ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風

2002年に発売された日本のコンピュータゲーム
黄金の旋風から転送)
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ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』(ジョジョのきみょうなぼうけん おうごんのかぜ)は、2002年7月25日カプコンが発売した荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』Parte5『黄金の風』を題材にしたPlayStation 2用ソフト。ジャンルは黄金体験アドベンチャー。2007年9月20日にBest版が発売された。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風
ジャンル 黄金体験アドベンチャー、アクションゲーム
対応機種 PlayStation 2
開発元 カプコン
発売元 カプコン
人数 1人
メディア DVD-ROM
発売日 2002年7月25日
2007年9月20日(Best版)
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
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概要 編集

同社から発売されたPlayStation版『ジョジョの奇妙な冒険』の続編[1]。2D対戦型格闘ゲームだった前作とは異なり、本作は1人プレイ専用の3Dアクションアドベンチャーゲームとなっているが、基本的なシステムは継承されている。本作においても本体モードとスタンドモードを使い分けながら敵と戦うバトルシステムは健在であるほか、前作で好評を博した[1]「スーパーストーリーモード」がゲーム面、演出面ともに強化されて実装されている。

グラフィック面では、カプコン独自の技術「アーティストゥーン」(トゥーンレンダリングの一種)の採用により、『ジョジョ』のキャラクターを3DCGで忠実に立体化している。

ストーリーはジョルノ・ジョバァーナがギャング「パッショーネ」に入団し、そこで出会った仲間たちとともに次々と襲い来る敵のスタンド使いを自らのスタンドを駆使して撃退することで展開していく。

システム 編集

以下の説明におけるボタンは標準設定。

モード切り替え
L1ボタンで本体モード・スタンドモードを切り替える。本体モード時は特定の技を出すときのみスタンドが出現する。スタンドモード時は常にスタンドが現れ、自動的に敵本体の方を向く。
移動
左スティックまたは方向キーで歩く。本体モード時は、左スティックを深く倒すとダッシュする。
回避
○ボタンを押すと、前転などをして攻撃をかわす。本体モード時は左スティックを入れた方向に回避する。スタンドモード時は前後左右の4方向にしか回避できないが、回避中に□ボタンで回避攻撃を出せる。
ガード
スタンドモード時は、正面からの攻撃をスタンドが自動的にガードし、この際にスタンドゲージが減る。本体モードでは一切ガードできない。
スタンドゲージ
スタンドモード時はスタンドゲージが減り続け、本体モード時は時間と共に回復する。スタンドに攻撃がヒットすると、スタンドゲージは大幅に減る。攻撃を受けてスタンドゲージが空になるとスタンドクラッシュが起こり、大きくよろめいた上、一定時間スタンドによる技が使えなくなる。
スタンドシュート
R1ボタンで、スタンドを前方に打ち出す攻撃をする。タメで威力・性能が変化する。
通常攻撃
□ボタンで出す、連打の効く攻撃。
ダッシュ攻撃
本体モードでダッシュ中に□ボタンを押すと、走りながら攻撃する。
強押し攻撃
スタンドモード時にキャラクターの向きに対して前後左右いずれかに左スティックを入れながら□ボタンを強く押すと、通常攻撃と異なる技が出る。
必殺技
×ボタンでキャラクター・スタンド特有の攻撃をする。
特殊行動
△ボタンで出す、当て身技・移動技などの特別な技。
受け身
吹っ飛ばされた際、壁か地面にぶつかる瞬間にいずれかのボタンを押すと、スタンドを出してダウンを回避する。スタンドクラッシュ中は出来ない。
移動起きあがり
ダウンから起きあがるときに左スティックを入れると、その方向に転がりながら起きあがる。

モード 編集

スーパーストーリーモード
原作に沿った流れでバトルを展開する。原作の場面を自分のプレイで再現すると「シークレットファクター」が入手できる。最終的に入手したシークレットファクターと残り体力に応じて「ジョジョアビリティ」が蓄積される。
アナザーストーリーモード
原作の組み合わせとは異なるキャラクターで敵と戦う。シークレットファクターはないが、残り体力に応じたジョジョアビリティを入手できる。
ギャラリーモード
設定資料、ストーリードラマ、サウンドテストなど。ジョジョアビリティを貯めると新しいものが観られるようになる。
オプションモード
システムやコントローラの設定。

登場キャラクター 編集

詳細は黄金の風#登場人物を参照。

使用可能キャラクター 編集

ブチャラティチーム 編集

その他 編集

敵キャラクター 編集

パッショーネ 編集

暗殺チーム 編集
  • ホルマジオ(声:岸祐二)
  • イルーゾォ(声:根岸朗)
  • プロシュート(声:うすいたかやす)
  • ペッシ(声:西村朋紘
  • ギアッチョ(声:西村朋紘)

その他のキャラクター 編集

  • 涙目のルカ(声:西村朋紘[2]
  • ペリーコロ(声:伊藤健太郎)

ギャラリーモードに登場するキャラクター 編集

  • ズッケェロ(声:石野竜三)
  • サーレー(声:木内秀信
  • メローネ / ベイビィ・フェイス[3](声:木内秀信)
  • リゾット(声:根岸朗[4]
  • スクアーロ(声:木内秀信)
  • ティッツァーノ(声:石野竜三)
  • スコリッピ(声:木内秀信)

備考 編集

  • 先着購入者特典として「荒木飛呂彦描き下ろしプレミアムポスター」が付いてくる。
  • ゲームロムのジャケットには、主人公のジョルノ・ジョバァーナではなくブローノ・ブチャラティが描かれている。
  • タイトルの『黄金の旋風』は荒木飛呂彦の命名。
  • スーパーストーリーモードやストーリードラマのナレーションは置鮎龍太郎が担当している。
  • 当初は空条承太郎(声:稲田徹)および広瀬康一(声:夏樹リオ)も登場する予定でアフレコも行われたが、結局登場しないことになった。サウンドトラックにはその一部が収録されている。
  • 一部の音楽に前作BGMのアレンジバージョンが使用されている。

関連商品 編集

  • サウンドトラック - 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風 オリジナル・サウンドトラック』 2002年8月21日
  • 攻略本 - 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風のすべて』2002年8月30日 ISBN 978-4087791884

脚注 編集

  1. ^ a b 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風のすべて』集英社、2002年9月4日、274頁。ISBN 978-4087791884 
  2. ^ 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風のすべて』集英社、2002年9月4日、292頁。ISBN 978-4087791884 
  3. ^ 過去の作品”. 木内秀信の公式サイト. 2012年9月30日閲覧。
  4. ^ サウンドトラックのみ。

外部リンク 編集