道選手権大会
  47. ^ 奮闘光った田嶋=全日本学生柔道 時事通信 2019年6月23日
  48. ^ 飯田健太郎が優勝 影浦心はリネールに敗れる - 柔道 日刊スポーツ 2019年10月9日
  49. ^ Day 3 Technical Analysis by Saso Sindic
  50. ^ 東海大、男女とも2冠=柔道学生団体戦 時事通信 2019年10月20日
  51. ^ 2人目の主将が意地=柔道学生団体戦 時事通信 2019年10月20日
  52. ^ World ranking list

外部リンク編集