1986年の映画(1986ねんのえいが)では、1986年(昭和61年)の映画分野の動向についてまとめる。

目次

できごと編集

周年編集

日本の映画興行編集

配給会社別年間配給収入
配給会社 配給本数 年間配給収入 前年対比 概要
新作 再映 洋画
松竹 23 046億6877万円 088.0% 夏の『男はつらいよ』の代わりに公開した勝負作『キネマの天地』は目標の20億円を遥かに下回る配給収入13億円と不本意な興行成績。良質ではあるが『新・喜びも悲しみも幾歳月』(3億9500万円)は時代背景を無視した安易なリメイクのため不発。正月の『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』は佳作の『祝辞』との併映で安定した成績(10.5億円)を残し、『必殺! III 裏か表か』(3億7500万円)は健闘したが、若者に受け入れられる作品が存在しない。
18 1 4
東宝 36 163億9281万円 118.4% 前年(1985年)に記録した日本映画年間配給収入新記録を更新した。日本映画歴代配給収入第2位の『子猫物語』(54億円)、『植村直己物語』(13.5億円)、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』(13億円)の3番組が配給収入10億円の大台クリア。人気テレビアニメの映画化『タッチ 背番号のないエース』(9億円)、アイドル映画『SONG FOR U.S.A.』(9億円)や『プルシアンブルーの肖像』は好調。正月映画『姉妹坂』/『雪の断章 -情熱-』(7億円)は伸び悩み。動員映画の『子象物語 地上に降りた天使』(4億円)はまずまずの結果。神山征二郎監督の『旅路 村でいちばんの首吊りの木』は極端な不振。
30 0 6
東映 35 108億2512万円 108.7% 野蛮人のように』/『ビー・バップ・ハイスクール』(14.5億円)、『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』/『BE FREE!』(11.5億円)、アダルト路線の『火宅の人』(10.1億円)、正月の東映まんがまつり(『キャプテン翼 危うし! 全日本Jr.』など)(10.7億円)の4番組が配給収入10億円の大台を突破した。特に、『ビー・バップ・ハイスクール』は中高生から圧倒的に支持された。女性層をターゲットにした『』、『化身』、『極道の妻たち』(7.5億円)は堅調。
30 0 5
にっかつ 57 026億1003万円 096.8% 成人映画ポルノビデオに押され、にっかつもジリ貧状態。エロス大作の正月映画『魔性の香り』(2.8億円)は堅調だったが、ゴールデンウィーク公開のエロス大作『蕾の眺め』は不振。ロマンポルノをさらに刺激的にしたロマンXも頭打ち状態となった。
57 0 0
出典:「1986年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1987年昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社1987年、 124 - 131頁。

各国ランキング編集

日本配給収入ランキング編集

1986年日本配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1. 子猫物語   東宝 ¥5,400,000,000
2. バック・トゥ・ザ・フューチャー   UIP ¥3,650,000,000
3. ロッキー4/炎の友情   UIP ¥2,950,000,000
4. グーニーズ   ワーナー・ブラザース ¥1,950,000,000
5. コブラ   ワーナー・ブラザース ¥1,800,000,000
6. 野蛮人のように
ビー・バップ・ハイスクール
  東映 ¥1,450,000,000
7. コーラスライン   松竹富士 ¥1,400,000,000
8. 植村直己物語   東宝 ¥1,350,000,000
9. キネマの天地   松竹 ¥1,300,000,000
9. ドラえもん のび太と鉄人兵団
プロゴルファー猿 スーパーGOLFワールドへの挑戦!!
  東宝 ¥1,300,000,000
出典:1986年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟

北米興行収入ランキング編集

1986年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1. トップガン パラマウント $176,786,701
2. クロコダイル・ダンディー パラマウント $174,803,506
3. プラトーン オライオン $138,530,565
4. ベスト・キッド2 コロムビア $115,103,979
5. スタートレックIV 故郷への長い道 パラマウント $109,713,132
6. バック・トゥ・スクール オライオン $91,258,000
7. エイリアン 20世紀FOX $86,160,248
8. ゴールデン・チャイルド パラマウント $79,817,937
9. 殺したい女 タッチストーン $71,624,879
10. フェリスはある朝突然に パラマウント $70,136,369
出典: 1986 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。

日本公開映画編集

受賞編集

誕生編集

死去編集

日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 14日 ドナ・リード   64 女優
20日 木村恵吾   81 映画監督
21日 磯野秋雄   75 俳優
27日 リリー・パルマー   71 女優
29日 リーフ・エリクソン   74 俳優
2月 19日 アドルフォ・チェリ   63 俳優
3月 10日 レイ・ミランド   81 俳優
30日 ジェームズ・キャグニー   86 俳優
4月 1日 香山武彦   42 俳優
11日 海江田譲二   78 俳優
23日 オットー・プレミンジャー    79 映画監督・プロデューサー
26日 ベッシー・ラヴ   87 女優
ブロデリック・クロフォード   74 俳優
5月 13日 小山田宗徳   58 俳優
22日 熊谷久虎   82 映画監督
23日 スターリング・ヘイドン   70 俳優
6月 13日 ベニー・グッドマン   77 ミュージシャン・俳優
14日 アラン・ジェイ・ラーナー   67 ミュージシャン
19日 コリューシュ   41 俳優
7月 6日 和田浩治   42 俳優
12日 古川勝巳   71 日本ヘラルド映画代表取締役社長
13日 神田隆   68 俳優
25日 ヴィンセント・ミネリ   83 映画監督
天草四郎   69 俳優
28日 ジョン・オルコット   55 撮影監督
8月 6日 エミリオ・フェルナンデス   82 映画監督・俳優
9月 1日 マーレイ・ハミルトン   63 俳優
6日 ブランチ・スウィート   90 女優
10日 島耕二   85 俳優・映画監督
10月 5日 ハル・B・ウォリス   87 プロデューサー
14日 キーナン・ウィン   70 俳優
25日 フォレスト・タッカー   71 俳優
11月 23日 増村保造   62 映画監督
23日 明石潮   88 俳優
29日 ケーリー・グラント   82 俳優
12月 2日 デジ・アーナズ   69 俳優
13日 ヘザー・エンジェル   77 女優
26日 エルザ・ランチェスター   84 女優
28日 佐々木孝丸   88 俳優
アンドレイ・タルコフスキー   54 映画監督

脚注編集

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出典編集

  1. ^ 「1986年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1987年昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社1987年、 124頁。“山田洋次監督「キネマの天地」を50周年記念映画として公開したが、所期の目標に達せず”
  2. ^ 斉藤 2009, p. 113.
  3. ^ 第37作 男はつらいよ 柴又より愛をこめて”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
  4. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  5. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  6. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。

参考文献編集