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1ポンドの福音』(いちポンドのふくいん)は、高橋留美子による日本漫画作品。青年週刊漫画雑誌週刊ヤングサンデー』(小学館1987年9号から2007年3/4合併号にかけて不定期連載されていた。単行本は小学館:ヤングサンデーコミックスより全4巻。

1ポンドの福音
ジャンル ラブコメスポ根
漫画
作者 高橋留美子
出版社 小学館
掲載誌 週刊ヤングサンデー
発表期間 1987年9号 - 2007年3/4合併号
(不定期連載)
巻数 4巻(単行本)
テレビドラマ:1ポンドの福音
監督 佐藤東弥田中峰弥
制作 河野英裕
放送局 日本テレビ
放送期間 2008年1月12日 - 2008年3月8日
話数 全9話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

概要編集

『週刊ヤングサンデー』での初出は1987年9号。初回は前後編の読みきり作品だったが、その後も1話ずつ不定期に集中連載され、約20年後の2007年3/4合併号にて完結。単行本も2007年3月に最終巻である4巻が刊行され、完結した。

1988年にはOVA化され、また2008年1月期にはKAT-TUN亀梨和也主演により日本テレビ系列でもテレビドラマ化された。

減量中なのに食欲に負ける駆け出しボクサーの青年と若い修道女を中心にした人間模様を描いた作品。ストーリーは試合ごとに区切られ、耕作が対戦相手やその周辺の人物と触れ合ったり自分と戦ったりしながら、試合が終わるまでを1ストーリーとしてそのストーリーが何度か続いていく形式である。1ストーリー毎にテーマが決まっている。

内容はラブコメディーともボクシングものとも取れる作品になっている。

登場人物編集

※声の記述はOVA版、演の記述はドラマ版で表記。

主要人物編集

畑中 耕作(はたなか こうさく)
声 - 古谷徹 / 演 - 亀梨和也
主人公。19歳。プロボクサーながら食欲が旺盛で、いつも減量に失敗しては試合に負けてきた根性無し[1]。しかし負けん気とシスターアンジェラへの愛で勝ち続ける青年ボクサー。楽天的かつ常に前向き思考な性格。シスターアンジェラに会いたいがために、懺悔の名目で教会へ通っている。OVAでは、後輩の岩田にお金をせびって買い食いし、ファイトマネーによって出世払いで返すとカツアゲまがいのことまでやっていた。
プロテストを受けた時はフライ級であったが、体重が徐々に増え、現在の階級はフェザー級[2]。本来はジュニアフェザーにまで絞り込めるらしいが、減量が嫌で階級を上げた様子。鬼丸戦では4階級重いウェルター級、松阪戦では1階級軽いジュニアフェザー級で戦っている。
17歳の時に、難関のB級プロ試験に一発合格したハードパンチャー[3]。「かませ犬」として試合を組まれることも多いが、試合後に対戦相手から認められるほどの実力者。戦績は17戦11勝(11KO)6敗。判定負けはなく、勝ちも負けもKO。最終話に東洋太平洋チャンピオンになる。
シスターアンジェラ / 麻利絵(まりえ)
声 - 鶴ひろみ / 演 - 黒木メイサ
ヒロイン。食欲に負けた耕作がいつも懺悔を聞いてもらいに行っていた修道院の見習いシスター。真面目な性格で、だらしない耕作をいつも叱っているが、彼の好意にはまんざらでもない様子で、嫉妬深い面も見せる。普段は温厚だが、酒癖が結構悪く、アルコールが回ると気性が荒くなる。実家は敬虔なクリスチャン
神に仕える修道女ゆえ、耕作と恋愛することは禁じていたが、最終話ではシスターをやめて耕作と交際を始めたような描写がある。
OVA版では耕作より2歳年上。また、赤いスクーターを愛用している。
テレビドラマ版では物心つく前から協会に育てられたらしい[4]

向田ボクシングジム編集

向田(むこうだ)
声 - 永井一郎 / 演 - 小林聡美
耕作の所属する向田ボクシングジムの会長で、常に耕作の食欲の心配をしている。
原作では初老の男性だが、テレビドラマ版では諸事情により女性が演じている。
俊平(しゅんぺい)
耕作の後輩。減量中に耕作の食事によく付き合わされる。
石田(いしだ)
向田ジムのコーチ。

聖マリア幼稚園編集

テレビドラマでは、「聖エリシオ修道院」。

修院長
演 - もたいまさこ
シスターアンジェラがいる修道院の院長。耕作に「ばあや」と呼ばれ、そのたびに水をかける。

ボクシングの関係者編集

赤城 圭二(あかぎ けいじ)
耕作が最初に対戦するボクサー。大学チャンピオンの実績を引っさげてプロの世界に入ってきたが…
天草 二郎(あまくさ じろう)
声 - 塩沢兼人
蟹谷ジム所属のフェザー級ボクサーで、同ジムでは期待の星。トレーニング中に耕作のパンチを食らい、復讐するために耕作と対戦する。
鬼丸 勝兵(おにまる かっぺい)
演 - 田中要次
佃ジム所属のウェルター級ボクサー。プロになってから一度も勝利したことがないため4回戦の試合にしか出られないC級ライセンスに留まっているが、対戦相手全員が出世したジンクスがある。身重の妻もち。普段は鬼丸工務店を経営している。才能がありながら自堕落な理由で試合に最善を尽くさない耕作に苛立ちを覚えている。
松阪 太郎(まつさか たろう)
耕作のB級プロ試験のスパーリングの相手だったフライ級のプロボクサー。試合前に見下した発言をして、ヘッドギアをつけないでテスト相手になるなど、耕作を舐めてかかったがパンチ一発で、ダウンしてしまい、しまいにはその拍子でロープに口を突っ込んでしまった事故で歯を全て失う。その後は1年ほど荒れた生活を過ごしていたが、全く腹の虫がおさまらないことから、耕作に復讐を果たすため、大食してわざと太って強引にジュニアフェザーまでウエイトを上げた。実力は高く、本来はとうの昔に10回戦の試合に上がっていてもおかしくないレベルの実力者。耕作を倒すために敢えてライセンスをA級に切り替えずにいた。元々太りにくい体質な上、耕作に負けて総入れ歯となっているため、減量を苦としていない。無理にウエイトを上げたため、腹だけが出るなどボクサーらしくない体型になり、防御力が全くないが、パンチ力は健在で最終的に負けたとはいえ、幾度も耕作をラッシュで出し抜いた(ただし、肘打ちでパンチを払いのける反則技をしていた)。普段は父親の経営する「ファミリーレストランマツザカ」の店長を務める。仕事中では紳士的な態度で、プライベートでは素の乱暴な口調。戦績は17戦16勝1敗14KO(畑中耕作戦終了時)。
来栖 正良(くるす まさよし)
高校時代にインターハイを準優勝し、難関のB級プロ試験に合格した新人ボクサー。ヤクザの如き強面の顔とは裏腹に相当な小心者。鉄壁の防御と剃刀のような切れ味鋭いパンチで耕作に勝利する。教会のシスターに顔を覚えられているほど教会にお祈りに来ているクリスチャン。普段は幼馴染の女性の実家の電気屋に勤めており、ボクシングを始めたのも幼馴染から薦められたから。
タコス八郎(タコスはちろう)/ ハビエル・フェルナンデス
メキシコからやってきたボクサー。後者は本名。世話人の壺井ジムの会長の援助で副業としてタコス屋をしているが、料理の腕は壊滅的に下手。信仰に篤く、腹に聖母マリア刺青をしている。プロボクサーとしての経験は非常に少ないものの、実力はある方。手首の捻りを生かしたパンチが必殺技。耕作による愛称は八ちゃん
夜叉丸 ヒロシ(やしゃまる ヒロシ)
激情的な性格のボクサー。神経性胃炎を患っている。やや柄が悪い。恋人(可菜)を愛し、仕事で使っているトラックには「可菜命」と塗装されている。
桜 学(さくら まなぶ)
普段は塾講師をしているボクサー。クリンチを多用して打ち合いを避けながらポイントを稼いで判定勝ちに持ち込む戦法を得意とし、その戦法のおかげで12戦8勝の戦績を持つ。向田会長も認める技巧派。反面、KO勝ちが無く、華が無いと陰口を叩かれている(本人もそれを気にしている)。
紅 流星(くれない りゅうせい)
演 - 桐谷健太
ホストとの2足の草鞋を履いているボクサー。フェザー級東洋太平洋チャンピオン。親に借金のカタとしてホストクラブに売り飛ばされた。人には冗談めかして「ウソだよ」と付け加える。実は、借金の額は億単位。

その他編集

電気屋の娘
本名不明。来栖の幼馴染で、気が弱い来栖に箔がつくと考えボクシングを薦めた。男勝りな性格。試合から逃げ出す来栖の世話を焼いている。来栖はリングに上がる時が一番カッコいいと思っている。
善彦(よしひこ)
プロボクサーになるため地方から上京してきた、中学3年生の少年。広島弁らしき方言を操る。両親にボクサーを殴れたらボクサーになることを約束させたため、耕作を殴ろうと付け狙う。
可菜(かな)
夜叉丸ヒロシの彼女。夜叉丸ヒロシに殴られたのがきっかけで、ダイエット中に知り合った耕作に乗り換えようとし、結果、耕作やシスターアンジェラ、夜叉丸ヒロシを引っ掻き回すことに。最近体重が増えたため、ダイエットに励んでいた。
水絵(みずえ)
シスターアンジェラの叔母。浪費家の遊び人で、借金をしてまで美食、旅行、ホストクラブ通いと遊び歩いている。その割には他人には厳しく、シスターアンジェラに思いを寄せる耕作に対し、「あんた生活力無いでしょ」と切り捨てた。
若王子(わかおうじ)
演 - 黄川田将也
レストランを営む若きシェフ。店は繁盛しているのに、料理の腕は下手。修行に行ったはずのヨーロッパでは、結局観光に没頭した。
守下(もりした)
演 - 中丸新将
若王子シェフの部下。主人(若王子)の付き添いでヨーロッパへの修行についていき、シェフとしての修行をした。若王子とシスターアンジェラが結ばれることを望んでいる。

単行本と連載編集

第1巻
1989年8月5日刊行 ISBN 4-09-151101-5[5]
  • 秤の上の迷える小羊:1987年9号、10号
  • まな板の上の小羊:1988年1号 - 3号
  • 小羊どもの夢のあと:1988年16号 - 19号
第2巻
1990年8月5日刊行 ISBN 4-09-151102-3
  • 小羊の復活:1989年15号 - 19号
  • 十字をきった小羊:1990年8号 - 12号
第3巻
1996年8月5日刊行 ISBN 4-09-151103-1
  • 狙われた小羊:1991年10号、11号
  • 聖夜に泣く小羊:1992年23号、24号
  • よろめく小羊:1996年17号 - 21/22合併号
第4巻
2007年3月10日刊行 ISBN 978-4-09-151170-6
  • 小羊のレストラン:1998年51号、52号
  • 小羊の未来図:2001年25号、26号
  • 小羊の約束:2006年52号 - 2007年3/4合併号

OVA編集

キャスト(OVA)編集

主要人物は#登場人物を参照。

向田ボクシングジム
聖マリア幼稚園
ボクシングの関係者

スタッフ(OVA)編集

テレビドラマ編集

1ポンドの福音
ジャンル テレビドラマ
原作 高橋留美子
脚本 福田雄一
根本ノンジ
演出 佐藤東弥
田中峰弥
佐久間紀佳
狩山俊輔
出演者 亀梨和也
黒木メイサ
岡田義徳
山田涼介
高橋一生
石黒英雄
波岡一喜
光石研
南沢奈央
中村果生莉
江口のりこ
もたいまさこ
小林聡美
エンディング KAT-TUNLIPS
プロデューサー 河野英裕(日テレ)
制作 日本テレビ
放送
放送国・地域   日本
放送期間 2008年1月12日 - 3月8日
放送時間 土曜21:00 - 21:54
放送枠 土曜ドラマ (日本テレビ)
放送分 54分
回数 9
公式サイト

特記事項:
初回のみ15分拡大。
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2008年1月12日から3月8日まで毎週土曜日21:00 - 21:54[6]に、日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠で放送された。主演は亀梨和也

2008年9月3日にDVD-BOXが発売されている[7]。特典映像は「1ポンドの福イン」×メイキングムービー&「1ポンドの福イン!!サタデー」完全版が収録されている。

キャスト(テレビドラマ)編集

主要人物は#登場人物を参照。

レギュラー編集

向田ボクシングジム
聖エリシオ修道院
その他

ゲスト編集

第1話
  • 高山会長 - ベンガル
  • ドラゴン神崎(プロボクサー) - 大久保貴光
  • 大城 電二郎(プロボクサー) - 蓮ハルク
  • 向田 聖子(幼少期) - 福原遥
第2話
第3話
第6話
  • タイガーパンヤーク(タイ人ボクサー) - アベディーン
  • 上田 和幸(上田の父) - 不破万作(第7話にも出演)

スタッフ(テレビドラマ)編集

放送日程編集

各話 放送日 サブタイトル 原作 演出 視聴率
第1話 2008年1月12日 好きだ!シスター! 子羊どもの夢のあと(第1巻) 佐藤東弥 13.0%
第2話 2008年1月19日 VS弱虫男!勝ってデートだ大食いだ! 十字をきった子羊(第2巻) 11.4%
第3話 2008年1月26日 母の仕事って?ウルトラマンになる方法 狙われた子羊(第3巻) 田中峰弥 11.1%
第4話 2008年2月02日 恋敵は天才シェフ!世界一のラブレター 子羊のレストラン(第4巻) 佐久間紀佳 09.0%
第5話 2008年2月09日 苦しいときは、過去ではなく未来を思え ドラマオリジナルストーリー 佐藤東弥 09.6%
第6話 2008年2月16日 強くなれ!イジメられっこと女ボクサー ドラマオリジナルストーリー 狩山俊輔 10.5%
第7話 2008年2月23日 悪徳ホストに大借金愛と金をかけた戦い 子羊の約束(第4巻) 田中峰弥 10.7%
第8話 2008年3月01日 さよならシスター!! 根性ナシ涙のパンチ 子羊の約束(第4巻) 狩山俊輔 08.8%
最終話 2008年3月08日 結婚!? への道大作戦愛と焼き芋で旅立ち ドラマオリジナルストーリー 佐藤東弥 11.3%
平均視聴率 10.7%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

備考編集

  • 同じクールの日本テレビのドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』にて、ユースケ・サンタマリア演じるオムオムが、このドラマの原作コミックを読んでいるシーンがあった。同じく『貧乏男子 ボンビーメン』にて小栗旬演じる一美の夢の場面で、このドラマで使用しているジムが登場した。
  • 第1話で鬼丸勝兵(田中要次)が息子とお風呂の中で歌っていた曲は、2006年夏に同枠で放送されたドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』で登場する戦隊キャラクター・無限戦士アニキンダーのテーマ曲である。なお、このドラマには、田中要次も菊島徹也役として出演していた。また修道院長役のもたいも水島椿役で出演していた。
  • 天才!志村どうぶつ園』の企画により、7話に青木さやかが出演している。
  • 系列局の福井放送では、2008年4月から同枠がテレビ朝日系木曜ドラマ遅れネットになり、合わせて次作『ごくせん』から土曜16時台において1週遅れでの放送になったため、本作が同局では最後の同時ネット作品となった。
日本テレビ 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
ドリーム☆アゲイン
(2007.10.13 - 2007.12.15)
1ポンドの福音
(2008.1.12 - 2008.3.8)
ごくせん 第3シリーズ
(2008.4.19 - 2008.6.28)

脚注編集

  1. ^ 畑中 耕作テレビドラマ版公式サイト
  2. ^ ボクシング豆知識テレビドラマ版公式サイト
  3. ^ B級プロ試験を受けるにはアマチュアで好成績を残しているのが条件の一つだが原作ではその描写はない。
  4. ^ シスターアンジェラテレビドラマ版公式サイト
  5. ^ 1ポンドの福音 1小学館公式サイト
  6. ^ 初回のみ15分拡大。
  7. ^ 1ポンドの福音 DVD-BOX(5枚組)タワーレコード株式会社公式サイト

外部リンク編集