1953年のラジオ (日本)では、1953年日本ラジオ番組、その他ラジオ界の動向について記す。

主な番組関連の出来事 編集

  • 2月28日 - NHK、「土曜コンサート」にて、全国ネットでは初めて、ラジオ第1(左チャンネル)と第2(右チャンネル)のモノラル2波を使ったステレオ放送(当時は立体放送と呼んでいた)を行う[1]
  • 7月8日 - NHK、普段はラジオ第1にて放送している「NHKシンフォニーホール」が、この日特別に、ラジオ第2と共に立体(ステレオ)放送を実施[注 1][2][3]

主なその他ラジオ関連の出来事 編集

開局 編集

商号変更 編集

  • 1月1日 - 仙台放送→東北放送
  • 12月25日 - ラジオ四国→ラジオ香川

節目 編集

番組周年・記念回 編集

開局周年 編集

特別番組 編集

3月放送 編集

  • 22日 - 立体(ステレオ)放送 明治座新派劇「太郎の青春」(NHKラジオ第1・第2)[注 2][4]

5月放送 編集

  • 22日 - 「立体(ステレオ)放送 軽音楽」(NHKラジオ第1・第2)[注 3][5][6]

8月放送 編集

  • 23日 - 立体(ステレオ)放送 ドラマ「死んだにわとり」(NHKラジオ第1・第2)[注 4][7][8]

11月放送 編集

開始番組 編集

1953年1月放送開始 編集

四国放送

  • 日乃出ミュージックグラフ

1953年4月放送開始 編集

NHKラジオ第1

1953年10月放送開始 編集

ラジオ熊本

ラジオ南日本

1953年11月放送開始 編集

ラジオ四国

1953年12月放送開始 編集

ラジオ福島

終了番組 編集

注釈 編集

  1. ^ 内容は、クルト・ヴェス指揮、NHK交響楽団による演奏で、曲目は、サン=サーンス作曲 ヴァイオリン協奏曲第3番(ヴァイオリン:諏訪根自子)と、ワーグナー作曲 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より、第1幕への前奏曲が放送された。
  2. ^ NHKでは初めて、ステレオ・テープ・レコーダーを使って録音再生した番組である。
  3. ^ NHKでは初めての軽音楽(ポピュラー音楽)でのステレオ放送。演奏は、東京キューバン・ボーイズ、NHKシンフォニック・タンゴ楽団 ほか。曲目は、「エル・クンバチェロ」、「クマーナ」(マリンバ独奏:清水繁雄)、「マイ・ショール」、「アイ・アイ・アイ」(歌:黒田美治)、「ドラム・クレイジー」(タップダンス:萩野幸久)、「カミニト」、「ジェラシー」、「黒い瞳」の以上8曲。「ドラム・クレイジー」では、タップダンサーが移動していく音が聞ける演出を行っている。
  4. ^ 作:内村直也、作曲及び音楽指揮:芥川也寸志、演奏:NHKサロン・アンサンブル、演出:山口淳、出演:尾崎勝子、須永宏、佐藤美恵子、名古屋章、ほか。
  5. ^ バリトン:ゲルハルト・ヒュッシュ、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、指揮:マンフレート・グルリット帝国劇場にて収録。

脚注 編集

  1. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'54』日本放送出版協会、1954年、192頁。 
  2. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'55』日本放送出版協会、1955年、118,203頁。 
  3. ^ 朝日新聞 1953年7月8日 朝刊 P.5 ラジオ・プログラム 番組表 及び「ききもの『諏訪根自子の出演 立体放送 シンフォニーホール』」(朝日新聞クロスサーチにて閲覧)
  4. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'54』日本放送出版協会、1954年、28,31頁。 
  5. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'55』日本放送出版協会、1955年、203頁。 
  6. ^ 朝日新聞 1953年5月22日 朝刊 P.5 ラジオ・プログラム 番組表 及び「ききもの『今夜の軽音楽は立体放送』」(朝日新聞クロスサーチにて閲覧)
  7. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'55』日本放送出版協会、1955年、204,235頁。 
  8. ^ 朝日新聞 1953年8月23日 朝刊 P.5 ラジオ・プログラム 番組表 及び「ききもの『音のロケに大苦労 立体放送 内村作の「死んだにわとり」』」(朝日新聞クロスサーチにて閲覧)
  9. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'55』日本放送出版協会、1955年、235頁。 
  10. ^ 朝日新聞 1953年11月3日 東京版朝刊 P.5、大阪版朝刊 P.5、及び西部版朝刊 P.6 各ラジオ・プログラム 番組表(朝日新聞クロスサーチにて閲覧)
  11. ^ 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター 公演情報 「グルリット・オペラ協會特別公演 《ドン・ジョヴァンニ》 ゲルハルト・ヒュツシュ來日記念」(1953年10月24~28日、帝国劇場)(2024年1月25日閲覧)

参考文献 編集