007 ドクター・ノオ

イアン・フレミングの長編小説

007 ドクター・ノオ』(Dr. No)は、イアン・フレミング長編小説。「ジェームズ・ボンド」シリーズ第6作。1958年ジョナサン・ケープより出版された。日本では1959年早川書房から井上一夫訳によりハヤカワ・ポケット・ミステリで発売された。

あらすじ編集

スメルシュのローザ・クレッブに倒され、6か月の入院生活を経て復帰したイギリス秘密情報部員ジェームズ・ボンドは、消息を絶ったジャマイカの責任者ストレングウェイズの調査を命ぜられる。ジャマイカへ飛んだボンドは、ストレングウェイズが調べていたジュリアス・ノオ博士を探るうち、ノオがソビエト連邦に通じてアメリカの誘導ミサイル実験を妨害していることを知る。

彼は以前、中国の犯罪結社トングのメンバーだったが、彼が組織から大量のカネを盗んだ後、油断していた彼は獄中にいる首領の命令によって捕らえられた。トングの指導者たちは、他者への見せしめとしてノオの手を断ち切って、彼の心臓を撃った。ところが彼は心臓が右にある異常身体のおかげで生き残った。

回復後にトングの追求を逃れるため、彼は鉤状の義手をつけ、施術と剃毛により体形と顔の風貌と名前を変え、博士と称してジャマイカ沖の島を購入した。表向きはグアノ(鳥の糞による有機肥料)の出荷だったが、裏では精巧な地下施設を建設していた。そこで妨害電波を発射してミサイルの軌道を狂わせ誤落下させていた。

ボンドはノオにより施設の換気システムに構築された障害物コースを通る試練を与えられた。感電、火炎攻撃、大きな毒グモとの遭遇を経験した後、巨大なイカとの戦いで終わり脱出した。ボンドはカニに食べられるように地面に縛り付けられたハニー・ライダーに遭遇し、彼女を救出した。

ボンドは波止場でグアノ搭載機を操縦者から奪って、グアノの流れを迂回させ彼を生き埋めにし、ドクター・ノオを殺した。その後、ボンドとライダーは「ドラゴン」バギーのノーズ・コンプレックスから脱出し、ジャマイカに戻り、当局に任務遂行を報告した。

出版編集

  • Fleming, Ian (2009-10-1) (英語). Dr. No. Penguin. ISBN 9780141045016 
出版年 タイトル 出版社 文庫名等 訳者 巻末 ページ数 備考
1959年9月30日 <007号シリーズ>
ドクター・ノオ
早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ511 井上一夫 解説 都筑道夫 246
1978年3月15日 007 ドクター・ノオ 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫HM 11-5 井上一夫 井上一夫 294
1998年10月31日 007 ドクター・ノオ〔改訳版〕 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫HM 224-5 井上一夫 みのもんた「男の理想像」、
フレミング著作リスト
344 ISBN 978-4151713552
カバーデザイン:スタジオ・ギヴ、写真:小林廉宜

児童書編集

出版年 タイトル 出版社 文庫名等 訳者 巻末 ページ数 ISBNコード カバーデザイン
1972年 007は殺しの番号 集英社 ジュニア版・世界の推理 5 中尾明 211 絵:山野辺進

脚注編集

関連項目編集