齊藤裕太

日本の元プロボクサー

齊藤 裕太(さいとう ゆうた、1987年9月2日[2] - )は、日本の元プロボクサー神奈川県川崎市出身。第72代日本バンタム級王者。花形ボクシングジム所属。かつては北澤ジムに所属していた[3]

齊藤 裕太
基本情報
階級 バンタム級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1987-09-02) 1987年9月2日(37歳)
出身地 神奈川県川崎市[1]
プロボクシング戦績
総試合数 25
勝ち 12
KO勝ち 9
敗け 10
引き分け 3
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人物

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中学校まで野球をしていて、ボクシングを始めるきっかけは辰吉丈一郎の自伝を読んだことから[4]

日出高校卒業後、ボクシングジムに入門したものの、1年で辞めて22歳で新たなボクシングジムに入門[5]

来歴

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2010年10月2日に後楽園ホールで坂井優太とのフライ級4回戦を戦い、1回1分1秒KO勝ちを収めてデビュー戦を白星で飾ったが[6]、3か月後に行われた試合では0-2(38-38、38-39×2)の判定負けでプロ初黒星を喫した[7]

2012年東日本スーパーフライ級新人王として、西軍代表冨山智也を相手に5回TKO勝ちを収めて全日本新人王とMVPを獲得した[8]。この勝利でJBCの発表した最新ランキングで初めてスーパーフライ級日本ランク入りを果たす[9]

その後は引き分けを挟んで3連敗となったが2015年6月7日に茅ヶ崎市総合体育館で日本バンタム級7位の中野敬太とバンタム級8回戦を行い、2-1(77-76、78-75、76-77)で判定勝ちを収めて連敗をストップさせた[10][11]

2017年8月5日に後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」のメインイベントで日本バンタム級王者赤穂亮と日本バンタム級タイトルマッチを行い、5回に赤穂からダウンを奪うも、9回1分13秒TKO負けを喫して日本王座獲得に失敗した[12]

そして2018年6月22日に日本バンタム級2位の村中優と日本バンタム級王座決定戦を行う予定だったが、村中の減量失敗でタイトルマッチは中止となる[13]。同年9月1日に後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」のメインイベントで日本バンタム級3位の菊地栄太と日本バンタム級王座決定戦を行い、2回2分33秒TKO勝ちを収めて日本王座獲得に成功した[14][15]

同年12月20日に鈴木悠介と日本バンタム級タイトルマッチを行う予定だったが、斎藤の病気で中止となった[16]。翌2019年4月18日に行われた「DANGAN222」にて日本バンタム級暫定王者の木村隼人と日本バンタム級王座統一戦を行い、5回2分8秒TKO勝ちを収め日本王座初防衛に成功した[17]

2019年7月27日、後楽園ホールで日本バンタム級1位の鈴木悠介と対戦し、10回0-3(93-97×3)で判定負けを喫し、王座から陥落した。試合後、引退を表明した[18]

獲得タイトル

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戦績

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  • プロボクシング - 25戦12勝10敗3分(9KO)
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2010年10月2日 勝利 1R 1:01 KO 坂井優太(ファイティング原田)   日本 プロデビュー戦
2 2011年1月31日 敗北 4R 判定0-2 小籏智史(レパード玉熊)   日本
3 2011年4月26日 勝利 2R 2:31 TKO 平安名勝吉(厚木平野)   日本
4 2011年7月29日 敗北 4R 判定0-3 喜久里正平(帝拳   日本
5 2011年11月13日 敗北 4R 判定0-3 黒沢広人(KG大和   日本
6 2012年4月8日 勝利 3R 0:15 TKO 住友将吾(RK蒲田)   日本
7 2012年6月18日 勝利 1R 0:45 TKO 佐藤匡 (角海老宝石)   日本 2012年度東日本スーパーフライ級新人王予選
8 2012年8月7日 勝利 4R 判定3-0 小関準(伴流)   日本 2012年度東日本スーパーフライ級新人王予選
9 2012年9月27日 引分 4R 判定1-1 田之岡条(小熊)   日本 2012年度東日本スーパーフライ級新人王予選
10 2012年11月4日 勝利 1R 1:50 KO 山口祥之(RK蒲田)   日本 2012年度東日本スーパーフライ級新人王決勝戦
11 2012年12月16日 勝利 5R 2:32 TKO 冨山智也(蟹江)   日本 2012年度全日本スーパーフライ級新人王決勝戦
12 2013年4月16日 敗北 8R 判定0-2 濱田修士(小熊)   日本
13 2013年8月25日 引分 8R 判定0-1 古藤功徳(折尾)   日本
14 2014年11月28日 敗北 8R 判定0-3 中川勇太(角海老宝石)   日本
15 2015年4月5日 敗北 7R 負傷判定 奥本貴之グリーンツダ   日本
16 2015年6月7日 勝利 8R 判定2-1 中野敬太 (KG大和)   日本
17 2015年9月20日 敗北 8R 判定3-0 田中裕士(畑中)   日本
18 2015年12月27日 勝利 5R 2:48 KO 高林良幸(RK蒲田)   日本
19 2016年4月3日 勝利 6R 判定3-0 コラレス・カワシモ(レイスポーツ)   日本
20 2017年1月13日 引分 8R 判定0-1 高橋竜也(ヤマグチ土浦)   日本
21 2017年8月5日 敗北 9R 1:13 TKO 赤穂亮横浜光   日本 日本バンタム級タイトルマッチ
22 2018年2月26日 敗北 8R 判定0-2 岡本ナオヤ(東拳   日本
23 2018年9月1日 勝利 2R 2:33 TKO 菊地永太(真正   日本 日本バンタム級王座決定戦
24 2019年4月18日 勝利 5R 2:08 TKO 木村隼人ワタナベ   日本 日本バンタム級王座統一戦
日本王座防衛1
25 2019年7月27日 敗北 10R 判定0-3 鈴木悠介三迫   日本 日本王座陥落
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脚注

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  1. ^ 池辺町の花形ボクシングジム所属で日本バンタム級新チャンピオンの齊藤 裕太さん タウンニュース 2018年9月20日
  2. ^ 齊藤裕太さんのプロフィールページ Amebaプロフィール
  3. ^ 設立20周年&新人王MVPを祝う 北澤ジム・パーティー Boxing News(ボクシングニュース) 2013年3月23日
  4. ^ 齊藤裕太(ボクシング・スーパーフライ級全日本新人王)<前編>「天性のハードパンチャー」 スポーツコミュニケーションズ 2013年2月12日
  5. ^ 30歳齊藤、不退転の決意 9月バンタム級王座決定戦 カナロコ 2018年8月30日
  6. ^ 2010年10月試合結果 日本ボクシングコミッション
  7. ^ 2011年1月試合結果 日本ボクシングコミッション
  8. ^ 齊藤裕太(ボクシング・スーパーフライ級全日本新人王)<後編>「世界一強い父親を目指して」 スポーツコミュニケーションズ 2013年2月26日
  9. ^ 2012年12月度ランキング 日本ボクシングコミッション
  10. ^ 福本祥馬TKO勝ち、齊藤はランカー中野を下す Boxing News(ボクシングニュース) 2015年6月7日
  11. ^ 12年新人王MVPが復活! ボクシングモバイル 2015年6月7日
  12. ^ 赤穂亮が逆転の9回TKO勝ち、日本バンタム級V1 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月5日
  13. ^ 村中優また減量失敗 あすの日本バンタム級戦は中止 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月21日
  14. ^ 齊藤裕太が2回TKO勝ち 日本バンタム級新王者に Boxing News(ボクシングニュース) 2018年9月1日
  15. ^ 斉藤裕太、“呪われたバンタム”の新王者に…見せたかった天国の親戚が生きた証し… スポーツ報知 2018年9月1日
  16. ^ またも日本バンタム級王座に災難…暫定王座設置へ Boxing News(ボクシングニュース) 2018年10月11日
  17. ^ 齊藤裕太が5回TKO勝ち 日本バンタム級王座統一 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年4月18日
  18. ^ 鈴木悠介が激戦制す 日本バンタム級新王者 リング上から婚約者にプロポーズ Boxing News(ボクシングニュース)2019年7月27日

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
赤穂亮
第72代日本バンタム級王者

2018年9月1日 - 2019年7月27日

次王者
鈴木悠介