1891年ウィンブルドン選手権
1891年 ウィンブルドン選手権(1891ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1891)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ
編集- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- この年は、男女シングルスとも前年度優勝者が出場しなかった(ウィロビー・ハミルトン、レナ・ライスともに現役引退)。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
- 初期のウィンブルドン選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
大会前年度優勝者
編集- 男子シングルス:ウィロビー・ハミルトン [大会不参加、現役引退]
- 女子シングルス:レナ・ライス [大会不参加、現役引退]
- 男子ダブルス:ジョシュア・ピム&フランク・ストーカー
男子シングルス
編集チャレンジラウンド
編集準々決勝
- アーネスト・レンショー vs. ハリー・グローブ 6-3, 7-5, 6-2
- ウィルフレッド・バデリー vs. エドワード・エイボリー 6-0, 6-1, 4-6, 6-2
- ハロルド・マホニー vs. H・A・B・チャップマン 6-2, 6-0, 6-1
- ジョシュア・ピム vs. ハリー・バーロウ 5-7, 0-6, 6-2, 6-3, 7-5
準決勝
決勝
- ウィルフレッド・バデリー vs. ジョシュア・ピム 6-4, 1-6, 7-5, 6-0 (ここで優勝決定。W・バデリーが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
編集チャレンジラウンド
編集準々決勝
- ロッティ・ドッド vs. パーソンズ夫人 6-0, 6-0
- バーサ・スティードマン vs. ヘレン・ジャクソン 6-2, 6-2
- メイ・ラングリッシュ vs. メイ・ジャックス 11-9, 6-3
- ブランチ・ビングリー・ヒルヤード vs. P・レイ 6-3, 6-2
準決勝
- ロッティ・ドッド vs. バーサ・スティードマン 6-3, 6-1
- ブランチ・ビングリー・ヒルヤード vs. メイ・ラングリッシュ 6-4, 6-1
決勝
- ロッティ・ドッド vs. ブランチ・ビングリー・ヒルヤード 6-2, 6-1 (ここで優勝決定。ドッドが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
編集- 男子シングルス
- ウィルフレッド・バデリー vs. ジョシュア・ピム 6-4, 1-6, 7-5, 6-0 [チャレンジラウンド決勝]
- 女子シングルス
- ロッティ・ドッド vs. ブランチ・ビングリー・ヒルヤード 6-2, 6-1 [チャレンジラウンド決勝]
- 男子ダブルス
- ウィルフレッド・バデリー&ハーバート・バデリー vs. ジョシュア・ピム& フランク・ストーカー 6-1, 6-3, 1-6, 6-2 [オールカマーズ決勝]
外部リンク
編集参考文献
編集- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 大会の様子については29・41ページ、男子シングルス試合結果は135ページ、女子シングルス試合結果は151ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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