」(えき)は、竹内まりやが作詞・作曲した楽曲。中森明菜への提供曲で、1986年発売の中森のアルバム『CRIMSON』に収録された。この中森のアルバムの中でも好評な曲であったが、翌1987年に竹内がセルフカバーしてシングルとしても発売し、これによって一般的に広く知られるようになった。中森も2002年発売のアルバム『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』で再録音している。

中森明菜楽曲
収録アルバムCRIMSON
リリース1986年12月24日
規格LPCTCD
録音1986年7月[1]
ジャンルポップス
時間5:00
レーベルワーナー・パイオニア
作詞者竹内まりや
作曲者竹内まりや
竹内まりや(1987年)
アニタ・ムイ石川さゆり、他多数
CRIMSON収録順
MIND GAME
(1)

(2)
約束
(3)

概説編集

かつての恋人の姿を駅で偶然見かけた女性が、隣の車両に乗りながら降りる駅までの間そっと彼のことを見続ける、という切ない恋の情景をマイナーコードにのせた曲であり、多くの人々の支持を獲得し、竹内の代表曲のひとつとなった。2008年に竹内の公式HPで行われた楽曲のファン投票では1位となった[2]

竹内は、自身のベスト・アルバム『Expressions』のライナーノーツで、「'86年に中森明菜さんのアルバム用の依頼が来た時、 テーブルに彼女の写真を並べて、情景イメージが出て来るまでずっと見つめていました。せつない恋物語が似合う人だと結論を得た私が、めずらしくマイナーコードで一気に書き上げたこの曲を、のちに自分も歌い、今のようにスタンダードな存在になっていくと夢にも思いませんでした。明菜ちゃんからの依頼がなければ書けなかった歌です」と、作詞・作曲の経緯を述べている[2]

収録アルバム(中森明菜)編集

中森版と竹内版を巡って編集

  • 山下達郎は中森明菜のアルバム『CRIMSON』を聴き、中森の楽曲の解釈に対して憤りを覚え、それをきっかけに、山下が自身の手でアレンジしたいと思い「駅」のセルフカバーをしてみたらどうかと竹内に勧めた経緯があるという(このことは、竹内のベスト・アルバム『Impressions』の山下によるライナーノーツに「そのアイドル・シンガーがこの曲に対して示した解釈のひどさに、かなり憤慨していた事もあって」とその経緯が語られている[3]。当該部分では個人名は伏せられてはいるが、これが中森のことを指しているのは明白である)。
  • その後、山下はラジオで「あれはアーティストが悪いんじゃなくアレンジ等のスタッフに対する意見です」と語っている。また、中森の『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』での再録版(編曲:千住明)については特に言及していない。
  • 中森版の編曲を担当した椎名和夫は、元々山下・竹内夫妻とはアルバムやコンサートツアーのリズムセクションを長年務めるなど親交が深い。椎名はその後、2017年11月21日放送の『あの年この歌〜時代が刻んだ名曲たち〜』(BSジャパン=現:BSテレビ東京)でこの曲についてのインタビューに答えた際、山下・竹内夫妻と中森との「表現のツボの違い」を解説し、どちらが良いかで論争が起きたことに触れた上で「両方良いと思う」との見解を語った。

竹内まりやのセルフカバー編集

AFTER YEARS/駅
竹内まりやシングル
初出アルバム『Quiet Life(「AFTER YEARS」)
REQUEST(「駅」)』
A面 AFTER YEARS
リリース
ジャンル J-POP
レーベル MOON RECORDS
作詞・作曲 竹内まりや
プロデュース 山下達郎
チャート最高順位
  • 週間55位(オリコン
  • 週間18位(1991年盤・オリコン)
竹内まりや シングル 年表
夢の続き
1987年
AFTER YEARS/駅
(1987年)
元気を出して
1988年
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竹内まりやによるセルフカバーは、1987年発売のセルフカバー・アルバム『REQUEST』に収録され、また同年に「AFTER YEARS」との両A面でシングルカットもされた。

レコーディングの際、山下は竹内に「明るく聞こえる声質だからつまらないと思って歌ってくれ」と注文していた。

1991年に映画『グッバイ・ママ』の主題歌に使用され、同年にはシングルの2度目の再発盤もリリースされた。この映画の終盤には、竹内がすれ違う人として数秒出演している。

収録アルバム(竹内まりや)編集

その他のカバー編集

脚注編集

  1. ^ 『オリコン・ウィークリー』第8巻第51号、オリジナルコンフィデンス、1986年12月22日、 31頁、 通巻377号。
  2. ^ a b Expressions 2008
  3. ^ Impression 1994

参考資料編集

  • (1994年7月) 竹内まりやImpressions』のアルバム・ノーツ [ライナーノーツ]. MOON RECORDS/ワーナーミュージック・ジャパン (AMCM 4200).
  • (2008年10月) 竹内まりや『Expressions』のアルバム・ノーツ [ライナーノーツ]. MOON RECORDS/ワーナーミュージック・ジャパン (WPCL 10615,10616,10617).
  • (2017年11月) 竹内まりや『REQUEST 30th Anniversary Edition』のアルバム・ノーツ [ライナーノーツ]. MOON RECORDS (WPCL 12756). – 初盤は1987年8月
  • (1992年11月) 中森明菜BEST III』のアルバム・ノーツ [ライナーノーツ]. ワーナーミュージック・ジャパン (WPCL 711).
  • (2014年1月) 中森明菜『CRIMSON』のアルバム・ノーツ [ライナーノーツ]. ワーナー・パイオニア (WPCL 11731). – 初盤は1986年12月