16ビット
16ビット(英: 16-bit)は、連続した16個(桁)のビット(2オクテット)であり、バイナリで最大65,536(64キビ、約65.5k)までの数を表現できる。
- 「16ビットアーキテクチャ」とは、整数型、メモリアドレス、その他のデータサイズなどが、最大16ビット幅のアーキテクチャである。
- 「16ビットCPU」(プロセッサ、演算装置)とは、16ビットサイズのレジスタ、アドレスバス、データバスを持つCPU(プロセッサ、演算装置)である。
- 「16ビットオペレーティングシステム」とは、16ビットのCPUを前提に設計されたオペレーティングシステムである。
- 「16ビットアプリケーション」とは、16ビットのCPUおよび16ビットのオペレーティングシステムを前提に設計されたアプリケーションソフトウェアである。
- 「16ビットコンピュータ」とは、16ビットのプロセッサ (CPU) を標準的に搭載したコンピュータの世代である。
- 「16ビットカラー」とは、最大で65,536(64キビ、約65.5k)色数を同時に表示できる。
16ビットアーキテクチャ 編集
有名な16ビットプロセッサとしては、PDP-11, Intel 8086, Intel 80286 と WDC 65C816 がある。Intel 8088 は Intel 8086 とプログラム互換であり、16ビット長のレジスタと算術命令を持っていたので、外部バスは 8ビット長であるが、16ビットプロセッサと呼ぶことができる。
16ビット整数は216 (=65,536) 種類の値を保存することができる。符号なしの表現では、0 から 65535 までの整数値となる。2の補数の表現では、-32768 から 32767 までとなる。したがって、16ビットメモリアドレスを使用するプロセッサは、64キビバイトのバイトアドレスメモリを直接アクセスできる(アドレス空間が64キビバイトである)。
16ビットプロセッサ全盛時代にパーソナルコンピュータで使われた主要なオペレーティングシステムには、PC DOS およびMS-DOS、OS/2 1.x などがある(Microsoft Windows 3.0 は正確にはオペレーティング環境と呼ばれた)。
16ビットプロセッサはパーソナルコンピュータの分野ではほとんど使われなくなったが、多くの組み込みシステムでは使用されている。例えば、16ビット XAPプロセッサが多くのASICで使われている。
主な16ビットプロセッサ 編集
- → 16ビットマイクロプロセッサ を参照。
16/32ビットの Motorola 68000 編集
データバスが16ビット幅であったため、MC68000 は"16ビット"と呼ばれている。しかし、汎用レジスタが32ビットであり、多くの算術命令が32ビットをサポートし、最大16メガバイトのRAMをサポートしたという点では、32ビットプロセッサということができる。したがって、68000のソフトウェアは元来32ビットであり、32ビットプロセッサへの前方互換性を持っている。
16ビットファイルフォーマット 編集
16ビットファイルフォーマットは、各データの要素が 16ビット(2バイト)の、バイナリファイルフォーマットである。Windows Metafile フォーマット が一つの例である。