麻雀最強戦(マージャン・さいきょうせん)は、竹書房近代麻雀』誌主催による麻雀のタイトル戦。一発裏ドラなしの競技麻雀ルールではなく、巷で一般に普及している雀荘ルールでの最強雀士を決定しようという趣旨で1989年に始った[1][2]、プロ・アマ問わず、幅広い分野の麻雀愛好家が集うオープントーナメントである。

現在の形式編集

アマチュア予選大会[3]
  • 協賛店舗予選大会 各回につき4半荘とし、3回戦までが50分打ち切り、最終戦は50分+1局となる。3回戦終了時、1店舗の参加者が50人以上の場合は3回戦終了時のトップが地区最強位決定戦に出場し、トップ以外の上位者で最終戦を行う。共通として3回戦終了時にマイナス点であった選手はその場で敗退。残りの上位者で最終戦を行う。これら店舗予選大会の参加者から上位約1割が地方最強位決定戦に出場する。
  • 地区最強位決定戦・シニア最強位決定戦・最強戦リーグ 協賛店舗予選大会を勝ち上がったアマチュア選手が全国13ヶ所のブロックに分かれて地区代表をかけた大会を行い、この大会で優勝した各地区最強位13人とシニア最強位決定戦を制したシニア最強位、最強戦リーグを制した選手の計15人が全国アマチュア最強位決定戦の出場権を獲得する。
  • 全国アマチュア最強位決定戦 各地区最強位、シニア最強位、最強戦リーグ代表と前年の全国アマチュア最強位の計16人が麻雀最強戦ファイナルと同じトーナメント形式でアマチュアの最強位を掛けて戦い、この大会で優勝したアマチュア選手がその年の全国アマチュア最強位としてファイナルの出場権を獲得する。
各代表決定戦[4]
  • 12のカテゴリーでそれぞれ8名ずつが予選A・B卓に分かれて対局し、上位2名ずつが決勝に進出。決勝を制した者がファイナル進出となる。
全日本プロ選手権
  • 春から各代表決定戦に参加していないプロ雀士が予選を戦って上位8名が全日本プロ選手権に進出。本戦は各代表決定戦と同じ形式で行われる。
ザ・リベンジ
  • プロ限定戦の10のカテゴリーのうち、最もファイナル進出まで惜しかったプロ雀士8名で各代表決定戦と同じ形式で行われ、決勝を制した者がファイナル進出となる。
麻雀最強戦ファイナル[5]
  • 以上の各決定戦代表、全日本プロ選手権勝者、ザ・リベンジ勝者、全国アマチュア最強位、前年最強位の合計16人による2日間のトーナメントで、初日のファイナル1はA~D卓の各1回戦勝負で上位2名ずつがファイナル2に進出。翌日のファイナル2は準決勝がA・B卓の各1回戦勝負で上位2名ずつが決勝に進出。決勝も1回戦勝負を行ってトップがその年の最強位となる。ファイナルの組み合わせはザ・リベンジ終了直後の抽選会で決まる。

2019年以前の形式編集

放送対局以前編集

各予選突破やシードで選ばれた16名が4半荘を行い、ポイントの上位3名が決勝進出した。決勝では、前期最強位と決勝進出者3名が2半荘勝負を行い、最強位を決定していた。

放送対局以降編集

プロ・著名人代表決定戦
  • 大きく、男子プロ代表、女流プロ代表、全日本プロ代表、著名人代表があり、それぞれの代表決定戦勝者がファイナル出場権を得る。
プレミアトーナメント
  • 2016年からプレミアトーナメントが始まり、プレミアトーナメントは4つのカテゴリの勝者が4つ目のカテゴリ代表決定後に決勝を行い、その勝者がファイナル進出となる。
その他
麻雀最強戦ファイナル
  • 以上の各決定戦代表、主要タイトル保持者、前年最強位の合計16人によるトーナメントで、予選はA卓からD卓までの各1回戦勝負でそれぞれのトップが決勝進出。決勝も1回戦勝負を行ってトップがその年の最強雀士となる。

歴代最強位編集

2010年以前は、「第〇期最強戦」、「第〇期史上最強戦」と銘打ち、優勝者には第〇期最強位の称号が与えられていたが、2011年以降は、現在のように西暦年で表示されるようになった。

所属は当時のもの

  • 第1期(1989年度) 片山まさゆき(漫画家)
  • 第2期(1990年度) 小島武夫日本プロ麻雀連盟
  • 第3期(1991年度) 伊藤優孝(同)
  • 第4期(1992年度) 佐々木秀樹(雀鬼会)
  • 第5期(1993年度) 山田英樹(同)
  • 第6期(1994年度) 飯田譲治(著名人代表:映画監督)
  • 第7期(1995年度) 飯田正人最高位戦日本プロ麻雀協会
  • 第8期(1996年度) 長谷川和彦(著名人代表:映画監督)
  • 第9期(1997年度) (漫画家)藤谷コマキ(著名人)倉田てつを(読者)諸永隆平(プロ)土田浩翔(日本プロ麻雀連盟)
  • 第10期(1998年度) 荒正義(同)
  • 第11期(1999年度) 長村大(最高位戦日本プロ麻雀協会→日本プロ麻雀連盟)
  • 第12期(2000年度) 森山茂和(日本プロ麻雀連盟)
  • 第13期(2001年度) 河合正浩(読者代表)
  • 第14期(2002年度) 郷内武広(同)
  • 第15期(2003年度) 鈴木たろう日本プロ麻雀協会→最高位戦日本プロ麻雀協会)
  • 第16期(2004年度) 氏家義成(さん小倉店代表)
  • 第17期(2005年度[6]) 後藤正博(読者代表・現日本プロ麻雀連盟)プロ代表 二階堂瑠美 (日本プロ麻雀連盟)
  • 第18期(2007年度[7]) 小山理則(めろんの樹代表)
  • 第19期(2008年度) 張敏賢(最高位戦日本プロ麻雀協会)
  • 第20期(2009年度) 福田聡(日本プロ麻雀協会)
  • 第21期(2010年度) 板川和俊(日本プロ麻雀連盟)

歴代最強戦ガール編集

麻雀最強戦2013から毎年、日本プロ麻雀連盟所属の東西若手女流プロを対象にイメージガールとして創設。主に店舗予選の会場を東西に分かれて数か所の会場で打ち続けてそのトータル得点数を争う女流プロ東西旅打ちバトルを展開したり、大会のアシスタントや応援等を担当する。期限は就任した年以内となっている。

東日本 西日本
2013 松岡千晶 石田亜沙己
2014 菅原千瑛 大久保朋美
2015 山脇千文美 赤木由実
2016 優月みか 高橋侑希
2017 桜川姫子 土田小緒里
2018 大月れみ 音羽なお
2019 松田彩花 後藤咲
2020 咲良美緒 藤根梨沙
2021 杉浦まゆ 美里麻

大会のメディアでの配信編集

出典編集

  1. ^ 歴代最強位一覧
  2. ^ ポンとチーの優先順位はどうするべきか”. 近代麻雀黒木note (2022年5月29日). 2022年6月15日閲覧。
  3. ^ システム
  4. ^ 放送スケジュール(参考として)
  5. ^ 最強位とは
  6. ^ 第17期麻雀最強戦1
  7. ^ 第18期麻雀最強戦1
  8. ^ 「次は決勝卓で…」大舞台で見せた宮内こずえの恩返し 麻雀最強戦2021「ファイナル1st Stage」観戦記【A卓】”. キンマweb (2021年12月12日). 2022年6月11日閲覧。
  9. ^ 卓上に咲いた高貴の花! 一瀬由梨の一撃必殺・国士無双! 麻雀最強戦2021「ファイナル1st Stage」観戦記【B卓】”. キンマweb (2021年12月12日). 2022年6月11日閲覧。
  10. ^ 自在の押し引き! プロに負けない稽古量と麻雀愛をひっさげて来たアマチュア最強位・パタ☆ロッソ 麻雀最強戦2021「ファイナル1st」観戦記【C卓】”. キンマweb (2021年12月12日). 2022年6月11日閲覧。
  11. ^ 多井隆晴、最強位陥落 しかしあなたは、負けてなお強かった 麻雀最強戦2021「ファイナル1st Stage」観戦記【D卓】”. キンマweb (2021年12月12日). 2022年6月11日閲覧。
  12. ^ 各者の執念が激突したオーラス 醍醐大、乾坤一擲のフリテンリーチ 「麻雀最強戦2021ファイナル2nd Stage」観戦記【A卓】東川亮”. キンマweb (2021年12月12日). 2022年6月11日閲覧。
  13. ^ リーチを打ったが故にアガリを逃した瀬戸熊と、リーチをしないが故にアガリを逃した川原 勝負の女神が微笑むのはどちらか「麻雀最強戦2021 ファイナル2nd Stage」観戦記 【B卓】危険な鬼太郎”. キンマweb (2021年12月12日). 2022年6月11日閲覧。
  14. ^ ──セトが本気になったらこんなもんじゃない 盟友から引き継いだ魂のバトン 麻雀最強戦2021「ファイナル 2nd Stage」観戦記【決勝卓】ZERO”. キンマweb (2021年12月12日). 2022年6月11日閲覧。
  15. ^ 【 #麻雀最強戦2022 】放送スケジュール・対局メンバーまとめ【目指せ #最強位 】”. キンマweb (2022年6月10日). 2022年6月11日閲覧。

外部リンク編集