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1987年サンマリノグランプリは、1987年F1世界選手権の第2戦として、1987年5月3日アウトドローモ・ディーノ・フェラーリで開催された。

サンマリノの旗 1987年サンマリノグランプリ
レース詳細
Imola 1981.jpg
日程 1987年シーズン第3戦
決勝開催日 5月3日
開催地 アウトドローモ・ディーノ・フェラーリ
イタリア エミリア=ロマーニャイモラ
コース長 5.040km
レース距離 59周(297.360km)
決勝日天候 曇り(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'25.826
ファステストラップ
ドライバー イタリアの旗 テオ・ファビ
タイム 1'29.246(Lap 51)
決勝順位
優勝
2位
3位

概要編集

開幕戦のブラジルグランプリを終え、ヨーロッパラウンドの初戦として行われた。

金曜日、タンブレロでネルソン・ピケがコントロールを失い、激しくコンクリート壁にクラッシュした。ドクターストップが掛かり、ピケはこのレースウィークの出走を取りやめた(決勝日はF1中継のゲスト解説を担当)。ピケは身体各部の打撲、左足の擦り傷、一時的な記憶喪失を負った[1]

このクラッシュの原因としてタイヤトラブルの可能性が指摘されると、グッドイヤーは全てのタイヤを回収し、アメリカから400本のタイヤを空輸してきた。タイヤは土曜日の午前3時にはイタリアに到着し、セッション開始には間に合った[2]

決勝スタート時にグリッド上でストールした車両があったためスタートがやり直しとなり、マシントラブルでセナのスペアカーに乗り換えを余儀なくされた中嶋悟はマシンの準備に手間取っていたが、ピットスタートながらやり直しのスタートには間に合った[1]

2周目にマンセルがトップに立ち、そのまま独走した。プロストもマンセルに次いでセナを抜いて周回してゆくが、15周目にリタイアした。セナはレースを通じてアルボレートと争った。序盤にアルボレートがセナを抜くが、タイヤ交換のタイミングでセナが抜き返した。43周目にはアクアミネラリでアルボレートが再度セナを抜くが、セナが抜き返して2位でゴールし、アルボレートは3位となった。

レース終盤にはトラブルに見舞われるマシンが増え、ワーウィックとカフィは燃料切れでストップし(規定周回数を満たしたので完走扱い)、パトレーゼはオルタネータートラブルで順位を落とした[2]。ファステストラップを記録しながら4位まで追い上げていたテオ・ファビは8周を残してターボトラブルでストップした。中嶋悟はピットスタートで最後尾スタートであったが、着実に這い上がり6位を獲得し、F1でポイントを獲得した初の日本人となった。

ザクスピードは新車871をブランドル用に投入し(ダナーは前年型861を使用)、チームとして初ポイントを獲得(F1参戦通じて唯一のポイント)。マーチは前戦ではF3000そのもののマシンにF1用のエンジンを搭載した暫定マシンで走ったものの、このレースで新車871を投入した[1]。オゼッラは2台目をスポットでエントリーし、このマシンで、ガブリエル・タルキーニがデビューした。

シーズン直前にアルファロメオエンジンを失ったリジェは、新車JS29をメガトロンエンジン用に改良したJS29Bが完成し、このレースから参戦した。ラルース・ローラチームが、このレースでF1デビューを果たした。

結果編集

予選編集

順位 No. ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 12   アイルトン・セナ ロータスホンダ 1'27.543 1'25.826
2 5   ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 1'26.204 1'25.946
3 1   アラン・プロスト マクラーレンTAG 1'29.317 1'26.135
4 19   テオ・ファビ ベネトンフォード 1'27.801 1'27.270
5 28   ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 1'28.229 1'27.280
6 27   ミケーレ・アルボレート フェラーリ 1'29.653 1'28.074
7 7   リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 1'28.447 1'28.421
8 2   ステファン・ヨハンソン マクラーレンTAG 1'30.416 1'28.708
9 18   エディ・チーバー アロウズメガトロン 1'30.379 1'28.848
10 17   デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 1'28.887 1'29.236
11 20   ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 1'28.929 1'28.908
12 11   中嶋悟 ロータスホンダ 1'29.579 1'30.545
13 25   ルネ・アルヌー リジェメガトロン 1'31.078 1'29.861
14 8   アンドレア・デ・チェザリス ブラバムBMW 1'30.627 1'30.382
15 9   マーティン・ブランドル ザクスピード 1'31.931 1'31.094
16 24   アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 1'31.789 -
17 23   エイドリアン・カンポス ミナルディモトーリ・モデルニ 1'41.520 1'31.818
18 10   クリスチャン・ダナー ザクスピード 1'32.977 1'31.903
19 26   ピエルカルロ・ギンザーニ リジェメガトロン 1'32.873 1'32.248
20 21   アレックス・カフィ オゼッラアルファロメオ 1'32.308 1'33.298
21 4   フィリップ・ストレイフ ティレルフォード 1'35.001 1'33.155
22 30   フィリップ・アリオー ローラフォード 1'34.458 1'33.846
23 16   イヴァン・カペリ マーチフォード 1'37.463 1'33.872
24 3   ジョナサン・パーマー ティレルフォード 1'34.632 1'36.127
25 14   パスカル・ファブル AGSフォード 1'39.747 1'36.159
26 22   ガブリエル・タルキーニ オゼッラアルファロメオ 1'43.446 -

決勝編集

順位 No. ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 5   ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 59 1:31'24.076 2 9
2 12   アイルトン・セナ ロータスホンダ 59 + 27.545 1 6
3 27   ミケーレ・アルボレート フェラーリ 59 + 39.144 6 4
4 2   ステファン・ヨハンソン マクラーレンTAG 59 + 1'00.588 8 3
5 9   マーティン・ブランドル ザクスピード 57 +2 Laps 15 2
6 11   中嶋悟 ロータスホンダ 57 +2 Laps 12 1
7 10   クリスチャン・ダナー ザクスピード 57 +2 Laps 18  
8 4   フィリップ・ストレイフ ティレルフォード 57 +2 Laps 21  
9 7   リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 57 +2 Laps 7  
10 30   フィリップ・アリオー ローラフォード 56 +3 Laps 22  
11 17   デレック・ワーウィック アロウズメガトロン 55 +4 Laps 10  
12 21   アレックス・カフィ オゼッラアルファロメオ 54 +5 Laps 20  
13 14   パスカル・ファブル AGSフォード 53 +6 Laps 25  
リタイヤ 19   テオ・ファビ ベネトンフォード 51 ターボ 4  
リタイヤ 20   ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 48 接触 11  
リタイヤ 18   エディ・チーバー アロウズメガトロン 48 接触 9  
リタイヤ 3   ジョナサン・パーマー ティレルフォード 48 ギアボックス 24  
リタイヤ 8   アンドレア・デ・チェザリス ブラバムBMW 39 スピンオフ 14  
リタイヤ 23   エイドリアン・カンポス ミナルディモトーリ・モデルニ 30 ギアボックス 17  
リタイヤ 22   ガブリエル・タルキーニ オゼッラアルファロメオ 26 ギアボックス 26  
リタイヤ 24   アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 25 エンジン 16  
リタイヤ 16   イヴァン・カペリ マーチフォード 18 電気系 23  
リタイヤ 28   ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 16 ターボ 5  
リタイヤ 1   アラン・プロスト マクラーレンTAG 14 電気系 3  
リタイヤ 26   ピエルカルロ・ギンザーニ リジェメガトロン 7 サスペンション 19  
リタイヤ 25   ルネ・アルヌー リジェメガトロン 0 サスペンション 13  
棄権 6   ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 0 予選時の事故    
  • 予選、決勝順位は、Yahoo! Japan およびF1イヤーブック[1]より。

脚注編集

  1. ^ a b c d 「フジテレビオフィシャルF1イヤーブック 87-88」昭和62年12月21日刊 ISBN 4-594-00191-2
  2. ^ a b 「Grand Prix 1987」Nigel Roeback/John Townsend, January 1988, ISBN 0-908081-27-8

関連項目編集