駒沢大学駅
駒沢大学駅(こまざわだいがくえき)は、東京都世田谷区上馬四丁目にある、東急電鉄田園都市線の駅である。駅番号はDT04。
駒沢大学駅 | |
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駒沢公園口(2009年5月) | |
こまざわだいがく Komazawa-daigaku | |
◄DT03 三軒茶屋 (1.5 km) (1.5 km) 桜新町 DT05► | |
所在地 | 東京都世田谷区上馬四丁目3 |
駅番号 | DT04 |
所属事業者 | 東急電鉄 |
所属路線 | ■田園都市線 |
キロ程 | 4.8 km(渋谷起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[東急 1]71,168人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1977年(昭和52年)4月7日[1] |
備考 | 駅カラーは「■若葉色」 |
歴史
編集成り立ち
編集当駅は、東急玉川線(軌道線)時代にあった
1968年(昭和43年)に新玉川線建設ルートが当初の蛇崩川ルートから、玉川線に沿ったルートへ変更された際に発表された図面には、仮称・駒沢公園駅建設場所は、駒沢電停付近となっていた。
しかし、翌年1969年(昭和44年)2月28日に東急が世田谷区交通対策委員会に於いて発表した計画図面では、仮称・駒沢公園駅の設置場所は駒沢電停付近でなく、約500メートル東方真中電停付近と変更されていた。駒沢電停付近に駅が設けられないことに納得しない地元と駒澤大学は、あくまでも駒沢電停付近に仮称・駒沢公園駅を建設するように要望したものの受入れられず、事態収拾を図るために世田谷区長も乗り出したが交渉は頓挫、調停案も不調に終わり、遂に1970年(昭和45年)2月に、駒澤大学理事長・地元各商店会会長・各町会長らが原告になり、東京陸運局長を被告にする行政訴訟に発展した。
結局、裁判では原告側の主張は受入れられず敗訴となり、その後、駅名は「駒沢大学駅」とすること、駒沢方面への地下通路を東急負担で建設することなどを盛り込んだ協定が結ばれ、当駅は現在地に建設されることが決定した。改札口と駒沢公園口を結ぶ連絡通路(国道246号駒沢大学駅前交差点のすぐ先まで)は、この協定により作られたものである[2]。
年表
編集- 1977年(昭和52年)4月7日:廃止となった東急玉川線真中電停の位置に新玉川線の駅として開設。
- 2000年(平成12年)8月6日:新玉川線が田園都市線へ編入[3]。
- 2003年(平成15年)10月:駅上部再開発ビル建設完了に伴い、駅出口・ビル直通エレベーター使用開始。
- 2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」が利用可能となる[4]。
- 2017年(平成29年)10月22日:ホームドア使用開始。
- 2021年(令和3年)7月30日:リニューアル工事着手[5]。
- 2024年(令和6年)夏(予定):リニューアル工事が完成[5]。内装材の一部は退役した東海道新幹線N700系から抽出したアルミニウム合金を活用する[6]。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を有する地下駅。国道246号の地下にある。
改札階とホーム、改札階と東口付近地上間にはエレベーターが設置されている[7]。
駒沢オリンピック公園に因んで、駅カラーは「若葉色」である。但し、実際に使用されている色は、日本産業規格(JIS)が定めたJIS慣用色名での若葉色(■)よりも彩度が高く、より緑色に近くなっている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 田園都市線 | 下り | 二子玉川・長津田・中央林間方面[8] |
2 | 上り | 渋谷・押上〈スカイツリー前〉・春日部方面[9] |
利用状況
編集2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員は71,168人である[東急 1]。
2019年度(令和元年度)時点では同線の急行通過駅としては最多の乗降客数を誇っていたが、 新型コロナウイルスが流行した2020年度(令和2年度)には前年度よりも4割以上減少し、同線の23区内の駅としては最も利用者数が少ない駅となった。2021年度(令和3年度)には前年度より乗降人員が2.5割程度増加し、急行通過駅としては桜新町駅に次いで2番目に乗降人員が多い駅、2022年度(令和4年度)には急行通過駅として最多乗降客数となった。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[* 2] |
1日平均 乗車人員[* 3] |
出典 |
---|---|---|---|
[備考 1]1977年(昭和52年) | 38,385 | 19,126 | [東京都統計 1] |
1978年(昭和53年) | 42,695 | 21,557 | [東京都統計 2] |
1979年(昭和54年) | 47,059 | 23,582 | [東京都統計 3] |
1980年(昭和55年) | 48,422 | 25,042 | [東京都統計 4] |
1981年(昭和56年) | 49,244 | 25,877 | [東京都統計 5] |
1982年(昭和57年) | 50,571 | 26,579 | [東京都統計 6] |
1983年(昭和58年) | 52,877 | 27,501 | [東京都統計 7] |
1984年(昭和59年) | 54,286 | 28,276 | [東京都統計 8] |
1985年(昭和60年) | 55,085 | 28,818 | [東京都統計 9] |
1986年(昭和61年) | 55,341 | 29,157 | [東京都統計 10] |
1987年(昭和62年) | 55,822 | 28,885 | [東京都統計 11] |
1988年(昭和63年) | 57,068 | 30,321 | [東京都統計 12] |
1989年(平成元年) | 58,960 | 31,092 | [東京都統計 13] |
1990年(平成 | 2年)60,134 | 32,167 | [東京都統計 14] |
1991年(平成 | 3年)62,530 | 32,330 | [東京都統計 15] |
1992年(平成 | 4年)61,738 | 33,227 | [東京都統計 16] |
1993年(平成 | 5年)62,487 | 33,492 | [東京都統計 17] |
1994年(平成 | 6年)63,819 | 33,620 | [東京都統計 18] |
1995年(平成 | 7年)65,398 | 34,054 | [東京都統計 19] |
1996年(平成 | 8年)65,161 | 33,970 | [東京都統計 20] |
1997年(平成 | 9年)65,097 | 33,836 | [東京都統計 21] |
1998年(平成10年) | 63,853 | 33,411 | [東京都統計 22] |
1999年(平成11年) | 63,298 | 33,194 | [東京都統計 23] |
2000年(平成12年) | 63,001 | 32,989 | [東京都統計 24] |
2001年(平成13年) | 62,724 | 33,127 | [東京都統計 25] |
2002年(平成14年) | 62,383 | 32,823 | [東京都統計 26] |
2003年(平成15年) | 62,098 | 32,626 | [東京都統計 27] |
2004年(平成16年) | 62,708 | 32,721 | [東京都統計 28] |
2005年(平成17年) | 63,256 | 33,030 | [東京都統計 29] |
2006年(平成18年) | 65,234 | 34,041 | [東京都統計 30] |
2007年(平成19年) | 68,722 | 35,666 | [東京都統計 31] |
2008年(平成20年) | 69,558 | 35,807 | [東京都統計 32] |
2009年(平成21年) | 70,601 | 36,198 | [東京都統計 33] |
2010年(平成22年) | 70,814 | 36,229 | [東京都統計 34] |
2011年(平成23年) | 70,245 | 35,911 | [東京都統計 35] |
2012年(平成24年) | 72,696 | 37,136 | [東京都統計 36] |
2013年(平成25年) | 74,329 | 37,874 | [東京都統計 37] |
2014年(平成26年) | 73,760 | 37,520 | [東京都統計 38] |
2015年(平成27年) | 77,135 | 39,189 | [東京都統計 39] |
2016年(平成28年) | 78,217 | 39,722 | [東京都統計 40] |
2017年(平成29年) | 78,934 | 40,066 | [東京都統計 41] |
2018年(平成30年) | 80,970 | 41,077 | [東京都統計 42] |
2019年(令和元年) | [東急 2]80,468 | 40,798 | [東京都統計 43] |
2020年(令和 | 2年)[東急 3]44,827 | ||
2021年(令和 | 3年)[東急 4]56,268 | ||
2022年(令和 | 4年)[東急 5]67,494 | ||
2023年(令和 | 5年)[東急 1]71,168 |
- 備考
- ^ 1977年4月7日開業。
駅周辺
編集官公庁・公共施設
編集- 世田谷区役所上馬まちづくり出張所
教育機関
編集病院
編集- 国立病院機構東京医療センター(旧・国立東京第二病院)
郵便局・金融機関
編集店舗
編集史跡・自然
編集交通
編集バス路線
編集隣の駅
編集脚注
編集出典
編集- ^ 東急の駅、p.144。
- ^ 東急電車 新玉川線物語 25 - 30頁
- ^ 『目蒲線の運行系統変更による線名変更などを実施 平成12年8月6日(日)から』(PDF)(プレスリリース)東京急行電鉄、2000年3月28日。オリジナルの2019年10月29日時点におけるアーカイブ 。2020年5月3日閲覧。
- ^ 『PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブ 。2020年5月12日閲覧。
- ^ a b 『「サステナブルな地下駅」を目指す田園都市線5駅リニューアルプロジェクト 「Green UNDER GROUND」がスタート 〜第1弾として駒沢大学駅リニューアル工事に7月30日着工〜』(PDF)(プレスリリース)東急電鉄、2021年7月30日。オリジナルの2021年7月30日時点におけるアーカイブ 。2021年7月30日閲覧。
- ^ 東海道新幹線再生アルミと間伐材を活用した内装用ルーバーを共同開発 ~循環型社会の形成に向けたJR東海グループ・大建工業・相模原市の取組み~ - JR東海・大建工業・相模原市・ジェイアール東海商事 2024年3月25日
- ^ 「不動前駅と駒沢大学、梶ヶ谷、宮前平駅にエレベーターを設置」(PDF)『HOT ほっと TOKYU』第241号、東京急行電鉄、2001年10月1日、2017年1月21日閲覧。
- ^ “田園都市線標準時刻表 駒沢大学駅 中央林間方面”. 東急電鉄. 2023年3月19日閲覧。
- ^ “田園都市線標準時刻表 駒沢大学駅 渋谷方面”. 東急電鉄. 2023年3月19日閲覧。
- ^ 『渋12』は、土曜夜の1本のみ運行。
- 東急電鉄の1日平均利用客数
- ^ a b c 東急電鉄株式会社. “2023年度乗降人員 |東急電鉄”. 2024年6月8日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2019年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- 私鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ^ 昭和52年
- ^ 昭和53年
- ^ 昭和54年
- ^ 昭和55年
- ^ 昭和56年
- ^ 昭和57年
- ^ 昭和58年
- ^ 昭和59年
- ^ 昭和60年
- ^ 昭和61年
- ^ 昭和62年
- ^ 昭和63年
- ^ 平成元年
- ^ 平成2年
- ^ 平成3年
- ^ 平成4年
- ^ 平成5年
- ^ 平成6年
- ^ 平成7年
- ^ 平成8年
- ^ 平成9年
- ^ 平成10年 (PDF)
- ^ 平成11年 (PDF)
- ^ 平成12年
- ^ 平成13年
- ^ 平成14年
- ^ 平成15年
- ^ 平成16年
- ^ 平成17年
- ^ 平成18年
- ^ 平成19年
- ^ 平成20年
- ^ 平成21年
- ^ 平成22年
- ^ 平成23年
- ^ 平成24年
- ^ 平成25年
- ^ 平成26年
- ^ 平成27年
- ^ 平成28年
- ^ 平成29年
- ^ 平成30年
- ^ 平成31年・令和元年
参考文献
編集- 山本泰史 『東急電車 新玉川線物語』 多摩川新聞社、1996年
- 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駒沢大学駅(各駅情報) - 東急電鉄