高柳駅

千葉県柏市高柳にある東武鉄道の駅

高柳駅(たかやなぎえき)は、千葉県柏市高柳にある、東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)のである。駅番号TD 28

高柳駅
西口(2019年9月1日
たかやなぎ
Takayanagi
TD 27 逆井 (2.2 km)
(1.7 km) 六実 TD 29
地図
所在地 千葉県柏市高柳1489
北緯35度48分30.5秒 東経139度59分56.3秒 / 北緯35.808472度 東経139.998972度 / 35.808472; 139.998972座標: 北緯35度48分30.5秒 東経139度59分56.3秒 / 北緯35.808472度 東経139.998972度 / 35.808472; 139.998972
駅番号 TD28
所属事業者 東武鉄道
所属路線 野田線
(東武アーバンパークライン)
キロ程 50.2 km(大宮起点)
電報略号 タヤ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
14,647人/日
-2022年-
開業年月日 1923年大正12年)12月27日
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歴史 編集

2005年平成17年)3月27日までは東葛飾郡沼南町にあった為、旧沼南町では唯一の駅だった(隣の逆井駅は柏市、六実駅は松戸市)。旧沼南町域は他に北総鉄道北総線が新鎌ヶ谷 - 西白井間を通っているが、駅が存在しない。

六実 - 逆井の複線化工事に合わせて橋上駅舎化、2面4線化の工事を行った。

駅構造 編集

島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を備える。橋上駅舎は2018年10月28日に供用が開始された。島式ホームのうち上り線(柏方面)は同年3月1日から供用が開始され[4]、旧ホーム等の撤去、線路の移設を経て、橋上駅舎の供用開始と同時に下り線(船橋方面)も新ホームに移設された。駅舎は東西自由通路に接続しているが、これは駅の橋上化に先駆け、同年2月20日に供用が開始された[5]。自由通路の供用開始に伴い、船橋方にあった踏切は廃止された。2019年10月9日から東口側の新しい階段及びエスカレーターの供用を開始[6]し、同年11月17日に新しい島式ホーム1面2線の供用を開始した。

2018年2月28日以前は、現在の駅より60 m程柏寄りにあり、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅であった[7]。駅舎は船橋方面ホーム側にあり、柏方面ホームとは跨線橋で連絡していた。柏寄りは曲線(50 km/h制限)となっており、また船橋方面から柏方面に向かって若干下り勾配になっていた(勾配標はレベル表記)。朝と深夜の一部以外は列車交換が行われてきたが、警戒信号で進入しATSによる15 km/h制限があった。構内の勾配の関係か、船橋行は上り勾配で低速に落ち、柏方面行は下り勾配のため早いタイミングでかなり低速に落としていた。結果として他の駅で交換する時よりも低速で駅に進入していた。曲線上にホームがあったため、列車とホームの間に隙間が生じ、ホーム下には赤色LED灯(曲線部)と転落検知マットが設置されていた。[要出典]

野田線の柏駅 - 船橋駅間では当駅両側の逆井駅 - 六実駅間が単線となっていたが、2016年から複線化に着手し、2019年令和元年)11月17日に当駅と逆井駅間 (2.2 km) 、同年12月15日に当駅と六実駅間 (1.7 km) の複線化が完了した[8]。複線化と同時に橋上駅舎化するとともに、ホーム位置を船橋方に約60 m程移動したうえで、従来の相対式ホーム2面2線から島式ホーム2面4線に改良された[7]。2019年12月15日から、船橋方面は1番線、柏方面は4番線のみを暫定で使用した。2020年3月14日より、2、3番線ホームの使用が開始され、当駅で両方面とも急行列車と普通列車の緩急接続が基本的に行われるようになった。当駅は1番線と4番線が本線で、急行の待ち合わせる普通列車は2番線と3番線を使用する。

当駅の柏寄りに留置線が6本存在する[9]。これにより、早朝を中心に当駅始発船橋行の列車が設定されるようになった。しかし、列車の行先表示器には「高柳」の設定があるにもかかわらず船橋方面から留置線に進入する場合は南隣の六実駅から回送する形をとっているため、船橋方面からの当駅止まりの列車は設定されていなかったが、2020年3月14日のダイヤ改正において2、3番線ホームの使用が開始されたことに伴い当駅発着の列車が設定され、柏方面からの入庫列車も六実行きに代わり当駅発着となる。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先[10]
1・2   東武アーバンパークライン 下り 船橋方面
3・4 上り 方面

主本線・中線

上り本線(4番線)を除き、他の3線は上下線双方に出発可能な線路配置である。急行運転時間帯の待避列車は中線(2・3番線)に入る。

場内の電留線とは上下本線、中線の計4線すべてから入換可能である。

  • 主本線
    • 1番線 ー 下り本線
      • 上り方へも出発可能
      • 電留線へ入換可能
    • 4番線 ー 上り本線
      • 上り方のみ出発可能
      • 電留線へ入換可能
  • 中線
    • 2番線 ー 下り中線
      • 上下線双方に出発可能
      • 電留線へ入換可能
    • 3番線 ー 上り中線
      • 上下線双方に出発可能
      • 電留線へ入換可能


利用状況 編集

2022年度の1日平均乗降人員14,647人である[11]。急行停車駅としては、利用客数は少ないが、近年、駅周辺の開発により増加傾向である。

近年の1日乗降・乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[12]
年度 1日平均
乗降人員[13]
1日平均
乗車人員[14]
1995年(平成07年) 12,014 6,022
1996年(平成08年) 12,040 6,052
1997年(平成09年) 11,742 5,898
1998年(平成10年) 11,486 5,763
1999年(平成11年) 11,163 5,601
2000年(平成12年) 11,467 5,770
2001年(平成13年) 11,757 5,900
2002年(平成14年) 11,454 5,747
2003年(平成15年) 11,397 5,733
2004年(平成16年) 11,559 5,812
2005年(平成17年) 11,716 5,856
2006年(平成18年) 11,953 5,965
2007年(平成19年) 12,206 6,102
2008年(平成20年) 12,228 6,109
2009年(平成21年) 12,147 6,079
2010年(平成22年) 12,127 6,082
2011年(平成23年) 11,972 6,029
2012年(平成24年) 12,382 6,230
2013年(平成25年) 12,814 6,448
2014年(平成26年) 12,730 6,412
2015年(平成27年) 13,438 6,772
2016年(平成28年) 13,849 6,965
2017年(平成29年) 14,124 7,100
2018年(平成30年) 14,494 7,286
2019年(令和元年) 14,701 7,388
2020年(令和02年) 12,153
2021年(令和03年) 13,471
2022年(令和04年) 14,647

駅周辺 編集

柏市の南端部に位置し、松戸市および鎌ケ谷市との境界線に近く、両市の一部地域の最寄り駅でもある。

西口 編集

 
千葉県立松戸六実高等学校

東口 編集

 
千葉県立沼南高柳高等学校

駅東側には千葉県道8号船橋我孫子線千葉県道280号白井流山線が走り、海上自衛隊下総航空基地(飛行場)がある。

バス路線 編集

下総航空基地・白井市・鎌ケ谷市方面への路線バスと、柏市運営の乗合タクシーが駅東側のジョイフーズ高柳店前を発着する。また、松戸市方面への路線バスも駅西側を発着する。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
高柳駅 鎌ヶ谷線 下総航空基地・白井工業団地・白井保育園 白井駅 ちばレインボーバス
白井車庫
佐津間・新鎌ヶ谷駅 鎌ヶ谷市役所
佐津間・六実駅(入口)・クリーンセンター 五香駅 朝のみ
沼南コース 沼南の里・金山・沼南体育館・高柳駅 沼南庁舎バス乗継所 かしわコミュニティバス
南部老人福祉センター・沼南社会福祉センター・大津ヶ丘2・3丁目
高柳駅西口 鎌ヶ谷線 しいの木台 五香駅 ちばレインボーバス
  • かつては東武バスイーストの柏駅行も乗り入れていた。
  • 高柳駅西口乗り場は、橋上駅舎化に先駆け2015年より西側にロータリーが整備されたのに伴い、仮設停留所を経て、ロータリー側に移動した。駅の橋上化までは、西側に改札がなかったため、東西自由通路(かつては踏切)を通る必要があった。

隣の駅 編集

東武鉄道
  東武アーバンパークライン
急行
柏駅 (TD 24) - 高柳駅 (TD 28) - 新鎌ヶ谷駅 (TD 30)
普通
逆井駅 (TD 27) - 高柳駅 (TD 28) - 六実駅 (TD 29)

脚注 編集

  1. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1924年1月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ a b 東武鉄道 野田線”. 船橋市都市計画部都市計画課 交通政策室. 2011年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月10日閲覧。
  3. ^ 2020年3月 東武アーバンパークライン全線で急行列車の運転を開始! - 東武鉄道
  4. ^ 六実-逆井間複線化工事の進捗状況」(PDF)『東武鉄道における高架化工事他の現場 Vol.8』、東武鉄道、2018年2月、2023年7月23日閲覧 
  5. ^ 東武アーバンパークライン高柳駅、東西自由通路が開通!地域の皆でお祝いの開通式』(プレスリリース)柏市、2018年2月20日。 オリジナルの2021年2月4日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11633967/www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/020300/p045162.html 
  6. ^ 鉄道駅の整備について(高柳駅についてのお知らせ)』(プレスリリース)柏市、2019年10月16日http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/140700/p021767.html2019年12月22日閲覧 
  7. ^ a b 高柳駅整備の概要(現況と完成時の配置)” (PDF). 柏市. 2023年7月23日閲覧。
  8. ^ 東武野田線、全線急行化のための線路切り替え工事を公開。柏〜船橋で最大11分、大宮〜船橋で最大16分短縮へ 3月14日から運河駅〜船橋駅間で急行運行開始 - トラベル Watch
  9. ^ 「【特集】東武鉄道」『鉄道ピクトリアル』通巻第799号、2008年1月臨時増刊号、電気車研究会、巻末折込“東武鉄道線路配線略図” 
  10. ^ 高柳駅 構内マップ”. 東武鉄道. 2023年10月1日閲覧。
  11. ^ 駅情報(乗降人員) - 東武鉄道
  12. ^ 柏市統計書 - 柏市役所
  13. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  14. ^ 千葉県統計年鑑

関連項目 編集

外部リンク 編集