高崎競馬場

高崎競馬場(たかさきけいばじょう)とは、群馬県高崎市1924年(大正13年)から2004年(平成16年)まで開催されていた地方競馬競馬場である。

高崎競馬場
廃止直後の入場口
廃止直後の入場口
施設情報
所在地 群馬県高崎市
座標 北緯36度19分10.2秒
東経139度1分20.3秒
座標: 北緯36度19分10.2秒 東経139度1分20.3秒
開場 1924年大正13年)
閉場 2004年平成16年)12月31日
所有者 群馬県競馬組合
収容能力 9000人[1]
コース
周回 右回り
馬場 ダート
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バックストレッチ側より、かつてのメインスタンドを望む。ダートは整地されている。(2012年4月)

本項では地方競馬場外勝馬投票券発売所であるBAOO高崎(バオーたかさき)と、過去に運営されていた日本中央競馬会ウインズ高崎についても記述する。

目次

概要編集

1924年(大正13年)開設[1]、面積は約10ヘクタールあり、1948年(昭和23年)以前に民間が行っていた競馬場を、競馬法施行と同時期に公営競馬(地方競馬)として群馬県を中心として強制的に運営することになり、群馬県とその関係機関が相続にかかった地権者から購入しようとしたため、土地の所有権については現在も複雑な利権関係になっている[2]。開催廃止時には群馬県と高崎市が設置した一部事務組合である群馬県競馬組合が主催していた。

また厩舎などは競馬場に併設していたが、「足利競馬と連携を取る」という名目で当時の群馬県議会議員によって現在の伊勢崎市に造成された境町トレーニングセンターへ移動され、その後敷地内に場外売場の境町場外も設置された。

 
高崎競馬場付近の空中写真。左上に高崎駅が見える。1986年撮影。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

コースはダートのみで、1周1200メートルの右回りで直線走路は300メートル[1]D-Net加盟であった。

宇都宮競馬場、足利競馬場(2003年(平成15年)3月廃止)とともに「北関東Hot競馬」の名称で人馬の交流レースや北関東グレードの制定など、幅広い提携を行っていた。また個人協賛競走の先駆けとなる「企業・団体協賛競走」を実施。のちに個人も対象に加えた。個人の場合1万円、法人・団体が参加する場合3万円を支払い、それ相当の商品を優勝馬の関係者に贈呈することが条件だった。

近年の累積赤字経営が響き、売り上げ好転の見込みがないとして2004年(平成16年)限りでの廃止が表明された。これに対しライブドア堀江貴文前社長が2005年(平成17年)1月より競馬法が改正され、馬券発売などの民間委託が可能になることを受けて高崎競馬への参入を検討していたが、県との話し合いが付かず、2004年(平成16年)12月31日の開催を以て廃止されることになり、最終的に60数億円の負債を抱え競馬場の歴史に幕を下ろすことになる。

開催最終日には最後の競走に高崎大賞典を含めた12競走を実施する予定になっていた。しかし積雪の影響から第8競走終了後に高崎大賞典を含む残りの競走を中止することが決定。代替開催も行わないことから、この第8競走(勝ち馬:ファーストルーチェ、騎手:赤見千尋[3])が81年の歴史にピリオドを打つ競走となった。

廃止後はメインスタンドが場外馬券売場施設となったが、しばらくの間、他の施設もほとんど取り壊されず残存しており、かつての本馬場は一部が駐車場となり、馬場内の敷地は「高崎競馬場運動公園」として昼間開放され自由に出入りできる広場として活用されていた。

その後、群馬県が複合一体型コンベンション施設として整備を進めることとなり、2016年(平成28年)11月末までにスタンドや事務所棟が解体された(場外馬券売場施設「BAOO高崎」はそれに先立ち移設)。複合一体型コンベンション施設は、2017年(平成29年)度に工事着工、2019年(平成31年)度中の完成、2020年(平成32年)度施設オープンを目指している。

コース概要[1]編集

  • 右回り1周1200m、直線300m
  • 距離設定 800m、900m、1330m、1400m、1500m、1900m、2000m、2100m、2600m(いずれもフルゲート12頭)

BAOO高崎・ウインズ高崎編集

BAOO高崎
基本情報
所在地 群馬県高崎市岩押町12-16
開設日 2005年(平成17年)4月1日
施設設置者 群馬県(施設所有)
日本レーシングサービス(BAOO運営)
管理施行者 全国公営競馬主催者協議会加入施行者
発売窓口 自動発売機4・自動発払機5
払戻窓口 自動発払機5・有人払戻窓口2
発売単位 100円単位
開催日営業時間 9:30から開催終了まで
最寄駅 高崎駅
最寄IC 高崎IC藤岡IC
駐車場 2000台
外部リンク BAOO高崎
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ウインズ高崎
 
BAOO・ウインズ共同運営時の画像
基本情報
閉場日 2014年6月1日(最終発売日)
施設設置者 群馬県
管理施行者 日本中央競馬会
発売窓口 自動70窓・自動発払8窓
払戻窓口 自動4窓・受付2窓・自動発払8窓
発売単位 100円単位
外部リンク JRA・ウインズ高崎
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2005年(平成17年)3月までは群馬県競馬組合が地方競馬他場の場外発売を行っていたが、4月1日より株式会社日本レーシングサービスが業務を引き継ぎ、「BAOO高崎」と名称を変更して引き続き場外発売を実施している。これは2005年(平成17年)1月に改正された競馬法によって新たに可能となった民間委託による場外馬券発売施設の第1号である。

また日本中央競馬会 (JRA)も、2011年12月までは「高崎場外発売所」、2012年1月からは「ウインズ高崎」の名称で同一施設内において中央競馬の場外発売を行っていた。

2015年度より、高崎競馬場跡を利用した「群馬県コンベンション施設整備基本計画」が着工することに伴い、ウインズ高崎は2014年6月1日で営業を終了した[4]

なお、BAOO高崎はウインズ高崎の営業終了後も引き続き営業し[5]2016年3月30日には同じ敷地内に新しい施設を造成して移転している[6]

歴史編集

  • 1923年(大正12年):高崎競馬倶楽部設立[1]
  • 1924年(大正13年):開設、群馬県畜産連合会の主催で競馬開催が始まる[1]
  • 1943年(昭和18年):第二次世界大戦により競馬開催中止[1]
  • 1945年(昭和20年):群馬県馬匹組合連合会の主催で競馬開催が再開[1]
  • 1948年(昭和23年):前橋市伊勢崎市が主催者に加わり公営競馬を開催。
  • 1951年(昭和26年):太田市が主催者に加わり公営競馬を開催。
  • 1968年(昭和43年):前橋市、伊勢崎市、太田市が組合を脱退し、以降は群馬県高崎市が主催者として公営競馬を開催[1]
  • 1976年(昭和51年):境町トレーニングセンターが開設される[1]
  • 1985年(昭和60年):境町場外発売所設置[1]
  • 1993年(平成5年) :FNSの日の中の一企画として第1回平成GIダービーを開催。
  • 1995年(平成7年) :JRAGI競走の場外発売開始
  • 2004年(平成16年):12月31日の開催をもって廃止[1]
  • 2014年(平成26年):JRAWINS高崎の発売業務を6月1日に、払戻業務を7月31日をもって終了。
  • 2016年(平成28年):BAOO高崎が3月30日に敷地内移転。

発売する馬券の種類編集

高崎競馬場開催時

○…発売 ×…発売なし

単勝 複勝 枠番連複 枠番連単 馬番連複 馬番連単 ワイド 3連複 3連単
× × × ×
BAOO高崎

発売全賭式購入可能。

場外馬券売場編集

  • 境町場外発売所(当時の佐波郡境町。境町トレーニングセンター隣接。競馬開催終了と共に廃止)

おもな競走編集

  • 群馬記念(統一GIII、北関東G1)
  • 北関東菊花賞(北関東G1、北関東3冠の最終戦)
  • 高崎大賞典(北関東G1)
  • 開設記念(北関東G1)
  • 高崎皐月賞
  • 高崎記念
  • 高崎ダービー
  • 北関東クイーンカップ
  • 青峰賞
  • サラブレッドカップ
  • スプリンターズ賞
  • 新春杯
  • 東国賞
  • 高崎オークス

群馬県コンベンション施設整備基本計画[7]編集

この旧高崎競馬場の跡地利用については、群馬県の玄関ともいえる高崎駅東口から1㎞の至近距離にある10.8ヘクタールという大規模な空間を生かし、高崎市におけるコンベンションホールの需要調査や、他都道府県の同種のコンベンション施設についての現況調査を踏まえ、最も有効に機能させるための活用法を研究し続けてきた。

そこで取りまとめられたことが

  1. これからの50年の群馬県をはばたかせる都市装置としての施設
  2. 首都圏と北関東・甲信越をつなぐハブとなる大規模なコンベンション施設
  3. 高崎駅周辺の都市機能との連携
  4. 災害時の防災拠点としての機能

の4点が重視された。

基本的な施設戦略編集

  1. 多目的利用可能な展示施設(コンサートや展示即売会、スポーツなどに利用でき、音響などの配慮を施した多目的展示施設)
  2. 展示会に特化した付帯施設としての展示施設
  3. 大規模な国際会議などに対応した会議施設

設計・建設計画[8]編集

  • 2016年度後半~ 実施設計
  • 2017年度 着工予定
  • 2019年度中 完成予定
  • 2020年度中 オープン予定

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 「高崎競馬場」、『地方競馬の黄金時代』2009年6月、 14-19頁。
  2. ^ 当時の競馬場は、国土地理院ホームページ「地図・空中写真閲覧サービス」の空中写真USA-R1847-A-27で確認できる。地方競馬開始に当たって、3、4コーナーを拡張したようである。
  3. ^ 2004年12月31日 高崎8R
  4. ^ JRA公式サイト(2013年12月24日)
  5. ^ BAOO高崎公式サイト
  6. ^ 共同場外発売所『BAOO高崎』3/30(水)リニューアルオープン - KEIBA.GO.JP・2016年3月8日
  7. ^ 群馬県コンベンション施設整備基本計画(2014年1月12日閲覧)
  8. ^ スタンド解体。さよなら高崎競馬場(高崎新聞 2016年07月26日)

関連項目編集

外部リンク編集