長唄交響曲第3番鶴亀』(つるかめ)は、1934年山田耕筰によって作曲された、単一楽章の交響曲である。

概要 編集

山田耕筰は日本の作曲家の中で西洋のクラシック音楽を学んだ第1世代であり、日本で初めて交響曲オペラを作曲した人物である。山田は1921年に作曲した交響曲『明治頌歌』で西洋楽器と和楽器篳篥)を用い、クラシック音楽と邦楽の融合を目指した。『鶴亀』はその路線の集大成である。

長唄とは江戸時代歌舞伎の伴奏として発展した音楽で、長唄『鶴亀』は十代目杵屋六左衛門によって1851年に作曲され、内容はの皇帝の長寿を祝うものである。山田はこの『鶴亀』に対位法を用いてオーケストラによる伴奏を施した。演奏時間はおよそ17分。

楽器 編集

長唄、オーケストラ、三味線、囃子(能管篠笛)が用いられている。

録音 編集

ナクソス日本作曲家選輯』(2006年11月)