フェリシア高等学校

東京都町田市にある高等学校
鶴川高等学校から転送)

フェリシア高等学校(ふぇりしあこうとうがっこう : Felicia High School)は、東京都町田市三輪町にある私立高等学校。学校法人明泉学園が運営するキリスト教系の女子高校。2023年4月に鶴川高等学校から校名変更した。

フェリシア高等学校
地図北緯35度34分55.3秒 東経139度29分44.7秒 / 北緯35.582028度 東経139.495750度 / 35.582028; 139.495750座標: 北緯35度34分55.3秒 東経139度29分44.7秒 / 北緯35.582028度 東経139.495750度 / 35.582028; 139.495750
過去の名称 鶴川高等学校、明泉学園中学校・高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人明泉学園
校訓 信仰・希望・敬愛・忍耐
設立年月日 1961年4月1日
創立者 秋丸静一
百瀬泰男
共学・別学 男女別学(女子校)
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 3学期制
学校コード D113320900054 ウィキデータを編集
高校コード 13663J
所在地 195-0054
東京都町田市三輪町122
外部リンク フェリシア高等学校 
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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フェリシアこども短期大学の附属校である。通称は「鶴女」(旧名の「鶴川高等学校」+は校名に使われていないが、本学が女子校であることから広く呼ばれている。)

沿革 編集

 
旧校舎(2009年10月撮影、解体済)
  • 1926年4月 - 秋丸静一、荏原郡六郷村(現大田区)に東京敬愛女学校を開校[1]
  • 1944年 - 蒲田女子商業学校に改組[1]
  • 1947年 - 三鷹市に移転、学制改革で明泉学園中学校・高等学校となるが休校に
  • 1961年4月 - 町田市の現校地で鶴川高等学校を開校
  • 1968年4月 - 鶴川女子短期大学(現・フェリシアこども短期大学)が開校
  • 1971年4月 - 鶴川女子短期大学附属幼稚園(現・フェリシアこども短期大学附属 認定こども園フェリシア幼稚園)が開園[注釈 1]
  • 1990年 - 創立30周年記念式典
  • 2012年3月 - 創立50周年を記念し、鶴川高等学校改築校舎(新校舎)1期工事が竣工
  • 2014年3月 - 鶴川高等学校改築校舎(新校舎)2期工事が竣工
  • 2023年4月 - フェリシア高等学校へ校名変更。制服リニューアル[2]

学習指導 編集

鶴川高等学校時代より、徳育英語ITや総合的学習に力を入れている。また、英語検定漢字検定などの資格取得へのサポートも行われている。

そして、フェリシア高等学校に校名変更をしてから、ホームページ上の「教育方針」ページに「本校の7つの特長」として、以下の点を掲げて、よりフレキシブルに学べる内容となっており、学びやすさを重視し、積極的な学びを後押しする制度が出来ている[3][4][5]

  • 「0校時」(9:00~)は「学び直し」と「資格取得」の時間としている。「学び直し」は主に1・2年生を対象とする希望制としており、苦手意識を持つ生徒が多い「英語」と「数学」を中心にゆっくり楽しみながら学習するとしている。また、2・3年生は漢字検定・英語検定・パソコン検定の資格取得 を目指す講座を開講し、各検定は学校で受けられることを売りにして、「学校で学んで、学校で受験できる」としている[4]。また、「金融リテラシー」講座などを「0校時」に開設しており、今後の実社会で想定される金融トラブル回避などに対する知識を身に着けるとしている[5]
  • コースは「総合コース」「保育コース」の2コース制となっている。また、系列校のフェリシアこども短期大学への優先入学枠も存在する[3][6]
  • フェリシアこども短期大学との連携をさらに深めた「高大連携授業」も売りの1つとしている。フェリシアこども短期大学の授業を高校で受けることも出来、短大の単位修得条件を満たすと、短大進学後に高校時に受けた高大連携授業の単位が短大で認定される。さらに2023年からは、その授業の単位は高校の取得単位としても認められるようになり、積極的な学びを後押ししている[5][6]
  • 週3日の「6時間目」は「選択授業」としており、自分の学びたい授業を選択できるとしている[3][7]
  • その他、前述の「徳育」の他、「情報」「作法」「総合的な探求の時間」など独特なカリキュラム組まれており、学力だけではなく人間力を高める目的の授業も存在する。なお、ホームページで「徳育」は「人を愛する心、人から愛される心を持つことができる人を目指して学び、実践できるように取り組みます。」としており、「総合的な探求の時間」は「『生きる力』を育むために1学年で『国際理解』、2学年で『環境』、3学年で『健康・福祉』という3つの分野を学習します。」としている[7]

制服 編集

 2023年4月に校名変更に合わせて制服をリニューアルした。 なお、近年提唱されている多様性を尊重し、従来のリボン&スカートスタイルだけではなく、ネクタイ&パンツスタイルも選べるようになっており、組み合わせ自由を楽しめる制服になった。リボンやネクタイ、スカート(冬服)などは、校名の由来になったフェリシアの青(フェリシアブルー)を取り入れ、全体的にフェリシアの花をイメージした優しい印象のブレザースタイルとなった(冬服)。夏は従来のブラウスからポロシャツに変更となり、こちらもスカートとパンツスタイルを選択できる[2]

運営法人 編集

学校法人明泉学園

併設校 編集

  • フェリシアこども短期大学
  • 認定こども園フェリシア幼稚園(フェリシアこども短期大学付属)
  • フェリシアこども短期大学附属鶴川フェリシア保育園
  • フェリシアこども短期大学附属成瀬フェリシア保育園

かつて存在していた併設校 編集

  • 東京商工経済専門学校(1984~2010)

部活動 編集

運動系 編集

  • ダンス部
  • テニス部
  • バドミントン部
  • バレーボール部
  • バスケットボール部

文化系 編集

  • 聖書・読書部
  • 華道部
  • ESS部
  • 茶道部
  • 書道部
  • アフレコ同好会

技能系 編集

  • ITパソコン部
  • ホーム・メイキング部
  • アニメーシ


交通 編集

裁判(鶴川高校事件) 編集

明泉学園鶴川高等学校は同校教職員組合より雇い止めやパワハラで多数提訴され、労働委員会命令や裁判所の判決で不当労働行為が認められている。

2021年12月9日には、不当労働行為救済申立事件について、東京都労働委員会事務局より命令書が交付される。

常勤講師雇止め裁判について、学園は上告せず高裁勝利判決が2022年6月24日確定。

著名な出身者 編集

出典 編集

  1. ^ a b 『東京私立高等学校案内 昭和38年度』梧桐書院、1962年、223頁。 
  2. ^ a b ocsd.jp フェリシア高等学校
  3. ^ a b c 本校の7つの特長
  4. ^ a b 学校生活の1日
  5. ^ a b c 本校の新しい取り組み
  6. ^ a b 進路指導
  7. ^ a b 学校生活>カリキュラム

注釈 編集

  1. ^ 認定こども園 フェリシア幼稚園と鶴川フェリシア保育園はこのフェリシア高等学校の敷地内に存在する。

関連項目 編集

外部リンク 編集