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#コンパス 【戦闘摂理解析システム】』(コンパス せんとうせつりかいせきシステム)は、NHN PlayArtドワンゴが共同開発したスマートフォン用ゲームアプリ。2016年12月17日サービス開始。基本プレイ無料(アイテム課金制)。

#コンパス
【戦闘摂理解析システム】
ジャンル リアルタイムストラテジー
対応機種 iOS
Android
Kindle Fire
開発元 ドワンゴ
発売元 NHN PlayArt
プロデューサー 林智之(NHN PlayArt)、大森健司(ドワンゴ)[1]
人数 1-6人
メディア ダウンロード
発売日 2016年12月17日
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目次

概要編集

アクションとストラテジーとカードゲームの要素を併せ持った対戦ゲーム[2]で、包括的なジャンルとしてはマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)に位置する。

ゲームタイトルの『#コンパス』は“COMbat Providence AnalysiS System(戦闘摂理解析システム)”の略であり、プレイヤーは架空SNSの世界を舞台に、他のプレイヤーと3人のチームを組み、3対3のチーム戦を行う[2]。3分間のバトルで、相手チームと、ステージ上に配置された拠点を奪い合う。また、ヒーローに対して使用できる4枚のカードを使用することで、多様な戦略を生み出すことができる。

SNSに近い機能を持っており、バトルだけでなく、攻略のための情報交換を行うことができる。

ヒーロー編集

アタッカー編集

名前 担当声優 テーマソング キャラクターデザイナー 備考
桜華忠臣 柿原徹也 『残響』(作曲:164) りゅうせー
双挽乃保 近藤玲奈 『キレキャリオン』(作曲:ポリスピカデリー H2O
マルコス'55 下野紘 『ハイスペックニート』(作曲:40mP たま
マリア=S=レオンブルク 嶋村侑 『KILLER B』(作曲:梅とら 秋赤音
アダム=ユーリエフ 松岡禎丞 『Let Me Take You』(作曲:banvox 狂zip
ヴィーナス ポロロッチョ 福山潤 『クレイジー・ビート』(作曲:さつき が てんこもり) R・A
ソル・バッドガイ 中田譲治 『Give me a break』 GUILTYGEAR Xrd -REVELATOR-』とのコラボレーション
カイ・キスク 草尾毅 『Magnolia Éclair』 GUILTY GEAR Xrd REV2』とのコラボレーション
リュウ 高橋広樹 『Theme of Ryu』 ストリートファイターV』とのコラボレーション[3]
レム 水瀬いのり 『STRAIGHT BET』 Re:ゼロから始める異世界生活』とのコラボレーション
リヴァイ 神谷浩史 『紅蓮の弓矢』(作曲:Revo 進撃の巨人とのコラボレーション
デビルミント鬼龍・デルミン デルミン(不明) 『惑星のダンスフロア』 サンリオ サンリオとのコラボレーション

ガンナー編集

名前 担当声優 テーマソング キャラクターデザイナー 備考
深川まとい 井上麻里奈 『アヤカシ』(作曲:buzzG 鈴ノ助
魔法少女リリカ 青木志貴 『アルカリレットウセイ』(作曲:かいりきベア) クロワ
ルチアーノ 小山力也 『ドクハク』(作曲:MARETU) 秋赤音
13†サーティーン† 小野大輔 『天使だと思っていたのに』(作曲:鬱P) 緋紅&開発チーム 「#コンパスヒーローデザインコンテスト」最優秀賞受賞作
メグメグ 佐倉綾音 『バイオレンストリガー』(作曲:八王子P ぽあろ
イスタカ 神奈延年 『キミノカゼニナル』(作曲:のぼる↑) クサノオ
ソーン=ユーリエフ 天﨑滉平 『やどりぎ』(作曲:Eve 狂zip
ディズィー 藤田佳寿恵 『One Dawn』 GUILTYGEAR Xrd -REVELATOR-』とのコラボレーション
エミリア&パック 高橋李依(エミリア)&内山夕実(パック) 『STYX HELIX』 Re:ゼロから始める異世界生活』とのコラボレーション
鏡音リン 下田麻美 『右肩の蝶 feat.鏡音リン』(作曲:のりP) KEI 同名のキャラクターとのコラボレーション

タンク編集

名前 担当声優 テーマソング キャラクターデザイナー 備考
ジャンヌダルク 雨宮天 『マチガイサガシ』(作曲:まふまふ こみね
ジャスティス・ハンコック 間宮康弘 『Call of Justice』(作曲:ダルビッシュP ひでかず
グスタフ・ハイドリヒ 山路和弘 『グラーヴェ』(作曲:niki) りゅうせー
ヴィオレッタ・ノワール 田中敦子 『カンタービレ×パッシオーネ』(作曲:OSTER project ODRI
鏡音レン 下田麻美 『右肩の蝶 feat.鏡音レン』(作曲:のりP) KEI 同名のキャラクターとコラボレーション
モノクマ TARAKO 『Danganronpa』(作曲:ダンガンロンパより) ダンガンロンパ1,2 Reload』とのコラボレーション
めぐみん 高橋李依 『TOMORROW』(作曲:Machiko) この素晴らしい世界に祝福を!』とのコラボレーション

スプリンター編集

名前 担当声優 テーマソング キャラクターデザイナー 備考
十文字アタリ 山谷祥生 『レトロマニア狂想曲』(作曲:PolyphonicBranch) ひでかず ゲーム開始時から使用できるキャラクター(初期キャラクター)。
Voidoll 丹下桜 『ダンスロボットダンス』(作曲:ナユタン星人 ちゃもーい
ニコラ・テスラ 村瀬歩 『テスラは夢の中』(作曲:TOKOTOKO) apapico
コクリコット・ブランシュ 天野心愛(コクリコット本人)&中尾隆聖(片思いの夢魔) 『撥条少女時計』(作詞:葉月ゆら、作曲:Drop) 一斗まる
かけだし勇者 不明(音声は逆再生) 『君はただ二回飛べばいい』(作曲:mothy 悪ノP ひでかず 元々はマッチングロード中に遊ぶことができたキャラクター。のちにログインボーナスとして配布[4]
輝龍院きらら 喜多村英梨 『だから言ったでしょ?』(作曲:EasyPop) apapico コンパスヒーロー兼バーチャルYouTuber
春麗 折笠富美子 『Theme of Chun-Li』 ストリートファイターV』とのコラボレーション[5]
初音ミク 藤田咲 Tell Your World』(作曲:kz (livetune) KEI 同名のキャラクターとコラボレーション[6]
ザック&レイチェル 岡本信彦(ザック)&千菅春香(レイチェル) 『Vital』(作曲:じん negiyan 殺戮の天使』とのコラボレーション
アクア 雨宮天 『fantastic dreamer』(作曲:Machiko) この素晴らしい世界に祝福を!』とのコラボレーション

コラボレーション編集

開発編集

企画編集

NHN PlayArtのStudio51で、エグゼクティブプロデューサーを務める林智之は、本作より前に、NHN PlayArtで初めてとなるスマートフォン向けゲームの開発に乗りだし、ユーザからの評価も得られたものの、売り上げが振るわずにサービス終了を迎えた[10]。 本作の開発スタッフはそのサービス終了したゲームのスタッフがほとんどであり、プロトタイプ開発から製品版までスムーズに進んだ[10]

本作の開発が始まったのはそのころからであり、最初から対戦を軸にしたゲームの開発を考えていた林は、一つの戦いに集中するためにはソリッドな世界観が重要であると考えた[10]。 チームで話し合ったところ、「仮想空間」や「SNS」がキーワードとしてあがり、プレイヤーがその空間に集まってゲームを楽しむスポーツのような世界観が作られた[10]。 開発から3~4か月後、面白いゲームができたという手ごたえを感じた林は、いかにして多くのプレイヤーを獲得するかということを考えた[10]。 当時のスマートフォン向けゲームでは有名なイラストレーターや声優を起用することが一般的だったが、本作の世界観を踏まえた林は、ニコニコ動画で活動しているボカロPやイラストレーターの起用を思いつき、ドワンゴに協力を依頼した。数か月後、ドワンゴは本作の開発に参加した[10]

林は「FPSで遊んでいた時、最初は銃器のバランスが悪かったのに、バランス調整でそれぞれの銃器の性能が横並びになった途端につまらなくなった」という過去の経験から、アップデート時はヒーローごとの長所を伸ばすという方針をとっている[11]

映像表現編集

林がゲーム会社に入社したころはPlayStation 2全盛期だったため3DCGを用いたゲームが流行しており、林自身もそれにならって同様のゲームを開発した経験があり、 本作の開発でも3DCGの導入を考えていた[10]。 林は「スマートフォンはポリゴンの表現を得意とする一方、リアルなテクスチャの表現は苦手である。もしPlayStation 4向けゲームのようなリアルな描写をスマートフォンで表示しようとすると、キャラクターと背景の区別がつかなくなる」ということに気づいた[10]。 林は、画面の情報量を減らすことを決め、多いポリゴン数で質感を省いたアニメ調の表現を導入した[10]

キャラクター設定編集

様々な世界観を混在させるというコンセプトは開発初期から考えられており、キャラクター性のバリエーションを持たせるため、双挽乃保、リリカ、ジャスティス、十文字アタリの4人がそれぞれのロール(属性)の基本形として作られた[12]。 また、楽曲やキャラクターデザインの制作を依頼する際は、見た目や設定についてはあえて3行の文しか用意せず、ヒーローの背景といった残りの部分は受注者の想像力に任せている[11]

初期に作られたキャラクターのうち、ガンナーの基本形として作られたリリカは「『魔法少女リリカ☆ルルカ』というアニメの主人公」であることと、「アニメの共演者であるルルカの方が人気がある」という初期設定のみが作られ、かいりきベアにリリカのテーマソングの制作を依頼したのは2016年の夏のことだった[12]。 依頼を受けたかいりきベアは「ルルカリリカルラ リラルララ」というフレーズを思いつき、「ルルカの方が人気がある」という点に着目して、「ゲームの中では明るく振舞うが、実際は劣等感を感じて自分を繕っている少女」という解釈の元、魔法少女を思わせる明るい雰囲気の曲と暗い歌詞を同時進行で作り上げ、最後にイントロを作った[12]。 かいりきベアに依頼を出した時点でのリリカは3頭身の子どもっぽいキャラクターとして描かれていたが、テーマソング『アルカリレットウセイ』のイメージに合わせ、最終的には5頭身のデザインに変更された[12]

ジャスティスはタンクの基本形として作られたキャラクターであり、自らがダメージを受けてでも拠点を守るという役割を設定に組み込み、「仲間が死なないように守りに徹する」というキャラクター像が作られた。同様の理由で巨大なハンマーが武器として選ばれた[13]。 日本のスマートフォン向けゲームにはあまり出てこないキャラクターデザインという方向性の元、海外のファーストパーソン・シューティングゲームやSFゲームを意識したデザインとなった[13]。 ジャスティスのテーマソング『Call of Justice』の作曲は、ギタリストとしても知られるダルビッシュPが担当した[13]。男声のVOCALOIDを使うということは最初から決まっていたため、ZOLA PROJECTのKYOをメインボーカルに据え、がくっぽいどをコーラスに据えた[13]。また、ジャスティスのキャラクター性を示すため、メタルサウンドと疾走感が取り入れられた[13]

乃保は「チェーンソーを持った女子高生」というコンセプトが先に作られ、連続攻撃を持つアタッカーの基本形として作られた[14]。 また、怖さとかわいさを併せ持つ二面性を持ったキャラクター像など付け加えられたほか、スキルカード「学園の王者 生徒会執行部」には彼女の通う学園が描かれた[14][11]

乃保のテーマソングの制作はポリスピカデリーが担当した[14]。ポリスピカデリーは発売予定の初音ミクV4Xを使うことを考えていたが、依頼を受けた時点ではまだ発売されていなかったため、先に伴奏だけを開発元に送ったうえで、初音ミクV4X発売後にボーカルを提出した[14]。ポリスピカデリーは今回で初めて初音ミクを使ったため、声の調整に苦労したと振り返っている[14]。 乃保の役に起用された近藤玲奈は、収録の際に渡されたイラストを見た際は学級委員長のような優等生という印象を抱いたが、セリフの台本を読んで驚いたと、ApplivGamesとのインタビューの中で振り返っている[14]。 また、近藤は「デレないヤンデレのキャラクター」であることと「早口で話す」という指示を受けていたため、怖い感じのキャラクターだと思って低めの声で演じたところ、怖すぎるからもう少しかわいい声で演技をしてほしいという指示を受け、怖さとかわいさの落としどころを探るように演技をした結果、現在の形になった[14]

短編アニメ編集

2018年8月より、「ORIGINAL 10」と呼ばれる初期に実装されたヒーロー10体(十文字アタリ、ジャスティス・ハンコック、リリカ、双挽乃保、桜華忠臣、ジャンヌ・ダルク、マルコス'55、ルチアーノ、Voidoll、深川まとい)をそれぞれ主役としたアニメーションを制作するというプロジェクトが、現在展開されている[15]

トラブル編集

2017年に開催されたヒーローデザインコンテストの最優秀作品に規約違反が発覚したため、該当作品の受賞を取り消し、他の作品が繰り上がりで受賞するという事態が発生した[16]

さらに、2017年12月22日にファミ通Appが発売した『#コンパス 戦闘摂理解析システム オフィシャルアートブック』の投稿イラストコーナーにて、米津玄師の作品『ピースサイン』と類似するイラストが見つかり、翌年2018年1月29日にファミ通Appが謝罪文を出した[17]

脚注編集

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  1. ^ CAST”. #コンパス 戦闘摂理解析システム. 2018年9月29日閲覧。
  2. ^ a b 3vs3のリアルタイム対戦が楽しめる「#コンパス~戦闘摂理解析システム~」が本日配信”. 4Gamer.net (2016年12月17日). 2018年3月3日閲覧。
  3. ^ 「#コンパス」×「ストV」コラボを本日開始。リュウ&春麗が登場”. 4Gamer.net (2017年7月27日). 2018年3月3日閲覧。
  4. ^ 「#コンパス」,オリジナルキャラクター「13」と「かけだし勇者」が登場 - 2018年4月15日閲覧
  5. ^ 「#コンパス」×「ストV」コラボを本日開始。リュウ&春麗が登場”. 4Gamer.net (2017年7月27日). 2018年3月3日閲覧。
  6. ^ 「#コンパス~戦闘摂理解析システム~」,初音ミクとのコラボ記念CMが公開”. 4Gamer.net (2017年4月28日). 2018年3月3日閲覧。
  7. ^ 「#コンパス」,対戦格闘ゲーム「ギルティギア」とのコラボレーションを1月下旬に実施”. 4Gamer.net (2017年1月16日). 2018年3月3日閲覧。
  8. ^ 「#コンパス」と「ハッカドール」がコラボ。1号・2号・3号がゲーム内に登場”. 4Gamer.net (2017年6月2日). 2018年3月3日閲覧。
  9. ^ 「#コンパス」,サンリオとの期間限定コラボカフェが東京と大阪で開催決定”. 4Gamer.net (2018年2月16日). 2018年3月3日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i 【インタビュー】「自分自身をさらけ出して挑戦できる」…『♯コンパス』開発経緯より探るNHN PlayArtの制作環境や求める人物像とは - 2018年4月12日閲覧
  11. ^ a b c 【中の人に聞く攻略法】第21回: #コンパス 戦闘摂理解析システム - 2018年4月15日閲覧
  12. ^ a b c d かいりきベア×林Pが教える『#コンパス 』リリカ誕生秘話” (2017年6月14日). 2018年4月15日閲覧。
  13. ^ a b c d e ダルビッシュP×林Pが教える『#コンパス 』ジャスティス誕生秘話” (2017年6月21日). 2018年4月15日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g ポリスピカデリー×近藤玲奈×林Pが教える『#コンパス 』双挽乃保誕生秘話” (2017年8月23日). 2018年4月15日閲覧。
  15. ^ #00 「いろいろな方の表現で『#コンパス』の世界をさらに広げていきたい」挑戦的な短篇連作企画のねらいとは - 2019年2月8日閲覧
  16. ^ @cps_niconico (2017年9月19日). "公式アカウントのツイート" (ツイート). Retrieved 2018年4月12日 – via Twitter.
  17. ^ 『#コンパス 戦闘摂理解析システム オフィシャルアートブック』に関するお詫び

外部リンク編集