11 eleven』(イレブン)は、津原泰水による日本短編集である。河出書房新社より2011年に単行本[1]2014年河出文庫[2]、2015年に電子書籍が刊行された[3]

11 eleven
著者 津原泰水
発行日 2011年6月30日
発行元 河出書房新社
ジャンル 短編集
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 272
公式サイト www.kawade.co.jp
コード ISBN 978-4-309-02047-1
ISBN 978-4-309-41284-9文庫本
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『11 eleven』という表記は流通上の登録名であり、著者自身は『11』と称している[4]

韓国においても翻訳出版されている[5]

2020年4月、版元である河出書房新社のWebサイトにおいて「五色の舟」全文が無料公開された[6]

概要 編集

綺譚集』に続く第二短篇集。タイトルの通り、11本の短篇が収録されている。

単行本、文庫本共に装丁は著者の自装、題字も著者自身のレタリングである[7]。表紙の写真は四谷シモンによる人形。

収録作の「五色の舟」はKADOKAWAエンターブレインブランド)発行の『コミックビーム』において、近藤ようこにより漫画化された[8]。2013年8月号から[8]2014年3月号まで連載され[9]、第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞した[10]

収録リスト 編集

タイトル 初出
五色の舟 アンソロジー『NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション』(河出文庫・2010年)
延長コード 小説すばる』(集英社)2007年6月号
追ってくる少年 『小説すばる』2006年1月号
微笑面・改 書き下ろし
アンソロジー『悪夢が嗤う瞬間(とき)』(ケイブンシャ文庫・1997年)所収「微笑面」の改稿
琥珀みがき 朗読会のための書き下ろし 2005年12月
キリノ 小説新潮 別冊 桐野夏生スペシャル』(新潮社)2005年9月
小説NON』(祥伝社)1999年6月号。〈月の庭園〉シリーズのスピンオフ[11]
クラーケン 『小説すばる』2007年2月号
YYとその身幹 ユリイカ』(青土社)2005年5月号
テルミン嬢 SFマガジン』(早川書房)2010年4月号
土の枕 『小説すばる』2008年4月号

漫画 編集

脚注 編集

  1. ^ “11 eleven :津原 泰水|河出書房新社”. 河出書房新社. http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309020471/ 2019年8月16日閲覧。 
  2. ^ “11 eleven :津原 泰水|河出書房新社”. 河出書房新社. http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309412849/ 2019年8月16日閲覧。 
  3. ^ 著者ツイッターアカウント2015年8月18日投稿”. 2019年8月28日閲覧。
  4. ^ 著者ツイッターアカウント2018年2月11日投稿”. Twitter. 2019年8月16日閲覧。
  5. ^ 著者ツイッターアカウント2019年1月1日投稿”. Twitter. 2019年8月28日閲覧。
  6. ^ 小説家・津原泰水さんの代表作「五色の舟」(河出文庫『11 -eleven-』収録)全文無料公開!”. 2020年4月28日閲覧。
  7. ^ aquapolis掲示板2011年 8月14日投稿”. 2019年8月28日閲覧。
  8. ^ a b “ビームで「放浪息子」完結&近藤ようこ「五色の舟」開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年7月12日). https://natalie.mu/comic/news/94898 2019年8月16日閲覧。 
  9. ^ 月刊コミックビーム 2014年3月号|定期誌|月刊コミックビーム|エンターブレイン”. KADOKAWA. 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ “近藤ようこ、メディア芸術祭大賞受賞で原作者と登壇「自由に描けた」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年11月28日). https://natalie.mu/comic/news/132437 2019年8月16日閲覧。 
  11. ^ aquapolis掲示板2010年10月15日投稿”. 2019年8月28日閲覧。
  12. ^ 五色の舟 近藤 ようこ:コミック|KADOKAWA”. KADOKAWA. 2019年8月16日閲覧。

外部リンク 編集