鶴御崎
鶴御崎(つるみさき、つるみざき[1][2])は、大分県佐伯市の鶴見半島の先端部にある九州最東端の岬。大分県の東端に位置する[3]。日豊海岸国定公園の一部となっている。
概要
編集先端部は50mから200mの高さを持つ海食崖がみられる。海食崖上はミュージアムパーク鶴御崎として整備されており、世界のつばき園やパノラマ展望ブリッジ等が設けられている。高台にあるパノラマ展望ブリッジからは、鶴御埼灯台を眼下に見おろし、その先に広がる豊後水道を見渡す絶景を望むことができる。
豊後水道の入口に位置することから、1926年(大正15年)から豊予要塞の一部として一帯が要塞化され、現在でも砲台跡等の遺構が数多く残っている。
鶴御崎の北側には約600mの元の間海峡を挟んで大島が浮かんでいる。元の間海峡には、大潮の時には2mもの潮目(段差)が生じ、その様子は段々展望所から望むことができる。
さらに、豊後水道の沖合には水ノ子島灯台で有名な水ノ子島が浮かぶ。鶴御崎の近くにある水ノ子島灯台の吏員退息所は登録有形文化財に登録され、「豊後水道海事博物館」及び「渡り鳥館」となっている。
鶴御崎は、演歌歌手・鳥羽一郎の歌唱する『男の港』(1986年、作詞:穂積淳、結城忍、作曲:中村典正)の舞台としても知られている。この曲は、当時の鶴見町観光協会からの依頼で書かれたものである[4]。鳥羽の『男の港』の累計売上は70万枚を超える[4]。
鶴御崎灯台までの道路は陸上自衛隊の第4施設大隊により建設されており、灯台付近の開通記念碑に記されている。
「ミュージアムパーク鶴御崎・展望ブリッジ」が、平成4年度手づくり郷土賞(ふるさとの色と光)受賞。
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元の間海峡
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段々展望所
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『男の港』看板
鶴御埼灯台
編集海抜約200mの絶壁に立つ九州本土最東端の灯台。鶴見崎砲台跡地に建てられている。
脚注
編集- ^ 小項目事典,デジタル大辞泉,日本の地名がわかる事典,日本大百科全書(ニッポニカ),世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典. “鶴御崎(つるみざき)とは - コトバンク”. コトバンク. 2018年11月2日閲覧。
- ^ ツーリズムおおいた. “鶴御崎(つるみざき)自然公園 | 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト”. www.visit-oita.jp. 2018年11月2日閲覧。
- ^ 環境庁. “第3回自然環境保全基礎調査 植生調査報告書(大分県)”. 環境省自然環境局生物多様性センター. p. 5. 2024年9月2日閲覧。
- ^ a b 『朝日新聞』1989年11月18日付夕刊、10頁(西部)。
関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯32度55分59.3秒 東経132度05分07.4秒 / 北緯32.933139度 東経132.085389度