高島 章(たかしま あきら、1962年3月13日-2023年3月)は、日本の元弁護士である。弁護士名簿登録番号は22968[1]である(2022年登録抹消)。2000年度新潟県弁護士会副会長を務めた。

経歴 編集

朝鮮総聯新潟県本部顧問弁護士日本弁護士連合会刑事法制委員会幹事を務めている。

賞罰 編集

  • 2005年5月 日本酒4合を飲酒して身体中にアルコールを有する状態で運転し交通検問で摘発された事由で、業務停止1月を受ける。
  • 2006年4月 セクハラ訴訟で訴状公開によりプライバシーを侵害した非行事由で、戒告される。
  • 2017年1月 インターネットで弁護士(同業者)を侮辱した事由で、戒告される。(以上,日本弁護士連合会機関雑誌「自由と正義」記載内容検索結果[3]による。)
  • 2019年9月17日 刑事事件の保釈保証金の還付金300万円を横領したとして、新潟県弁護士会から業務停止3月の懲戒処分を受けた[4]
  • 2021年2月18日 着手金の返還に応じないなど4件の理由により、新潟県弁護士会より業務停止6月の懲戒処分を受ける[5]

活動・主張 編集

新潟水俣病第三次損害賠償訴訟・同行政訴訟 編集

新潟水俣病の未認定患者ら11人が国、県、昭和電工に1人当たり1200万円などの損害賠償を求める、新潟水俣病第3次訴訟で弁護団長[6]を務めたが、2016年3月10日に新潟地方裁判所原告9人中2人は同居家族に認定患者がおらず請求棄却、と判決すると「家族に認定患者がいるかいないか不当な線引きで、もう少し踏み込んだ判断をしてもらいたかった」「認定患者の有無が判断基準として定着することを恐れている」[7][8][9]と語った。

同時に、新潟水俣病認定申請を退けた新潟市の行政処分の取消し、義務付けを求めた行政訴訟の弁護団長でもある。第一審において、原告9名中7名が勝訴(請求却下の2名は、損害賠償訴訟と同様に、同居家族に認定患者がいなかった)。その後原告・被告とも東京高等裁判所に控訴し2017年11月29日に判決期日が指定された。同日言い渡された判決は一審敗訴原告を救済する逆転判決であった。ちなみに控訴審の主任裁判官(判決を起案する役)は岡口基一判事である。同訴訟は、一審判決を逆転し一審原告9名全員を水俣病と認定した。篠田新潟市長は判決を受け入れ上告せず、判決が確定した[要出典]

司法制度改革批判 編集

裁判員制度導入、法テラス法科大学院設立等の司法制度改革に反対している[10]

リンチ事件 編集

2015年12月に「しばき隊リンチ事件」の被害者代理人を務めて、彼らの活動を「反対派を暴力で叩きのめす手法は民主主義の原則に背く」と批判している[11]

SNS中傷被害 編集

2015年10月下旬より「壇宿六(闇のキャンディーズ)」のTwitterアカウントが罵詈雑言の誹謗中傷を繰り返したが、当該人物が新潟日報上越支社の報道部長であることを11月23日に突き止めて謝罪させた[12][13][14][15][11]はすみとしこのイラストをFacebookで評価した人物の個人情報が公開された事件を「Twitterで批判的したからではないか」と被害理由を答えた[16]

人物 編集

  • キリスト教ルター派原理主義者
  • にいがた東響コーラス団員
  • 趣味はクラシック音楽(オーケストラのフルスコアを楽器ごとにほぼ読める)[要出典]
  • 高校時代(新潟工業高等学校建築科)レスリング部の主将だった。[要出典]

脚注 編集

  1. ^ 弁護士情報検索” (jp). 弁護士情報提供システム. 日本弁護士連合会. 2017年6月18日閲覧。
  2. ^ 卒業時論文は「ユーザーユニオン事件に関する一考察 消費者運動の刑事法的限界」である。
  3. ^ 弁護士懲戒処分検索センター” (jp). 弁護士自治を考える会. 2017年6月18日閲覧。
  4. ^ 新潟の弁護士を業務停止、保釈保証金300万横領」『産経ニュース』、2019年9月17日。2019年9月18日閲覧。
  5. ^ 弁護士業務停止 費用を返金せず 懲戒6回目 /新潟”. 毎日新聞. 2021年4月18日閲覧。
  6. ^ “新潟水俣病3次訴訟、7年半経て結審 原告「正当な賠償権利確立へ」”. (2014年9月26日). https://www.sankei.com/article/20140926-G7DHN5A2BBPB3BFZR3CKET4DKY/ 2016年9月21日閲覧。 
  7. ^ “同居家族に認定患者いるかどうかで明暗”. 産経新聞. (2016年5月31日). https://www.sankei.com/article/20160531-D6CS2L6MOFKOJKZPFLWWNZOMBM/2/ 2016年9月21日閲覧。 
  8. ^ “新潟水俣病行政訴訟 「もっと踏み込んだ判断を」 原告弁護団長「不当線引き」不満隠さず”. 産経新聞. (2016年5月31日). https://www.sankei.com/article/20160531-3LC43S5TNRNRHBDGYJAGDDCCLU/ 2016年9月21日閲覧。 
  9. ^ “新潟水俣病訴訟「手放しに喜べない」2人は棄却”. 毎日新聞. (2016年5月30日). https://www.sankei.com/article/20160531-3LC43S5TNRNRHBDGYJAGDDCCLU/ 2016年9月21日閲覧。 
  10. ^ “弁護士列伝<高島章法律事務所 高島章先生>”. 弁護士ドットコム. (2012年10月3日). http://blog.livedoor.jp/bengoshiretsuden/archives/51363046.html 2016年9月21日閲覧。 
  11. ^ a b “「しばき隊」構成員(実は新潟日報上越支局長)が新潟水俣病弁護団長に暴言→身元を割られ謝罪文を書かされる”. ガジェット通信. (2015年11月24日). http://getnews.jp/archives/1266166 2016年9月21日閲覧。 
  12. ^ “「クソ馬鹿やろう」「弁護士やめれば」…新潟日報上越支社の報道部長、匿名ツイッターで弁護士に誹謗中傷繰り返す”. (2015年11月24日). http://www.sankei.com/affairs/news/151124/afr1511240031-n1.html 2016年9月21日閲覧。 
  13. ^ “新潟日報部長が匿名ツイッターで弁護士中傷、不適切な書き込みは以前から? 「お気の毒な人だ…」と被害弁護士”. (2015年11月26日). https://www.sankei.com/article/20151126-EHH5T3G6GFLTLD7V7R5VMDYSFU/ 2016年9月21日閲覧。 
  14. ^ “新「クソ馬鹿ハゲ野郎」新潟日報上越支社報道部長がTwitterで罵詈雑言”. (2015年11月24日). https://www.joetsutj.com/articles/85734166 2016年9月21日閲覧。 
  15. ^ 河合薫 (2015年12月1日). “「罵倒ツイッター」が映す地位に溺れる人々”. 日経ビジネス. http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/112700023/ 2016年9月21日閲覧。 
  16. ^ 春山修司 (2015年11月24日). “「死ね」「うぜーよ!」新潟日報幹部が「壇宿六」の名で連発した暴言 地元弁護士批判してネットでバレて謝罪”. J-CASTニュース. http://dailynewsonline.jp/article/1037214/?page=all 2016年9月22日閲覧。 

外部リンク 編集