1,2,4-ブタントリオール(1,2,4-Butanetriol)は、吸湿性、粘性、可燃性、不快臭のあるやや黄色がかった透明の液体の有機化合物である。アルコール性の親水性ヒドロキシル基を3つ持っており、グリセロールエリトロールに類似している。この物質はキラリティーを持ち、1組のエナンチオマーが存在する。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]

1,2,4-ブタントリオール
識別情報
CAS登録番号 3068-00-6
EC番号 221-323-5
RTECS番号 EK7176000
特性
モル質量 106.12
密度 1.19
沸点

190-191 °C (18 torr)

危険性
NFPA 704
1
2
0
引火点 112℃
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

用途 編集

1,2,4-ブタントリオールはプロペラントとして重要なBTTNの製造に使われる。また、コレステロール抑制剤の前駆体、ポリエステルモノマー、そして溶媒としても使われる。

合成 編集

1,2,4-ブタントリオールは、ヒドロホルミル化したグリシドール還元エステル化したリンゴ酸水素化ホウ素ナトリウムによる還元、もしくはリンゴ酸の触媒による水素化といった方法で合成される[2]

脚注 編集

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  2. ^ Chemical & Engineering News, May 31, 2004, Volume 82, Number 22, pp. 31-34, "Biomass or Bust" Web version