鬼宿の庭』(きしゅくのにわ)は、佐野未央子による日本漫画作品。

コーラス』(集英社)にて2008年10月号より不定期に連載されていたが、同誌休刊のため、連載が中断している。尚、同誌では同作者による「君のいない楽園」も連載されていた。単行本は2013年11月現在既刊3巻[1]

あらすじ 編集

絵師見習いの青年・可風は、倒れた百合を助けた礼として、草木百花を司る精霊・たまゆら姫の屋敷へ招かれる。

人の世の理(ことわり)を説く美しき姫に、可風は恋心を抱くが、姫は人に触れられると寿命が縮まってしまう運命だった。

登場人物 編集

たまゆら姫
水神の末娘。草木百花を司る精霊。屋敷は、二十八宿鬼宿日のみに人界に現れるため「鬼宿の庭」と呼ばれる。普段は省エネ型と称して手のひらサイズで過ごしている。可風が描いた絵を実体化できる。
深津 可風(ふかつ かふう)
絵師の修業をしている心優しき青年。体が弱い。たまゆら姫の美しき姿にも、彼女が放つ様々な言葉にも魅了される。姫の寿命を縮めないために触らないように努めるが、姫自身が触ることを構わないためもどかしさを感じる。
杉婆(すぎばあ)
たまゆら姫の側に仕える老婆。鬼宿日に可風を迎えに来る役目。

書誌情報 編集

出典 編集

  1. ^ a b 鬼宿の庭|佐野未央子|愛蔵版コミックス”. BOOKNAVI|集英社. 2013年11月15日閲覧。