魔神ぐり子
魔神 ぐり子(まがみ ぐりこ、8月30日[1] - )は、日本の漫画家・イラストレーター。宮崎県出身[2]、現在は神奈川県在住[4]。女性。血液型はA型[5]。代表作は『楽屋裏』シリーズ。線の細い少女漫画チックな絵柄を用いるが、作風はギャグ色が強く、エロネタや下ネタを組み込んだテンションの高さが特徴。作品によってはハートフルな作風も見られる。いわゆるエニックスお家騒動の移籍組である。
魔神 ぐり子 | |
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生誕 |
1977年8月30日(47歳)[1] 宮崎県[2] |
国籍 | 日本 |
職業 | 漫画家、イラストレーター |
活動期間 | 1995年[3] - |
ジャンル |
4コマ漫画 エッセイ漫画 |
代表作 | 『楽屋裏』 |
公式サイト | 魔神ぐり子の鳴かず飛ばず(ブログ) |
経歴・人物等
編集東京都に約2年住んだ後、帰郷。暫くは漫画活動を休業し、故郷の宮崎で父親と共に暮らしていた[2]が、利便性などの理由から神奈川県に移住し、愛猫と共に暮らしている[6]。
エニックス(現・スクウェア・エニックス)が開催していた漫画投稿コーナー・ドラゴンクエスト4コマクラブの出身で、4コマクラブへの投稿作品をまとめた『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編4コマクラブ傑作集』6巻(1993年発行)「モンスターの章」48pに、魔神具利娘名義で4コマ漫画が初めて掲載された[7]。会員番号は0293[7]。なお、同じ単行本の61pにおいても投稿作品が掲載されており、この時スライム賞を受賞している[7]。続いて『4コマクラブ傑作集』8巻(1994年発行)の「天空の章」において投稿作品が2作掲載され、この時にペンネームを現在の魔神 ぐり子に変更している[8]。その後、『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』11巻(1995年9月発行)においてデビュー[1]。
デビュー後は主に『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』の執筆に参加していたほか、エニックス刊行のゲーム4コマやアンソロジーコミック等にも参加していた。エニックス系刊行物での活動以外では、光文社刊行のゲームアンソロジーコミックのレーベル「4コマギャグバトル」にも執筆していた。
『月刊少年ガンガン』1998年4月号より1999年4月号まで、『わくわくマンガ家への道』を連載。当初はタイトル通り漫画家志望者へのレクチャー漫画であったが、徐々に作者と担当編集者・S村(のちにガンガン編集長となる下村裕一)との毒のある応酬がメインと化し、ついには同誌1999年4月号よりレクチャー部分を省いた完全なエッセイ漫画である『コインランドリー』にリニューアル、同年11月号まで連載された。同作は単行本化されなかったものの、エッセイ漫画家としての才能を認められ、移籍後の『コミックZERO-SUM』2006年2月号より、一迅社の編集者達とのやり取りや、魔神の日常生活を描いた『楽屋裏』の連載を開始する。エニックス時代は、『コインランドリー』の他にも『わくわくぷよぷよダンジョン』を『月刊Gファンタジー』にて1998年10月号より2001年8月号まで連載していたが、いわゆる「エニックスお家騒動」に伴う移籍により連載は中断、未完となっている。
作品は丸ペンを使用しており、カラーの時はGペンも使っている[1]。描線は細め。また、エニックス(現・スクウェア・エニックス)系書籍で繋がりのある浅野りん、幸宮チノに画材を貰ったことがある。また、東まゆみと親交がある。
2000年代中頃より自身の年齢をネタにすることがあるが、以前にも白井寛に「30過ぎの子持ちの女の声」と言われ、ショックを受けたことがある[9]。自画像は少女漫画風の絵が持ち味と言うこともあり、大きな瞳、カールのかかった縦ロールの髪、フリルのついたピンクの衣服と「姫」系に描かれているが、実際は「実物を見たら驚く」「普通の人みたい」とされている。『コインランドリー』や『コミックZERO-SUM』100号(2010年8月号)にて、体重が最高時で72kgあったと明かしていた。
作品リスト
編集連載作品
編集- わくわくマンガ家への道(『月刊少年ガンガン』1998年4月号 - 1999年4月号、未単行本化)
- コインランドリー(『月刊少年ガンガン』1999年4月号 - 11月号、未単行本化)
- わくわくぷよぷよダンジョン(『月刊Gファンタジー』1998年10月号 - 2001年8月号、全3巻)
- 未完だが、今後続きが描かれる予定は無い。[要出典]
- 楽屋裏(『コミックZERO-SUM 2006年2月号 - 2010年2月号、全3巻)
- カッパときのこ(『ゼロサムオリジナルアンソロジーシリーズArcana』、既刊1巻)
- ヘルパーライフ(『まんがくらぶ』(竹書房) 2008年2月号(読み切りゲスト)、2008年12月号 - 2009年2月号)
- 「作者の都合」により3ヶ月で終了、実質的な続編として下記の「まごころ。」が掲載される。[要出典]
- 漫画家デビューはしたけれど(『コミックZERO-SUM増刊WARD』No.18 - )
- 魔神の友人の漫画家・井上さんの日常生活を描いたエッセイ4コマ漫画。『楽屋裏-貧乏暇なし編-』の単行本に収録されている。
- まごころ。(『まんがくらぶ』(竹書房) 2009年3月号(読み切りゲスト)、2009年6月号 - 2010年9月号、全1巻)
- ひよりすと(『まんがタイムオリジナル』(芳文社) 2009年10月号 - 2011年12月号、既刊1巻)
- 2009年10月号から12月号までゲスト、2010年1月号より正式連載。
- 楽屋裏-貧乏暇なし編-(『コミックZERO-SUM』2010年3月号 - 2014年、全3巻)
- 『楽屋裏』は2010年2月号で一旦終了し、翌3月号より続編の形で『楽屋裏-貧乏暇なし編-』と改題、連載を再開した。
- 楽屋裏‐講談社地獄篇‐(『コミックDAYS』2018年11月23日 - 2019年6月7日、全1巻)
- 事故物件より愛をこめて(『主任がゆく!スペシャル』(ぶんか社) Vol.125 - Vol.127、Vol.130 - Vol.149、全1巻)
- 貧乏神ちゃんは愛されたい(『主任がゆく!スペシャル』Vol.167 - 、『本当にあった笑える話Pinky』2022年3月号 - 、全1巻)
読切作品
編集- ノンストップ!ミカ(『月刊少年ギャグ王』1996年6月号、読み切りゲスト)
- おそうじ天国(『まんがライフMOMO』(竹書房) 2007年11月号、2008年2月号、読み切りゲスト)
脚注
編集- ^ a b c d 魔神ぐり子「4コマ劇場楽屋裏」(エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 第11巻』エニックス、1995年 ISBN 4870258331 115頁)。
- ^ a b c 『楽屋裏』1巻
- ^ 『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』11巻にてデビューした時のもの。
- ^ 『楽屋裏』3巻に引っ越す際のエピソードが描かれている。
- ^ 『まんがくらぶ』2009年9月号企画ページ「血液型深イイ話」より。
- ^ 『楽屋裏』3巻
- ^ a b c エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編4コマクラブ傑作集』6巻、エニックス、1993年11月8日第1刷発行
- ^ エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編4コマクラブ傑作集』8巻、エニックス、1994年8月8日第1刷発行
- ^ 魔神ぐり子「4コマ劇場楽屋裏」(エニックス出版局編『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 第14巻』、エニックス、1997年 ISBN 4870259516 41頁)。
外部リンク
編集- 魔神ぐり子の鳴かず飛ばず - 本人ブログ
- 魔神ぐり子 (@magami_tobazu) - X(旧Twitter)
- 魔神ぐり子@腐垢 (@magami_nakazu) - X(旧Twitter)(使用停止)
- 魔神ぐり子 - pixiv
- 魔神ぐり子 (@magami830.bsky.social) - Bluesky