1977年ジミー・カーター大統領就任式

アメリカ合衆国大統領就任式

第39代アメリカ合衆国大統領ジミー・カーター就任式は、1977年1月20日木曜日にワシントンD.C.アメリカ合衆国議会議事堂のイーストポルティコで行われた。これは48回目となる大統領就任式であり、大統領のジミー・カーターと副大統領ウォルター・モンデールの唯一の任期の始まりであった。カーターの大統領就任宣誓最高裁判所長官ウォーレン・E・バーガー英語版[1]、モンデールの副大統領就任宣誓下院議長ティップ・オニール英語版が執り行った[1]。2024年3月2日時点で議事堂のイーストポルティコで行われた最後の就任式であり、また最高裁判所長官が聴衆から見て演壇の左側に立って大統領就任宣誓を執り行うのも今回が最後である。この日から40年後にカーターはドナルド・トランプの就任式に出席したが、彼は就任から40周年を存命で迎えることが出来た初の大統領となった。

ジミー・カーターの大統領就任式
日付1977年1月20日 (47年前) (1977-01-20)
場所ワシントンD.C.
アメリカ合衆国議会議事堂
主催者アメリカ合衆国議会就任式典合同委員会英語版
関係者ジミー・カーター
第39代アメリカ合衆国大統領
— 就任者

ウォーレン・E・バーガー英語版
アメリカ合衆国最高裁判所長官
— 宣誓挙行者

ウォルター・モンデール
第42代アメリカ合衆国副大統領
— 就任者

ティップ・オニール英語版
アメリカ合衆国下院議長
— 宣誓挙行者

就任式 編集

カーターはミカ書6章8節を開いた家庭用聖書ジョージ・ワシントン1789年の就任式使用した聖書と同じものを持って宣誓した。ワシントンの聖書はこの当時はセント・ジョンズ・メイソン・ロッジNo.1が所有していた[1]。天候は寒かったが晴れており、正午の気温は華氏約28度であった[1]

カーターの就任演説は1,228語に及んだ[1]。その中でカーターは「新しい精神」をもたらすと述べ、アメリカ人に「失敗や凡庸な見通しを拒絶」するように呼びかけた[2]。また彼は将来に「世界の国々が戦争兵器によるものではなく、我々の最も尊い価値観を反映した国際的政策によって恒久的平和を築かれたと言うようになる」という願いを述べた[2]

宣誓後にカーターは大統領としては史上初めて式典パレードで議事堂からホワイトハウスまで歩いた[1]。またカーターは アメリカ合衆国議会就任式典合同委員会英語版が主催する伝統的な就任昼食会の中止を要請した[1]。イベントの報道はCBSが担当し[3]、式典は全米にテレビ放送された。

今回はワシントンメトロ開通後初めて行われた大統領就任式であり、就任委員会により終日無料にされたこともあってこの日の乗降客数は6万8023人に及んだ。この記録は翌年7月にメトロが拡張されるまで破られなかった[4]

音楽 編集

カーターの就任式では以下の曲が演奏・歌唱された:

参考文献 編集

  1. ^ a b c d e f g h 48TH INAUGURAL CEREMONIES”. United States Senate. 2021年6月15日閲覧。
  2. ^ a b Inaugural Addresses of the Presidents of the United States : From George Washington 1789 to George Bush 1989”. 2021年12月1日閲覧。
  3. ^ Ray Glasser. “Inauguration of Jimmy Carter - Jan., 1977 - CBS - Video Dailymotion”. Dailymotion. 2021年12月1日閲覧。
  4. ^ Eisen, Jack (1977年1月22日). “Subwat Elegant for a Night”. Washington Post 
  5. ^ Jimmy Carter's Inaugural Gala (TV Movie 1977)”. IMDb. 2021年12月1日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集