鳳月 杏(ほうづき あん、6月20日[1] - )は、宝塚歌劇団月組に所属する男役。次期月組トップスター[2][3]

千葉県船橋市[1][2]国府台女子学院中学部出身[1][4]。身長172cm[1][2]。血液型A型[5]。愛称は「ちなつ」、「てね」[1][4]

来歴 編集

2004年、宝塚音楽学校入学。

2006年、宝塚歌劇団に92期生として入団[6][2]。入団時の成績は26番[6]宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」で初舞台[6][2]。その後、月組に配属[6][7]

2013年の「ベルサイユのばら」で、アンドレ役を演じ新人公演初主演[8][9]。新人公演最終学年となる入団7年目のラストチャンスでの抜擢となった[7][10]

2014年12月28日付で花組へと組替え[11]

2015年の「スターダム」でバウホール公演初主演[12]

2019年4月29日付で、再び古巣の月組へと組替え[13][14]

2020年の「出島小宇宙戦争」(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL公演)で、月組3番手として東上公演初主演[15][16][17]

2021年、月城かなと海乃美月トップコンビお披露目となる「川霧の橋/Dream Chaser」(博多座公演)より、新生月組の2番手に昇格[18]

2022年の「ELPIDIO」(KAAT神奈川芸術劇場・ドラマシティ公演)で、2度目の東上公演主演[19][20]

2024年7月8日付で月組トップスターに就任することが発表された[2][3]。入団19年目でのトップ就任は、トップ制度固定後では最も遅咲きとなる[2][3]予定。相手役に天紫珠李を迎え、同年の全国ツアー公演「琥珀色の雨にぬれて/Grande TAKARAZUKA 110!」で、トップコンビお披露目を果たすことが発表された[2][3]

人物 編集

3歳からクラシックバレエを習い、小学生の頃は授業が終わるとバレエのレッスンへ通っていた[21]。自宅で宝塚の舞台映像を見ていたが、まさか自分が入るとは思っていなかった[21]

中学2年の時、身長が伸び始め、将来を考えた時に漠然と「宝塚」が脳裏に浮かぶ[21]。宝塚の公演を見てみようと思い立ち、チケットを買って1人で花組の東京公演を観劇[21]。初観劇だったが、なぜか初めて観た気がせず、そのまま音楽学校受験を決意した[21]

主な舞台 編集

初舞台 編集

月組時代 編集

花組時代 編集

月組時代 編集

出演イベント 編集

  • 2007年1月、『清く正しく美しく』
  • 2008年3月、『ME AND MY GIRL』前夜祭
  • 2012年4 - 5月、明日海りおディナーショー『Z-LIVE』
  • 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
  • 2016年4月、『ME AND MY GIRL』前夜祭
  • 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
  • 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
  • 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』
  • 2019年3月、仙名彩世ミュージック・サロン『Sen-se』[27]
  • 2019年5月、鳳月杏ディナーショー『NEXT ONE』 主演[28]
  • 2023年6月、鳳月杏ディナーショー『Gemini』 主演[29]

TV出演 編集

受賞歴 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 1/7〜13のみ。
  2. ^ a b 芹香斗亜と役替わり。
  3. ^ 水美舞斗と役替わり。
  4. ^ a b 柚香光と役替わり。
  5. ^ 明日海りおと役替わり。
  6. ^ 6/25のみ特別出演。

出典 編集

  1. ^ a b c d e 『宝塚おとめ 2023年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2023年、46頁。ISBN 978-4-86649-223-0
  2. ^ a b c d e f g h 宝塚歌劇月組次期トップコンビが“超遅咲き”鳳月杏&“元男役”天紫珠李に決定 スポーツ報知。
  3. ^ a b c d 【宝塚】月組次期トップに鳳月杏 近年“最遅咲き”19年目 相手娘役は天紫珠李 日刊スポーツ。
  4. ^ a b c d <華宝塚>シンプルな気持ちで 鳳月杏(ほうづき・あん)(月組) 東京新聞。
  5. ^ 『RISING STAR GUIDE 2013』 阪急コミュニケーションズ、2013年、38-39頁。ISBN 978-4-484-13507-6
  6. ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 118.
  7. ^ a b c d e 気持ちいいほどの悪役演じる“ワルの達人”/鳳月杏 日刊スポーツ。
  8. ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 320.
  9. ^ a b 宝塚友の会 会員様限定特別イベント 新人公演ステージトーク#97『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-「煌月爽矢・鳳月杏」 タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  10. ^ a b オスカル役の煌月「頭の中真っ白」 デイリースポーツ。
  11. ^ 『2014年 宝塚Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2015年、81頁。ISBN 978-4-908135-34-7
  12. ^ a b c d e f g h i スター・ロングインタビュー#71「鳳月杏」 タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  13. ^ a b 『2019年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2020年、89頁。ISBN 978-4-86649-126-4
  14. ^ a b 宝塚月組「ON THE TOWN」開幕 配役変更&役替わりで楽しみ倍増? デイリースポーツ。
  15. ^ a b c 鳳月杏の月組復帰後初主演作開幕「和物ということを忘れていただくぐらい、徹底的に」 スポーツ報知。
  16. ^ a b c d 月組・鳳月杏 チャレンジする姿が後輩に刺激 Sponichi Annex。
  17. ^ a b 月組・鳳月杏主演『出島小宇宙戦争』開幕、斬新なスタイルや懐の深さで魅了 デイリースポーツ。
  18. ^ a b 宝塚歌劇月組新トップコンビ・月城かなと&海乃美月が博多座で始動!鳳月杏は2番手の羽根 スポーツ報知。
  19. ^ a b 月組人気スター鳳月杏が多彩な顔「千秋楽まで完走できるようつとめて参ります」主演作3日開幕 日刊スポーツ。
  20. ^ a b 宝塚 月組・鳳月杏主演「ELPIDIO」大阪公演初日 千秋楽まで疾走誓う デイリースポーツ。
  21. ^ a b c d e 村上久美子 (2013年1月10日). “「ベルばら」アンドレに大躍進誓う/鳳月杏”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. 2013年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  22. ^ New Wave!-月-('14年月組・バウ・千秋楽) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  23. ^ 珠城りょうによる“Special LIVE”「Eternita」が2021年1月に、構成・演出は三木章雄 ステージナタリー。
  24. ^ 宝塚月組トップ珠城りょうのスペシャル・ライブ上演 日刊スポーツ。
  25. ^ 月組新トップコンビ・月城かなと&海乃美月の本拠地お披露目で宝塚歌劇108周年幕開け スポーツ報知。
  26. ^ 月城かなとのスペシャルコンサートが開幕「お客さまがいるだけでどれだけ心強いか」 7月7日に宝塚退団 スポニチAnnex。
  27. ^ 仙名彩世ミュージック・サロン「Sen-se」('19年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  28. ^ 鳳月杏ディナーショー「NEXT ONE」('19年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  29. ^ 鳳月杏ディナーショー「Gemini」('23年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  30. ^ 『2022年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2023年、75頁。ISBN 978-4-86649-224-7

参考文献 編集

  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0 

外部リンク 編集