高橋昂也
高橋 昂也(たかはし こうや、1998年9月27日 - )は、広島東洋カープに所属する埼玉県久喜市出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。
広島東洋カープ #34 | |
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![]() 2017年6月10日 マツダスタジアムにて | |
基本情報 | |
国籍 |
![]() |
出身地 | 埼玉県久喜市 |
生年月日 | 1998年9月27日(21歳) |
身長 体重 |
181 cm 87 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2016年 ドラフト2位 |
初出場 | 2018年4月4日 |
年俸 | 800万円(2019年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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来歴編集
プロ入り前編集
小学校3年次より野球を始める[2]と、久喜市立栗橋東中学校時代に久喜シニアへ所属。中学3年時の春に、関東大会へ出場した[2]。
花咲徳栄高等学校への進学後は、1年秋からのベンチ入りを経て、2年時から2年連続で夏の全国高等学校野球選手権本大会に出場[2]。2年時の秋季埼玉県大会では3回戦で早大本庄高校打線から19奪三振、3年夏の選手権埼玉大会では決勝までの6試合で52奪三振を記録した[2]。さらに、3年夏の選手権本大会終了後には、第11回 BFA U-18アジア選手権大会の日本代表に選出。セミファイナルラウンド(スーパーラウンド)の対韓国代表戦に先発すると、8回途中まで9個の三振を奪う好投で、チームの決勝進出に貢献[3][4]。
高校日本代表でのチームメイトであった寺島成輝・藤平尚真と並んで、「高校ビッグ3」という評価を受けていた[5]ことを背景に、2016年のNPBドラフト会議で広島東洋カープから2巡目で指名[6]。契約金6,000万円、年俸600万円という条件で入団した。背番号は34で、自身と同姓の左投手・高橋樹也が1年早く広島へ入団していたことから、スコアボードや報道では「高橋昂」という表記が用いられている。
広島時代編集
2017年には、ウエスタン・リーグ公式戦7試合に登板。2勝0敗、防御率1.29という好成績を残した。一軍公式戦への登板機会はなかったが、二軍のリーグ優勝を経て臨んだ10月7日のファーム日本選手権には、同期で入団した高卒捕手・坂倉将吾とのバッテリーで先発。読売ジャイアンツ打線を相手に6回を2失点に抑えたことで、二軍チーム史上初の日本一達成へ貢献するとともに、優秀選手賞を受賞した。
2018年には、春季キャンプから一軍に帯同。チーム初の対外試合だった中日ドラゴンズとの練習試合(2月18日)に先発で好投する[7]と、オープン戦でも2試合の登板(通算8イニング)を無失点で凌いだ[8]。オープン戦の途中から調整を兼ねてウエスタン・リーグの公式戦に登板したが、開幕投手を任された3月17日の対中日戦(ナゴヤ球場)[9]から好投が相次いだため、後に開幕した一軍公式戦でも先発ローテーションに組み込まれた。4月4日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)で、先発投手として一軍公式戦にデビュー。以降は、二軍での調整をはさみながら、日曜日の試合を中心に一軍で先発を任された。6月28日の対巨人戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では、6回2失点7奪三振という好投で、一軍公式戦の初勝利をマーク。その一方で、7月12日に弘前市はるか夢球場で催されたフレッシュオールスターゲームでは、ウエスタン・リーグ選抜の一員として5回表の1イニングを三者凡退に抑えた[10]。結局、一軍への定着までには至らなかったものの、一軍公式戦では6試合に登板。左肘に違和感を覚えながら[11]も、1勝2敗、防御率9.43という成績を残した。
2019年には、左肘のコンディションが上向かないまま、春季キャンプを三軍で迎える。キャンプ期間中の2月15日に、左肘のトミー・ジョン手術(左肘関節内側側副靱帯再建術・尺骨神経剥離術)を受けた[12]。実戦へ復帰するまでに1年を要することが見込まれるため、手術後はリハビリに専念[11]。レギュラーシーズン終了後の10月中旬から、ブルペンでの投球練習を再開した[13]。
詳細情報編集
年度別投手成績編集
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2018 | 広島 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 110 | 21.0 | 30 | 5 | 16 | 0 | 0 | 17 | 0 | 0 | 23 | 22 | 9.43 | 2.19 |
通算:1年 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 110 | 21.0 | 30 | 5 | 16 | 0 | 0 | 17 | 0 | 0 | 23 | 22 | 9.43 | 2.19 |
- 2019年度シーズン終了時
年度別守備成績編集
年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2018 | 広島 | 6 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 6 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2019年度シーズン終了時
記録編集
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2018年4月4日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(明治神宮野球場)、4回を5失点で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、2回裏に廣岡大志から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2018年6月28日、対読売ジャイアンツ10回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、6回2失点7奪三振[14]
- 打撃記録
- 初安打:2018年6月28日、対読売ジャイアンツ10回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回裏に菅野智之から中前安打
背番号編集
- 34(2017年 - )
登場曲編集
- 「語るなら未来を…」欅坂46(2018年)
脚注編集
出典編集
- ^ “広島 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2019年2月4日閲覧。
- ^ a b c d “高橋昂也(花咲徳栄) - 高校野球”. 日刊スポーツ (2016年10月17日). 2016年10月27日閲覧。
- ^ “【侍U18】高橋昂也…8回途中9K!韓国撃破!決勝進出”. スポーツ報知 (2016年9月4日). 2016年10月27日閲覧。
- ^ “20160903G19.pdf (PDF)”. アジア野球連盟. 2016年10月27日閲覧。(英語)
- ^ “作新・今井は「BIG3よりいい」スカウト談話集 - 高校野球”. 日刊スポーツ (2016年8月13日). 2016年10月27日閲覧。
- ^ “広島東洋カープ | 2016年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD”. 日本野球機構. 2016年10月27日閲覧。
- ^ “広島“開幕投手”2年目左腕・高橋昂が3回無失点 「状態は上がっていく」”. FullCount. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “広島・高橋昂 4・4ヤクルト戦先発決定的 “新戦力”高卒2年目19歳”. スポーツニッポン. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “広島2年目左腕、高橋昂也がウエスタン・リーグ開幕戦好投”. HIROSPO. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “2018年7月12日(木) 弘前【フレッシュオールスターゲーム】ウエスタン・リーグvsイースタン・リーグ”. NPB日本野球機構. 2019年2月15日閲覧。
- ^ a b “広島高橋昂也が左肘手術、今季中の復帰は絶望的”. 日刊スポーツ. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “広島3年目の高橋昂也が左肘を手術”. スポーツニッポン. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “左肘手術の広島高橋昂也、完全復活へブルペン30球”. 日刊スポーツ. 2019年11月11日閲覧。
- ^ “広島 菅野撃ち6連勝で40勝 野間逆転V弾&19歳高橋昂プロ初勝利”. Sponichi Annex (2018年6月28日). 2018年6月28日閲覧。
関連項目編集
外部リンク編集
- 個人年度別成績 高橋昂也 - NPB.jp 日本野球機構